気持ちとしては社員10人ぐらいの規模の会社に期待したいのだけれど―、

 そういう会社の1つで起こった話。


 自社主催で「目標設定」「未来の夢」に関するセミナーを開催した。
 数か月後。


 この会社は仕事量が増えすぎ、恐ろしく仕事が「雑」になり、既存顧客との約束が果たされず顧客からクレームが次々上がった。投資してもそれについて十分な施策をとらなかったため投資をドブに捨てる形になった。


 何が起こったのかというと、恐らくこうなのだ。

 「目標設定」ということに生まれつきワクワクしやすいドーパミン過剰なポジティブな体質の人がいる。また下手に体力があり長時間労働ができる体質の人がいる。
 そういう人がこの手のセミナーで「洗脳」というかそういう脳の配線を「強化」されると、例えば壮大な目標を掲げて、そのために昼夜をわかたず突っ走り、仕事量を増やし、その分「質」がおろそかになる、ということが起きてしまう。
 会社としては異常な状態である。


 過去にも、某心理学系のセミナー(目標設定プログラムを含む)で「洗脳」されたご同業の方が当団体の営業資料を「盗用」する、ということが起きた。
 「目的のために手段を選ばない」ということすら、起きてしまうのだ。目的のほうに目が釘付けになってしまい手段のもつ倫理的側面まで目を向けない、というか。



 そういうわけで「目標設定」を扱うのは当協会ではかなり慎重なやり方をしている。「質問研修」の一環だけど。もちろん第一段階で「承認」をみっちりやり込んで、周囲の人との人間関係をしっかり作ってもらう。

 手順も、多分受講された方はご存知と思うのだがあまり飛躍のない「目標」に落ち着くような手順で行う―それでも受講された方の「個体差」によってはやたら高い目標を掲げてしまう人もいるのだが講師のわたしがそういうのに気がつく限り「潰す」。


 「人生のビジョン」とかの壮大なものは、そこではあんまり扱えないのだが、いいのだ。
 わたしもビジョンを扱うセミナーを随分受けてきたが本当の自分のビジョンはそういうところでは出なかった。日常生活の中でフワッと「感じる」とか「見える」ときがあるのだ。自分の歴史とか大きな歴史観社会観とか、これまでの人間関係とかを総合したものだ。

 ―まあわたしの場合はその結果、「ビジョン」「夢」のような上向きのワクワクしたものより、「志―なにかをやり続ける―」とか「早くお墓に入りたいな」とかのくらい未来観になってしまうのだが。


 
 上記の目標設定セミナーの場合、詳しいやり方はきいてないのだがどうもプロを呼んだのでなく自前でファシリテーションをしたみたいである。どうぞご自由に。どのみちプロを呼んでも結果は一緒だったかもしれない。


※あとで思ったけれどひょっとしたら「目標や夢をみんなの前で宣言する」ようなやり方だったかもしれない。「ええかっこしい」の傾向のある人だとそういうとき見栄で大きな目標を言い、しかもそれに続く現実生活でも引っ込みがつかずそれに拘束されるかもしれない。


※あっ、宣伝臭いかもしれませんが当協会方式の目標設定・達成研修は、慎重な割にはめちゃくちゃ「効き」ます。質問にも「型」を教え徹底した反復練習を行い、質問される側も正しい手順で質問されるので、(なにせ「この通りやれば世界一のコーチングができますよ」という1枚ものの紙を渡してしまうので)非常に質の高い決断ができ、日常生活での決断スピードが速くなります



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp