19日、岡山の社会福祉法人夕凪会さんで「承認研修」。

 6名の聡明な介護職のリーダーさんが参加されました。


 直前のお迎えの車の中で、吉永施設長とのお話より「介護報酬下げ」「人件費上げ」に挟撃されて何が起こるか。経費圧縮、そして研修費の圧縮。最低限の介護スキルなどの研修はせざるを得ないから、リーダー研修はゼロになると考えなければならない。


「今年度この『承認研修』を押し込めて良かったですねえ」

実感を込めて言いました。


 研修では、1回目の休憩明けに受講生様にもそのお話をしました。


「そういう事情ですから今日は本当に貴重な機会です。皆さんしっかり吸収できるものを吸収してください」

 力強くうなずいてくださった皆さんでした。


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 ここ1年くらい、「承認研修」はそのまんまのタイトルでやるわけではなく、「部下をもつあなたに武器を配りたい―静かに職場を改革する最強ツール『承認』」というタイトルでやらせていただいています。瀧本哲史氏の本へのオマージュかな。


 「武器」というと穏やかではないですが、「承認」の「褒める」とは違ういいところの1つは、「性善説」から「性悪説」へ一瞬で切り替えができることです。このブログの読者の方はご存知のとおり。

 最悪の場合、法的措置をとるときの武器としても使えます。どうも時節柄すごい必要性が高そう。いえ夕凪会さんでそうだ、というわけではなく。


 夕凪会さんは人件費60%を維持し教育研修にもしっかりお金もお時間もかけてやっておられ、福祉法人さんとしては非常に優等生さんです。離職率はゼロに近いそうです。さすがですね。

 ただあと一歩足りない何かがある、というとき「承認研修」を採用いただき、

 終了して送迎の車の中で吉永施設長(この方は吉永祐介元検事総長のご縁の方なのだそうな)が言われたのは、

「お蔭でわれわれも『闘う組織』に変貌できます」

ということでした。

 それは「承認」が良かったのか、講師の正田の「闘うキャラ」が良かったのか。


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 介護業界さんではまじめな話、もう「承認研修」をできるのは最後になるかもしれません。

 試しに吉永施設長におききしたところ、

「次年度以降、こういう教育が必要なリーダーさんに『本』を買って配布する、ということは経費的にはできますか」

とおききすると、それはできる、とのことでした。

「しかし、こうして研修で先生がライブで伝える、ということには叶わないでしょうね」

とも。


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 某「首長」からお葉書がきて、自筆で「読ませて頂きます」と添え書き。

 年明け5日に某所での祝賀会でわたしが「ご献本させていただきます!」と言い訳のおまけつきで言ったのだ。


 このおじさんも「人材育成」に関しては過去には変なことを言っていた人だった。だから東大の人は。

 早よ読め。

 最近のおじさんはあんな読みやすい本を読むのに2か月ぐらいかかるのだ。


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 大きな社会イノベーションのようなものは、多分大きな「ところ」や大きな「人」が何か所か何人か連動して動かないと実らないのだろう。

 青色LEDの場合は、どうだったのだろうか。


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 あすは地元兵庫県中小企業団体中央会様での2回目の研修。

 16人中11人の方が宿題を提出された。いずれも素晴らしい実践だった。

 こちらからご案内メールを出すと、3人ほどの方が(欠席連絡を含めて)気持ちいいお返事をくださった。1人の方は「その後承認にはまってます」と宿題で書いてくださっていた。


 何があっても、あたしは受講生様を愛す。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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