「正常性バイアス」という言葉がありまして、どうもわたし正田51歳女が生きていくうえで必要な概念とか言葉かな、と思いました。ので、このブログを見てくださるご縁のある方々とも共有したいと思います。


 正常性バイアスは、社会心理学や災害心理学でよく出てくる用語です。ので、多分このところのうちの地域でもあちこちで多用されたかと思います。


 これまでの常識を外れた異常なことが起こったときに、「これは異常でもなんでもない。正常な範囲だ」と考える。そのことによって自分の心の安定を保つ。

 
 災害では、非常ベルが鳴ったり避難警報が出たりしたときも、「こういうのよくあるよ」「多分誤作動だよ」「騒ぎすぎだよ」と考えて、動かない。その結果悲惨な結果になってしまう。

 
 経営の世界で言う「ゆでガエル」の心理とも似ています。

 多分、ストレングスファインダーでは「これ」が高い人にはそれが起きやすいだろう、というのもあるんですがギャラップ社さんにお叱りを受けてしまいそうだからやめておこう。


 …あと、犯罪とかトラブルが発生したときに「被害者が悪い」という方向にものを考えることも「正常性バイアス」に含まれます。「ミニスカはいてるから露出多い服着てるから○○されるんだ」みたいな話。いやあたしもミニスカは履かないし露出多い服も着ないですけど、被害者のほうにやたらと原因を帰し加害者を責めない、というのは、結局「何も悪いことは起こっていない」と考えたい心理からくるんです。それは「承認教」の事実認識の世界からするとダメな考え方です。


 で、正田とはどういう関係があるのか、ということですが先日も一部の受講生さんには感じ、一部の受講生さん―多分、このブログに一通り目を通していてくださったほうの方―には感じなかったのですが、


「女性でこの容姿のこの社会的地位の人がこの場(他は男ばかり)やあらゆる経営学心理学を俯瞰した中で一番正しいことを言うなんてわけないだろ」

という形で、「正常性バイアス」が働く。

 やっぱり、属性で差別をしたくはないですがご高齢の方へいくほどそれは働きやすいなあ、とも思います。


 そしてその「正常性バイアス」が働くと、次から次へと重要性の低いこととか前回きちんと触れてシートも提供していることについて重複した質問をする。
 あるいは、時間枠の関係でどうしても触れられないことに立ち入った質問をし、
「今ここでこの質問に答えなければあなたを無能な人間とみなす」
というオーラを出す。


 要は、「女性の正田」を引きずり降ろしてその人たちの妥当だと思う地位に着地させたいわけです。


 まあ受講生様だけでなく担当者さんにもいらっしゃるんですよね、「トウシューズに画鋲行為(サボタージュを含む)」をして、正田を無能な人間として演出しようとする方が。意識してか無意識か知りませんが。去年そういうのにあまりにも遭いすぎてしまったからこのところ体調を崩してたんです。


 …と、いう現代日本の社会の中を正田51歳女は生きているんでした。なかなか疲れますよ。


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 NHKローカル「かんさい熱視線」で、子供をもつ働く女性が上司の「過剰な配慮」でモチベーション下がる、がんばっても認められない、というのをやっていました。

 同期の男性より5年昇進が遅れ年収が100万円低い、という女性。つらくて、見ていられなくてTVをけしました。

 この女性の口惜しさは、単なる「競争心」の問題ではないだろう、と思えてしまったのです。感情移入しすぎるあたし。

 例えばしばらく一緒に仕事をしていたら、

「この人、それほど会社を愛してない」
「仕事を愛してない」
「お客様を愛してない」
「だから仕事の質が低い」

あるいは管理職になった段階だったら、

「この人、部下を全然愛してない」
「だからマネジメントが下手。
この人の下で砂をかむような気持ちで仕事してる部下がいっぱいいる」

というのが、同僚の女性から手にとるようにみえてしまう場合があるわけです。

 なのにその人のほうが高く評価され昇進が速く給与も高かったら。


 うーん、エステ行って散財したくなるかなあ。その業界は儲かりますね。

 こういうのって、「女子会」みたいな研修いくらやってもムダだと思いません?


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 えーと、わたし的には、この番組の最後のほうにひょっとしたら「研修風景」もあったかもしれないですけどそこは見てないんですけど、

 「承認」を「女性活用」とだけ結びつけて考えるのは「承認」がやれることの全体像の巨大さからいって勿体ない、という考えなので、当面静観しとこうと思います。

 そういう考えで去年の出版の際も、「女性活用の本」にすることをお断りしました。


 「女性活用」の講演を去年1回だけ、なんで引き受けちゃったのかといいますと、一応「女性パワーアップ研修」じゃなくて、要は女子会研修じゃなくて、「マネジメント」の研修だったからです。うわー親会社の方もきっと見てはるよ。ごめんなさいごめんなさい。


 ただ会場の人は会社の人事の人が多くて、やっぱり「正常性バイアス」が働きそうな表情の人ばっかりだった。特ダネ記者にはある、「えっ」とか「むっ」とか「おやっ」とかいう感情がない感じ。もちろん主催者による講師紹介で「この人はこの分野で第一人者なのでしっかり聴いてください」みたいなのもなかった。通り一遍、どこの大学ご卒業とか職歴はどうだったか、というやつ、それでもないよりましですけど。


 で、それは事前にも割と予測されたのでちょっと自分自身にパワーがなくてどなたかの講演スライドを借用してしまった、のでした(事前了承済み)。
正しいことを正しいと言い切るって結構なエネルギー要りますよね。


 あ、そのときの講演でも冒頭に「『女性を』マネジメントしようと思わないほうが女性マネジメントは上手くいく」、もちろん妊娠とか育休とかの要素はあるにせよ大筋、男がイヤだと思うことは女も当然イヤだ、と考えたほうがいい、全然別の人種だなんて思わないほうがいい、というようなことは言いました。


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 あー、「特ダネ記者体質」の中に「○○○低」というのもあるかもしれないな。


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 「承認研修」の組織力向上を説明するときに、「承認力」も当然上がるし講師の正田のキャラもあるんですけど、「○○○低下」という現象もあるかもしれないです。

「○○○」をつかわなくても、人と人とはうまくやっていけるんだ、とわかって自然と優先順位が下がってくる。すると今まで見えなかったものが見えるようになり、発見の多いみずみずしい組織になる。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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