このところこのブログの

「発達障害者は注意するのが好き?」

http://c-c-a.blog.jp/archives/51873335.html

という記事にアクセスが集中している。


 何かこれ関連の動きがあったんだろうか。


 わたしは10日(火)にも地元で「発達障害セミナー」に行った。100数十人だろうか、結構な人出だった。3人のスピーカーさんの情報量の多い講演、3時間半にわたって一方的に聴き続けるのは結構きつかったのだが、「双方向性」にするとややこしい問題が多いのだろう。チェックリストくらい入れてくれても良かったかなあ。(すみません広野さん文句言って;;)

 
 で相変わらずわたしは立ち回り先でも「発達障害」の語を連発していて、相変わらず「まさか」とか「そんなことないだろ」という反応が返ってくるけど、これがどれほど日常的な問題なのかマネジメント分野の方に早く認識してほしいものだと思う。大体元特ダネ記者の言うことに「まさか」で反応してはいけないのだ。


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 それとは別に、12月くらいからこのブログで「研修副作用」のシリーズをやっている。

 わたしから見ると世間で今流通している大人向けの研修商品のほとんどは「欠陥商品」である。


 細かいことでも、受講者の「問題行動/社会人としておかしな行動」を招いてしまうことがある。


 例えば、ア○○○○○。これを受講した後の人に、きわめて不適切な形で「NOを言う」症状が出ることが多い。任意団体―NPOとやってきて、そういうのの被害を散々受けてきて、「ア○○○○○要注意」という認識になっている。

 なんどもいうように趣旨としてはすごく共感する、ただし受講した人の問題行動が多い。わたし個人的には、結局親や先生、養育者や上司の側が「引き出す」関わりをしっかり学ぶと結果的にア○○○○○の目的は達せられるのではないかと思う。

 
 最近流行りのア○○○○○○○○○(字数あってるカナ)もそうで、「怒り」というマイナス感情に焦点を当てても何もプラスの効果は生まない、むしろ悪い方向への作用が多い。
 悪い方向への作用の代表的なものは、「問題軽視」の傾向を生むこと。「まずい!」「それはいかん」というマイナス感情をわるいものだと思うと、問題を「ない」ものだと認識しちゃう、「なんだそんなこと、ハハッ」という態度になる。
 リーダー層がそういう感情状態になったら、どれほど深刻な組織の害を生むことだろう。現に多くの組織でそうなっていないだろうか。



 うちの業界でだれもそういうこと言わないんだよね。

 教育会社さんなどは、年々変わる新しい研修商品をわるくいえば「ころがし」て、新規性で企業の人事の人の目をひきつけてマスコミの目もひきつけて、生き延びるのが正しいんだと思っている。


 そしてマスコミもそういう構造になっていることを気づくところは少なく、流行りもんのネタとして研修商品を紹介する。 

 だれも企業や地域や国の行く末を本気で案じてない。



 そうそう、「ワ○○○○○○○○○」も、今流通している研修商品としてのそれの大半は欠陥商品だとわたしは思う。


 わたしの親しい友人のひとりは、プロジェクトの大詰めで20代の優秀な部下数人が毎日終電帰りだというが、マネジャーであるこの友人は

「思い切り悔いのないようにやりなさい」
「今からの仕事で必ず役に立つよ」

と言って、黙認しているらしい。


 今、その当たり前が言いづらくなっている企業や組織が多くなっているのではないだろうか。

 ブラック企業の勧めなんか当然しないけれど、仕事には死に物狂いでやるような節目が必ずあるものだ。それを経験した人はひと皮むける。


 多くの人がはき違えを起こしやすい部分があるとき、そのはき違えに歯止めをかけるプログラムが組み込まれているだろうか。わたしにはそれを考えることは仕事なんだから当たり前に思える。





100年後に誇れる教育事業をしよう。
一般財団法人承認マネジメント協会