「承認」実践の世界の人になった友人から嬉しいお知らせ。


 この人は今月限りで勤務先を辞めることになっていたのだが、「承認」実践をきっかけに心境の変化があった。イヤだった上司のイヤさ度が下がり、仕事がはるかにスムーズになった。辞めたいという気持ちが低下した、という。

 そこへ勤務先からも慰留された、ということでいったん辞めても再雇用となる可能性が出てきたのだ。


 「これは『承認』のお蔭です。『承認』は人材定着にはっきりつながる、自分の経験に基づいて信念をもって地域で言っていきたいと思います」

と友人。


 もうひとつ「離職」関連のお話が今月はあり、先日研修をさせていただいた先では、やはり辞めたいと言っていたある非正規職員―仕事量が減ると電話して休んでもらわなければならない、不安定な立場であり「ほか」を探したくなる気持ちもわかる―が、気持ちの変化があり「今月一杯様子をみる(辞める決断を先延ばしする)」と言った。その後も上司側に様子をきくと、「残ってくれそうだ」ということだった。上司の「承認」―「休まず責任感高く来てくれますね」という意味の「行動承認」―が功を奏した。


 1か月に2つのサンプル。残念ながら大規模調査での「離職防止」につながるかどうか、の統計はまだない。


 「承認」は離職防止につながるかどうか、自前のデータはないので研修でも「本」でも、昨2014年8月ジェイック社の調査を引用する。
 「尊敬する上司が離職を減らす」という趣旨のもので、そこでいう「尊敬する上司」の中身はほとんど「承認する上司」とイコールである。


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 発売中の「週刊文春」2月26日号では、「高齢者施設『修羅場』ルポ」と題して5ページの記事を載せる。介護報酬下げに伴う3K職場・介護現場の悲鳴。迫真のルポ。

 確かに、新聞にはこうした話は載らないなあ。
 本来ははたらく人の中のかなりの比率の人口と、そしてすべての人の親御さん祖父母さんの幸せに関わる話なのである。

 このブログでもちょこちょこ介護職の方や施設長の方のお話を載せるが、ここまで悲惨な話というのはまだない。実は当財団とコンタクトがあったり研修を採用してくださる施設・法人様というのは、その業界でも比較的「優良企業」であり、「エステに行くのは美人」なのである。それでも中には、「法人内のある施設では離職続出のため40代以上のリーダー層が月8回夜勤に入る。そうなると研修が必要でもそのためのシフトも組めない」というような話もある。


 人材確保難。これは建設業などとも共通するのだけれど。


 わたしが

「『承認教育』を普及することが必要なんです」
「それも『決定的にこの教育が重要』と位置づけていただくことが必要なんです」
「わたし個人のために言っているんではないんです。お願いします」

 さまざまなところで頭を下げつづけるとき、視野にはつねにこうした、誇りをもって働いていながら痛めつけられている人たちの生身の存在がある。

 話している相手にはほとんどの場合、それは見えていない。共通のものが見えていない。


 そして相手に見えているのはつねに目の前のわたしという存在であり、

「正田さんという『女性』のために何かをしてやった」

という話に、話がすり替わっている、気がつくと。


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 来週24日に県内遠方で実施する研修の受講生様―ものづくり、建設、LPガス等現業の管理職の方―から、事前アンケートのお返事をいただいた。


「やる気をいかに引き出すか」
「挑戦する気持ちをいかに奮い起こすか」
「お客様の懐に入りこむか」
「仕事をプラス思考でさせるか」

という課題。

 非常に正確に研修趣旨をわかってくださっている、きっと間に入った担当者さんが役員会で苦労してプレゼンしてくださったのだろう。

 これも、だれが間に入っても絶対に一言では説明しにくいテーマだけに、頭が下がる。
 



100年後に誇れる教育事業をしよう。
一般財団法人承認マネジメント協会