雨の日。

 受講生様からの温かい言葉に出会った1日でした。


 1つ前の記事に出てくる、農業経営者さんとコンビでニヤニヤ頷き合っていたIT企業経営者さんがいました。
 すみません、大の大人の経営者さんをつかまえて悪戯坊主みたいに。

 この社長さんにお電話すると、元気なお声が返ってきました。

「ブログ見てますよ。セミナーではわからなかったことが、ブログの情報を手がかりに少しずつやれていることがあります」

と、ご自身の達成には控えめな表現をされています。

 どうもこの人の癖で、「すごくできている」を「全然できてない」「まだまだ」と表現するらしいのは、宿題をみていても思いました。

「やっぱり3時間ぐらいのセミナーでは無理がありますね。あれ先生が(主催者と)話して2日にされたんですもんね」

「…そうなんです、あれは従来2時間を1回だったのを交渉して3時間+2時間半にしていただいたんです」

 ん?軽くわたしの中に「くらくらっ」という感覚がありました。

 そうか、これは「行動承認」なのだ。「話して2日にされた」のところが。

 敵に使われてしまいました。なんか、肩の力が抜ける感じがありました。めったに自分に対して正確に「行動承認」していただくことはないのです。

 こういう風にさりげなく使われていれば、きっと大丈夫。
 元気な声は「うまくいっている」ということなのだろう、と思えました。


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 もうひとつコンサル先の社長さんからお電話をいただきました。

 先月来、思い切ったことをされました。かなりダイナミックに組織が動いておられる。

「まだご報告する段階じゃない、とついついご報告が今になってしまったんです」

 聡明な社長さんは言われました。


 改めてこの方に愛と、畏敬の念を抱き、よいご縁に感謝しました。

 承認をめぐる闘争。優しいばかりの承認だけではなくそんな場面もある。

 拙著『行動承認』第四章には、実践の中で出会うはずの葛藤場面をいくつか例示しています。そのうちの1つがお役に立ったかもしれない、と思います。
 この章は全部で何を含めればいいのか悩んだ部分でもありましたが、現役経営者、マネジャーならこれぐらいの範囲をカバーしておけばいいだろう、と項目を出し入れしました。今回お役に立ったかもしれない項目は第二校で盛り込んだものでした。


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「え、これはブログに公開できないですよ〜」

 電話口でわたしは絶句しました。

「これを書かれた__さんのサービス精神ですね、人間の出来た方ですね。でも大分脚色が入ってますよ」


「いえいえ、どうぞ公開してください」

 お電話の先は、先日2回にわたる研修を終了させていただいた岡山県の社会福祉法人夕凪会の吉永施設長。


 夕凪会さんでは研修を終えて、今度は受講生の皆さんに「受講報告書」を書いてもらい、そのお1人目のシートが返ってきてわたしにも送付してくださったのでした。


 嬉しかったのは、わたしが吉永施設長との会話の中でちらっと『行動承認』の最終章を読まれたら介護のプロであるみなさんのご感想が知りたい、ということを言ったのですけれど、そこに関する質問項目を入れてくださったこと。

 なんときめ細やかなフォロー。なんと心優しいお客様。


 お言葉に甘えて「最初のお1人」をご紹介させていただきます。日頃は会議でもあまり発言されないという、でも芯はとてもしっかりされた50代後半女性の方です。謙虚ばかりやっていると温かい人のお心を活かせなくなってしまいますね。

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●受講後の感想

職場は私が一番下なので、入居者の方9名、職員6名、皆、人生の大先輩、ということになります。使いづらい承認もあります。共感、感謝の承認が一番多いです。すばらしい武器を下さったのに、使う者がお粗末で申し訳ありません。これからも武器を上手に使いこなせる様、自分を磨いて参りたいと思います。


●先生の著書「行動承認」のp.198からp.210までの(約13ページ)を読んでの感想

お母様と一緒にいられた時間はとても濃密で、それまでの時間をすべて埋められたんだなあ、と思いました。お母様も幸せでした。
「時代に呑まれず、時代と対決する。」…すごすぎます!
時代の流れに添ってあるがままを受け入れて生きて来た私には難解です。


●正田先生へひとこと

「承認」って研修、またむつかしい題で、途中眠くなるかと思いきや、救いはモデル並の美人な先生だった事です。
早春の陽だまりにつつまれた様でほっこりしました。ありがとうございました。

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 …えーと。

 ああ使ってくださってるんだ。難しい人の組み合わせの職場で。
 ありがとうございますm(_ _)m


 日頃は、「容姿についての褒め言葉は」とキッ、となるわたしなんですが。そしてかなり社交辞令入っていらっしゃると思いますが。


 この場合、ありがたく受け取ろう、と思えたのは、

 「女性」であることが日頃マイナス要因であることが多く、また何の性的関心も惹かないような容姿だったらもう少し能力を客観的に評価してもらえたろうと思うことも多い

(会社員時代も「なんで、差別する材料をわざわざ与えるんだろうなあ」とぶつぶつ言いながら化粧していた)、

 ―今も本当のサービス対象である現場の管理職の方々とは遠いところにいる媒介者の方々には、「容姿」は「オレがこの女性に便宜を図ったと思われる」と保身的な態度を誘うという意味でマイナス要因である―

 しかし多分実際の研修に入ったときには、現場での複雑な悩みを抱えて研修に足を運んでいる管理者のみなさんには「キレイ」だったり「優しい先生」だったりすることは
(この方は以前の宿題で「優しい先生でほっとしました」ということも書いてくださっていた)
プラスポイントなのだ。

 多分、本気で研修を通じて何かを習得し変化を起こしたい、と思っている人にとっては、

「優しい」―すなわち、「承認」と言っている内容と非言語コミュニケーションが一致していること、ブレていない、矛盾していないこと。たまに今でも「叱責技」を使うこともあるのだが―

ということは、学ぶうえで余計な迷いを生じる必要がなく、またこころに問題解決のためのエネルギーを与える大事な要素なのだ。

 ―「大声で威圧して思考停止させてほしい」というタイプの受講生さんは、残念ながらわたしの研修では学べないだろう―


 それと同様、あまり理性的ではないけれど「キレイ」な先生だ、ということも、必須ではないけれどプラスアルファの喜びを与えることなのだろう、いわばサービス内容の一部なのだろう、と思う。
 ひょっとしたらそれで、職場のさまざまなストレスでがちがちに固まっていた心がゆるむ、ということはあるかもしれない。
 「承認」が初めてきく人にとって小難しく響くものだとしたら、「先生が美人」というのはそれに付加価値を与えるものかもしれない。


 と、言い訳がましいことをダラダラ書いてしまいました。

 この記入者の方の優しさ、そして吉永施設長の優しさがしみじみ心に沁みたのでした。

(もちろん、吉永施設長は鼻の下伸ばすようなタイプの人ではなく、いつみても闘ってるわたしへの陣中見舞いのような意図があっただろうと思料します)

 
 
 幸せなお出会いに感謝です。


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