引き続き、優秀な介護リーダーさんたちからの研修のご感想を紹介します。岡山県の社会福祉法人夕凪会さんより。

 それぞれのリーダーさんの人柄を映し、それぞれの言葉で「承認」との邂逅を述べてくださっています。



 トップバッターは、「裕次郎タイプ」、顔も体もごつい強そうな50代男性リーダーさん。

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●受講後の感想

 「承認」を実践する事で、職員の行動を今以上に見直す機会になったと思います。今までもできるだけ声掛けをして職員の行っている事を聴いたり確認したりして会話を持つようにしてはいましたが、今後はさらに相手の性格や今までの行動言動から、本人が気持ちよく、さらに良い行動ができる言葉掛けを行っていきます。

 どんな相手にも信頼を持って接して行けるように、介護の仕事を続けて良かったと思える職場でありたいと思います。


●『行動承認』p.198からp.210を読んでの感想

 人は、誰しもが老いて行きます。輝かしい活き活きと生きた時があると思います。誰もが歩んできた人生に敬意を表され、お母様に寄り添われた事は素晴らしいと思います。
 その人の人生に敬意をはらって接する事の大切さを教えられました。


●正田先生へひとこと

 人としてお互いに関わり合うときに一番大切な事をあらためて教えていただきました。認め合い成長できていければ幸せだと思います。
 ありがとうございました。
 

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 次に若手男性リーダーさん。優しそうな方です。

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●受講後の感想

 今回の承認研修を受講させてもらい、自分に足りないものに気づかされました。それは相手への敬意と感謝の気持ちです。承認で教えて頂いた言葉を普段何気なく使うことはありましたが相手に届くように伝わるようにはできていなかったように思います。また、どこかで適当に使っていたように思います。気持ちを込めて伝える、そして場面を考え伝えることで職員との関係がよくなり、能力まで上がる、承認の宿題で実感しました。もっと早く承認に出会えていたらと思いました。これから教えて頂いたことを意識し、相手を認めるという大切さを忘れず頑張りたいと思います。


●『行動承認』p.198からp.210までの感想

 言霊という言葉があるように改めて言葉の重みのようなものを感じました。
 承認は人の人生にも影響を与える大きな力があり、相手にも自分にもよい影響を与えることができる。承認は困った人迷った人をも助けることが出来る魔法のような言葉であり、人間が生まれた時から死ぬまで求めるものだと感じました。


●正田先生へひとこと

 貴重な研修をありがとうございました。(略)先生に教えて頂いたことは、忘れず、これからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

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 部下30人の女性リーダーさん。正田と同年輩、しっかりさんです

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●受講後の感想

 最初、「承認を学ぼう」と聞いて、承認するってどういう事だろうと思いました。
 今まで参加した研修では聞いたことが無いような気がしたからです。
 承認では挨拶や感謝の言葉を一番使っていますが、名前をつけては言えないことに気づきました。
 名前をつけることで、相手の存在価値や行動を認めていることが伝わる気がしました。
 私は、リーダーだということもありますが、常に職員全員と出来るだけ話をする、どんな話、提案でも聴く、短所より長所を探すようにする事を心掛けていました。
 これからは、承認の言葉を伝えれるようにしていきたいです。
 そして、承認の言葉を伝える事ができて、問題行動(ミス)が減ると叱ることも減るので叱ることが苦手な私には良いことだと思います。
 今は、講義を聞いたばかりなので、少しはできる気になっていますが、自分の行動や言動がすぐには変わらないと思うので、少しずつ頑張りたいと思います。


●『行動承認』p.198-210の感想

仕事ではなく、身近な人にたいしての行動承認は、身近だから難しいような気がします。
私も、親や友人にたいして承認の言葉を伝えたいと思いました。
身近だから、伝えることが恥ずかしい気持ちが強いのですが、素直に伝えることができるようになりたいです。


●正田先生へひとこと

丁寧で分かりやすい講義、ありがとうございました。
承認の講義を聞いて、私の部活の顧問の先生が「ほめて伸びる子、叱って伸びる子」と言ってたことを思い出しました。


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女性サブリーダーさん、健康的な笑顔がステキな、前向きな人です

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●受講後の感想

今回の研修で、初めて「承認」という言葉を知りました。
心の中では、当たり前のように相手のことを認めたり、感謝したり、共感したりと思ってはいても言葉に出すということは行っていませんでした。例えば「ありがとう」という言葉は簡単に言えることかもしれませんが、その時の状況や空間、空気によってはそんな言葉でも勇気が要ることはあります。そのくらい、人に伝える(言葉で)ということは勇気が要るけど、その分とても意味のあることだと改めて実感しました。


●『行動承認』p.198-210の感想

承認といっても、このようなパターンもあるんだなと感じました。今回は、職場での承認について教えて頂きましたが家族や人、友人など誰にでも行えることなのでやっていこうと思います。実際にやってみて、いろいろなことを気づけるのが楽しみです。


●正田先生へひとこと

今回、正田先生に教えて頂いたことを何かしらの形で必ず活用していきたいです。少しずつでも「承認」を行えるようになり(自然に)自分の武器としていきたいです。ありがとうございました。


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 みなさん、お忙しい中心のこもった文面で丁寧な字でまとめてくださいました。

 おひとりおひとりのお顔や声を思い浮かべながら写させていただきました。ありがとうございます!


 みなさんがお仕事の場で生きた証をわたしも胸に刻んでまいりたいと思います。
 みなさんに恥ずかしくないよう生きます。

 「承認」つかってくださいね!




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 『行動承認』最終章へのご感想について…、

 「身近な人への承認のむずかしさ」―これはですね、本には書けなかったけれど複雑な母娘関係だったもので(汗)、自分のお母さんというよりは娘のような存在、というのは実は以前からだったんです。まあちょっといわく言い難いです、たぶんみなさんも利用者さんの中にときどきそういう家族関係があるのをみられているんではないかと思います・・・。

 でも、もっと自然な一体感のある親子関係であっても、「承認」はされるといいと思いますね。「承認」は他者を(自分と切り離された)他者と認める、というものなので。


 もうひとつ、「人生に敬意を払う」という重要なキーワードを言ってくださった方がいました。

 実はそこでやっているのは単純な「行動承認」だ、ということにも気づいていただけると思いますが、

 不思議なことに、相手が好んでとってきた「行動」をそのまま言う、記述的に言う、ということは、そのまま相手の誇りに触れることであり、「敬意を払う」行為になってしまうのですね。これ、絶対悪意をもって使ったらダメですけどね。

 「追悼文」などは特別偉い人について書かれることが多いですけれど、実は同じことを生きている身近な人や、利用者さんにもやれてしまうんです。

 「行動承認」、これまで知られていなかっただけで、ものすごく強力なクスリなんです。そして汎用性があるんです。

 でもちろん「行動承認」だけでなく「例の表」に載ってるいくつかの「承認」は介護の中でも「つかえる」ものなんですが、

 わたしは介護の世界に、このところフランス生まれの横文字の手法が入ってきていますけれど、「承認」を軸にした日本生まれの手法をだれか集大成してくれないかなあ、それはわたしには手に余る仕事だけれど、と思っているのです。

 「集大成」まではいかなくても、せっかく「承認」に触れてくださったみなさんなので、是非日常のお仕事の中でも「あ、ここにも使える」「あそこにも使える」と発見していつの間にか「承認」に満ちた施設、法人様になっていただきたい、と願っております。



100年後に誇れる教育事業をしよう。
一般財団法人承認マネジメント協会
http://abma.or.jp