16日、加東市商工会にて 「行動承認セミナー」2日目。

 2日目の冒頭はおなじみ、宿題のご紹介から。

 ものづくり、金融、介護…で、「行動承認」を契機に、

・報連相が増えた
・自主的に仕事をしてくれる
・責任の感覚が出てきた
・明日やる予定だったのがその日のうちにしてくれた
・難しい仕事の説明をしてくれた

・・・・等の喜ばしいお話が続きます。

 付随して「巻き込みの要諦」のようなお話を正田からさせていただきました。


 後半は、元銀行支店長にして現大学准教授、松本茂樹先生から、銀行時代、大学時代の「承認の実践体験談」のお話をしていただきました。

松本先生2



 銀行員、大学生、計9名の目覚ましい成長のエピソード。

 中には当初松本支店長の手法に反発された女性行員さんが、のちに大きく伸びただけでなく退任時にはものすごいサプライズプレゼントをくれた、という事例もあり、

「お話していて、すみません涙が出てきちゃいました」。

松本先生1


 10年以上のお付き合いで初めてみた松本先生の涙。

 大学生さんがたの事例は、わたしも初めておききすることばかりでした。

 ビジネスプラン発表で全国表彰された学生さん。
 松本先生のクラスは昨年就職率100%、今年も90%以上決まっている。
 「GPAオール4」の学長賞(学費全額返還)の学生は松本先生ともうお1人、「承認」の手法を使われる先生のクラスからばかり出ること。
 障害があったが松本先生の勧めで簿記1級をとった学生さん。この学生さんは当初無口でいじめられる側だったが、自信をつけてからはいじめていた学生に教える側になったそう。

「学生は若いから反応が速いです。大人の銀行員は、色々積み重なっているから反応するまで2年かかったケースもありましたが。」

 恐らく日本の大学業界の中でも例のない事例を輩出していることでしょう。

 最後に松本先生は、

「ここ北播磨の地で承認が文化として根付いてほしい。そして世界に向けて発信できるものになってほしい」。


 質疑タイムに出たご質問では、

「ここで伺うお話はここだけの貴重なお話ですか、それとも全国どこにでもある話で私が知らないだけなのですか」

 これには正田より:

「ここだけと言っていいと思います。本日も同じクラスの仲間がここ1か月でこんな風に働きかけて部下がこんな風に変わって…という事例をみていただきましたが、こういうお話をこのセミナーの外で皆さんがよそのかたにされたとき、『あんた詐欺にでもあったんちゃう?』と言われる可能性は大いにあります。それぐらい他に例のない成果をここでは出しています。」

「私の研修講師人生で幸せだったのは、研修会社を通じて1日こっきりのおつきあい、そのあとお客様と連絡もとれない、だから研修をした結果がどうなったかもわからない、という仕事の仕方をしてきませんでした。草の根、非営利教育で出発し、初期に松本先生のような確信をもった実践者の方に出会えました。そうして、細かくフォローアップしながら実践していただくと組織でこんなにすばらしいことが起こる、というのをみることができました」

「以来どれほど文献を読んでも、結論はこの手法になります。この手法は恐らく揺るぎません」

「そして手法を徹底的に絞り込みシンプルにすることで、マネジャーの皆さんがだれでも習得でき日常行動にできるようなものにしました。普通はもっとガラパゴス的に難しくするので、日常行動にすることができません」

「今、国内で何人かの方が、『今からは思想、倫理の時代だ。でなければ人類は生き残れないところに来ている』ということに気づかれています。まだその数はあまり多くありません」


 
・・・さて、今日ご来場された皆様は幸せだったのでしょうか・・・

 抜けるような青空の10月中旬の午後でした。


(一財)承認マネジメント協会
 正田佐与