「『インクルージョンの波』が来年度、職場に押し寄せてきます。」

 こういう書き出しの文章を「月刊人事マネジメント」編集部にお送りしました。
 
 今年連載させていただいている、「上司必携・行動承認マネジメント読本」の6回目の原稿です。

 今回は、「障害者雇用・活用」がテーマです。後半は「発達障害」についての記述が中心になりました。


 わたしなんかがこういう記事を書く資格があるのだろうか。

 実はこの記事に備えて、今年「ガイドヘルパー全身」「同行援護」「行動援護」の研修を受けました。大げさな。(行動援護は今も受講中。きょうはその2日目です)

 でもまあ、2800字で触れられることはたかが知れています。

 

 情報提供をすることは、「寝た子を起こす」ことでもあります。

 先日もまた、「承認研修」2日目はそのお話をする場面があり、午後の睡魔のお時間もそこは皆さんしゃきっとなられました。決して目覚ましに使っているわけではないんですよ。

 そして「承認研修」の中では不愉快な気分が出やすい場面でもあるのですが、しかし情報提供をしないことには問題解決もありません。

 
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 「一億総活躍」は、ネーミングからして評判のわるい政策です。

 ただ趣旨はわるくはないのではないかと思っています。中身はこれから詰めるそうなのではっきりしたことは今言えませんが。

 この国の人が陥りがちな「均質」「一律」のバイアスがとれて、色々な人が共生し、仕事で能力を発揮できるようになるのなら、いいことです。
 そこには「女性」もそうですし障害者、外国人、元気な高齢者、が入ることでしょう。
 漏れ聞こえるのは「引きこもり」を外に出そう、ということですが―。


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 「女性活躍」が言葉として消えるのはいいのか悪いのか。

 「女性」に特化した施策が必要だ、という声もあり充分傾聴に値する一方で、

 首相が「女性活躍」と言えば言うほど、実感としては社会のミソジニー指数が上がった気がします。ミソジニーお爺さんが妙に元気に発言し、普通にまともだと思っていたコンサルの人も「男女別の会社を作ったらいい」と発言するに至っては。
(これについてはFBの自分のTLで「女性を同僚として正しく評価できない人が女性の協力会社を正しく評価できるわけないではないか」と反論しました)


 まあ「女性特化施策」が、保育所の整備や短時間勤務などハード面でわんさかやらないといけないことがあるのとは別に、従来の主張ですが、ソフト面の人の心の問題に関しては、「女性」と意識してやらないほうがいいのだろう、とわたしは思うんですよね。「女性女性女性」って思えば思うほどドツボにはまりますね。

 なので、「女性活用研修」より「承認研修」のほうが実質的効果がある。
あっ女性自身も「自分は女性だ」と意識しないほうがいいパフォーマンスが出せる、という知見がありまして、女子学生に「自分は女性だ」と意識づけさせてからテストを受けさせると、テストの成績が悪かったそうです。「自分は優秀な学生だ」「テストでいい成績をとったことがある」ということを思い出させると、テストの成績が良くなったそうです。

 
 ただ、うーんこれは難しいところで、上で言った「女性と意識しないほうがいい」のはまだ問題が出ていない白紙の状態の場合です。多くの職場では、あるいは社会のさまざまな場面では、「女性」が差別・搾取・過剰な依存・DVの対象になっていてそれを解決したり是正することをまずしないといけなかったり、当事者の女性が傷ついているのを治してあげないといけなかったりするわけです。やっぱり、相手が男ならこんなひどいことはしないだろう、ということを女だから平気でする、みたいな現象もゴロゴロあるわけです。だから「男女を意識しない」の前に「起きている問題を解決する」がやはり、必要かもしれないです。「それ、ダメだよ」っていうことをきっちり、言ってやっていかないといけないです。

 以前このブログに書いた「男性原理の会社でハーレム化しちゃったところがあります」というのは決して誇張ではなくて、労働局雇用均等推進室なんかではゾッとするようなセクハラの事例を今も多数みているそうです。自分の教え子がそういう目に遭うということが想像つかないなんて。


 またそういうのがあるから、「女性活躍」を当事者の女性にばかり任せるのはおかしな話なのでした。そういうこと反省してるのかなあ。関係ないからいいですけれど。

 やっぱり、「女性」のお話が長くなっちゃいましたねえ。
 もう研修に行かなくちゃです。
 今日の記事もオチなしです。


(一財)承認マネジメント協会
 正田佐与