お世話になっている皆様


 おはようございます。
 正田佐与です。
 
※このメールは、正田が過去にお名刺を交換させていただいた方・イベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。ご不要の方は、メール末尾にありますURLより解除ください。
(解除方法が変わりました!詳細はメール末尾をご覧ください)


 本日の話題は:

■頭の体操「ダイバーシティー経営は損か得か?」

■藤野寛教授のホネット承認論講義録:
 「資本主義は利益最大化だけではなく、承認の原則によっても成り立っている」
 
------------------------------------------------------------

■頭の体操「ダイバーシティー経営は損か得か?」

「ダイバーシティー経営は損か得か?」
 こういうお題を出されたら、現役ビジネスパーソンの皆様はどうお答えになるでしょうか。
 まず、「ダイバーシティー経営とは何か」のところから押さえないといけないですね。
 実は一般に「ダイバーシティー経営」と言われてぱっと想像する、「男性だけでなく、女性や外国人など色々な人が混じっている会社」。これは経営学では、「デモグラフィー型の人材多様性」とよぶのだそうです。
 そして他方、「能力・経験」が様々な人が集まっている場合を、「タスク型の人材多様性」とよぶそうです。
 経営学で「儲かる」ことにつながるのは、後者の「タスク型人材多様性」。そして単純に女性や外国人が混じっているだけの「デモグラフィー型の人材多様性」は、「儲かる」ことにつながらないどころか、業績を下げることもある。
 最近出版された『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』(入山章栄著、日経BP社、2015年11月)では、こういう内容のことを言っております。
 前半部分、「タスク型の人材多様性は儲かる」これには、納得ですね。TVや映画の世界でも「必殺仕事人」とか「オーシャンズ11」、様々な特殊技術、バックグラウンドを持った仕事人たちがチームを作っていい仕事をする。イメージしやすいです。問題は後半の「デモグラフィー型の人材多様性は損だ」という知見です。
 これを見て、「おやおや、では来年度は女性の採用を手控えたほうがいいのだろうか」「今男性ばかりの部署に女性を配属してみようと思ったが、やめたほうがいいのだろうか」このように思われる経営者さんがいらっしゃるかもしれません。
 でも、ちょっと待って。
 この知見、「デモグラフィー型の人材多様性は儲からない」これは、実はいくつも反論があり得るのです。そのまますんなり受け取れないのです。くれぐれも、御社の大切な経営判断にそのまま取り入れたりはされませんよう。
 「世界最先端の経営学に楯突くなんて!」と思われるかもしれません。でも、「これだけ反論の余地があり得るんだ」ということを示した記事を掲載しました。もしよろしければご覧ください:

◆『ビジネススクールでは学べない―』経営学は”残念な学問”か?考察編(1)「ダイバーシティー経営は損か?」
 http://c-c-a.blog.jp/archives/51931381.html

(ちなみに本記事も、長文にもかかわらずフェイスブックでは非常にご好評をいただきました)

 実は、「世界最先端の経営学の知見を紹介する」と謳っているこの本は、ほかにも個々の項目で実感と合致しない点があります。
 「承認マネジメント」あるいは「承認リーダーシップ」を10数年、教えてその現場での機能の仕方をみてきた立場からは、それらの関わる項目はすごく“不自然”に映ります。それらについて実務家にとってもう少しわかりやすいように書いたのがこちらです:

◆『ビジネススクールでは学べない―』世界の経営学は周回遅れ?考察編(2)リーダーシップ、内発/外発、レトリック
 http://c-c-a.blog.jp/archives/51931424.html


 また今回の一連の記事の「序章」のようになった、ある「対話」がありました。『ポスト資本主義』『介護男子スタディーズ』の著者(介護男子スタディーズは編著)、千葉大学法経学部の広井良典教授(科学哲学)とのメールのやりとりです。広井教授のご了解をいただき、こちらにご紹介しております:

◆科学の限界性、認識の限界性―アカデミズムも盲信してはいけない?千葉大学・広井良典教授との対話
 http://c-c-a.blog.jp/archives/51931204.html

------------------------------------------------------------

■藤野寛教授のホネット承認論講義録:
 「資本主義は利益最大化だけではなく、承認の原則によっても成り立っている」

 一橋大学大学院言語社会研究科の藤野寛教授(現代ドイツ思想)より、「ホネット承認論」に関する同大学での講義原稿をいただきました。
 アクセル・ホネット(66)は、同じフランクフルト学派のユルゲン・ハーバーマス(86)とともに、現代を代表する思想家の1人で、ヘーゲル承認論の正統的な後継者でもあります。藤野教授は今年度後半、「ホネット承認論」を講義しておられ、その毎回の講義原稿をいただいております。
 今回はちょうど、冒頭の記事のテーマとも関連しそうな内容。また正田が年来ぶつくさ言っていた「自己実現」の問題にも答えてくださっています:

◆「資本主義は利益最大化だけでなく、承認の原則によっても成り立っている」(ホネット)―一橋大学・藤野教授講義原稿(4)
 http://c-c-a.blog.jp/archives/51931120.html 

------------------------------------------------------------

★前号のメルマガが「アドラー心理学批判」だったのに続き、今回は「世界最先端の経営学批判」でした。
 読者の方はびっくりされたかもしれませんが、わたし自身、「こんなに“詭弁”が次から次へと押し寄せてくる時代を生きているんだ」と驚きながら、そういう時代であることを前提に自分のところの責任を果たさなければ、と思います。

★昨日、映画「杉原千畝」を観てきました。リトアニア領事代理として2139人のユダヤ人に日本通過ビザを発給した実在の外交官の話です。辺鄙なところに赴任しながら、優れた諜報能力を駆使して世界情勢の全体像を知り、自分のところでやるべきことを、人道上の要請も絡めながら決断したその姿から学べるものもありそうです。


※このメールは、正田が過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。

解除される場合は、下記の解除フォームから受信していただいたメールアドレス入力して下さい。
メールアドレスを入力していただいた後、解除専用の確認メールをお送りさせていただきますので解除専用のURLをクリックして下さい。
いたずら防止のため解除の確認メールをお送りさせていただいておりますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
http://mag1.hyper-mail.jp/md/publish/quit.asp?mid=848


※このメールの過去アーカイブはこちらです
http://c-c-a.blog.jp/archives/cat_50052130.html 


※このメールは転送歓迎です。
もしこのメールを新たに購読ご希望のかたがいらっしゃいましたら、
info@c-c-a.jp まで、「メールニュース希望と書いて
お申込みください。


*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
100年後に誇れる教育事業をしよう。
正田 佐与
----------------------------------------
Email:info@c-c-a.jp
TEL: 078-857-7055 FAX: 078-857-6875
Post:〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中1-4-124-205

ツイッターアカウント: @sayoshoda

フェイスブックページ: http://www.facebook.com/sayo.shoda

ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
http://c-c-a.blog.jp/

近著『行動承認―組織の能力を最大化する「認める力」』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4434198572 


*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*