すみません!!m(_ _)m きのう「連載終了」を宣言したにもかかわらず、新年度に入ったのにまだ引きずっています。


 小保方晴子さんがきのう3月31日開設したとされる、”STAP HOPE PAGE” が、その後アクセス不能な状態が続いています。
>>https://stap-hope-page.com/
 
 「サイバー攻撃に遭った」と弁護士などが声明を出しておりますが、真相のところはどうなんでしょ。

 ところが幸い、これを閲覧可能な間に魚拓をとってくださった方がいて、こちらではみることができます。
>>https://archive.is/ttnfp 

 このサイトも、STAP細胞作製プロトコルを公開とはいいながら、
「ATP Solutionの記述がおかしい」
などと早くも突っ込みが出ており、撤回されたSTAP論文と同様、信頼性の低いものです。

 わたしも、このサイトの”Results of the STAP verification experiment” のページを見たとき、写真やグラフにクレジット類が入ってないのが気になっておりました。理研の再現実験の画像としたら、所有権や著作権の問題はないのかな?と。

 それでも、このサイトの公開を受けて、Amazonの『あの日』の売り上げランキングは600位台から100位と再び急上昇。中古本も910円→980円と上がっており、落ちてきていた本の売り上げのカンフル剤と、小保方さんサイドは「にんまり」していることでしょう。

 情報としては意味はない、それでも何かしらの形でUPすると話題になる。
 こういう滋味をおぼえてしまったようです、小保方晴子さん。

 小保方さんと似た、自己愛のウソつきの方はほかにも多数いらっしゃいますが、小保方さんほど世論の妙な同情をかちえ、その後も本の出版、ネットでの擁護派による援護情報、そしてホームページ開設と、多彩な情報操作の技を繰り出してくる方はいらっしゃいません。
 ちょっと油断していると、小保方さんに有利な情報が、しかしよくみると中身のない情報がばらまかれている。本来どうということのない研究不正事件なのに、その後も奇妙な情報戦を仕掛ける才覚のある方であります。またご本人の周辺の方々も。

 というわけで今日は、「エイプリルフール特別企画」として、「小保方さんとその周辺情報とのつきあい方」をお送りします。


1.「STAP細胞ができた」という“偽情報”について
2.“ジャーナリスト”上田眞実氏、「木星通信」、「ビジネスジャーナル」
3.武田邦彦氏、青山繁晴氏、西岡昌紀氏・・・小保方晴子さんを愛するおじさま評論家たち


 それではまいりたいと思います・・・。


1.「STAP細胞ができた」という“偽情報”について


 昨年12月と今年3月に、2回にわたり
「アメリカでSTAP細胞に似た研究を発表!小保方晴子さんの研究は正しかった!」という情報がネットを駆け巡りました。
 どちらも、発信元は自称ジャーナリスト上田眞実氏であり、3月のものは「ビジネスジャーナル」というニュースサイトに掲載されました。

「STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明」
>>http://biz-journal.jp/2016/03/post_14306.html

 しかし、読者の皆様このタイトルをみておおっ、とはならないでください。
 この情報は、実はよくみると昨年12月に一度流されてデマだとわかった情報と同じものです。
 一度否定された情報をまた3月に臆面もなく持ち出してきただけです。
 この情報が「ガセ」「流言」であり、また一度否定された情報の焼き直しだということを、
本シリーズの(10)でも一度お伝えしたかと思いますが、再度、サイエンスライター粥川準二氏の2回にわたるブログ記事を引用してお伝えいたします。

お蔵出し:米研究者が「STAP細胞」の再現に成功?
>>http://d.hatena.ne.jp/KAYUKAWA/20160210
STAP細胞をめぐる「流言」を検討する
>>http://blogos.com/article/168854/

では、アメリカの新たな研究はSTAP研究とは実験方法も結果も異なり、STAP細胞とは呼べないこと。またこの論文をよくみると、日本語ジャーナリズムの報道とは全く異なり、論文中でSTAP研究は否定していること。この研究を掲載した「サイエンティフィックリポーツ」は、以前にもお伝えしたように査読基準のゆるい雑誌であること。
では、,力聖櫃魴り返すとともに、3月に再燃した流言は12月のものの焼き直しであることを述べています。
 もうひとつ△任もしろかったのは粥川氏の言葉で、次のくだりです:

信じ込んでしまっている人を説得するのはほぼ不可能である。科学やメディアのプロがすべきことは、よくわからず判断に迷っている人たちを念頭にして、手堅いファクト(事実)と厳密なロジック(論理)で、結論を急がず粘り強い議論を継続することである。そのことが流言やデマを信じてしまう「集団的な心理」を変化させ、「情報環境」を整え、科学をめぐる言論空間を豊かにすると筆者は考えている。


 これはその通りと思い膝をうちました。そうです、批判するのに最初から旗幟鮮明にすることは上手いやり方とはいえません。「手堅いファクトと厳密なロジックで、結論を急がず粘り強い議論を継続すること」、わたしが本シリーズで試みたのも、まさしくそれでした。(成功しているかどうかわかりません)

 さて、上記の´△如◆屮優奪箸STAP細胞が再現されたって言ってたよ!」となっていた方も、納得していただけたでしょうか?

 わたしの友人は、「STAP細胞がアメリカで再現されたそうだ。新聞に載っていた」と言うので、再度「どこの新聞?」と確認をとると、上述の「ネイチャー・サイエンティフィック・リポーツ」のことだったわけです。「新聞に載っていた」というのは、友人のそのまた友人が言っていたのだそうで。
 そこで、上述のようにその雑誌は「ネイチャー」社の発行ではあるが査読基準のゆるい雑誌で、権威はない、ということをじっくりご説明したわけです。
 やれやれ、紛らわしく手間暇のかかることですね。大人は正確な知識をもっていないといけません。

 それにしても、この“ガセ情報”を2度にわたって流したジャーナリスト上田眞実氏とはどういう人物なのでしょうか・・・。
 この人物も今後小保方晴子さん絡みで繰り返し登場するとみられますので、一度触れておきたいと思います。

2.“ジャーナリスト”上田眞実氏、「木星通信」、「ビジネスジャーナル」

 前述のサイエンスライター粥川氏の△竜事の中に、「記事の著者の個人攻撃は・・・」という文言もあり、その著者というのがジャーナリスト上田眞実氏のことです。
 なのでここでこの方に言及するのが正しいのかどうかわかりません。しかし、STAP細胞や小保方晴子さんについて繰り返し真偽のはっきりしない情報を発信する、わるくいえば「デマ元」のような存在である以上、この方の位置づけをしておかないといけないように思います。

 上田眞実(まみ)氏。女性。自称ジャーナリスト、市民記者。ブログ「木星通信」執筆者。「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」代表。
 これ以上のことは、経歴も年齢も不明です。顔写真もどこにも出ていません。たまに原発報道に出かけたり、上杉隆氏講演会に出かけたりしているようですので、小保方晴子さん本人ではないようです。
 粥川準二氏ら、STAP事件を研究するサイエンスライターの会合に“乱入”したとの噂もあります。

 その「木星通信」というブログをみてみると・・・
>>http://jupiter-press.doorblog.jp/  
 このブログの中ではいろいろな話題を扱っていますが、先ほどの「ネイチャー・サイエンティフィック・リポーツ」に載った「STAPに似た細胞」こと「iMuSCs細胞」に関する昨年12月の記事をご紹介しましょう:
>>http://jupiter-press.doorblog.jp/archives/46236779.html
 おもしろいことに、この記事はこの論文を完全に「誤読」しています。この記事の下のほうまでずっとスクロールしてみると・・・、引用されたこの論文のアメリカ人の著者は、この新たに発見された細胞は、STAP細胞とは違うものですよ、ということを明確に言っています。

「我々の知見は、iMuSCsはこれまで研究されたすべての細胞型とは異なる特性(形態、大きさ、および遺伝子発現プロフィール)を有する細胞のユニークな、非常に敏感な集団であることを示しています。」

 STAPというより小保方さんの過去の他の論文も参考のために読んだが、それとは違うものですよ、と言っているのです。
 この論文を素直に読めば「小保方晴子さんの発見は真実だった!」なんていう、ドヤ顔の見出しになるはずはないのですが。完全に「飛ばし記事」であります。


また、「小保方晴子さんへの不正な…有志の会」のブログをみてみると・・・
>>http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/

 昨3月31日には「 小保方晴子氏 HPを開設「STAP HOPE PAGE」で プロトコルを 公開へ。」
 また本日4月1日は、「小保方晴子氏のHP、何者かがサイバー攻撃、閲覧不能状態に。」とあり、まるでここの会は小保方晴子さんのスポークスマンのようです。

 そしてこの同じ上田眞実氏が、去る3月19日には「ビジネスジャーナル」に投稿して、12月に一度否定し笑われた「iMuSCs細胞」のまったく同じ論文の話を蒸し返して、新たなスクープであるかのように言い立てた、ということです。
 
 この方にたいする「人格攻撃」は、しないことにします。でも、読者の皆様はここまでのお話で、この方の行動パターンをある程度読み取れたのではないでしょうか?
 今後もSTAP細胞がらみで同じようなことを繰り返す可能性がありますので、ここでは「上田眞実氏」「木星通信」という固有名詞を押さえておいていただくとよいのではないかと思います。

 そして、この上田氏の記事をちょこちょこ載せている「ビジネスジャーナル」というWEBニュースサイトにも触れておきましょう。
 「Buisiness Journal(ビジネスジャーナル)は株式会社サイゾーが2012年4月から運営する企業・経済ニュースなどビジネス記事を扱うサイトだ、とWikiにはあります。
>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BE%E3%83%BC

 その「BJ」のサイトはこちら
>>http://biz-journal.jp/

 きょう4月1日の画面をみますと、「障害者400人が鎖に繋がれた「呪われた村」! 恐ろしいほど残酷な差別の実態とは?=インドネシア」という悲惨な写真入りニュースなどと並んで、「STAP現象、理研で再現されていたことが発覚…若山教授、不当に実験成果物を大量持ち出し」とう見出しが並んでいます。これも上田眞実氏の記事。
>>http://biz-journal.jp/2016/04/post_14498.html 

 この記事がまたですね、若山照彦氏と理研の間の「成果物譲渡契約書」なるものを「スクープ!」と称して公開しているんですが、この契約書が存在しているにもかかわらず、記事のあとのほうでは「契約もないのに物を持ち出した」と言っていたり、また記事の3ページ目では「理研の再現実験ではSTAP現象は再現されていた!」と言っているがよくみるとそれは「STAP“様”細胞」でしょ、多能性を有する「STAP幹細胞」じゃないでしょ、と、話の筋を知っている人ならすぐ突っ込める文章。この方の頭の中は、どうなってるんでしょうか。

 というわけで、支離滅裂な記事を書く上田氏も上田氏なら、それをノーチェックで載せている「BJ」のほうも相当いい加減。

 「BJ」って、名前だけみると真っ当なニュースサイトのように見えますが、しかも株式会社サイゾーの運営なら真っ当だろう、と思いたくなりますが、実態はニュースサイトを名乗るのもおこがましいような、怪しげなサイトだと思っていいようです。

 こういうことも、あなたの職場の若い人が「だって新聞社のサイトでそう言ってたもん!」って真に受けてしまうことがあり得ますので、知識として持っておいたほうがよいでしょう。



3.武田邦彦氏、青山繁晴氏、西岡昌紀氏・・・小保方晴子さんを愛するおじさま評論家たち


 2016年現在、小保方晴子さんを擁護する有名識者、評論家の方はいまだにいらっしゃるようです。
 その筆頭が、武田邦彦氏(中部大学総合工学研究所特任教授)、青山繁晴氏(独立総合研究所社長)、西岡昌紀氏(内科医)。
 個々の方について論評するのは控えさせていただきます・・・。
 おひとり挙げるなら、武田邦彦氏が3月に入って動画で小保方晴子さんを擁護していたのを聴かせていただき、そのあまりの無根拠・印象論ぶりに失笑せざるを得ませんでした。しかし、一般人の擁護論の人というのは、そのような性質をもった人びとなのです。印象論、感覚でものごとを理解する人たち。そこに対しては正しいマーケティングをしていると言うべきかもしれません。

 しかし、やはり仕事の世界に生きるわたしの受講生さんや読者の方々は、もうちょっとしっかりした論理的な思考方法をしていただきたい。ので、このブログや小保方手記のシリーズを書いてきたわけであります。

「小保方さん擁護おじさま」、もうお一人、このブログにも過去に登場されたちょっと有名なエコノミストの方がいらっしゃいましたけど・・・(略)

 というわけで、エイプリルフールにお送りした蛇足、「社会人のための『小保方情報』解読講座」ここまででございます。

 あっ、正田はアホみたいに正直な人間なので、エイプリルフールだからといって「ウソ」はつけないのです。代わりに「ウソ対策」の記事をUPするのです。


 読者の皆様、桜満開の良い週末をお過ごしになりますように。



これまでの記事:
●社会人のための「小保方手記」解読講座(1)―印象的な”ツカミ”のエピソードはこう読め!Vol.1
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935543.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(2)―印象的な”ツカミ”のエピソードはこう読め!Vol.2
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935599.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(3)―1位マネジャー製造講師・正田が読む・晴子さんのプロファイリングはVol.1
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935610.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(4)―正田が読む・晴子さんのプロファイリングVol.2 小保方さんの生育環境は
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935705.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(5)―プロファイリングVol.3 多彩な感情表現は人を被害者的にする!心理学セミナー、カウンセリングの副作用のお話
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935878.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(6)―「私の会社でも」読者からのお便り
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936058.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(7)―“惑わされる”理系男子:女性必見!もしもあなたの彼が「隠れ小保方ファン」だったら
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936162.html
 
●社会人のための「小保方手記」解読講座(8)―「キラキラ女子」の栄光と転落、「朝ドラヒロイン」が裁かれる日
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936340.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(9)―「STAP細胞はあります!」は本当か?Amazonレビュアーが読み解くプロジェクトの破綻
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936570.html

●社会人のための『小保方手記』解読講座(10 )―再度「STAP細胞はありません」―「ウソ」と真実・ネット世界と現実世界のギャップ、社会人の分断リスク
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936986.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(11)― 騙されないためのケーススタディー:小保方晴子さんが使った「ヒューリスティック(自動思考・錯覚)」の罠
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937126.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(12)情けないぞおじさんたち!!「ええかっこしい上司」「放置プレイ上司」そして「欲得・不正系上司」(前編)
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937436.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(13)情けないぞおじさんたち!!「ええかっこしい上司」「放置プレイ上司」そして「欲得・不正系上司」(後編)
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937542.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(14)(最終) まとめ:あなたの会社から「モンスター」を出さないために―女性活躍、発達凸凹対応、そして改めて「行動承認」
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937655.html



●エイプリルフール特別企画・シリーズ番外編:社会人のための「小保方情報」解読講座
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937719.html