久しぶりのブログ更新です。

 2月から今月1日まで連載していた、「社会人のための『小保方手記』解読講座」を、このほどKindleで出版させていただきました。

 『社会人のための「あの日」の読み方:決定版!「小保方さん」「STAP情報」解読講座』

http://ur0.work/tk27


 価格は、「正しい知識を普及する」ことを重視したいので、500円。

 この「本」、本日17:00から48時間、無料配信となります!500円惜しいという方は、本日17時になるのを待って、ダウンロードしてください。(ぜひレビューもお願いしますね^^)



 この間一昨日15日金曜まで、連載記事をとりまとめてうんうん校正しておりました。意外に「書式を揃える」ということに随分時間をとられるものだ、ということがわかりました。編集者さんのご苦労がしのばれます…。でもそこに注力したぶん、Kindle本にしたときに割合みやすい画面になっていると思います(自画自賛)




 山口大学医学部講師の林田直樹先生(老化学・神経変性疾患・血管病)が、ステキな推薦の言葉を書いてくださいました。

 年度初め、「たくさんの科研費の申請を書かなければならない」と林田先生がFBに書いておられたちょうどそのタイミングでのおそるおそるの推薦文のお願い。

 断られるかなーと思ったのですが、「いいですよ」と2つ返事でOKいただき、原稿をお送りするとその日のうちに目を通してくださいました。

 そして、短いバージョンの推薦文を3つ(そのうち2つを合体した形でAmazonの本の紹介文に入れさせていただきました)、長い推薦文を1つ(本の冒頭に掲載させていただきました)を書いてくださいました。



 あとづけになりますが林田先生の過去のブログ記事を拝見させていただきました。

 「地位と教養のある年配の方々には STAP 問題の本質を理解してほしい」
 http://ameblo.jp/naokihayashida1001h/entry-11838456981.html

 これなのだなー。
 このブログの「エイプリルフール特別企画」(Kindle本の「補講」)で触れましたが

 http://c-c-a.blog.jp/archives/51937719.html

 武田邦彦氏、青山繁晴氏、西岡昌紀氏と、お金も地位もある「おじさま」の方々が、妙に小保方晴子さん擁護の発言を繰り返します。

 こういうことが、いかに科学研究の現場で若い人の人材育成を担っている人たちの神経を逆なでするだろうか。今の若い人たちにものごとの手順を1つ1つ教え込む作業をあざわらうことになるだろうか。

 ということを、わたしは勝手に「忖度」してはらを立てていたのでした。

 
 そのことを、林田先生の上記の記事は当事者の立場として、率直に言われていました。

 研究者の中でも「教育」を重視される林田先生だからこそ、と思います。(ちなみにプライベートでは3人のお子さんのパパであることも、別のブログのどこかに書かれていました


 このことはまたいくつかの連想をも生むのですが、

 
 今この社会が成り立っている組織のオペレーション、それはその陰に地道な人材育成があるから。それはまた、組織がとかシステムがやるのではなく、個々の「ミドル」―年齢的にも組織の中での立場としても―の努力によって成り立っている。

 「ミドル」たちは「今の若い人」の独特の難しさとのインターフェイス上にいる。スマホ・LINE時代、常に同世代でつながり、他世代との交流が弱く踏み込みにくい若い人たちです。それでも、人材育成の要請上、ミドルたちは踏み込んでいかざるを得ない。

 その「ミドル」たちの独特の大変さをわたしは常に「忖度」してきたし、だから「小保方さん擁護おじさま」たちには、はらが立ってきた。彼らは現場での人材育成をする立場でないからそんなことが言えるのです。

 「格差社会の帰結として、社会の各階層が分断され、互いに想像力が働かなくなっている」ということを最近佐藤優氏が言っておられましたっけ。なんか信頼できる人少ないなー。

 


 また、わたしが「行動承認」という手法を作りだしおこがましいことですが、受講生様方が高い成功を収めてくださっているのは、わたしのこの「忖度」という心のはたらきが作用してるのではないかとも。

 現場のミドルマネジャーの大変さや忙しさ、責任の高さと、一般職の側の人の「承認されたい」という思い。どちらもわたし自身は経験していないけれど、不思議と「忖度」をしたのだと思います。それの産物が「行動承認」なのだと思います。


 
 色々、校正作業から解放されたので、勝手なことを考えます。

 小保方さん擁護派の方々はこのところヒステリックなので、こういう本を出したら出したで色々なことを言われるだろうなーとも、ぼんやり思います。