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 ・・・……<<<エウダイモニア通信>>>……・・・
発行日 2017.4.24                 
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 ※「エウダイモニア」は「幸福」、また「栄える」という意味のギリシア語
です。
 「業績1位」の山を築いてきた承認マネジメントの研修講師・正田佐与が、
経済的繁栄を含めたわたしたちの「幸せ」についてご一緒に考えるメルマガ
です。
 
※このメールは、正田が過去にお名刺を交換させていただいた方、イベントや
セミナーに  ご来場いただいた方にお送りしています。
ご不要の方は、お手数ですがメール末尾にありますURLより解除ください。

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 ┃本日の話題 ☆☆☆☆☆
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【1】 嬉しいご感想をいただきました!
「『ほめ言葉のシャワー』の記事に、目の奥がつーん、、、」

【2】 【再掲】関西で唯一の機会!ゴスペルコンサートのご案内(5・26、
丹波)

【3】連載 ユリーの星に願いを・第16回「十善戒のおはなし」

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【3】 嬉しいご感想をいただきました!
「『ほめ言葉のシャワー』の記事に、目の奥がつーん、、、」

 ある女性読者の方より、前回メルマガの記事「『ほめて育てる』どんなイ
メージですか?力強く、あたたかい子どもを育てる菊池省三先生の『ほめ言
葉のシャワー』の授業、一挙公開!」に、とても嬉しいご感想を寄せていた
だきました。昨今の見聞に照らして、たくさんのことをお感じになったよう
です。
 平成末期、世界も日本もけっして良いことばかりではないけれど、限りある
良いことを力いっぱい感じることはできるのですね。

 言葉にしてくださった読者の方に感謝し、ご紹介させていただきます。

※菊池先生公開授業のもよう 見逃された方はこちらからご覧いただけます!

●「君は全部は読めないけれど一部は読めたから発表したんだ。偉いね」
ほめ言葉のシャワー・菊池省三先生の公開授業を見学しました

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51955266.html


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 前号の南港小学校での菊池先生の公開授業の記録を拝読して、目の奥がつ
ーん、、、、。不覚にも涙してしまいました。

 先日「ETV特集 永山則夫 100時間の告白 〜封印された精神鑑定の真実」と
いうドキュメンタリーを見ることができました。堀川恵子さんという女性ディ
レクターが丁寧に作ったドキュメンタリーで、「永山則夫 封印された鑑定記
録」(岩波書店)というノンフィクション本にもなっています。

 故永山則夫が起こした犯罪は決して許されるものではありません。一方で、
永山事件は「貧困」が生んだ事件だと言われてきました。その貧困、虐待、
育児放棄、まさに目を背け耳を覆いたくなる壮絶な現実を生きてきた一人の
少年を思うとき、私の心は、社会はなぜ彼を救えなかったのか?という持って
行き場の無い不条理に押しつぶされそうになります。

※永山事件
 1968年10月から11月にかけて、当時19歳の永山則夫が米軍基地で入手し
た拳銃を使って東京、京都、函館、名古屋で計4人を連続射殺した事件。永山
は最高裁判決で死刑が確定し、1997年、死刑を執行された。(Wikipediaよ
り)

 逮捕された永山に対して、当時はまだ一般的ではなかった精神鑑定を行った
医師は、海外で犯罪心理学を研究し精神医学者としての前途を期待されていた
石川義博医師でした。同医師は100時間にも及ぶ面談の中で、永山の生い立
ちを詳しく聞き出し内面を炙り出していきます。さらにその脳を画像撮影し、
現在で言うところのPTSDに似た脳状態であることまでも解明していました。

 が、結局、その鑑定書は永山本人が「自分のことが書かれているとは思えな
い」と裁判で証言したことから、当時は重要視されませんでした。担当した医
師は落胆し、以来、学究に進むことをあきらめ鑑定医を二度と引き受けること
無く、精神科の市井の開業医の道を選びました。

 歴史に「もし」を問うのはせんないことですが、もし、その精神鑑定にもっ
と衆目が集まっていたなら、結果は変わったのかもしれません。

 永山本人に否定されたその鑑定書は、刑を受けるまで常に永山の手元に置か
れ、何度も読み返され、すり切れた表紙はテープで補強され、中にはたくさん
の書き込みがなされ、永山が繰り返し読み返した跡が明確な「遺品」となって
残りました。その遺品に再会した医師が、驚きをもってその鑑定書を見つめる
姿はまさに万感がこもっていました。

 これは、私の勝手な想像ですが、永山はその鑑定書を繰り返し読み返すなか
で、自己を見つめ直し、自分を苛めた兄弟、自分を捨てた「母」を赦し、ある
種の更生をしたのではないかと思いました。その意味で、その優秀な精神科医
は、心に深刻な病を得た青年をその鑑定を通じて治療することができたのだと
思いました。

 ドキュメンタリーを見終えて、子ども時代が人間にとってどれほど重要でか
けがえのないことか。また「大事にされる」「認めてもらう」という経験を持
てないままに成長することがどれほど惨いことなのかを、改めて痛感したので
した。

 その翌日、菊池先生の公開授業の記事を拝見。あまりに感動が大きくて、ま
たしても涙が。色とりどりのお花に囲まれた学校のたたずまいの美しさが、南
港小学校の教育の有り様をうつし、暖かな育む力をたたえた場であることを象
徴しているようでした。

 自尊感情を持てない人間は、他者の尊厳に思いを致すことはできない、私は
常々そう考えています。そして、自尊心も他尊心も、それが育つのは間違いな
く「こども」の時代だと思います。不幸にしてその「心」を育てることが出来
ないままに大人になってしまったら、他者の尊厳を傷つけることを躊躇しない
大人が出来上がってしまう。そのとき、何が起きるのか。既に私たちは知って
いるはずです。

 そして、今週はアエラ4月24日号(先週号)の井手英策先生(慶應義塾大学
教授、財政社会学)の記事を読んでまた涙。そして、井手先生の民進党の党大
会でのスピーチをyoutube で見て、また涙。

 なんだか、最近、涙してばかりなのですが、これは情緒が不安定なのか?
私も今年で45歳なので、更年期の始まりかもしれません。

 いずれにしても素晴らしい記事をありがとうございました。
 また、公開授業をなさった南港小学校の校長先生をはじめ先生方、また関係
者のみなさま、そして菊池先生、皆様に心から敬意と感謝申し上げたいと思い
ました。

 こどもたち一人一人の心がしっかり育つことが、わたしたちの社会を善くす
るための最強の方法であり、唯一の希望だと思います。

 南港小学校のお子さんたちの将来を楽しみにしています。

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【2】【再掲】関西で唯一の機会!ゴスペルコンサートのご案内(5・26、丹波)

 再度のコンサートのご案内です。(前回、ご連絡先が記事の中で抜けてしま
いました!大変申し訳ありませんでした。)

 5月26日(金)19時より、スウェーデン出身の両腕がないゴスペルシン
ガー、レーナ・マリアさんのコンサートが丹波の森公苑であります。不肖わた
くしも20数年前聴かせていただきました、力強い歌声の方です。

「レーナ・マリアコンサート実行委員会」が全国10か所でコンサートをするな
か、関西では丹波が唯一の開催だそうです。チケットは前売り2500円、当日
3000円。

 当日無料駐車場あり。手話通訳あり。

 お申し込みは主催元の「社会福祉法人山路福祉会」さんにお電話かFAXか
eメールで、・お名前・ご住所・電話番号・ご希望チケット枚数を書いてお送
りください。ご入金確認後チケットを送っていただけます。

 お問合せ・お申込み先:

 電話:0795-77-3240
 FAX:0795-77-3282
 e-mail: yamazi@crux.ocn.ne.jp



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【3】 連載 ユリーの星に願いを・第16回「十善戒のおはなし」
By ユリー
 ユリー:マーケティングコンサルタント。人と組織のメカニズムに高い関心
を持つ仏教学習者。40代女性。
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十善戒のおはなし

 こんにちは、ユリーです。

 私、来る6月をもって仏教を学び始めて10年に入ります。学ぶと言っても
趣味に近いゆるやかなボランタリーな集まりの場に通い続けているだけな
ので、成果らしい成果として皆様にお伝えできるものがございません。が、
気分だけは清々しく、これまで継続できたことを嬉しい気持ちで受けとめて
います。

 この10年の間に、仏教へ関心を寄せる方が増えたように思います。禅や
マインドフルネスといったものが、テレビや雑誌などでも話題になっています。
 御朱印集めなども流行しているそうです。私が定期的にお参りする某寺も、
以前に比べると参拝者が増えていることを実感しています。

 私の通う集まりを主催してくださっている師匠は真言宗の僧侶です。私たち
は毎月あるお寺に参拝していますが、その際には経本を見ながら般若心経や
観音経を唱和します。真言宗の経本には必ず「十善戒」という戒律が含まれ
ているのですが、師匠はその十善戒がとても大事だと繰り返しおっしゃいま
す。
 十善戒とは、「不殺生(ふせっしょう)、不偸盗(ふちゅうとう)、不邪婬
(ふじゃいん)、不妄語(ふもうご)、不綺語(ふきご)、不悪口(ふあっ
く)、不両舌(ふりょうぜつ)、不慳貪(ふけんどん)、不瞋恚(ふしん
に)、不邪見(ふじゃけん)」、この10個の「戒」です。

 仏教における「戒」とはそもそも、他人と暮らしていくために必要な習慣
という意味だそうです。

 そうすると、この十善戒の教えは、学校や職場あるいは地域といった「社
会」のなかで、自分とは異なる価値観や背景をもつ「他人」と共存するた
めの技法だと解釈できるように思えます。

 仏教を一緒に学ぶ仲間同士でも、この十善戒を完全に守るなんてことは不
可能だよね、という話になります。

 確かに10個の戒の全てを完全に守りきるということは、それこそお釈
迦様のような悟りを得ない限り無理なこと。

 せいぜい、我々凡夫ができるのは、それをなんとか守ろうと努力をするこ
とですが、日常に忙殺されるとそれもすぐに忘れてしまいます。

 私は、時々、自らの心のありようや言動を、十善戒に照らしてセルフチ
ェックすることにしています。年を重ねていくと、厳しく指導してくだる
周囲や先輩が少なくなる一方で、社会との関わりは増えていきます。自ら
を省みるという行為は、社会性をより要求される年を重ねてからのほうが、
重要な意味を持つのではないかと思うのです。

 慢心や奢りを戒めることは、いわば病気を予防するようなもの。慢心や
奢りが高じれば人も組織も破滅や破綻に向かうことは言うまでもないこと
です。私にとっては、体重計あるいは血圧計のように、自分の心や言動を
測る1つの計測器が十善戒、自分の心と言動をチェックしてくれる大事な
ものなのです。

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 ┃今日の一筆箋  
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★今週号は、読者の方の嬉しいご感想に支えていただいて発行できました。
 嫌なニュースが多いと、自分の心に蓋をしてしまいたくなりますね。
そんななか聡明なメルマガ読者の皆様が感動してくださる何かをお送りで
きたなら、わたしも感無量です。

★ユリーさんの記事に出てきた「十善戒」、すこし言葉がむずかしいので、
ユリーさんに教えていただきました。1つひとつはこういう意味なのだ
そうです。
1)不殺生(ふせっしょう):むやみに生き物を殺さない
2)不偸盗(ふちゅうとう):盗みをしない
3)不邪淫(ふじゃいん):男女の道を乱さない
4)不妄語(ふもうご):うそ・いつわりを言わない
5)不綺語(ふきご):心にもない綺麗ごとを言わない
6)不悪口(ふあっく):悪口は言わない
7)不両舌(ふりょうぜつ):信用を失うことを言わない
8)不慳貪(ふけんどん):ものに執着しない
9)不瞋恚(ふしんに):怒り、憎むことをしない
10)不邪見(ふじゃけん):まちがった考え方をしない



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