正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

カテゴリ: 出会いに感謝(研修・セミナー出講記)

 6日、加東市商工会主催「行動承認セミナー」3回シリーズの最終日でした。

 このたびの受講生様に特別にお伝えしたこと。
 
 共同で講師を務めてくださった松本茂樹先生(関西国際大学経営学科長、元銀行支店長)は、ご存知「承認」の史上最高の使い手でした。しかし実は松本先生が「コーチング」を学ばれた2004年当時、正田はまだそんなに「承認」と言ってませんでした。コーチングの幾つかあるスキルの1つでした。また、「行動承認」という言葉は存在してなかったと思います。
 なのになぜ、松本先生は「達人級」にまで、「行動承認」の使い手になられたのか?

 実は、そのことに寄与したと思われる、ある「ワーク(実習)」がありました。

 松本先生の代の受講生さんにだけ、このワークを行っていました。後にも先にも、この代の生徒さんだけ。

 で、今回の受講生様方にも、特別にそのワークをやっていただきました。
 えーと、その内容は、ないしょ。
 「秘伝のワーク」なんて、1つぐらいそんなのがあっても面白いじゃないですか。(*^^*)

 このワークは結構講師が「はずかしい」ので、松本先生にも半分やっていただきました(^^;;)
 (はずかしいからその後やらなくなっていたんだナ)

 
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 (今回は加東市商工会北島様に写真を撮っていただきました)


 そして、「傾聴」の時間では、恒例・「傾聴8本ノック」。

 ハードな内容の実習に皆様眠気が吹き飛んだよう…。

 企業不祥事が相次ぐ当今ですが、そういう時代には「承認と傾聴」は厄除けのお守りのようなもの。
 そういうそれらの機能を真摯に感じながら実習に参加してくださったようです。


 松本先生のお言葉。
「私は承認と傾聴を学んでから、トラブルに遭っていません。職場でも家庭でも。
 皆さんが末永く上手くいっていただくため、是非末永く使っていってください」


 受講生様のアンケートには、
 
「3日間とても楽しかったです」
「行動承認は使い続けます」

という嬉しいお言葉が並びました…。


 超ご多忙な中時間を割いて3回駆けつけてくださった松本先生、
真摯な学び手となりわたしたちを支えてくださった受講生様方、

そして開催の労をとってくださった加東市商工会の皆様、
ありがとうございました!


正田佐与

 16日、加東市商工会にて 「行動承認セミナー」2日目。

 2日目の冒頭はおなじみ、宿題のご紹介から。

 ものづくり、金融、介護…で、「行動承認」を契機に、

・報連相が増えた
・自主的に仕事をしてくれる
・責任の感覚が出てきた
・明日やる予定だったのがその日のうちにしてくれた
・難しい仕事の説明をしてくれた

・・・・等の喜ばしいお話が続きます。

 付随して「巻き込みの要諦」のようなお話を正田からさせていただきました。


 後半は、元銀行支店長にして現大学准教授、松本茂樹先生から、銀行時代、大学時代の「承認の実践体験談」のお話をしていただきました。

松本先生2



 銀行員、大学生、計9名の目覚ましい成長のエピソード。

 中には当初松本支店長の手法に反発された女性行員さんが、のちに大きく伸びただけでなく退任時にはものすごいサプライズプレゼントをくれた、という事例もあり、

「お話していて、すみません涙が出てきちゃいました」。

松本先生1


 10年以上のお付き合いで初めてみた松本先生の涙。

 大学生さんがたの事例は、わたしも初めておききすることばかりでした。

 ビジネスプラン発表で全国表彰された学生さん。
 松本先生のクラスは昨年就職率100%、今年も90%以上決まっている。
 「GPAオール4」の学長賞(学費全額返還)の学生は松本先生ともうお1人、「承認」の手法を使われる先生のクラスからばかり出ること。
 障害があったが松本先生の勧めで簿記1級をとった学生さん。この学生さんは当初無口でいじめられる側だったが、自信をつけてからはいじめていた学生に教える側になったそう。

「学生は若いから反応が速いです。大人の銀行員は、色々積み重なっているから反応するまで2年かかったケースもありましたが。」

 恐らく日本の大学業界の中でも例のない事例を輩出していることでしょう。

 最後に松本先生は、

「ここ北播磨の地で承認が文化として根付いてほしい。そして世界に向けて発信できるものになってほしい」。


 質疑タイムに出たご質問では、

「ここで伺うお話はここだけの貴重なお話ですか、それとも全国どこにでもある話で私が知らないだけなのですか」

 これには正田より:

「ここだけと言っていいと思います。本日も同じクラスの仲間がここ1か月でこんな風に働きかけて部下がこんな風に変わって…という事例をみていただきましたが、こういうお話をこのセミナーの外で皆さんがよそのかたにされたとき、『あんた詐欺にでもあったんちゃう?』と言われる可能性は大いにあります。それぐらい他に例のない成果をここでは出しています。」

「私の研修講師人生で幸せだったのは、研修会社を通じて1日こっきりのおつきあい、そのあとお客様と連絡もとれない、だから研修をした結果がどうなったかもわからない、という仕事の仕方をしてきませんでした。草の根、非営利教育で出発し、初期に松本先生のような確信をもった実践者の方に出会えました。そうして、細かくフォローアップしながら実践していただくと組織でこんなにすばらしいことが起こる、というのをみることができました」

「以来どれほど文献を読んでも、結論はこの手法になります。この手法は恐らく揺るぎません」

「そして手法を徹底的に絞り込みシンプルにすることで、マネジャーの皆さんがだれでも習得でき日常行動にできるようなものにしました。普通はもっとガラパゴス的に難しくするので、日常行動にすることができません」

「今、国内で何人かの方が、『今からは思想、倫理の時代だ。でなければ人類は生き残れないところに来ている』ということに気づかれています。まだその数はあまり多くありません」


 
・・・さて、今日ご来場された皆様は幸せだったのでしょうか・・・

 抜けるような青空の10月中旬の午後でした。


(一財)承認マネジメント協会
 正田佐与
 

 加東市商工会で11日、3回シリーズの「行動承認セミナー」初日が開幕しました。


 会員企業様から22名の経営者〜リーダー層の方(うち女性6名)が参加されました。

 県下きっての経営支援通、篠原靖尚経営支援課長(拙著『行動承認』に登場したK島さんの以前のお師匠さんです)が冒頭挨拶を読み上げられ、

「コーチングの研修も受けました。ほめる研修も受けました。どれも違う、と思った時に私が去年出会ったのが『承認研修』でした・・・」

 荘重な、教会のパイプオルガンの前奏のような冒頭挨拶。

 照れ屋のわたしはつい、「篠原さん、話長いです」とつっこんでしまいましたが…、本当は内心は感謝でいっぱいでございました。


 ご一緒に講師を務められた元銀行支店長の松本茂樹先生(関西国際大学経営学科長)は、

「この研修はその通り『素直に、愚直に』やり続ければいい、というものです」

「私も銀行支店長時代、個別面談をやりながら部下が目の前でみるみる変わっていくのを経験しました。みなさんも経験してください」

と、嬉しい援護射撃をくださいました。


 商工会から事前に本を配布するという「反転学習」の効果か、皆様最初の実習から大変コミットメント高く参加していただき、笑顔がこぼれました。

 その瞬間は何度立ち会ってもいいものですネ(*^_^*)


 3時間、最後の実習で、ちょっと難しかったカナ?と当方が気をもんでいた最後のお1人も破顔一笑。

 あとは、このまま順調に職場で実施してくださいますように。と祈るばかりです。


 非常に沢山の課題を事前アンケートで出していただいていましたが、わたしがみる限りすべて「承認」の先に解決策があります。それはみなさまの実践に依存します。




 「幸せな初回の終了」のかげには、加東市商工会K島様の周到なご準備もありました。チラシレイアウト、配布、FAXDMなど事前告知の労、それに当日作ってくださった感動的な席次表。いまやこの方しかご存知ないセミナー開催ノウハウの塊ではないかと。

 この場をお借りして、ありがとうございました。「承認研修」、こんなに盛り立てていただいて幸せ者です。


****

 
 さて、幸せな気持ちになったので、少しイヤなことにも目を向けようと思います。

 今回の読書は『友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル』(土井隆義、ちくま新書、2008年3月)と『希望難民ご一行様―ピースボートと「承認の共同体」幻想』(古市憲寿+本田由紀、光文社新書、2010年8月)。

 いわば「負の承認欲求本」の「はしり」のような文献群であります。けっしてこのあたりの論者の方々を敵視したいわけではないんですが、きっと良心的な方々なのだと思いますが、このあたりの書物がつくるイメージが、「承認」という本来すごくいいものをわるいもののように見せてしまっているということは指摘しなければならない。

 わたしは大人の世界に「承認教育」をして、サクサク問題解決をしようというほうの人なんです。そう、本当にサクサク解決できるんですもん。


 このあたりの「若者論」の文献に、「承認」「承認欲求」は、どういう形で現れるでしょうか。なんだか、大学生さんの卒論みたいな論の立て方ですが。


 たとえば前者、『友だち地獄』では―。

「他者のまなざしを自己の内にもたない人間が自らを物語ろうとする場合には、自分の外部にその聞き手をもたざるをえない。しかし、自己の物語が赤裸々なものであればあるほど、自分と利害関係のある人びとにその役割を求めるのは危険が大きすぎる。そこで彼らは、具体的な利害関係のないバーチャル空間の他者にその役割を求め、ネット上に日記を公開する」(p.69)

 ―ここでは「承認欲求」という言葉こそ使っていませんが、ブログを書く人は承認欲求を満たしたいから公開で書くのだ、という意味のことを言っています。そうですかすみませんねえ。


「献血によって彼女(南条)が得たいのは、自分という存在の確認とともに、他者からの絶対的な承認である」(p.82)

「(南条の自殺願望の記述を受けて)ここには、なんと切ない自己承認への欲求があることだろう。死亡後に発見される自分の刺激的な身体が、さらには自殺という衝撃的な事件によって自分の欠けたダンスのステージの光景が、かえって自分という存在の強力なアピールになることを敏感に感じとっている」(p.83)

 ―いやですね〜、自殺によるドタキャン願望。傍迷惑このうえない自己顕示欲。まじめ義理人情タイプの正田はそれは絶対ないな。でも時々、例えば職務怠慢な新聞記者があまりにも「承認」のことを書かないものだから、「あなたたち私が死んだら書いてくれるんですか?」なんて言うことは本当にあります。ギャグですから、あのひとたちは。まあ「思想」なんて高級なことはわからない、ミニコミ紙ですからどこも。
 ともあれ、その人はビョーキなんだと思いますよ。


「一般的な他者の視線が自分のなかに取り込まれないとき、自らの身体感覚のみに依拠した自分は、まさに世界の中心点となる。しかしそれは、社会という確固たる根拠をもたない空虚な中心点である。それゆえに、自己の安定のためには具体的な他者からの絶えざる承認が必要となる。その承認欲求の強さは、南条の日記に書きつらねられた内容ばかりでなく、ネット上でそれを公開するという形態にも表れている」(pp.83-84)

 ―はいはい。現代の若者の病理を解剖する時に、どうしても表現力豊かなエクストリームな人の例を挙げざるを得ないんでしょうかね。
 最近も自分がブログを書いていることに関してナルシシストだとか言われて、「私は碌に発表場所もないから受講生様のために自分が思考した軌跡を書き残しているんです、なんか悪いですか?」ってある人に言ったんでしたっけ。なんでこんな説明しなきゃいけないのよ、疲れるなあ。相手はベストセラー作家さんでしたけどね。あいつら一味だな。回し者だな。


「彼女(南条)は、甘美なものとして仕事を捉える。そこに、自己承認への活路を見出しているからである。彼女にとって仕事とは、確固たる承認を得るために非常に有効な手段だった」(p.85)

 ―あの〜、「仕事が承認を得る手段」だ、というのは、いたって「まとも」ですよ。ビョーキの人だからそうなんじゃないですよ。そういう認識は全然ないみたいですね。なんか読むのイヤになってきたこの本。あなた自身は、仕事は承認を得るための手段じゃないんですか?この人本当はいい人じゃないんじゃないのかな。


 ―さて、「昔の若者はそれほど承認を必要としなかった」という言説も登場します。

「…かつての若者たちが人間関係の強い絆にからめとられているように見えながら、その一方で孤独にも強く、むしろ孤高にふるまうことすら可能だったのは、自分の判断に客観的な色彩を与えてくれる社会的な根拠を自己の内面に取り込んでいたからである。その根拠が、つねに一定方向を示しつづける羅針盤の役割を果たして、彼らの自律性を支えてくれていたからである。だから、たとえ周囲の人びとから自分だけが浮いてしまおうとも、『我が道を突き進んでいく』と宣言することができた。いわば一般的・抽象的な他者による承認を感じとることができていたので、具体的な他者からの承認を現在ほどには強く必要としなかったのである」(p.122)

 ―昔の若者は自律的だった説。異議あり。昔がどのへんの時代なのかわかりませんが、たとえば安保闘争とか学生運動、紅衛兵、など若者がモブ化したことは何度もあり、それは自立していない若者が集団行動すると安心したからで、要は承認欲求です。紅衛兵なんかは、毛主席から承認されたかったんです。だから団塊はその過去を恥じて右翼反動になってるんです。中には本当に自分の信念と一致していた人もいたでしょうけど、大多数は自分なんてありませんでした。もちろん普通の働く風景でも、高度経済成長の長時間労働のサラリーマンは当然、会社や周囲から承認されたくてそうしていたわけであります、もっとさかのぼれば軍国主義にしても。正田は会社員時代も一匹オオカミで上司とか周囲の(「弱くあれ」という)期待には従わないほうの女の子でしたが、それは大学で強い恩師の影響を受け承認も受けたからで、良い親御さんや師に承認された経験のあるひとは周囲に流されず強く振る舞えるかもしれません。自分1人でそれができるわけではない(できるのは恐らく病的に空気を読まない人)、それは昔も今も同じと思います。漱石とか鴎外とか、文豪と言われるクラスの文献を残している人は例外でしょうけどね。あと太宰治は自己愛性人格障害だった説もどこかにありましたね。あー、どんどんきらいになってきたこの人。言ってること変。学者のくせに間違ったこと言ったら、アウトでしょ。かなり妄想的な頭脳の人、学者というよりアーチストなんじゃないだろうか。


 ―いじめ自殺も「承認欲求」の産物説。別に否定はしませんが…。

「2006年の後半に引き続いたいじめ自殺の背後にも、この「私を見つめて」という強い承認欲求が潜んでいるように思われる。自殺を企てたいじめの被害者たちは、…「優しい関係」に孕まれた対立点の表面化が巧みに回避されることで、いじめの傍観者たちが自己肯定感の基盤を補強していくのと引き換えに、自らの肯定感をとことん剥奪されてしまった存在である。「私を肯定的に見つめてほしい」という想いは、ふつうの若者たち以上に強かったに違いない。」(pp.135-136)

 ―そうだろうと思いますよ。ホネットも言ってるでしょ、いやヘーゲルだったかな、人間同士の葛藤とは、要はどれも「承認の剥奪」の問題なんです。戦争も犯罪もいじめも。だから、奪われた側は必死でなんらかの形で奪い返そうとする、承認を。それは自然なことです、といっても自殺などしてほしくないが、彼らには奪い返す権利は当然あるんです。それはそこまで追い詰められた被害者が悪いんですか?自殺した被害者をナルシスティックだといえますか?承認を奪った加害者が悪いんじゃないですか?あるいは放置した大人たちが悪いんじゃないですか?
例えばこの文章を、「餓死した人の表情からは強い食欲が窺われる」という文と比べてみてください。


 「ケータイは…、つながりたい、承認されたいという欲求を、とりあえずはいつでも満たしてくれる装置として活用されている」(p.172)

 ―きたきた。本書は2008年の出版なので、まだスマホ登場前で「ケータイ」を話題にしています。ここでいう「承認」は、当協会的には「やすっぽい承認」なのやけどなあ。本書では「優しい関係」という言い換えバージョンも度々出てくる。「さみしい」に対しての「さみしくない」、「ないよりまし」というレベルの不安定なもの。だから、仕事の場での「行動承認」に出会うと、それはいまだかつてない大人同士の骨太な強固な信頼できるものなので、今どきの若い子もコロっと変節(いい方へ)してしまう。


 『友だち地獄』、「おわりに」で著者は、「本書で述べてきた若者のメンタリティの半分は、自分にも当てはまることを率直に認めておかなければならない」(p.231)と述べたところには、ちょっとだけ救いがありました。

 しかし全体としては、若者の現状の暗黒面を取り上げ嘆いてみせ(慨嘆調)、そして「承認」「承認欲求」をスケープゴートにしている本なのでした。まるで、人間ではない架空の概念だから悪玉にしてよいのだとばかりに。
 いや向かうべきはそっちじゃないでしょう。大人社会をどうつくりかえるか、でしょう。

 問われるべきは大人社会なのだ、という視点がこの本には見事に抜け落ちている。「若者の病的な承認欲求」のおぞましさだけが読後感として残る。

 あれですよね、問題発見とか慨嘆調がお上手な著者の方っていらっしゃるんですよね。それだけで本が何冊も書けちゃう。ネガティブ日本人は嘆き節には「そうだそうだー」って反応するんです。イヤだわ男のくせに慨嘆調ヨロメキ調。定年後の読者層の方なんかには受けますね。

 でも社会問題は何も解決しない。有効な問題解決をしているこちらが足引っ張られる。

 このブログでは、最近も「承認と栄養の関係」を取り上げているが、

 長すぎてしまった前振り 承認欲求と食欲と栄養と過剰摂取の関係について
 http://c-c-a.blog.jp/archives/51920236.html

承認欲求は誰にも普通にあるもので、正常な範囲のものは与えられて然るべきもの。


 ごめんね、教育技術の進化によって、また地道な社会変革によって(それはお気楽な大学の先生ではない正田の長年の心身をすり減らす「営業活動」で成り立ってきたのだが。正田はもう歳でかなり疲れてきているので、大学の先生にはとりわけ厳しいです)、大人のほうに「承認教育」を施し、「承認の与え手」の大人の数を増やすことができるようになると、ここにみるような「承認観」はむしろ退場していただかざるを得なくなる。

 美しいものなんです、大人の「与える承認」は。この教育に関与できることも美しいんです。汚いものみたいに言ってご商売してきた無責任なひとは、関与しなくて結構です。


 
 
 もう1冊の『希望難民ご一行様』(光文社新書、2010年)は、気鋭の若手社会学者・古市憲寿氏のデビュー作らしい。綾野剛みたいな今どきのイケメンの人ですね。


 ピースボートに同乗し、その限界を見、返す刀で「承認の共同体」を切っている感じの本。「承認」はもちろん本書の本筋の話ではないが、承認屋なので一応、どう扱われたかフォローしておきたいです。


「そう、「承認の共同体」は再分配の問題(経済的格差)を覆い隠すし、しかもなかなか政治運動へも発展しないのである」(p.264)


―政治運動には、このところ「反原発」や「反安保」に発展しているようにみえますけどね…。
 再分配の問題と承認を切り離して論じているところが曲者で、ヘーゲルの構想した承認は、ちゃんと再分配にまでつながっていた。ヘーゲルは承認を当初公共の愛として構想し、次に法や社会制度として構想したのだ。承認を、非力な若者同士で歌うJ-POPみたいなものに矮小化しちゃったのは著者の勝手な解釈である。

 
「要するに、ピースボートは特に「セカイ型」と「文化祭型」の人に対して、ムラのようなコミュニティを作った。それは一部の人が期待したような世の中に反抗するような集団ではないし、社会運動につながるようなものでもない。なぜなら、「共同性」による相互承認が社会的承認をめぐる闘争を「冷却」させる機能を持ってしまうからだ。
 
 つまり、「承認の共同体」は、労働市場から体制側から見れば「良い駒に過ぎない。このことを、「若者にコミュニティや居場所が必要だ」と素朴に言っている人たちは、どのくらい自覚しているのだろうか」(p.265)
 
―だからねー、さっきも言いましたけどね。ぽりぽり。
 たぶん、現代の非正規労働化、ブラック企業化というのは、「社会全体で、いわば大人世代が若者に与える承認のパイが縮小した」という現象なのだ。生身の若者たちにとって取り分が少なすぎるから、自分らの世代の中でなけなしの承認を回さざるを得ない。それが、ここに現れるような負け犬の遠吠えのようなゴールデンボンバーの歌のような「情けない承認イメージ」になってしまう。
 それは承認の責任ではないっつーの。イケメンさんだけどおばさんは厳しいよ。

 どうも見てると、土井隆義氏が「承認悪玉説」「昔の人はもっと自律的だった説」の先鞭をつけ、それに便乗して、本来の承認の意味をよく調べもせずに悪者扱いして使う人が学者さんでも増えた、という系譜のようにみえます。土井隆義氏元凶説。土井氏って本当は内発と自律論者なんじゃないの。いや本当はどうなんでしょうね。あまりこの問題に深入りしたい気もしないんですが、もしお詳しい方がいらしたら、ご教示ください。


 ああ鬱陶しい、このひとたちに触ることもわたしにとっては「汚れ仕事」だわ。



****

 えー、せっかく加東市商工会様で幸せなセミナーをさせていただいたのにね。返す刀で憎まれ口叩くわたしは罰当たりな女です。

あ、こんなにブログでは毒舌吐く女でどんな恐ろしいセミナーするんだろうと思われるかもしれませんがセミナーではすごく優しい先生キャラです。(^_^)v

 でもね、論破すべきは論破しないといけない。3時間のセミナーではごくわずかしか伝えられないのだが、受講された方がこのあたりの文献に触れてしまうととたんにそのネガティブなトーンに「かぶれる」可能性がある。「あのセミナーは、こういうのを読んだことのない人のきれいごとなんだわ」と思っちゃう可能性がある。

 それくらい、田植えをしてから害虫駆除を念入りにやらないといけない時代です。



(一財)承認マネジメント協会
 正田佐与

 

 
 

 26日、東京・江戸川区の株式会社牧(ベーカリーチェーン「リヨンセレブ」)様での第2回研修でした。


 「承認研修」の2回目は、前回からの実践報告で華やいだ空気ではじまります。
 お盆に「全スタッフへの承認個別面談」をされた店長が、「ブログ読ませていただきました」と輝く表情で言われました。

 ほかの皆様からも、

「商品開発を承認したところ次の商品開発をしてくれた」
「色々と気がついてフォローしてくれる」
「具体的な行動承認によって2年目の壁を乗り越えてくれた」
「製パンの段取りを自分で決めておぼえてくれた」
「若い人が自発的に仕事をするようになって仕事を頼みやすくなり、自分の仕事が進んだ」

…などと、嬉しいご報告がありました。
「自分の仕事が進んだ」と言われた20代後半の製パン責任者さんは、来月のオリジナルキャンペーン商品を開発し、開発者の顔写真つきで大きく売り出すそうです。

 「勇気」と「時間」の両面で「イノベーション」に関わってしまいましたね…。

 
 また、「承認」をきっかけに内省の言葉を自分から言ってくれた、という例も複数きかれました。

 「承認」がつくる安心感・信頼感があると、すすんで内省をする勇気を持てる。
 一般に信じられているような、フィードバック技術を磨けば内省をしてもらえる、というのとはまたちょっと違うのです。それとは別の有効なルートがある感じなのです。


 「承認研修」の2回目はまた、どどーんと奈落に突き落とされるような、イヤなお話をする場面もあります。
わたしなんかがこんなことご指導する資格があるのだろうかと思いながら、でも何か一つお伝えするために膨大なアーカイブを作るのがわたしだ、ときっと受講生様はわかってくださっている、と祈りながら。
 これも、皆様真摯に受け止めてくださり、
 わたしが思うのに、「承認」がつくる幸福感の力を借りれば、イヤな現実を直視する勇気をも持てるのではないかと思うのです。
 逆に、そういう手順でなければこういうお話をどうやってするんだろう、と何度かこの手順でやってきているわたしなどは思います。


 研修終了時、ひとつのサプライズがありました。

 同社のNO.2、飯田万里子GMが前に立ってご挨拶され、

「私はこれまで、社長に承認していただけなかったんです」

と、カミングアウト。

飯田GM


 「新規のお店を立ち上げ、既存のお店に改善のために入り、夢中でやってきましたけれど、社長からはひとことも承認がなかった。そのことでどんなに心が不安定だったか。ところがこの春、社長が承認してくださったんです。私はおかげで救われました。
 あとで伺うと、正田先生から社長に『承認の宿題』が出ていて、その宿題の対象が私だったんだそうです」

 飯田GMは学校時代体操部のキャプテンだったそう。今もとてもスラリと細身の体で、この日はキャンペーン用のポロシャツ姿でしたが美しい方です。

 ―わたしはビジネス界で有能な女性が妨げられずに能力を発揮されているのをみるのがすきであります。それは浅田真央ちゃんやなでしこジャパンが世界で活躍するのをみるのと同じくらい、目の喜びなのであります。
 そして以前にも書いたと思いますが、有能な女性たちは決して権力ある男性におもねるわけでも底意地がわるいわけでも人を蹴落としたいと競争心マンマンなわけでもない、単に神様が与えてくれた能力を十分に発揮しているだけなのであります―

 続いて牧田雄治社長が立たれ、

牧田社長


 飯田GMからの”暴露”は想定外だったと頭をかきながら、

「なんというか、昔の男の意識で、『言わなくてもわかるだろう』『部下をおだててどうするんだ』という意識があったんですよねえ。恥ずかしい。私自身もこの『承認』によって救われました」。

 そして、

「この『承認』は末永く取り組んでいきましょう」

と、店長さん方に呼びかけられたのでした。

時間は戻りますが研修冒頭には、

「マネジメント論多数あるが横滑りであれもこれもやっても何も身につかない。一つを深くやること。そのうえでほかを見てみると、そこでも得るものがある」

と、その通り!!と膝を打ちたくなるご挨拶をしてくださった牧田社長です。
本当に、教えているわたしもどんなにか、皆様が末長く使ってくださることを願っていることでしょう。そしてこういうことをお分かりになっている方が少ないことでしょう。


 このあとは受講生様方も全員参加の懇親会になり、そこでは「承認」というよりはプライベートの暴露やらカミングアウトの話が飛び交い、男性も女性も学校の部活のようにげらげら笑いあってらっしゃいました。プライベートダダもれみたいになったのは「承認効果」なのかどうか、以前はそこまでの雰囲気ではなかったということですが。

 そしてまた生地部の方から「リヨンセレブ」の材料のこだわりについて伺いました。粉は他店にないミックス粉だし、味オンチの正田でもこれはと思ったように、バターも〇〇〇バター100%使用なのだそう(このところの調達は大変だったそうだ)
「材料にこだわっても原価100円上がるぐらいですからね。それなら10個余分に売ればいいこと」
と、牧田社長。
 ご近所に住んでいたら絶対毎日買いにいかしていただくなあ。
 
 まじめな話、先日の試食以来、パン屋さんに入っても
「ここは惰性で流して仕事してるなあ」
「ここは本気でやってるなあ」
と空気を感じるクセがついてしまいました。


「聡明な皆様が、
はるばるスイスやドイツまで理想のパンの味を求めて行かれ、
また粉のミックスを何通りも工夫してパンを焼かれる、
それと同じ学習欲や探求心を、
この研修の採用と学習に向けてくださった、
そのことが嬉しいのです」

とわたしは牧田社長へのメールに書きました。


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 帰神して午後に福祉関係の講演会+パネルディスカッションへ。

 ここでは、兵庫県稲美町でのおとしよりのコミュニティづくりの話がおもしろかったです。

 地域に役立つちょっとした手仕事をし、感謝されるとやりがいになる。そうして公民館などに集まっていたおとしよりが、ある日「ピンピンコロリ」で亡くなってしまう。介護の手が要らない。

 そういうふうに、最後の最後までだれかに役立っていると実感して生き、そして「ピンピンコロリ」ができたらいい人生ですよね・・・。

 こういうのもひろい意味での「承認」と、わたしは捉えてしまいます(いえ、ピンピンコロリが、じゃないですよ、仕事をして感謝されるのところがですよ)


 一方で、日本の団塊世代の方と、アメリカの「内発と自律」思想の人(主に大学の先生)のモチベーション論は重なるところがあるようで、その部分は困ったなという感じでした。いかにも朗らかで外向的で幸せな人生を送ってきただろうな、話をすることが楽しくてしょうがない感じだな、という人ですが基本的に他者へのリスペクトがない。スピーカー稼業をする人なんて、他人をリスペクトしていたらやってられないところがあるだろうかなナー。奥さん幸せカナ。
 こういうモチベーション論の「思想対立」はほんとうに不毛だ。もう「認める」でまとめてしまえればよいのに。


(あれ、基調講演って誰だったカナ(^O^))



(一財)承認マネジメント協会
 正田佐与

 この夏「ピクサー長編アニメーション20周年記念」の話題映画「インサイド・ヘッド」は「感情」がテーマの作品でした。

 ヨロコビ・イカリ・カナシミ・ムカムカ・ビビリの5つの感情がヒロインの女の子ライリーの頭の中にあり、大騒ぎしながら、調整しながら、ライリーの言動を決めているのです。
 物語はそれら5つの感情たちにある日生まれたトラブルとそれの解決のためのそれぞれの活躍が描かれます。こういうことが映画のモチーフになり得るということも目からウロコでしたが、内容は最新の心理学の知見を踏まえたものだそうです。大団円ではわたくしも思わず落涙してしまったのでした・・・。


 ところで、
 5つの感情の中で唯一のポジティブ感情である「ヨロコビ」。なぜ、1つしかないのか。

 結局わたしたち人類は生存のためにネガティブ感情を先に発達させました。最も原始的な「爬虫類の脳=脳幹」は、ビビリ(恐れ)とイカリの塊のようなものです。
 現在でも、わたしたちは自分の生存が危うくなると、これらの感情が支配的になります。

 しかし、わたしたちの生がサバンナで肉食獣に捕食されるかどうかだけを考えることだけでできているのなら別ですが、周囲とつながり集団をつくって狩猟採集農耕をするようになると、ポジティブ感情が必要になります。


 そこで後から発達した「ヨロコビ(ポジティブ感情)」。ポジティブ心理学では、ポジティブ感情を以下の10通りに分類します。
 。ヾ遒(Joy) 感謝(Gratitude) 0造蕕(Serenity) ざ縮(Interest) ゴ望(Hope) Ω悗(Pride) 愉快(Amusement) ┯殄(Inspiration) 畏敬(Awe) そして 愛 (Love)
(『ポジティブな人だけがうまくいく 3:1の法則』バーバラ・フレドリクソン、日本実業出版社、2010年)


 すみません、ここまでは例によって「長すぎる前振り」でした…。


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 研修のお客様から、また嬉しいお知らせをいただきましたので、ご紹介させていただきます。


 研修後2週間、お盆の土曜日のある店舗。

 忙しいながらスタッフ6名が全員そろっている日だったので、会社のゼネラルマネジャー(GM)から店長に、「三者面談に同席してくれませんか?」と提案。

 店長も同意し、急遽、GMと店長による社員への三者面談となりました。

 
 その結果、どうなったでしょうか・・・。

 ここから先は、GMからいただいたメールをそのまま引用させていただこうと思います。

 (固有名詞だけ伏せております)



毎日毎日、朝から晩まで社員さんと向き合い闘っている店長、
嫌われ役になって、親の気持ちになって、
叱責、注意、励まし、それを諦めず繰り返して頑張っていました。

ただ、昨日の面談は、まず承認から入って、
たくさんたくさん相手を認め、そして改善してほしいことを
店長が話しました。

私は店長と社員さんの話をじっくり黙って聞いて、
一通り終了したところで、店長を後押しするよう、
まず相手をたくさん承認して、
それから、少しコーチングを織り交ぜ質問して考えさせたり、
また若い従業員にはわかりやすく例を挙げて、
「A君とB君がいて・・・
A君はこういう人、B君はこういう人、
もしあなたが社長だったら、A君とB君のどちらを選択しますか?」
など、とにかく相手のレベルに合わせ、優しく向き合いました。

そう、店長と私、本当に向き合いました。
そういう面談になりました。

今まで店長も手に負えなく悩んでいたくらい手ごわかった若い社員さんたちが
みるみるその場で変わっていくのがわかりました。

これが承認の成果だと思いました。

現場で毎日のように彼らと向き合い、
叱り、諭し、励ましていた店長ですが、
なかなか相手には通じていなかったので、
悩み苦しんでいた店長ですが、

昨日は、まず承認から入り、
自分の言葉で相手をたくさん認めていました。

社員さんたちも「面談→叱られる」と思っていたようで、
いきなりたくさん認めてもらって調子が狂ったような?
でも、心の中では嬉しくて、素直にならざるを得なくなってしまったかのようでした。

私は、社員さんの変わり方もさることながら、
店長の成長を目の前で見ることができて、
嬉しくてそれだけで感無量の気持ちでした。
正田先生の「承認マネジメント」が目の前で実践され、
相手がどんどん変わっていく・・・
本当に素晴らしかったです。

6人の社員さんの面談をいたしましたので、
連続して4時間、狭い休憩室で、
店長と私は足がしびれて参りましたが、
承認マネジメントの心地よさで二人とも
足の痛さが吹き飛びました。

休憩室から現場に戻った時、
そこには依然より顔つきも良くきびきび、
生き生き動いていた社員さんたちがいました。

店長と私の承認が彼ら一人一人の心に確実に響いたのだと
確信が出来ました。

今まで味わえなかった心地よさを充分に感じて、
私の帰宅の足取りも軽く、本当にすがすがしい気持ちでした。
ここに「承認マネジメント」の成果を充分に感じ、
先生にご報告申し上げます。

本当に正田先生との出会いに感謝いたします。
と同時に、先生を見つけてくださった弊社牧田社長と
そして、あの講習をしっかりと自分の中に取り入れ、
実践をしてくれた店長の成長に感謝したく思います。

7月29日の先生の講習を店長はとにかく楽しみにしておりました。
「自分に必ず何かを習得したい」とそうも申しておりました。
その言葉通りに彼女は、「承認」を習得し、
それを実践して、素晴らしい成果を手に入れました。


社員さんたちは若い社員さんも多いので、
今回だけの承認では足らず、これからもこういう承認を繰り返す必要はあると
思いますが、態度が明らかに違ってきておりますので、
これからが楽しみです



 こういうご報告(お客様にわたしからそんな言葉もおこがましいんですが)でした。

 ・・・さて、何か補足できることがありますでしょうか・・・


 メールに出てきた「店長」は、タカラヅカの男役のようにビシッと背筋の伸びた、かっこいい女性です。
 きっとご自身は厳しい環境で歯を食いしばって育ってこられただろう、と思うような。

 そういう方にして「承認」を学ばれるというのは、ご自身の過去の整理も意味するであろう、また繰り返し自身の中に湧く「背中を見てついてこい!!」という思いとの葛藤でもあるであろう、決して簡単ではなかったはずです。

 でもこの方は乗り越えたのでした。たぶん信頼するGMからの背中押しによって、またご自身のもともと持っている克己心によって。
 そこへもうひと押し、たぶん『行動承認』の嘘いつわりのない世界によって。ひょっとしたらそこに出て来た男女のマネジャーたちの「成長物語(ビルドゥングス・ロマン)」は店長の目にも魅力的に映ったかもしれない。


 
 きっとこの店長からの「承認」というのは、厳しい中に人一倍正確な観察眼に基づいた、若いスタッフたちの成長意欲を刺激するものであっただろう。そういう言葉に出会えるというのは、若い働き手たちにとってどれほどの幸せでしょう。


 この三者面談の翌日も、「スタッフたちの態度が変わったことで店長も力がみなぎったようだ」とGMからのメールにあり、研修で意図した「両方よし」が実現できたようなのでした。



 当協会の「承認」自体は、いまだ学術的に検証されていませんけれども正しいものです。
 ただ同じものでも、信念を共有してくださる、心正しく真摯なお客様のもとにインストールされたとき、絶大な力を発揮します。

 そしてわたしは決して力を誇示したいわけではなく、ひとえに当事者の方々の人生がどれほど幸せだろう、と想像することで心が満たされるのでした。また、「学術的に検証されてない」ということについても、聡明な方ならこうやってわかってくださる、これ以上わざわざ証明が必要だろうか、という気もするのでした。


 お忙しい中のひとときを割いて嬉しいご報告をくださったお客様に感謝です。



 また、こうしたことをブログで公表することで「承認学校」に自分が否定された、と感じる人びとがわたしを罵り嘲りたいなら、どうぞそうなさってください、幸せになるべく努力する人たちの幸せと引き換えにはできませんから、と思うのでした。



(一財)承認マネジメント協会
 正田佐与
 

 胸を打たれる研修の風景でした。

 29日、東京・江戸川区のベーカリー「リヨンセレブ」(株式会社牧)の店長様、リーダー様方に「承認研修」をさせていただきました。


 確信をもって研修を企画された同社の牧田雄治社長・飯田万里子マネージャーのもと、12名の受講生様に事前に拙著『行動承認』をお配りいただきました。

 そして研修開始前に「アイスブレイク」として受講生様1人1人からの発声があり、
 そのごあいさつから、配られた拙著に皆さんしっかり目を通されていたことがわかりました。中には既に職場で始めて手ごたえをつかみつつある、という方も。

 それも「皆さん、ご挨拶を」と飯田GMが促すと、指名されるのを待たず端から順番にでもなく、自発的にどんどん手が挙がり発言されるのでした。会社でこんなの見たことない、大人の学校をみるよう。良い会社は学校に似ているのです。

研修風景3-1



 それから4時間。
 「承認」のすべてのプログラムの最後の実習では、やはりこのうえなく真摯に皆さん取り組まれ、「本番」をイメージした形で実習されているのが伝わりました。

 質疑の時間にもまた多くの手が挙がり、質の高い実践的なご質問が出ました。


 締めくくりもまた、お1人お1人からのご挨拶があり、ここでも指名されるでもなく自発的に手が挙がりました。


****


 株式会社牧では、前社長(会長)の時代から、「職人になるな。管理職であれ」との号令のもと、パートの販売職の人から店長になる流れをつくり、このたびのご参加者も約半数は女性店長です。中には、2歳の保育園のお子さんのいる女性店長も。凛とした人、優しいフンワリした人、分析型系の人、どの人もとても有能そう。

「彼女たちも予算をきっちり立てますよ。月の途中で予算に届かなさそうだとわかると知恵を絞って色んなイベントを打ってきます」と牧田社長。飯田GMもパート出身です。


 ベーカリー業界では例外といっていいくらい人材育成に力を入れる同社では、一昨年より牧田社長、飯田GMがコーチングを学ばれ社内で店長たちを対象にコーチングし、冒頭のような自発的に発言し、考え行動する文化をつくってきました。でもあと一歩足りない、というとき牧田社長が『行動承認』に出会われました。


 牧田社長によると当初は本を読んでも「こんなこと(承認)到底できない」と思われたそうですが、当協会にコンタクトをとられて史上初の「メールサポート」を受け、「宿題」のやりとりもすると、ちゃんとできるように。できた結果、困っていた人間関係が劇的に改善、その後飯田GMも本を読んで「承認」に取り組まれ、やはり店長やスタッフたちの変容につながったそうです。


「こんな単純なことが、こんなに多くの問題解決につながるとは」

牧田社長は言われ、正田は

「ありがとうございます。わたしもひそかに『すごく単純ですごく役に立つ良いものをみつけた』とうぬぼれているんですが、お客様からそう言っていただくのは初めてで、嬉しいです」

と頭を下げました。


 飯田GMからは、あるスタッフに最近投げかけた「承認」の言葉をきかせていただきました。
 以前から関係がこじれ、ほとんど「絶体絶命」だった個人面談で、飯田GMが言った言葉。

「あなたを数年前の面接で『すばらしい』と感じて採用した私の気持ちは今も全然変わっていません。あなたを信頼しているし、認めています。あなたの今からの3年間を私にください。絶対あなたに満足してもらえる会社にしてみせるから」

 そこまで言うと、スタッフからはもう不満は出なかったそうです。
 飯田GMの渾身の承認。


「正田先生のご本のお蔭で承認ができました」

 そういう飯田GM。いえいえそこまでウルトラC級の「承認」は、あの本では想定していなかったんですけれど。きっかけぐらいは、作って差し上げられたでしょうか。

 こころのエネルギーが高くまっすぐな飯田GMの人柄を載せた「承認」。
 「承認ワールド」の英雄列伝に、また女性マネジャーが1人名を連ねてくださったのでした。


****


 翌30日朝、リヨンセレブ鹿骨(ししぼね)店を牧田社長のご案内でご訪問させていただきました。


 朝9時、ぴかぴか輝く焼き立てパンが店の棚にずらり並び、そしてその時間にもかかわらずお客様がどんどん入ってこられます。パンはカレーパン100円をはじめ1個100〜200円と、神戸の有名店に比べれば庶民的なお値段。でも試食でいただいてみると、外側カリッ、中はモチッ、だったり、コロッケパンはミンチが具だくさんに、明太フランスは明太子と海苔のふくよかな香りが。製法に独特のこだわりがあちこちにあり、粉も独自の「リヨン粉」だったりミキシングの工夫ですばらしい香りを出したりするそうです。

 お客様は近隣からも遠方からも来店され、両手にパンの詰まった大きな袋を2つ下げて帰られる方が多い。「夏はパンが売れなくて」というのが嘘のよう。月商1000万。

 きのう受講された小林店長と中村トレーナーが抜群の笑顔で挨拶してくださいました。

「次回も楽しみにしています」
「その前に宿題、楽しみにしていますよ」

 お店のイートインコーナーで沢山の種類の焼き立てパンを少しずつ切り分けて試食させていただいたのはちょっと王侯貴族、「セレブ」のような気分でございました…。
 鹿骨店の皆様、牧田社長様ご馳走さまでした!!

****

 
 「私は自己懐疑と自信の間を揺れ動いています」

とこの日なんどか言いました。

「これまで研修のお客様が出してくださった成果が、あまりに凄すぎて、『これは全部妄想なのではないか』『自分は妄想の中を生きているのではないか』と思う自分。

お客様が『そうではないよ、あなたの研修導入後こんないいことが起こったよ』と言ってくださって、『そうかやっぱり全部現実だったのか』と自信を取り戻す自分。

その両方の間を揺れています。

自信を持っている自分が優勢になったらどんな傲慢な嫌な人間になるだろう、と思います」



 1月、2月と2回、「承認研修」を受けられた社会福祉法人夕凪会の女性サブリーダーさんから、研修後アンケートをいただきました。

 1人遅れてご提出。丁寧な字(原文は手書き)でびっしり綴ってくださいました。

 「看取りをされている」とのことで、その立場から『行動承認』最終章(正田の母への看取りシーン)へのご感想も。

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●受講後の感想

承認という方法を初めてきいたが、これなら出来そうと思えました。
承認の種類の一覧を意識してコミュニケーションをとっていけたらと思う。これまではどうしても悪い所気になる所にばかり目がつき、指摘することが多かったので少し意識を変えていきたい。まだあまり承認ができていないが、このツールを使いこなし自然とコミュニケーションがとれるようになったら、自分自身の成長にもつながる。
誰もが認められたい気持ちを持っているので、承認を行い部下のみんなが気持ちよく仕事ができる環境を作っていきたい。認められるのはうれしいことなので。
今、職場は安定というより停滞していると思う。職員のレベルアップ、施設の質を上げ、いつまでも選ばれる施設を保っていかなければならないと感じている。
もともと話すのが苦手なので、どこまでできるかわかりませんが―。


●『行動承認』最終章への感想

どんな状況でも認められるというのはうれしいし安心できるものですね。
看とりを行っています。ご家族から感謝されていますが本当にこれでいいのか・・・と思うこともあります。
最後の看とられる時に、他者からの承認はどんなにうれしいことかと思います。
どんな状況であれ伝わっていることを信じて、これから看とりを行っていけたらと思う。
最期に自分の人生を誇りに思ってもらいたい。


●正田先生へ一言
先生の笑顔や声かけで気持ちよく研修が受けれました。こういう気持ちを部下に感じてもらえるようにしたらいいのですね。
本を読んでもう少し勉強します。ありがとうございました。


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 ほかのかたもそうでしたがとてもしみじみ、嬉しいご感想でした。

 30代後半、「とてもまじめで、利用者さんに関してはびっくりするほど情報を持っており見立ての力もある」と評価される方。
 1月の宿題の時点でも、同じように真摯で有能な職員さんに、緻密な観察に基づいた「行動承認」をされ、相手の喜びとやる気を引き出されていました。

 この宿題については、

「部下は自分の仕事の専門性をわかってくれる上司に認められることが一番のモチベーションだ、という調査結果があります。有能な中堅の方であってもノドから手がでるほど『承認』がほしかったでしょう」

と、絶賛させていただきました。


 真摯な人にとっての使いがってのいい武器を提供したい、もとより正田の願いとするところであります。



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 徹底して「達成」「成果」にこだわる、という研修会社の方々にお会いしました。急速に伸びている企業さんです。

 「当社も管理職研修のメニューを持っていましたが、先生の『行動承認』を読んで『これでいこう!』と思いました」
と言ってくださる、会社で一番に本を入手し読まれたという営業部長さん。


「もともと当社内で『承認』という言葉は頻繁に使っています。精神としては共有しているが具体的にどうやっていいかわからなかった。ところが『行動承認』1本に絞ると、『これならできるなあ』と。

しかも『ほめる』とは違う、ということも本の中に書いておられ、『ほめられる』のはわれわれもこそばゆいものですが、『行動承認』という形で相手を是認していることを伝えられる、と」

 このようなことを言ってくださいました。

 ありがとうございます。
 沢山の「承認」の本も読まれた、という人生経験、ビジネス経験豊かな営業部長さんです。

 そうなんです、受講生さんに確実に「できる」感覚をつかんでもらうために、試行錯誤のすえにたどり着いた方法です。
 「できる」と、もうあとの人生が全然違ってしまわれるんです。
 そしてわたしも、専門家風をふかしてみなさんに永遠にできないようなことをリクエストして「できない」のをみて鼻で笑うというのはきらいな人間なので、みなさんに「できる」人になってもらって同じ地平に立ちたいんです。


 本当はその先に「12年1位」とか「2年間不良ゼロ」とか「メンタルゼロ化」とか、この世界の奇跡とよべる事例が起きるには人間性と組織にとって全部でどんな効果発現メカニズムが、という話がざあざあ大量にあるわけですが、、、

 そのかたにとっての第一歩の「これなら、できるなあ」という感覚、それをつかまえることのできた方は「この手法の不変の真実の世界」の友になっていただける、と思うのであります。




 実は、下手に「できるチャンス」を与えられたのに「できそこなった」人は、(「できそこない」って言っているわけじゃないんですよ;;)、あとあと人間性がゆがんでしまうなあ、やっぱり「できる」ようになった人がほめられているのを見るのは「目の毒」だからなあ、ということも経験上思っていて、、、

 だから、本当はすべての方に「宿題」はやっていただきたいんですけどね―。


このほか今週は、昨年「承認」2時間セミナーを開催いただいた商工会様にも伺い、
会員様のお声として

「非常にわかりやすかった」
「家庭にも通じることですね」

と、ご好評だった、と嬉しいお知らせをいただきました。
(正田は、いつもの伝で「あまりいい出来ではなかったと悔やむことしきりなんですが…どんなご反応だったでしょう?」と恐る恐るたずねました)

それで、図に乗って次回の「2回セミナー」のお願いをしてしまったのでした。



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 先週の新温泉町でのセミナーの宿題が返ってきました。

 実践された方では難しかった人間関係を好転させた方、続出。

 現業の方々もみなさん健闘されました。

 教育は失敗しているひまはない、と正田は思うのであります。




100年後に誇れる教育事業をしよう。
一般財団法人承認マネジメント協会
http://abma.or.jp


100年後に誇れる教育事業をしよう。

 引き続き、優秀な介護リーダーさんたちからの研修のご感想を紹介します。岡山県の社会福祉法人夕凪会さんより。

 それぞれのリーダーさんの人柄を映し、それぞれの言葉で「承認」との邂逅を述べてくださっています。



 トップバッターは、「裕次郎タイプ」、顔も体もごつい強そうな50代男性リーダーさん。

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●受講後の感想

 「承認」を実践する事で、職員の行動を今以上に見直す機会になったと思います。今までもできるだけ声掛けをして職員の行っている事を聴いたり確認したりして会話を持つようにしてはいましたが、今後はさらに相手の性格や今までの行動言動から、本人が気持ちよく、さらに良い行動ができる言葉掛けを行っていきます。

 どんな相手にも信頼を持って接して行けるように、介護の仕事を続けて良かったと思える職場でありたいと思います。


●『行動承認』p.198からp.210を読んでの感想

 人は、誰しもが老いて行きます。輝かしい活き活きと生きた時があると思います。誰もが歩んできた人生に敬意を表され、お母様に寄り添われた事は素晴らしいと思います。
 その人の人生に敬意をはらって接する事の大切さを教えられました。


●正田先生へひとこと

 人としてお互いに関わり合うときに一番大切な事をあらためて教えていただきました。認め合い成長できていければ幸せだと思います。
 ありがとうございました。
 

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 次に若手男性リーダーさん。優しそうな方です。

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●受講後の感想

 今回の承認研修を受講させてもらい、自分に足りないものに気づかされました。それは相手への敬意と感謝の気持ちです。承認で教えて頂いた言葉を普段何気なく使うことはありましたが相手に届くように伝わるようにはできていなかったように思います。また、どこかで適当に使っていたように思います。気持ちを込めて伝える、そして場面を考え伝えることで職員との関係がよくなり、能力まで上がる、承認の宿題で実感しました。もっと早く承認に出会えていたらと思いました。これから教えて頂いたことを意識し、相手を認めるという大切さを忘れず頑張りたいと思います。


●『行動承認』p.198からp.210までの感想

 言霊という言葉があるように改めて言葉の重みのようなものを感じました。
 承認は人の人生にも影響を与える大きな力があり、相手にも自分にもよい影響を与えることができる。承認は困った人迷った人をも助けることが出来る魔法のような言葉であり、人間が生まれた時から死ぬまで求めるものだと感じました。


●正田先生へひとこと

 貴重な研修をありがとうございました。(略)先生に教えて頂いたことは、忘れず、これからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

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 部下30人の女性リーダーさん。正田と同年輩、しっかりさんです

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●受講後の感想

 最初、「承認を学ぼう」と聞いて、承認するってどういう事だろうと思いました。
 今まで参加した研修では聞いたことが無いような気がしたからです。
 承認では挨拶や感謝の言葉を一番使っていますが、名前をつけては言えないことに気づきました。
 名前をつけることで、相手の存在価値や行動を認めていることが伝わる気がしました。
 私は、リーダーだということもありますが、常に職員全員と出来るだけ話をする、どんな話、提案でも聴く、短所より長所を探すようにする事を心掛けていました。
 これからは、承認の言葉を伝えれるようにしていきたいです。
 そして、承認の言葉を伝える事ができて、問題行動(ミス)が減ると叱ることも減るので叱ることが苦手な私には良いことだと思います。
 今は、講義を聞いたばかりなので、少しはできる気になっていますが、自分の行動や言動がすぐには変わらないと思うので、少しずつ頑張りたいと思います。


●『行動承認』p.198-210の感想

仕事ではなく、身近な人にたいしての行動承認は、身近だから難しいような気がします。
私も、親や友人にたいして承認の言葉を伝えたいと思いました。
身近だから、伝えることが恥ずかしい気持ちが強いのですが、素直に伝えることができるようになりたいです。


●正田先生へひとこと

丁寧で分かりやすい講義、ありがとうございました。
承認の講義を聞いて、私の部活の顧問の先生が「ほめて伸びる子、叱って伸びる子」と言ってたことを思い出しました。


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女性サブリーダーさん、健康的な笑顔がステキな、前向きな人です

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●受講後の感想

今回の研修で、初めて「承認」という言葉を知りました。
心の中では、当たり前のように相手のことを認めたり、感謝したり、共感したりと思ってはいても言葉に出すということは行っていませんでした。例えば「ありがとう」という言葉は簡単に言えることかもしれませんが、その時の状況や空間、空気によってはそんな言葉でも勇気が要ることはあります。そのくらい、人に伝える(言葉で)ということは勇気が要るけど、その分とても意味のあることだと改めて実感しました。


●『行動承認』p.198-210の感想

承認といっても、このようなパターンもあるんだなと感じました。今回は、職場での承認について教えて頂きましたが家族や人、友人など誰にでも行えることなのでやっていこうと思います。実際にやってみて、いろいろなことを気づけるのが楽しみです。


●正田先生へひとこと

今回、正田先生に教えて頂いたことを何かしらの形で必ず活用していきたいです。少しずつでも「承認」を行えるようになり(自然に)自分の武器としていきたいです。ありがとうございました。


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 みなさん、お忙しい中心のこもった文面で丁寧な字でまとめてくださいました。

 おひとりおひとりのお顔や声を思い浮かべながら写させていただきました。ありがとうございます!


 みなさんがお仕事の場で生きた証をわたしも胸に刻んでまいりたいと思います。
 みなさんに恥ずかしくないよう生きます。

 「承認」つかってくださいね!




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 『行動承認』最終章へのご感想について…、

 「身近な人への承認のむずかしさ」―これはですね、本には書けなかったけれど複雑な母娘関係だったもので(汗)、自分のお母さんというよりは娘のような存在、というのは実は以前からだったんです。まあちょっといわく言い難いです、たぶんみなさんも利用者さんの中にときどきそういう家族関係があるのをみられているんではないかと思います・・・。

 でも、もっと自然な一体感のある親子関係であっても、「承認」はされるといいと思いますね。「承認」は他者を(自分と切り離された)他者と認める、というものなので。


 もうひとつ、「人生に敬意を払う」という重要なキーワードを言ってくださった方がいました。

 実はそこでやっているのは単純な「行動承認」だ、ということにも気づいていただけると思いますが、

 不思議なことに、相手が好んでとってきた「行動」をそのまま言う、記述的に言う、ということは、そのまま相手の誇りに触れることであり、「敬意を払う」行為になってしまうのですね。これ、絶対悪意をもって使ったらダメですけどね。

 「追悼文」などは特別偉い人について書かれることが多いですけれど、実は同じことを生きている身近な人や、利用者さんにもやれてしまうんです。

 「行動承認」、これまで知られていなかっただけで、ものすごく強力なクスリなんです。そして汎用性があるんです。

 でもちろん「行動承認」だけでなく「例の表」に載ってるいくつかの「承認」は介護の中でも「つかえる」ものなんですが、

 わたしは介護の世界に、このところフランス生まれの横文字の手法が入ってきていますけれど、「承認」を軸にした日本生まれの手法をだれか集大成してくれないかなあ、それはわたしには手に余る仕事だけれど、と思っているのです。

 「集大成」まではいかなくても、せっかく「承認」に触れてくださったみなさんなので、是非日常のお仕事の中でも「あ、ここにも使える」「あそこにも使える」と発見していつの間にか「承認」に満ちた施設、法人様になっていただきたい、と願っております。



100年後に誇れる教育事業をしよう。
一般財団法人承認マネジメント協会
http://abma.or.jp 



 
 
 

 雨の日。

 受講生様からの温かい言葉に出会った1日でした。


 1つ前の記事に出てくる、農業経営者さんとコンビでニヤニヤ頷き合っていたIT企業経営者さんがいました。
 すみません、大の大人の経営者さんをつかまえて悪戯坊主みたいに。

 この社長さんにお電話すると、元気なお声が返ってきました。

「ブログ見てますよ。セミナーではわからなかったことが、ブログの情報を手がかりに少しずつやれていることがあります」

と、ご自身の達成には控えめな表現をされています。

 どうもこの人の癖で、「すごくできている」を「全然できてない」「まだまだ」と表現するらしいのは、宿題をみていても思いました。

「やっぱり3時間ぐらいのセミナーでは無理がありますね。あれ先生が(主催者と)話して2日にされたんですもんね」

「…そうなんです、あれは従来2時間を1回だったのを交渉して3時間+2時間半にしていただいたんです」

 ん?軽くわたしの中に「くらくらっ」という感覚がありました。

 そうか、これは「行動承認」なのだ。「話して2日にされた」のところが。

 敵に使われてしまいました。なんか、肩の力が抜ける感じがありました。めったに自分に対して正確に「行動承認」していただくことはないのです。

 こういう風にさりげなく使われていれば、きっと大丈夫。
 元気な声は「うまくいっている」ということなのだろう、と思えました。


****

 
 もうひとつコンサル先の社長さんからお電話をいただきました。

 先月来、思い切ったことをされました。かなりダイナミックに組織が動いておられる。

「まだご報告する段階じゃない、とついついご報告が今になってしまったんです」

 聡明な社長さんは言われました。


 改めてこの方に愛と、畏敬の念を抱き、よいご縁に感謝しました。

 承認をめぐる闘争。優しいばかりの承認だけではなくそんな場面もある。

 拙著『行動承認』第四章には、実践の中で出会うはずの葛藤場面をいくつか例示しています。そのうちの1つがお役に立ったかもしれない、と思います。
 この章は全部で何を含めればいいのか悩んだ部分でもありましたが、現役経営者、マネジャーならこれぐらいの範囲をカバーしておけばいいだろう、と項目を出し入れしました。今回お役に立ったかもしれない項目は第二校で盛り込んだものでした。


****


「え、これはブログに公開できないですよ〜」

 電話口でわたしは絶句しました。

「これを書かれた__さんのサービス精神ですね、人間の出来た方ですね。でも大分脚色が入ってますよ」


「いえいえ、どうぞ公開してください」

 お電話の先は、先日2回にわたる研修を終了させていただいた岡山県の社会福祉法人夕凪会の吉永施設長。


 夕凪会さんでは研修を終えて、今度は受講生の皆さんに「受講報告書」を書いてもらい、そのお1人目のシートが返ってきてわたしにも送付してくださったのでした。


 嬉しかったのは、わたしが吉永施設長との会話の中でちらっと『行動承認』の最終章を読まれたら介護のプロであるみなさんのご感想が知りたい、ということを言ったのですけれど、そこに関する質問項目を入れてくださったこと。

 なんときめ細やかなフォロー。なんと心優しいお客様。


 お言葉に甘えて「最初のお1人」をご紹介させていただきます。日頃は会議でもあまり発言されないという、でも芯はとてもしっかりされた50代後半女性の方です。謙虚ばかりやっていると温かい人のお心を活かせなくなってしまいますね。

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●受講後の感想

職場は私が一番下なので、入居者の方9名、職員6名、皆、人生の大先輩、ということになります。使いづらい承認もあります。共感、感謝の承認が一番多いです。すばらしい武器を下さったのに、使う者がお粗末で申し訳ありません。これからも武器を上手に使いこなせる様、自分を磨いて参りたいと思います。


●先生の著書「行動承認」のp.198からp.210までの(約13ページ)を読んでの感想

お母様と一緒にいられた時間はとても濃密で、それまでの時間をすべて埋められたんだなあ、と思いました。お母様も幸せでした。
「時代に呑まれず、時代と対決する。」…すごすぎます!
時代の流れに添ってあるがままを受け入れて生きて来た私には難解です。


●正田先生へひとこと

「承認」って研修、またむつかしい題で、途中眠くなるかと思いきや、救いはモデル並の美人な先生だった事です。
早春の陽だまりにつつまれた様でほっこりしました。ありがとうございました。

----------------------------------------

 …えーと。

 ああ使ってくださってるんだ。難しい人の組み合わせの職場で。
 ありがとうございますm(_ _)m


 日頃は、「容姿についての褒め言葉は」とキッ、となるわたしなんですが。そしてかなり社交辞令入っていらっしゃると思いますが。


 この場合、ありがたく受け取ろう、と思えたのは、

 「女性」であることが日頃マイナス要因であることが多く、また何の性的関心も惹かないような容姿だったらもう少し能力を客観的に評価してもらえたろうと思うことも多い

(会社員時代も「なんで、差別する材料をわざわざ与えるんだろうなあ」とぶつぶつ言いながら化粧していた)、

 ―今も本当のサービス対象である現場の管理職の方々とは遠いところにいる媒介者の方々には、「容姿」は「オレがこの女性に便宜を図ったと思われる」と保身的な態度を誘うという意味でマイナス要因である―

 しかし多分実際の研修に入ったときには、現場での複雑な悩みを抱えて研修に足を運んでいる管理者のみなさんには「キレイ」だったり「優しい先生」だったりすることは
(この方は以前の宿題で「優しい先生でほっとしました」ということも書いてくださっていた)
プラスポイントなのだ。

 多分、本気で研修を通じて何かを習得し変化を起こしたい、と思っている人にとっては、

「優しい」―すなわち、「承認」と言っている内容と非言語コミュニケーションが一致していること、ブレていない、矛盾していないこと。たまに今でも「叱責技」を使うこともあるのだが―

ということは、学ぶうえで余計な迷いを生じる必要がなく、またこころに問題解決のためのエネルギーを与える大事な要素なのだ。

 ―「大声で威圧して思考停止させてほしい」というタイプの受講生さんは、残念ながらわたしの研修では学べないだろう―


 それと同様、あまり理性的ではないけれど「キレイ」な先生だ、ということも、必須ではないけれどプラスアルファの喜びを与えることなのだろう、いわばサービス内容の一部なのだろう、と思う。
 ひょっとしたらそれで、職場のさまざまなストレスでがちがちに固まっていた心がゆるむ、ということはあるかもしれない。
 「承認」が初めてきく人にとって小難しく響くものだとしたら、「先生が美人」というのはそれに付加価値を与えるものかもしれない。


 と、言い訳がましいことをダラダラ書いてしまいました。

 この記入者の方の優しさ、そして吉永施設長の優しさがしみじみ心に沁みたのでした。

(もちろん、吉永施設長は鼻の下伸ばすようなタイプの人ではなく、いつみても闘ってるわたしへの陣中見舞いのような意図があっただろうと思料します)

 
 
 幸せなお出会いに感謝です。


100年後に誇れる教育事業をしよう。
一般財団法人承認マネジメント協会
※新財団HPを試験開設しています↓ 
http://abma,.or.jp  
 


 16日、岡山の社会福祉法人夕凪会様で2回目の研修を行いました。


 多忙な6名のリーダーさん方も宿題全員提出。主催された吉永施設長がなんと全員分、『行動承認』を購入してくださり、みなさん本を手元に置きながらの受講になりました。

 嬉しいですネ^-^


 3時間×2回での「承認」の研修。

 こちらの法人様はいい意味で研修慣れしておられるというのが、「3時間」は実質ほぼ「午後いっぱい」であり少々の時間オーバーは構わない、研修終了したらすぐ業務に入らず家に帰るようにシフトを組む。余韻を残すためだそうです。

 「カイゼン」「PDCA」を好む体質はわたしと似たものがあり、吉永施設長は他施設、他業種から異動してきた人に「おかしいと思ったことはおぼえておきなさい。あとで役立つから」と勧め、法人内に「気になる係」というのがあり(昔の松戸市役所の「すぐやる課」を思い出させるネーミングですネ)これは仕事の中で「おかしい」「気になる」と思ったことを集約して改善に活かす係だそう。


 利用者さんから「選ばれる施設」だそうですが、過去のしがらみに囚われずカイゼンを奨励していたら、圧倒的に高品質になっていきますね。


「すごいことですね。わたしも他業界から今の業界に参入して10数年、おかしいおかしいと言って一人でカイゼンしてきましたから―、とても共感します」

 どうも、「似たもの同士」であったよう。



 今回の2回目は、みなさんの宿題のふりかえりをしながら組織論や脳科学や遺伝子や神経化学物質のお話(「ここは面白い人には面白いですが時間帯的に眠くなるでしょうから寝てもいいですよ」と正田はいいました。みなさんほぼ目パッチリで受講してくださいました)
 
 それに今どきの問題職員さんの一般的なお話をいたしました。


 夕凪会様のある施設単独で、来年度の経費は年間1000万円減になるそうです。
 厳しいですね…


****

 
 きょう17日はやっと新財団の「登記」を終えました。なので正式なお誕生日は2月17日です。

 終わった。自分で自分におめでとうを言おう。


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 本日のごあいさつ先での答弁。数年前からご理解者でいらっしゃる先なので大口を叩いております:


正田:「また大きなことを言って、とお叱りを受けそうですが、『この教育』が恐らく地動説が天動説にとって代わったように、また進化論が天地創造説にとって代わったように(国によってはとって代わってないのかナ)、あと30-40年も言い続ければ全人類のコンセンサスになるようなものです。それくらいの普遍的な正しさがあります。ただわたしはまだ12,3年しかやり続けてないので、すべての人の共通認識というところまで行っていません。しかしコンセンサスになるには、今了解している方々が『いずれすべての人が知るものになる、今は過渡期なだけだ』というイメージを持っていただくことが必要です。○×様(先方様)はご理解いただいている方だからこそこうしてごあいさつに参りました」


正田:「もし人にご紹介いただく際には、図々しいお願いですがわたしが女ではあるが大きな仕事をしている人間だ、という事前イメージを相手の方が持ってくださるようにお伝えください。
○×様(先方様)は長年、わたしからお送りするメルマガ、ブログ等の大量の情報をご覧になって、また貴団体での研修実績もあって、既に大量の情報をお持ちくださっていることと思います。でもわたしと初対面の人はそうではないんです。
初対面の人が一介の女性のわたしを前にしたときどう思うかというと、こんなに(手を下のほうでひらひらさせる)低くみられます。言っては何ですが『うちのヨメ程度のレベルだろ』−奥さんにも失礼なことですが―というふうに見ます。そういうモードで会話されてしまうと、もうこちらの考えることややってきたこと、できることなどまったくお伝えできないんです」



―あとのほうの「紹介」に関する話はかなり切実感をもっていいました。これも大変懐の深い先方様で「わかりました」と言っていただき助かりました。


 今まで色々人から人へ紹介いただいたことはありますが、本来有難いと思わないといけないものなのでしょうが、そのときの言い方が

「正田さんていう女の人が」

「承認っていうことをやっている正田さんていう人」

何か気恥ずかしげに、そのような表現をされることが多いのでした。


 そのような形で紹介された先をお訪ねしてみると、泣きたいぐらい冷淡な、見下した対応をされることが多い。


「女性=世間知らず」
「承認=きれいごと、理想論」

 せっかく紹介いただいたのも空しく、そうしたヒューリスティックに凝り固まった対応になっている。

 このブログをちゃんと読んでくださる方ならおわかりのように、これほど論理的で合理精神の塊でかつ現実の成果を10数年も出してきたものはないですのにね。



 「地動説」やら「進化論」を持ち出してしまいましたが、残念ながらガリレオもダーウィンも男性だったのだ。
 女でこんなことをやっている人は歴史上には…、やっぱりナイチンゲールかなぁ。


 わたしは、この先出会う人がわたしが女であるがために「ガリレオ裁判」をやる側、すなわち歴史的に恥ずかしい間違った側になるのをみたくないのです。本当に。そして働き手の方々が理不尽に壊される状況は…。




100年後に誇れる教育事業をしよう。
一般財団法人承認マネジメント協会

○×会
Mラボ トップリーダーズセミナー
参加者のみなさま



こんにちは、企業内コーチ育成協会の正田です。
表題のセミナーに12月11日、1月22日の2日間にわたりご参加、ありがとうございました。
今日は一転して急に寒くなりましたが、
その後もお変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、みなさまから頂戴した“労作”の宿題のかずかずを
添付のように一覧にまとめさせていただきました。
22日のセミナーでも冒頭に「宿題紹介コーナー」を設けましたが
今回は「相互公開OK」としてくださった方の
すべての事例をまとめて一覧にさせていただきました。

みなさま、素晴らしい事例をご披露くださりありがとうございました!
また、ほかの方の事例からも是非学ばれてください。
わたくしはしみじみ、みなさまにお伝えさせていただいたことを
幸せに、また誇りに思っております。

そして、みなさまを見込んでご相談したいことがあります。
「承認」の一層の普及のため、みなさまの宿題を
外に公開させていただくことは可能でしょうか?
添付ファイルをご覧いただくとおわかりのように、
みなさまの個人名・所属先は特定されないようになっておりますし
部下の方が特定される可能性も低いかと思います。

2回目のセミナーでそれを実感していただいた方もおられるかと思いますが、
今、この考え方を普及させることは一刻の猶予もならない、
とわたくしは考えております。

もし、「公開不可」の方がおられましたら、
今週いっぱいまでにお返事ください。
また公開の場合の文面の変更も必要あれば
今週中に、おっしゃっていただければと思います。

何卒どうぞよろしくお願いいたします。


みなさまの一層のご活躍を心からお祈りいたします。
時節柄くれぐれもご自愛ください。


****

上記の文中で例によって「穏やかではない」言葉を使っている、と
お感じになったかもしれないが、
今の若い働き手の方々の「嘆かわしい現状」
―先週のセミナーではかなり「まとも」にその現状に触れた―
と、真正面から向き合い闘えるのは「この武器」ぐらいしかもうないのだ。
ネットがある以上、
日本全国津々浦々、状況は同じである。


****


上記とは別の団体で3回シリーズの形で実施したセミナーの「当日アンケート」記入内容を送っていただいた。

このブログで詳しく触れられないのだけれど、
おおむね、
3回やると1回目より2回目、3回目と、どんどん記述内容が温かくなっていくのがわかる。
1回目の「直後」というのは、まだ「他人事」の感じがあって、
「けしからん部下」という感情が支配的で、
そのあと現場での「実践」をするので、
部下との一体感がどんどん出てくる。

お見せできないのは残念。

このとき3回目で「発達障害」にもかるく触れていて、

(わたしはこのブログでもセミナーでも
「発達障害」という言葉をバンバン使ってしまう。
だって、言葉自体に差別感情があるわけではないからだ。
DDACの広野さんは「どんどんやってください」と言われた)

それを受けた3回目のアンケートでは、

「こういうこういう部下がいるが発達障害なのかもしれないと思った」

ということを、恐らく「けしからん」という感情をもたずに上司のかたが書かれている。

そう、事実を事実として淡々とみる態度ができるので、
はらを立てずに、
「ふざけているのではなく能力の欠陥かもしれない」
と思うことができる。

その後個別にメールのやりとりをしたリーダーの方もいらしたが、
それらしい部下について、その人なりの頑張りを認めて
温かい視線を注いでおられるようだった。


だから、「発達障害対応」という学びは
「承認」とセットにしたほうがいい、とわたしは思う。
広野さん、どうでしょう。


****


…ではあるけれど
「世間的に偉い人」に対しては、
わたしはやっぱり寛容になれない。
偉い人なんだからレベル高い人になるよう努力せえよ、と思う。

今日は、「議員先生」からの電話をはらを立てて切ってしまった。

もともと2日前に
「メンタルの状態が悪いので電話しないでください」
とメールしてあったのに、
「PCメールは受信できないんです」
とか言って、かけてきて
(じゃあ何のためのアドレスなんだ)
しかも当方は「かけてほしくなかったんです」
と言っているのにグズグズ以前の話を蒸し返して
最後はわたしを怒らせるのだった。

マッサンでもやってたよ、
男の子が女の子を傷つけることを言ったら
男の子が謝るもんだよ。
法律以前にそれが社会常識だよ。
なんで、女の子のほうがガマンしないといけないんだよ。
「申し訳ありませんでした」
っていう日本語、知ってる?

またれいによって
「認めないなんて一言も言ってない」
っていう、二重否定。
承認教の流儀でさわやかに
「認める」
と言い切れよ。


というわけであしたは阿修羅にあいに行くのだ。


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「発達障害」か「定型発達」かにかかわらず、”変な宗教”にかぶれた人は救えないとも思う。上司の手になど負えない。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 ご参考になるかどうかわかりませんが…、


 先日某所で行ったコンサルティングで、わたしがお客様の会社の部下になりきってみて「承認」をしてもらうロールプレイ、というのをしました。


 子供の遊びじゃないか。


 その中に行動パターンから「親密性」があると思われる女性社員さんについて、わたしが言ったのが

「その人には『可愛い』とかの容姿に関わることは一切言わないでください(注:本当は結構美形らしい)。多分受けつけない、はね返すと思います。

 
 ご本人が好むのは、『誠実だ』『率直だ』『骨太だ』などの、”男性的”な褒め言葉です。

 『男気がある』『頼りになる』なんかもいいと思います。

(これも注:ここでは「行動承認」+「Iメッセージ」をするのはお客様との間で大前提としています。プラスアルファ「人格」に関わる褒め言葉をいう場合には、というお話です)

(もひとつ注: 「親密性」の人については、「愛情深い」というのも描写として間違いではないんですが、対面で言ったりするとなんか下心を勘ぐられますよね)

 
 そういうのを言ってあげればあげるほど、その方向にどんどん伸びてくれると思います。


 営業を苦手にされているとか。多分体の緊張感が高いので、初めての場所とか人に対して緊張感が高い、そういうのは気の毒だけど一生抜けないと思います。

 ただ全然できないわけではないので、
『あなたの(上記のような)こういうこういう性格はきっとお客様に気に入られるはずよ(だから思い切って行ってごらん)』
と上司のあなたから伝えてあげてください。」



 お客様も、「今のお話はよくわかります。彼女は多分そうだと思います。そうします」ということでした。


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 「女性に対する承認の言葉」は、去年何回か話題にしましたが、

 例えば、こちらの記事


「あなたはいえますか『先見性のある女性』」(2014年5月)

 http://c-c-a.blog.jp/archives/51889142.html 


「『一番いい自分でいられれば、離職しないんじゃないでしょうか』宝塚さざんか福祉会様にて」(同7月)

http://c-c-a.blog.jp/archives/51894505.html


「男女へだてなくユニセックス表現の世界、いかがですか―『行動承認』制作秘話<表現編> 」(同10月)

http://c-c-a.blog.jp/archives/51901081.html


「後日談 よのなかカフェとファシリとブログ文体と」(同12月)

http://c-c-a.blog.jp/archives/51903587.html


・・・などなど


 ああいっこ言うといきなり過去アーカイブが大量に出てきて鬱陶しいブログだよ。


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 22日、兵庫県中小企業団体中央会様での2回目のセミナーを終わりました。

 内田雅康事務局長が前半アテンドをしてくださいました。

 今回の参加者は8名、うち何名かの方は当ブログにも目を通していてくださったとみられ、内容を踏まえたガンガンのご質問が出ました。また受講生様から貴重な今どきの情報提供もいただきました。で正田は「まっしろな灰」状態になりそのあとジャンカラに倒れこんだと。

 「補講をしてほしい」というお声が受講生様から割と強く出たのは、嬉しかったですね。社交辞令ではなかったと思います。


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 …でも、「宿題未提出者も2回目出席していいですよ」という仏心は今回限りでやめにしようと思いました。

 何故って、明らかに「宿題未提出」で来て、「宿題紹介コーナー」で紹介されず賞賛もされなかったひとの「言いがかり的質問」が出て、そこに時間をとられましたから。割とぐずぐず長引きましたから。

 こういう因果関係ってそのときはわからず、あとから気づいたりします。


 「承認されてない」と感じた人はひねくれる、悪意をもつ、ということの見本のようなものです。でも「行動承認」の原則で、行動しなかったら承認されないですよ。


 また、そこに引きずられて悪意に近いものを持ってしまった人はその人自身の判断力を問われることになると思います。
 わたしは、人の目の中に「ざまあみろ」がよぎると、わかる人間です。


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 あと、これだけ大量の情報提供を限られた時間内にやり、また元々膨大な情報量なのをそこから重要なものをセレクトしてお役に立つようにお伝えしている、ということに対して感謝やリスペクトの念を持てない人とも、ご縁がないと思います。

 「ないものねだり的発言」と呼べるものも、残念ながら出ました。いくら「もっとよりよくしたい」という気持ちから出たものであってもね、「礼節」は、ないといけません。

 言っておきますが昨年度までこのセミナーの枠は2時間を1回でした。それをわたしが交渉して3時間+2時間半にしてもらったんです。


 去年からはっきり「感謝のない人は、愛さない」方針にしています。


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 また嬉しかったのは、

 先日このブログで「愛情ゆえに出る苦言」のようなものについても触れたからでしょうかね、


 受講生様にちょっと厳しいめの言葉も申し上げる場面もあったのですが、

 その方はにこっと笑い、

「それはあるような気がします。確かにその裏付けとしてこんなエピソードがあって・・・」

と、お返事くださったことです。


 こういう方のことを「男らしいなあ」と思います。


あ、「承認教」の世界って、よく人様から
「さわやか」
とか
「すがすがしい」
って言っていただくんですよ。


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 内田事務局長のいらっしゃらなかった後半部分ですが、

「承認が通じない社員さんの傾向と対策」コーナーで大きく3点に触れました。


 全国でも青少年のスマホ問題について先駆的取り組みをされている猪名川町の太田はるよさんには、昨年春NPOの合宿にも来てお話をしていただきました。

 GREATEST LOVE OF ALL 〜猪名川町のスマホサミットに参加して(2014年1月)

http://c-c-a.blog.jp/archives/51880078.html


 あたしの大事なレパートリーを太田さんに捧げてしまいました



 また、DDACの広野ゆいさん(広野さん、すみません!!先日の第2回インタビューの起こし今からやります;;) 



 この人たちもマネジメント教育に参画したほうがいい、今、ほんとにマネジメント教育でしなければならないことが本当にいっぱいある、とわたしは思っています。


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 「似ている」から「評価し損なう」ということも、あるのかもしれない。
「違和感がない」という感じ方になっちゃうかもしれない。

 たとえば「発見者体質」―いわば「特ダネ記者体質」みたいなもの―

 「学習欲―着想」あたりが複合すると、そうなるのかもしれない。 



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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11中央会



 11日、兵庫県中小企業団体中央会様で「若手社員が定着する会社をつくるトップリーダーズセミナー」の講師を務めさせていただきました。


 午後1時から4時までの3時間で「承認」のお話。

 県下から15名(うち女性2名)の経営者・管理者の方が参加されました。


 最近の「承認研修」は「3時間」でもかなり早回しになり、時間がオーバーしてしまいます。。

 「承認」を習得していただきながら同時に多様な人への対応力を高めようと欲張ると、ついついご説明することが増えてしまいます。


 参加者の方はずっと集中力をとぎらさず聴き、実習にも積極的に取り組んでくださりありがたかったです。
 やはり「C(主導型)」の人の多い、硬質な感じの場でした。


 正田は体調万全ではなかったですが力強い皆様に助けられ、何とか最後まで務めることができました。
 皆様、ありがとうございました!また中央会の佐藤さん、ありがとうございました。

 

 お忙しいとは思いますが、宿題楽しみにお待ちしております!



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NPO法人企業内コーチ育成協会
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 奈良県中央会様若手従業員育成セミナーの「承認」の宿題が返ってきています。
 いつもながら宿題をみさせていただくのは楽しみであります。


 あのときの真摯な瞳の受講生様方だけあり、ひときわ果敢に取り組まれています。

 
 失礼して一部をご紹介すると・・・


●「前回(のセミナーで)お聞きしたように私(C)は褒める言葉が薄っぺらく苦手であるがこのセミナーで是非とも会得したいと思います。
承認する事で自分も含め、人の動き・表情が変わっていくのだなと少し実感しました。
第2回も宜しくお願いします。」


●「「状況」
・専門性のあるむつかしい見積もりを短期間の期限通りにお得意様に提出できた。
「ほめたこと」
むつかしい専門性のある言葉をよくわかったね
 いろいろな仕入れ先に連絡をとり 、期限通りによく提出できたね
「そのあと起こったこと」
仕事が終わって帰るとき大きな声で「お先に失礼します」と元気よく帰っていった。
「私の感想」
 自分ができたという達成感と認めてもらえたという満足感が伝わってきた。


●「研修内容に関しては非常に興味があった。性格類型を人に当てはめてみて人によって言い方を変えなければいけないと思った」



最初の例はちょっとコワモテの方。研修中に「C」の人についてお話していると「オレだよ」と横を向いてうなずき合い笑っていた人。
とても潔く気持ちのいい実践とともに上記のようなご感想を送ってくださいました。

2番目の例は、部下の行動を分解して的確に行動承認をするということができています。「専門性を承認する」というところもいいですね。これ、1週間時点の宿題としてはかなり高いレベルです!!


3番目の方は、興味をもって受講していただけて何よりですね。3日間の内容の説明がヒットしていただけたでしょうか。



 会社の中の個々の人の動きが良くなり、ものごとがガラガラと動いていくのがイメージできそうです。


 皆様、引き続き実践くださいね!!


100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 11月7日の「承認マネジメント事例セミナー」において、一部残念な事態があり、ここにお伝えいたします。


 当日発表された篠山市商工会事務局長原田豊彦氏の発言の中で、


「今日の事例セミナーには正田先生から電話があり『事例セミナーに来なさい』と言われた」

と、登壇を強制されたような発言、(「来なさい」という表現は事実として一切ない)

また

「われわれの商工会が『共済1位』『補助金1位』という成績を出していることは承認研修のお蔭だから発表しなさいと言われた」

と、まるで成果と承認研修の間には因果関係がないものを正田が強引に結びつけているかのような発言、

また


・上記と関連して、全体的な被害者意識
・2013年2月工業会講演での正田の発言の捏造
・宿題に関して「邪魔くさい」と発言、出来るようになった喜びなど一切触れなかった


など、当協会及び正田にとってイメージダウンにつながる発言が多数含まれ、来場者の方には誤解を招いたかもしれないと思います。

本日これらについて同氏より口頭で謝罪がありました。

 法的手段をとるかどうかは追って検討いたします。



 今年というタイミングできわめて残念なのは、春先に理研の女性研究者の研究不正とみられる行為があり、そのことできわめて高いエビデンスを出す当協会や正田もダメージを被ったことです。データ捏造のイメージがついてしまったのです。

 過去12年にわたり地道に教育をし、事例収集や統計調査を積み重ねてきた当協会ですので、そうした負のイメージは極めて不当であり残念なことでした。


 やや時間が経った今秋、3年ぶりの事例セミナーを開催することで、「異常値」ともいえる成果事例を並べて聴いていただき、「本当に成果の出るものなのだ。また成果の出方は本当に尋常ではないのだ」と多数の方にわかっていただきたく思いました。


 しかし、せっかくのその場で、原田氏により研修の効果やセミナー登壇の自発性を疑わせるような発言が出てしまったことはきわめて遺憾であります。

 ちなみに原田氏に登壇を依頼したいきさつはこちらの記事

 事例セミナーに4人目の論客登場。。
 http://c-c-a.blog.jp/archives/51894318.html

にあり、この記事でもわかるように強引に引っ張るような言い方は一切しておりません。正田は普通の常識人です。


 ただ、男性スピーカーは往々にして、女性について、発言内容をデフォルメし攻撃的で強引な人格の女性であるかのように表現することはあります。

 それはイメージ商売のコンサル業にとってはときに「致命的」になることがあります。


 ですので、今後のアクションについては少し考慮させていただきます。


 ご来場の皆様には、大変残念な、事実と離れた発言をおきかせしてしまい、おきき苦しく本当に申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫びさせていただきます。


 原田氏以外のスピーカーはみな事実に基づいて発表しておりますので、何卒ご信頼くださいますよう。




 わたしも心したいと思います。一部でも事実でない発言があると、発言全体が信用できないものにみえてしまうな、と。これまでも相当気をつけ、デフォルメなどしないようにしてきましたが。また近著『行動承認』は各エピソードの関係者と丁寧に時間をかけ取材し確認作業をし、「この形で出して間違いない」というものを書いているのですが。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 7日、兵庫県経営者協会会議室にて 承認マネジメント事例セミナー「夢物語みたいなこと、言うてもええんですか」を開催しました。

 地域の経営者、管理職、商工会関係者らが来場され「全国でここにしかない奇跡のマネジメント事例発表」に熱心に耳を傾けられました。


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 姫路市立楽寿園園長・生駒眞一郎さんの開会の辞で開始。
(生駒さん、指定管理者更新おめでとうございます!)


・OA機器販売営業課長 柏原直樹さん(39)
・介護施設相談室長 林義記さん(35)
・中国工場総経理 脇谷泰之さん(50)
・篠山市商工会事務局長 原田豊彦さん(56)

の順に、発表いただきました。
 関西国際大学経営学科長 松本茂樹先生(58)からコメントをいただきました。

 
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 なりたかったマネジャーになったのに、成績が上がらず「もうマネジャーから降ろされるかも」と思っていた、と柏原さん。当時の上司、永井博之さんから「承認」の伝授を受け正田の「孫弟子」に。以後、部内の活気が出、2013年には上下半期とも社内表彰を獲得しました。

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 31歳の若さで「承認」に出会い担い手となった承認王子・林さん。今回も史上最年少の発表者となりました。当時、「頑張っていたのに認められない」「ダムが決壊した気分だった」。中堅の立場で辛抱強く「承認」を続け、涙の法人内表彰式という夢のような出来事を生みました。以後、5人の部署で4年間離職ゼロ。部署を超えて離職防止に取り組み続けています。

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 中国工場総経理の脇谷さんは「承認」前は「毎日誰かが遅刻早退。出荷前の不良対応による異常作業多発。顧客からのクレーム多発」で、脇谷さん自身が手を動かしてものを作っていた状態だといいます。(「最悪ですね」と松本先生)それが、「承認」後には顧客が現場を見学すると受注確定、倍々に近いペースで売上増、そして「2年間、顧客のもとに流出する不良ゼロ」を達成。ものづくりの世界でもきいたことのない、「奇跡」のような工場になりました。
  

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 篠山市商工会の原田事務局長。「承認研修」を導入したものの途中、職員からの辛口アンケートにびっくり。しかし気を取り直してワールドカフェ2回を経て、県下28商工会の中で「共済加入1位」「持続化補助金採択1位」を獲得します。途中、言葉に詰まった瞬間は、部下の名選手・北島氏の頑張りに感極まったのでしょうか…(ご本人はあとで「作戦だ」と言っておられました)



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 コメンテーターの松本先生から興味深いご発言。
 大学教育の世界でも今、「承認」「コーチング」の効果が検証されつつあります。
 関西国際大学では、松本先生ともうひとりコーチング的な手法を使う先生の学生が、大学全体の成績上位者10%を占めているそうです。
 また「離職防止」ならぬ「退学防止」に向けて、「最近どう?」というような「声掛け」(存在承認)を励行したところ、退学者が3分の1になったそうです。

 


 質疑の時間…。

0511


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 脇谷さんに「中国での離職率は」。「1週間での離職率は80%です」とびっくりするようなお答え。 
 さらに独自の採用方針「ウソをつかない」などについても説明がありました。

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 柏原さんの元上司、永井博之さんの3年前の事例発表をきかれた方から。「まったく同じことを言っている。『承認に力を持つ』とはどういうことか」「私自身がぶれないことだと思います」。


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「私は部下に『任せる』ということをしていたが、承認といえるのか」「『君の判断力はOKだよ、信頼しているよ』という意味での承認だと思います。ただある程度経験値の高い人に使える手法」


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「組織の中で他にだれも知らない段階で自分ひとり使い始めるのは勇気の要ることだと思うが」
「私にも『お返し』が返ってきますから」

0599
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 正田から締めのご挨拶。

「『承認』はきわめて有効な手法です そして今回は過去7回のなかでも、また国内のコンサルティング業界全体を見渡しても、最高レベルの粒ぞろいの成果事例であったと思います
 残念ながら、全国でもここにしかないものですので、皆様はこれまでこれに類したお話をおききになったことはないかもしれません まったく初めてかもしれません しかしわたしどもは12年間こうした成果をみてきまして、これは本物だと確信しております
 わたし自身も自分がこういう経営学上の法則を発見してしまった、これはものすごく強力な手法だ、ということを喧伝することが、どれほど知らないかたからみて不遜にみえるだろう、ひとりの女性として傲慢にみえることをやっていることだろうと忸怩たる思いになることがあります
 それでも、こういうものを知ってしまった以上、また現実の成果を手にしてしまった以上、わたしたちは伝え続けなければなりません このシンプルな手法で沢山のかたが幸せになっていただくために
 また、わが国が一層の躍進とはむずかしいまでも グローバルで一定の地位を できればリスペクトされる地位を確保していくために。
 わたしたち日本人が、持って生まれた遺伝子的な弱さも克服して、とりわけ地方に住んでいる人たちの良さを最大限発揮してローカル経済を繁栄させていただくために
 ここにいるわたしたちは既に知ってしまって共有しているんですけれども、逆にこれを知らないばかりに今も毎日苦しんでいる人がいかに多いかを思います これをその方々に届けてあげられないことがいかに損失かを思います
 ともすれば意気阻喪しそうになるわたしをいつも支えてくださる受講生の皆様に心から感謝いたします 今回は初めて平日開催の事例セミナーとなり 現役マネジャーであるパネリストの皆さんもそれぞれ職場に申告してお休みをとってくださいました そして経理の山口元子さん 素敵なスタッフもわたしの元気のもとです
 そして本日ご来場いただいた会場の皆様、本当にありがとうございます まだ第二ラウンド懇親会もありますので、物足りなかった方はそこで熱く語って本領発揮していただきたいと思います このメンバーで本日一堂に会せたことは奇跡のようなことです 会場を提供してくださった兵庫県経営者協会様にも感謝申し上げます」


 生駒さんから閉会の路

 
0618




 皆様、改めて本当にありがとうございました。
 今回の事例セミナーの動画は近日公開させていただきます。
 

 懇親会の席上、どなたかが「Amazonで『行動承認』品切れになっていますよ」と教えてくださいました…



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 4日、奈良県中小企業団体中央会様の「若手従業員育成セミナー」で正田が講師を務めさせていただきました。

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 4時間×3回という時間数、回数にもかかわらず募集開始わずか数日で満席になってしまったという、担当者Nさんもびっくりする羨ましいような応募状況。業種別では製造業や製材業、建設業、給食サービスなどでした。

 やはり心ある企業様にとって「若手の定着」は深刻な問題なのだと、うかがわせました。


4-2



 4時間のセミナーでは実習で例文を自分の言葉で言い換えて言っていただくなど、とても主体的に参加していただき、またくそまじめな正田の講義部分をとても真剣なまなざしで聴いてくださり、


 管理職の方にまじって唯一経営者さんで参加された方が、帰りぎわに挨拶に来られて「今日は来てよかった。これ(例の表)はいい資料だ」と言って帰られました。


 Nさんのもとにも、帰りぎわに受講生さんがお礼を言われたり「次回も楽しみにしています」と嬉しいメッセージがアンケートにあったそうです。


 終始細やかに会場とわたしの様子をみてサポートし、いい場づくりをしてくださったNさんに心から感謝。大人の受講生さんがたにも感謝です。


 さあ、ここから奈良の元気な企業さんが出てこられるでしょうか…。


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 あすは当協会通算7回目の事例セミナー。
 史上最高の素晴らしい発表者さんがたに恵まれました。

 いいセミナーになることでしょう。


100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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9日、10日と、事例セミナーパネリストの柏原直樹さん、林義記さん、脇谷泰之さんがみえて事例発表の打ち合わせ。

 詳しく言うと9日午前に柏原さん、同午後に林さん、10日午後に脇谷さん、です。


 それぞれ個性豊かな方々であり打ち合わせでした。

 少しずつ「ネタバレ」をお許しいただくと…


 柏原直樹さんは、「すみません、今朝上司に報告を出せって急に言われて。目標50%達成だったものですから」と、珍しく10分遅れでやってきました。

 目標50%、というのは今期の、じゃなくて今月の、らしい。9日にして50%ですか。さすがあ。


 柏原さんの資料に、

「承認に力を持つ人になる」

というフレーズがありました。

 これはどういうこと?と伺うと、

「『この人から認めてもらえたら嬉しい』という人になりたい、ということです。
自分が全然できてない人から認められても嬉しいと思えない、ってあると思うんです。
だから私自身何事も一生懸命やるし、
自分のこともさらけ出していますし」


 なるほどー。

 前半は行動理論の「モデリング」だ、ともいえそうなんですが、後半の「自分をさらけ出す」というのも確かに。

 どこの理論にあるのかわからないけれど「この人の言うことは本当だ」と思ってもらうために「さらけ出す」って大事なことですよね。


 元々「統合性(一貫性があるとか裏表がないとかの意味です)」という素晴らしい美点のある柏原さん、フェイスブックでは休日にご家族と過ごされている様子をUPしたりされていますが、そういう意図があるのですね。


(ちなみに正田もブログやフェイスブックでかなり自分をいいことも悪いことも(露悪的なぐらい)さらしていますが、そしてたぶん目の肥えた受講生さんにとっては、「この講師のいうことは本当だ」と思ってくれる重要な根拠の1つになっていて、「12年1位」をつくる原動力にもなっていると思いますがお客様はそういうことまで評価してくれないんだよねー。どさくさに紛れて何を言っているのか)


 柏原さんは、永井博之さんから「承認」を学んだいわばわたしから見て「孫弟子」なんですが、その永井さんから柏原さんへのOJT指導の話もおもしろい。部長から課長へ、リーダーシップというのはこういうふうに技術伝承できるのだな、と思わされます。

 

 続いて、林義記さん。

 ほぼ完璧に発表原稿を作ってきてくださったので打ち合わせといいながら雑談を延々としていましたが、

 雑談の中の1つの話題として、林さんは介護施設相談室長のかたわら自施設内や他所でも講師をされているのですが、このところ

「受講態度が悪くて、わかりやすく説明してあげてもその人たちだけ通らなくて、かつアンケートに悪い評価を書く」

受講生がいる、という話になりました。

 今からそういう受講生が増えてきて、集合研修どうよ?っていう話になるのかもしれませんね。

 でも「e-ラーニングは絶対イヤだ」はうちのNPOでは一致した意見で、じゃあ集合研修でとくに「悪質受講生をどうマネジメントするか」というのは重要なトピックになるかもしれません。

 その1つの方策として、セミナーって人数が多ければいいってものじゃなくて人数を絞ってもやる気のある人が受講した方がいい。人数の多いセミナーだと、経験上どうしても「吹きだまり」みたいなグループができ、そこで生まれる悪意をコントロールできなくなります。今年の場合とくに、打ち合わせ段階では「15〜6人でしょう」と言ってたのがふたを開けたら30人、なんてケースが多く、研修事務局が経験不足であればあるほど「大人数で受講したほうがいい」と勘違いしやすいようです。

ーちなみにうちの団体主催講座の場合、「承認研修」は定員12名。講師が受講継続不能と判断した受講生は退室してもらう、としていますー

 閑話休題、
 その林さんが、また別のところでは「承認研修」をしたとき、施設内の頑張り屋の女の子が泣き出してしまった、
という場面があったそうです。

 それで従来「承認」にあまりご理解のなかった林さんの上司も、

「『承認』ってすごいなー、力のあるものだなー」
「林君、力がついたなー」

とほめてくれたそうです。

 ほんと、あたしももう追い越されたかもしれない。
 実践レベルでは林さんのほうがはるかに濃い実践をしてますしね。


 
 ラストバッターは中国工場総経理の脇谷さん。

 このところ忙しそうだったので、「何か問題があったんですか?」と伺うと、

「いえ、新規のお取引先を開拓して受注がキャパオーバーで忙しいんです」

と、憎たらしくなるようなお答え。

 このたびの打ち合わせの中では、正田が「それ、詐欺じゃないですかあ」と叫ぶようなくだりがありました。さあ、それは本番で出ますかどうか、聴衆の方の「質疑力」によると思います。ご本人はちょっと伏せておきたいらしいです。


 
 そんなこんなで、

 打ち合わせ段階で採点すると、「ジェットコースターおもろい大賞」原田局長、「ビジュアル資料大賞」柏原さん、「表現力大賞」林さん、そして「ビフォーが情けない大賞」脇谷さん、という感じです。


 「ビフォーが情けない」というのは何かというと、このたびの事例セミナーでは

「ビフォー」(承認に出会う前=業績向上が起こる前)がどんなだったかできるだけ具体的に話してください、その方が「アフター」の「夢物語みたいなこと、言うてもええんですか」の話をしたときにリアリティが持てるから、ということを各スピーカーさんにお願いしていたわけですが、

 そこで脇谷さんはこのたび初披露となる「ビフォー」のエピソードをいくつか持ってきてくださり、それがあきれるぐらい情けなかったのです(失礼)。

 「ビフォーが情けない中国工場」

これも、結構な「ききもの」です。


 
 林義記さんの帰り際、

「林さんと一緒に何かするの、楽しい」

ぽろっと出ました。これも、ほかのすべての方にも言えることなんですが。

 「承認」の世界の人ですし「責任」の世界の人ですしね。


 ひるがえって、あたしは「一緒に仕事して楽しい人」って思われてるだろうか。とも思いました。謎。


 

 10日朝は、出勤日だった経理のYさんからお電話が入り

「腹痛を起こしてましたが、今から出ます。遅れてすみません」

「え〜、大丈夫ですかお休みしてもいいですよ。あたしならさぼっちゃうかもしれませんよ」

「いえいえ」

 10分ほど遅れで出勤したYさんは午前中の短い時間でしたがてきぱきたくさんのお仕事をこなして帰っていかれました。このかたも「責任感の人」なのでした。


 7日の事例セミナーは、Yさんとその前任の経理担当者Uさんに受付に入っていただくことになりました。その依頼のためのお電話で久しぶりにUさんとお話できました。お金に困っているわけでもないのに「NPOで仕事したい」と来られ、目の病気で退職されるまではとても責任感高くてきぱきとお仕事してくださいました。



 この方々を愛してる。この気持ちをずっとわたしの中に留めておきたいな。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 コーチの森川里美さんとのセッションで、

「愛することは理性の行為」

という言葉が出ました。


「汝の隣人を愛しなさいという言葉があるけれど、愛するというのは意志で続ける行為。
『愛する』と『好き』は違う。好きは感情であり、コントロールできない。
愛するは理性。好きが消えても理性の力で愛し続ける。

正田さんは『承認』って言いながら、『愛する』という理性の行為について言ってるんですね」


 ふーん。

 森川さんの言葉の出典はわからなかったですが、私の頭の中では「承認」も「愛する」ということも割と一緒くたになっているところがあるので、うなずけました。
 そういえば、「意志はめっちゃ強い」って言われたんでした。脳画像診断の先生に。



 一方で「愛せない」という現象もあります。これも森川さんの考察によると、

「好きになれないものについて理性の力で愛そうとすると、どうしても抵抗が出る。

例えば相手を理解する材料が出てきて、理解できたつもりになって、愛することができたつもりになる。でも何かの弾みで形状記憶合金のようにバーンと元に戻る。

そういうことってありますよね」


 「コミュニケーション」を強みとされる森川さんのあまりにも言い得て妙の比喩になるほど!と思いました。形状記憶合金ね…。
 
 
 また、こうして「承認」と「愛」について考察なんかしていると、もっと高尚なマネジメントや経営の話をしている人たちから「甘ったるい理想論だ」とか、「宗教だ」とかいう声が出そうです。


 しかしまた、くどいようですがこのやり方で「12年間1位」を出してしまっているから仕方がない。

 「愛」という言葉を使うと「宗教だ」「理想論だ」と石を投げられそうになるから、「承認」って言ってるようなものです。…これも物議をかもしそうだなぁ。どちらも多分オキシトシンなんですよね。承認はマネジメント向けに多少形を整えているだけですね。


 わたしの「愛せない」は主に言い訳の多い人に対して出るわけですが、これらはストレングスファインダー的に言うと「実行の強み」が乏しい人に起こるので、どうするかというと行動承認で(できれば子供のときから)実行の強みを育ててあげればいいことになります。


****

(以下ネタバレありです)

 映画「LUCY」を観ました。リュック・ベッソン監督のアクション物。

 
「脳は10分の1しか使われていない」

という、今ではトンデモ学説になっている説を堂々と提示して、その脳が20%、50%、100%使われたらどうなるか?というお話を展開します。

(名優モーガン・フリーマンがもっともらしくその学説を語るんだ…あの誠実そうな顔で…)


 スカーレット・ヨハンソンが、最後"I AM EVERYWHERE(私はあらゆるところにいる)" と言って別の物になって消えてしまいます。


 荒唐無稽ではあるんだけれど要所要所で哲学的(?)考察と映像が楽しめました。「細胞の究極の目的は、学んだ知識を次へ受け渡すことである」などというフレーズもありました。


****

 
 24日、稲美町商工会様で「コミュニケーション研修:モチベーションアップで会社が儲かる!キーワードは『承認』」というタイトルでお話をさせていただきました。

 大雨が予報される中、54人もの地域の企業の経営者、管理職、一般職の方が来場されました。

 皆様お仕事後のお疲れの時間だったと思いますが、2時間の最後の実習では皆様のいい笑顔をみることができました。

 このお顔が皆様の職場全体に広がりますように。


 元気いっぱいに動き回り会場設営等ご準備をしてくださいました商工会職員の皆様、ありがとうございました!

 同商工会の黒石局長は、「あなたの研修資料を取り寄せ、私も既に実践を始めています」と不穏な発言をされていました…


 
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 兵庫県商工会連合会様で2回目の管理職研修をさせていただきました。

 このたびも、各商工会の方々及び県連の方で計34名の大所帯の研修となりました。

 7月の時には来られなかった、豊岡、香美町、養父、新温泉町というところからも来られ、「オール兵庫」の色彩になりました。


 男性受講生の方が「承認ということは意識して仕事していないし自分も承認なしで仕事してきた」と勇ましい発言。

 別の受講生の方は「組織の指揮命令系統が上手くいっていない。自分から発信して(上司を経由せず)同僚に仕事をやってもらうことがあるがそういうとき『感謝』をしていると思う」

 女性受講生の方は「自分は部下がいないのでまだ『承認する側』になれないがまずは家族、夫や子供から使っていきたい。部下をもつようになったら『承認』を使いたい」


 ほらほら奥様が「承認」してくれたらいいなって思うでしょ^^


 各地に根差して頑張っておられる使命感の高い受講生様方の真摯な眼に出会えて幸せでした。


 皆様、宿題楽しみにお待ちしておりますよ!!


****


 松本茂樹さんの元部下の方にお会いしました。

 この方も銀行マンながらとても温かいハートで人材育成マインドをもった方で、

「松本さんと一緒の支店の時は楽しかった。みんなが頑張ってくれるから」

「あの支店のメンバーとは今も食事に行く」

とおっしゃいます。


 心正しい人とお話するとすがすがしくなり、疲れがどこかへ行ってしまいます。


****


 「女性意識改革研修」というのを、お引き受けしないことにしました。


 正田は、やっぱり管理職研修の人間です。上司次第で女性が輝きもし損なわれもするのを知っています。

 研修でつくった女性の意識改革は、いとも簡単に上司のもとで潰されます。

 それに手を貸すのは残酷なことだと思います。






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 6日、「価値観」セミナーを三宮・ビジネスプラザひょうごホールで行いました。

 
 企業のマネジャー、士業の方、経営支援業の方など6名の参加者さん。


 3時間かけてじっくりご自分の歴史の中から「価値観」を抽出し、もっとも大切に思うものに優先順位をつけ…という作業をやっていただきました。

 「価値観を考える」ってすごく楽しい作業。皆さんいい顔をしてはりました。


 「自分は自分の価値観に沿った仕事を選んでやっているんだなあ、と実感できたのが嬉しい」と参加者の方。


 ラスト10分、「組織の理念と個人の価値観」というところで結構紛糾し…、

 毎度ここはもめるというか、初めて考える人が多くて色んな考えが錯綜します。皆さんにモヤモヤが残ったかもしれないです。

 最近は「理念の唱和」ってどちらの企業様組織様でもあんまりしないのね。意外。


 当協会では、春先の総会のときに「年1回のことだから」とカフェ・アロアロさんで唱和しましたが、あれはかなり異様な光景だったかもしれない。

 正田は「理念経営」すきなんです。もちろんどこかの見本からとってきたお仕着せの理念じゃなく、自分たちの血塗られた歴史(?)の中から学びとった、痛みのこもった誓いの言葉としての理念だったら、深いところから出てきた言葉としての理念だったら、ということです。


 ふだんNPOの中でこういう話もあんまりしないので、「価値観セミナー」はいい機会だったかもしれないです。



 公私とも大変なご多忙の中ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
 またセミナー企画者としての視点でたっぷりの賞賛をくださいましたロスジェネ君、最後に傘まで買っていただいてしまいありがとうございます…


 最後にセミナーに参加しなかったブログ読者の方にクイズ。正田の価値観はなんだったでしょう??



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追記

「ロスジェネ君」から、一夜明けてこんな嬉しいご感想をメールでいただきました!


「時間が経つにつれ、ゆっくり体がじんわりあったかくなっていったことに驚きました。

正田先生が仰られていた、エネルギーレベルが上がるいう感覚ってこういうことなのかと
思いました。

心の底からホッとできたのか、あれからずっと眠ってしまいました…

なんとも言えない、包まれるような穏やかな時間でした。

そして、あの空気感は、大学の時に僕が一番好きだった授業の時のような、
懐かしさも感じました。

時間を忘れました。

夢中になってたんだと思います。

はじめて自分と向き合うこともできました。

柏原さんも、林さんも優しくて、本当に穏やかで素晴らしい協会だと思いました。

いつまでも大切にしていっていただきたいと心から思いました。」

 

えへっ会員さん方もほめられちゃった(*^o^*)

どこまでも言葉を惜しまない人、ロスジェネ君ありがとう!!
わたしもロスジェネ君にいっぱい見習わないといけません。。

 1日、「大阪賃金問題研究会」という異業種交流会で講演をさせていただきました。


 同会は、会長の黒岩幸義さんからのメールによれば、

「S62年、大阪労働局主導により発足し支援を受けながら大阪府下
60社の企業の総務、人事担当者で構成する研究会でした。
H16年からは、労働局の支援が終了し、その後は任意団体にて
継続している自主的勉強会です。

現在は、法人会員14社、個人会員22人にて、年6回、勉強会
見学会等を行っております。」


 という由緒ある団体さんです。


 1時間45分のお時間で「承認」について講演と実習をさせていただきました。

 実習は、参加者のかたがペアで「行動承認とIメッセージ」を伝えあうということをやっていただきます。

 実はこれは相手役のほうが大変。想定した相手、部下とか家族になりきらないといけませんから。場合によっては思い切って若返ったり男性が女性になったりします。

 デモで前でやっていただいたおふたりは、なんと「パパから小4の娘に」という設定でした。

 会長の黒岩さんが「小4の娘さん」になりきって

「みていてくれてるんだなあ、と思った」
「あたしのことでお父さんとお母さんがこんな会話をするなんて、お父さんお母さん仲いいんだなあと思った」

との感想を述べられました。


 あたしでも出来ない離れ業です・・・。


 そんなふうに、平均年齢は高い聴衆なのにかつてないほどホンワカしたムードですすみました。

 あるペアのところでは、実習の結果、
「ほめたらいけないんだな。行動を承認するんだな」
サトリの声があがりました。
 あっ、その気づきはやっぱり大事です。「ほめる」と意識するとむしろできない、事実を記述的に言う、こちらが大事なんです。


 質疑の時間―。

 ある年配の先生が、

「(あなたのような)そういう話し方をされていれば、なるほど納得して聴けますね。非常に聴きやすい。教え方も承認なのですか」

と、言ってくださいました。

 こうしたことをブログでご紹介するとやっぱり自慢にほかならないのであり、天狗になっていく恐れが十分にあります。でも密かなこだわりの部分で発見していただくととても嬉しかったので―、


 「ありがとうございます。めったにいただけない承認なので嬉しいです。はい、実は『話すこと』や『教えること』も承認のバリエーションの1つだ、というふうにわたしどもでは言っています」

と正田はいいました。

「こんなことをお話しするのはとてもおこがましいことと思いますが、ブログでは言っている話題です。

自分を大きく見せようと思うな、誇張はするな。
たまたま私が持っていて相手の方が持っていないものについて、役立ててほしいという気持ちで『横から』差し出せば、相手は受け取ってくれるんだよ。

そういう意味のことを、ブログには書きますし、うちのNPO会員のマネージャーさんも実践してくれているようです」

 えへへこんなん言っちゃったよ。会員のみなさま大丈夫ですか^^

 ―正田はなにせつるし上げ火だるま的なめには過去に散々あってきたので話し方の工夫をせざるをえなかったんです。でもそういう歴史をしらない人も、後進の人は「承認」を伝えるときにはそうあってほしいと思います。―


 そんな質疑のやりとりができるのはもともとすごい「承認力」をお持ちで成熟した大人の聴衆さん方だからなのでした。
 こんな聴衆さんに出会えるのはたぶんこの先もないでしょう。


 ご準備いただいた黒岩さん、本郷さん、その他事務局の皆様、ご参加者の皆様、ありがとうございました!



 今からはまた天狗にならないよう自分を戒めてまいります・・・。



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 30日は、知的障碍者支援の社会福祉法人、宝塚さざんか福祉会様で2度目の研修をさせていただきました。

 宝塚さざんか福祉会様HP

 http://www.sazankafukushi.org/index.php
 
 同会は1977年設立、現在は相談支援センター、通所施設、居住施設等10事業所を運営する大きな法人になっています。

 今回の研修では受講生様からいただいた前回の宿題をご紹介し講評したうえで、「承認」の組織論的意義ややり続けた場合の効果、効果発現のメカニズムなどをご紹介しました。

 とりわけ、オキシトシンの作用、信頼する・される経験をすると人は親切な行動をとれる ⇒ 承認された部下は協力行動をとれる、というお話は、皆様に興味深かったようでした。


 そして皆様のグループディスカッションと質疑と―。

 グループディスカッションでは大変に皆様のキャラが濃く出て盛り上がりました。前回の研修から1か月、比較的人数の少ない部署では早くも「承認で仕事がやりやすくなった」という管理職の方のお声がありました。

 おもしろかったのは、

 宿題の男性上司から女性職員に「いい判断でした。助かりました」の人は、前職が野球のアンパイア(審判員)だということがわかりました。

 だから公正な偏りのない目をもたれてるんだな。動体視力もきっと良い方なんでしょう。

 なんであれ「公正」って、かっこいいことですよね。


 研修後に今回の研修導入の立役者、宝塚めふプラザ所長の溝田康英さんにお話をうかがいました。

 めふプラザは織物製品、組みひも、ステンドグラスなど「もの作り」を前面に出した通所施設。独自のロゴマークをつけ、お客様の要望をこまめに取り入れた製品づくりをし、好評を博しています。

 溝田さんは2013年2月の県社協青年協での「承認研修」以来「承認」をめふプラザの中で実践し、手ごたえを感じてきました。


 溝田さんは1993年の入所。バブルから氷河期に転換した第一世代の、大変に苦労した時代の人です。宝塚さざんか福祉会様でも募集倍率34倍だったとか。

 しかし、「上司や先輩に恵まれていた」と溝田さん。先輩方が導いてくれて成長でき、楽しかった。その楽しかった感覚を今入所する若い人たちにも味わってほしい、といいます。


 「若い人をみていてそのまま伸びてくれと思ったり、しばらくたって見ると『えっ何でそんなことばかりおぼえてるの?あのころの輝きはどこへ行ったの自分?』と思うことがある。

 離職しないというのは、『ここにいればそのままの自分でいられる』と思えるときではないでしょうか」

―そのままの自分。

「いや違いますね、そのままの自分だとだめな自分もありますからね」

と溝田さんは言い直しました。

「ここ(職場)にいれば、一番いい自分でいられる。いいところを出せて成長していける。そういう感覚があると離職しないんじゃないでしょうか」

 
 読者のみなさま、この感覚わかりますか。正田はすごーくわかる気がします。



 このあと遅い時間からめふプラザにお邪魔して、織物製品をお買い求めしてしまいました。物欲に走ってしまった私であります。



 
宝塚さざんか福祉会 さおり織

 
織り機



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 7日の兵庫県商工会連合会様での研修は、当日アンケートの結果は上々だったようで、篠山市商工会の原田事務局長から「すごい反響ですね」というタイトルのメールをいただきました。それでまた有難さにちょっと涙ぐみました。


 かなり研修慣れしているはずの各商工会管理職の皆様でしたが、1日研修でここまで「承認」をしっかり印象づけるセミナーは初めてだったようでした。

 
 研修2日後のきのうから、早くも宿題の返送をいただき始めています。やはり職場の後輩・部下に果敢に「承認」を使われ、早速積極性が出てきたりふだんより多く報告・連絡をもらったりという結果を確認できているようです。

 
 県内各地から集まって1日ともに過ごしてくださった皆様に改めて感謝いたします。事務局谷川さんもありがとうございました。


****

 
 翌8日は、某商社様での研修でした。

 色々な業種で研修させていただいた正田も、実は商社さんは初めてです。

 
 お客様にけんもほろろの扱いをされてもアプローチを続ける、いわば「レジリエンス(打たれ強さ)」がないとやれないところ。商社さんは多分どこもそうだと思いますが、体育会系の男っぽい社風です。


 そこでの研修が、皆様の忙しさに鑑み夜間の2時間×2回になり、例によってさあ困った、となったのですが、

 このたびの研修に「会社を良くしたい」との願いを託してくださった総務部長さんが一工夫されました。

 冒頭に総務部長さんから「素直な気持ちでききましょうね」と言っていただいたのと、

 以前、2日間研修に参加していただいた1人の課長さんも研修に再度参加され、そのなかで

「いや今日は2時間ですけど、私は2日間の研修に参加しましたからそのあたりまでしっかり実習で腹落ちして…」等、質疑が出るたびに口添えしてくださったのです。

 このご配慮有難いですネ(*^_^*)


 受講された野武士のような管理職の皆様は、とりわけ年長の方々は過去にも社外研修で類似の研修を受けたことがあり、その分「お手並み拝見」と硬い表情でしたが、最後には笑顔で実習にも取り組んでいただけました。


 1人の方から「この手法は確実に社内コミュニケーション促進になりますね」というお言葉が出たのが印象的でした。


 営業マンの「レジリエンス」と「承認」の関係について、実は以前から営業マネージャーさんのサポートをさせていただきながらはっきりわかっていなかったわたしですが、その後やはり営業マネージャーの柏原さんにインタビューさせていただいて腑に落ちた部分がありました。

 要は、外も厳しいし中も基本的に厳しいし、だから「承認」でもないとやってられない、というものです。身も蓋もなかったでしょうか… その柏原さんのインタビューは、確認後にまた掲載させていただきます。


 「承認研修」が大切なお会社を良くする一助になれば幸せなことです。皆様、ありがとうございました! 


****


 「頑張る」という言葉について、感じ方が大きく違うんだなあという体験をしました。

 フェイスブックなどでもこのところ時々、「頑張る」という言葉を敵視して悪者あつかいしている投稿に出会います。最近の流行りなんでしょうか。

 何か、叱られて「はい頑張ります」と答える人には、確かに「何をどう頑張るの?」とツッコミたくなるのでしょうけれどね。それは言葉が悪いわけではないと思う。絞れてないことが問題なんだと思う。


 そんなときふとTVを観ていたら、「頑張る」の語源は「眼張る」であり「頑」は当て字だ、と言っていました。「心してしっかり見る」というのがもともとの意味なんだそうです。

 まあそれはいいとして。


 わたしの解釈なんですが、研修では行動理論で細かい成長ステップで褒めてシェイピングして、なんてことを言いますが、それはほんとはスポーツの練習とかの理想的な環境であれば可能なのであって、

 現実には自分の能力を越えた事態っていっぱい起こって、能力を越えていてもあきらめず努力するというのが頑張るってことなんじゃないかと思います。それは他人から強制されるより、自分の中の動機づけが上回って、例えば学校の先生だったら生徒への愛情とか使命感とか、が状況の過酷さを上回るぐらい高ければ、その人は「頑張る」んじゃないかと思います。

 だから「頑張る」ことは嫌い、というひとは自分の能力で軽〜くやれる範囲でしか仕事したくない、ということなのかな?
 ちなみに50歳の正田は現在はやや「頑張らなくていいよ」気味にやっていますが(すみません)、年齢とか健康状態とかで、もっている身体エネルギーのレベルによっても感じ方が変わってくるかもしれません。もちろんメンタルヘルス状態も。

 


 あと、メンタルヘルス研修で「頑張れ」は禁忌、という考え方は普及したんですが、こころを病んだ人にじゃあどういう言葉がけをしたらいいのか、ということはあまり普及していないみたいです。腫れ物に触るみたいになってしまうみたいです。

 これも専門家のかたがどうおっしゃるかわかりませんが鬱家族をもった経験のある正田は例の「承認の一覧」の中のほとんどの言葉は鬱の復職明けの人にもつかっていいですよ、と言っています。「期待・信頼」以外はほぼ大丈夫なんじゃないかなあ。そんな指導をして復職明けの人がいるチームも「社内1位」をとっていただきました。いや狙ったわけではなくて数か月後にふたをあけたらそうなっただけです。


 メンヘル研修もパワハラ研修も、「・・・をしちゃダメ」のところだけは強く言うんですがじゃあ行動規範として何をやったらいい、の部分はあいまいで、「頑張れはダメ」「叱ってはダメ」だけが印象づけられる。


 いや「・・・をしたらいいですよ」を言ってる側も、究極責任をとれるのか?と言われると困るんですけどね。




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 きのうは研修の中でちょっと珍しい経験をしました。ああこの感覚なのか、と講師のわたし自身が、長い間売ってきたものなのに初めて味わうような感覚でした。

 
 「承認」の実習を2人1組でしていただくなかで、最前列に座っていたペアの方々の事例で、皆さんがするより前にデモをやってもらいました。

 差し支えないかな?という範囲でご紹介すると、


 1人の受講生さん(男性)の部下は、30代女性。
「こまめにお客様に電話しているね」
というプラスの行動を、事実そのままに「行動承認」として上司から部下に伝えます。

 相手役として30代女性になりきっていた受講生さん(男性)も嬉しかったようで、にこにこして「ありがとうございます」と言われます。


 わたしは一緒にそれを聴いて一緒に30代女性になりきってみまして―、

 ああそうなんだ、この感覚なんだ、と思いました。

 わたし自身の中に起こった感覚というのは、「素直な気持ちになれる」というものでした。

 たぶんわたしが、この「お客様にこまめに電話をする」ということに限らず、仕事について自分が良かれと思ってすすんでやったこと、工夫したことを、これからも見ていてくれるだろう、承認してくれるだろう。


 日ごろ受講生さんからエクセルファイルの宿題をみて、同様の「承認」に立ち会っているはずなのに、音声できく経験というのはわたしには珍しいのです。文字情報と音声のちがい。

 
 その感想はもちろん会場の皆さんにも伝えましたが、どのくらい皆さんが同じように感じておられたかはわかりません。




 「承認」の効果について、成果の数字的なことから途中で起きるさまざまな現象をもう長いこと、あの手、この手とアピールしてきました。

―そのアピールは年長者のかたからは、「女のくせに生意気だ」と受け取られていると思います。正直疲れもおぼえます。しかし当協会がすなわちわたしがアピールしないことにはこの道筋で社会を幸せにすることはできないのです―


 成果事例をきかれた方から、「『承認』の下ではみんなが喜んではたらいてしまうんですね」と不思議そうなご感想もきかれます。

 それは多分「この感覚」なんです。

 仕事の必要性について、課題について、余計なためらいを持たず向き合い、やれそうな気がする。

 だれかがちゃんと見ていて評価してくれるから。


 「喜んではたらいてしまう」という言葉もそれだけ受け取ると宗教みたいで薄気味悪いですが、まあ悪くとろうと思えばなんでも悪くとれるものだと思いますが、

 大きな仕事のミッションについてきちんと了解してそこで働いている人であれば、「承認」次第でそのために働くことが喜びになるのでした。




「至誠」という言葉をときどき使います。

 孟子や、二宮尊徳翁、それに幕末の吉田松陰や西郷南洲もつかっていた言葉です。

 誠心誠意説明を尽くし、それでとうとう理解しあえなかったら、理解してもらえなかったら仕方ない、と。

(でもまたあきらめる前に誠心誠意説明を尽くせ、ということ)

 偶然か、会員さんのところでも部内でそんなことを言い合うことがあるそうでした。

 時代のマネジメント思想を転換するというのはなんと手間ひまのかかることでしょうか。



 このたびの受講生様方は、どんな宿題を返してくれるでしょうか―。

 やはりこのたびも、30代〜40代前半の受講生さんがたに期待できそうな気がします。



 「人手不足倒産、中小企業で拡大」

 http://www.sankeibiz.jp/express/news/140707/exb1407070645001-n1.htm




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障碍者施設様での宿題が返ってくるなかで、みなさんの頑張りがうかがわれ多忙な中でよく新しい行動を取り入れてくださったこと、と思いましたが

 そのなかに今回も名承認・名せりふがありました。

 差し障りのなさそうなところをご紹介すると、


 「いい判断でした。助かりました」

と、男性上司から女性部下へ。

 女性の仕事ぶりに対して、「判断」という評価軸は普通なかなか出てこない。

 実際には、対人支援のお仕事の中にも無数の「判断」の場面があるのだろうけれど。

 部下はこれに対して、「判断に至った経過と顛末をさらに詳しく報告してくれた」という反応だったそうです。

 「判断した自分」に自信を深めてくれたことでしょう。

 きっとさらに判断力に磨きをかけてくれることでしょうね。


 別のある部下に関して、「気づきの良さ」をほめた上司は、この部下の気づきがさらに増え従来より幅が広がったという観察とともに

「仕事は細かい気づきが集まり成り立っている」

と述べはりました。


 名言であるとともに、承認のある職場では一人一人の見えるもの・聞こえるものが質量ともに多い、という従来の見方を早くも裏付けるようなお話でした。

 これは、どういうことなんでしょう―、

 人が本来もっているセンサーを、ふたをせず解放している、ということなんでしょうか。


****


 経営学の中には「食うか、食われるか」の戦略の部分、「騙すか、騙されるか」のコン・ゲームの部分があります。

 どちらも人類の歴史で繰り返されてきたことですから否定はしませんが、その部分を担当するひとというのは、なにしろ変幻自在でワクワクする分野なので、自分が一番すごいことをやっている、と勘違いしがちであるように思います。

 本当は、人類の中の相当数は、そうではなく「不易(変わらない)」の部分がすきなのだと思います。細かい変化はあるかもしれないがその事業体の主要事業を担い、経験値を高めて質の高い仕事をする、という。


 その部分をうまくやれば当然事業体はうまくいきます。もちろん、そこに安住するだけでなく新しいものにも開かれた精神をもちつづけることも必要です。


 上手くまとまりきっていませんが、要は、戦略やコン・ゲームとしての「経営」を見すぎて変にそこに習熟してしまったひとは、当たり前の人々のいとなみがわからなくなってしまっているかもしれない、ということです。



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 25日夕、宝塚の知的障碍者施設の法人様で研修をさせていただきました。
 お題は
「部下をもつあなたに武器を配りたい
 ―静かに職場を改革する最強ツール「承認」―」
です。

 男女とりまぜ26名の所長・主任クラスの方々が参加されました。

 冒頭、昨年2月の県社協青年協様で承認研修を受けられた施設長さんが研修担当者としてご挨拶されました。

 この施設さんは先日打ち合わせにご訪問させていただいたところ。ステンドグラスや織物など独特のものづくりに力を入れていて、今法人のロゴマークを作り、売り出されています。
 
 障碍者施設さんなのですが「ものづくり精神」があり、前向きのパワーに溢れていました。

 「承認」を実践して以来はっきりと職員さんの能力がアップし、仕事がスムーズになった、と施設長さんは言われました。

 
 2時間×2回の研修で今回は皆さんが「宿題」をこなせるように、とにかく2時間で「承認」をできるようにします!と宣言してはじめさせていただきました。


 あまり「笑い」を重視しない主義の正田ですがこのたびの研修では常に明るい笑いがあり、それは職員の皆さんのもつ、その場で起きていることを受け取ろうとする人間力の高さからきているのだろうと思いました。そして最後の実習はみなさん全力でトライされているのが伝わりました。

 一般的な「ほめる」ではなく「行動承認」に重点を置いていることもその意義も、質問されたかたがいたことでクリアになり助かりました。
 「行動承認」に意識を集中することで「やれる」「やる」の感覚がうまれます。


 冒頭の施設長さんが終わりに再度あいさつに立たれ、

「私が前回研修を受けた時も、終わったときには自分の職場での声かけのイメージが変わった感覚がありました」

「行動承認、たったこれ1つをとっても、職場で実践してみたとき自分はこんなに多くのものを見落としていたのか、と思いました」。

 
 わたしにとってとても嬉しい「だめおし」の言葉でした。

 会場でのみなさんの笑顔と、そして「実践しよう!」というオーラを背中にみなぎらせて帰られる姿をみるのは至福のときです。

 そして今からの1週間で宿題のシートのご返送を受け取ることも―。


 ―しかし、2時間の研修はやっぱり厳しい。口のとろい正田は現場で実践するためにも与えておきたい注意点などのお話がどうしてもところどころ抜けてしまいます。

 
 「2回研修」なので、組織論的なお話は次回まわしです。


 こちらの法人様は現在職員数約200人、グループホーム50か所目が近く開所と、凄い勢いで伸びてはります。増大する社会のニーズを受けてのお仕事。やはり、その中ではさまざまな組織運営のご苦労があります。

 受講された方は30代〜60代にまたがりますがとりわけ30代〜40歳前後のマネージャーさんがたの強いまなざしが印象的でした。



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 3回シリーズの離職防止研修をご依頼いただいた、奈良県中小企業団体中央会のNさんが事務所に打ち合わせに来られました。

「どうせやるなら本気でやりたい。チラシも本気が伝わるものが作りたい」と中西さん。


 柔道経験者の37歳のかた。大きな体に似合わず「人」についての感覚のするどい、道理で「承認」にも共感してくださったわけだ、と納得でした。


 Nさんは子供さん向けに柔道を教えた経験があり、トップの子でなくボトムに近い子たちの集団をしっかりパワーアップした結果、15人全員を県で入賞させたという経験があるそうです。

「だれかがみてくれている、と感じることが大事なんですよね。トップの子はほっといても承認されている。下の子のほうを引き上げたことでトップの子も危機感をもって頑張った」




 この世代のかた向けにお仕事をすることが今後増えそうな気配があります。


 わたしの懸念は、間に合うのだろうか、今からこの世代の方々に説得力をもって強化することによって、この社会の崩壊を防ぐことはできるのだろうか、という。

 バブル世代あきらめたわけじゃないんですよ。引き続き感性のあるかたに発信しつつ、でも30代に伝わる言葉を勉強していくことになるのかな。


 今から施設の方々からの「宿題」を待ち、また経営支援の方々からの事前アンケートを受け取り、機械商社さんからのアンケートも待っています。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 10日、篠山市商工会様での第2回全職員ワールドカフェを開催しました!
 10月から始まった同商工会様管理職研修の最終回となります。


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 今度は、今春の事務所統合を控えて商工会の「未来」について考える前向きな回になりました。


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 恒例、付箋をはった模造紙ができ
 そしてフレッシュな顔ぶれが発表されました。


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 仲埜さん、小崎さん、薦野さん、足立さん、本庄さん、ありがとうございました!


 
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 最後に「アンケートでみんなが本音を書いてくれたのが一番良かった。これからも一丸となって会員のためにがんばってほしい」と原田局長からのお話・・・

 

 
 さて、こんな子どもの遊びのようなことをやっているうちに、

 篠山市商工会様は、県下28商工会の貯蓄共済勧誘ノルマの「1位」をとられてしまいました。ぱちぱちぱち。

 詳しくいうと、今年度の締め切りの1月20日時点では他商工会(香美町)が総ノルマ件数を51件オーバーで、篠山市商工会(50件)を1件だけ上回っており篠山市は2位だったのですが、
 
 篠山では締め切り後に16件さらに加入があり現時点で66件オーバーの1位なのだそうです。


 「10年間、1位マネージャーを生んできました」の今年の1位マネージャーは、原田局長だったのでした


 よく考えると10年10年って言ってきたけど2003年からはじまって2013というと既に足かけ11年で、今年は足かけ12年目ということになるのでした。
 「12年連続」という言い方ができないのは、お察しのように途中空白だった年もあるからです
 2004,5年ごろバタバタっと「1位」が相次ぎ、その後空白期間があって、近年再び「1位」が続き、また1位などではなくても「社内表彰をされました」とか「売上倍々ゲームで伸ばしました」というご報告をいただくようになっています

 空白期間の理由は、正田も個人的に仕事に注力できなかった事情が色々あったし、世間でも研修業界の流行り廃りで、別のものの勢いが強かったときは、「この手法」の効力を本気で信じてやってくれるマネージャーさんが出てこなかった、というのもあったと思います
 近年は、正田も謙虚すぎるのをやめて「これだけエビデンスが出続けています」というのを堂々と言うようになったし、現にリアルタイムでエビデンスが次々続くので、受講された方々もそのつもりで受講していただける、というのがあると思います。


 あー今年2014年のノルマ終わっちゃった、もう寝ようかな こらこら。。

 
 えと、篠山市商工会様の輝かしい「1位」はもちろん局長のハッパかけもあったでしょうし、個々の職員さんの頑張りもあったと思いますが
(とりわけ女性職員さんがたが頑張られたとうかがっていますが)
 「承認」なんか全然関係なかったよー、自分たちの功績だよー、と思ったりすると翌年ガタガタっとおちます。というのもみてきました。往々にして起こりがちです。

 わたしも駆け出しのころは「あなた自身が頑張られたんですよ」と、言っていたんですが、最近ではお客様の末永い繁栄と幸福を考えると、「承認の功績ですよ」と言って差し上げるほうがよいのかもしれない、と思うようになっています。
 それくらい、「承認」は習得可能なものではあるけれどつねに意識していないとすぐ落ちてしまうものであります。なので正田も毎日汗水たらしてブログを書き続けます(苦笑)

 承認のお蔭だ、と思うことを強制できるわけではないですが当協会の会員さんがたとえば「上半期に続いて下半期も表彰されました!」なんて、義理もないのにご報告くださることを考えるにつけ、
 「鰯の頭も信心から」
 いやそれここで使うか。うそです迷信じゃないですから安心してください。


 わたしはなんかトラブッたときに克明に状況を書いたりしますが、逆にいかに受講生様、お客様の人生を慈しみ、末永い幸せをお祈りするかについては、あまり文章に書くことはありません。

 
 今は、多くの方のお力添えをもって研修プロジェクトをつつがなく最後まで完遂させていただけたことにほっとしております。 
 原田局長、若狭課長、その他篠山市商工会の皆様、ありがとうございました。


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 1月31日、篠山市商工会様で管理職研修の締めくくりとなる「全職員ワールドカフェ」を実施しました。

 詳しくいいますと、ワールドカフェを2回行うことになり今回はその1回目です。

 暮れに実施したアンケートで思いのほか多様な意見があることがわかり、では最初から未来へ向けた綺麗ごとの話をするのではなく最初に現状把握のための回をとる、いわば「U理論」的な2回のワールドカフェをする、と急遽決まったのです。

 U理論でいうと1回目は「ダウンローディング」(現状把握・組織の膿出し)の段階にあたります。

 
 てなことを正田も冒頭にご説明をしたので、ちょっと緊張の面持ちで席に着かれた職員の皆様でしたが・・・、

 
 
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 ふたをあけると、和気あいあいと「問題点→解決策・私にできること」のお話をしてはりました。

 さすが「承認」を学ばれた管理職の皆様、いいファシリテーションをされていました\(^o^)/

 素敵な場のセッティングをしてくださいました商工会総務課・篠山振興部の皆様にも感謝です

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 いずれも力作ぞろいの思考プロセスでございます


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 ハイカラな赤いカーディガンの坪之内さん

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 クールで熱い北島さん

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 パッションの使い方がうまくなった?波部さん

 ※前中さんごめんなさい!トップバッターでプレゼンしているところの写真を撮りそびれてしまいました


 ちょうど同商工会様では事務局の統合や、理念の策定の最中というタイミングでもあったので、「問題点」の視点から入る「対話」をして、わだかまりを氷解できたようのは大変よろしかったのではないかと思います。

 次回は10日、これは「未来」へ向けての建設的な「対話」の回になる予定です。




 
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 そしてこの晩、正田は美味しい「ぼたん鍋」をいただき「10倍返し」の満願成就をしたのでした

 猪肉の脂身は美味なんですネ 感動でございました・・・




 ・・・さて、ここでまたネガティブ発言をすると、正田は決してワールドカフェの専門家ではなく、ただワールドカフェを成功させるためには押さえるべきルールがどうしてもあるようなのでそれを踏まえておこない、いつもの伝で面白おかしく盛り上げるわけでもなく淡々と説明し、進行していたのですが、

 ワールドカフェって、その場で目にみえる「出来物」ができちゃうんです。なんだかんだ言って。そう、フセンをはった模造紙ですね。

 そういうのは、例えば「組織風土を良くしたい。しかしすぐ目に見える成果がほしい」と思っていらっしゃるお客様がいるとすると、営業上の強みになるだろうな、と思います。承認コーチングなんかと比べて。

 しかし。

 これは組織の専門家としての勘なのですが、ワールドカフェをやりました、模造紙という成果物ができました、でもそれを「やりっぱなし、言いっぱなし」にしているところは、ようさんあるだろうな、と思います。
 そうしないためには、すなわちそこで話し合ったことをちゃんと活かし、継続するためにはワールドカフェをやる以前の段階の組織能力が問われます。

 手っとりばやいからといってワールドカフェをし、それ以外のことは無策で、やりましたね、でも何も残りませんでしたね、じゃあまたカンフル的に元気になるためにワールドカフェやりまひょか、ということを繰り返していると、こんどは「対話づかれ」という現象になると思います。実際に対話の手法を導入した多くの企業でそういう現象ってあるみたいです。

 というわけで、せっかく「承認中心コーチング」を導入されそこである程度組織の状態が温まったあとワールドカフェを導入される、という賢い選択をされた篠山市商工会様には、是非話し合いの成果を活かすために、再度承認中心コーチングのパワーを使っていただきたい、と思うのであります。


 まあご馳走になったくせになんて可愛くないぼやきを言う女でございましょう。



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 19日、篠山市商工会様(原田豊彦事務局長)での管理職研修。

 10月あたまから始めて駆け足でもう4回目。間に1回個別面談もはさみました。


篠山市商工会研修



 第4回「説明力」の回でG毎に「説明対抗戦」のブラッシュアップをする受講生様方・・・

 全職員様16名のうちの管理職の方々6名です。

 とても家族的な雰囲気ですすみ、皆様、大変意気高く受講していただきました。

 売上のようにわかりやすい形で成果の出るお仕事ではないのですが、
 皆様からご報告いただいた日々の変化を図々しく手柄自慢のように並べますと、



・振興部(支所)の中での上司部下の会話を工夫した。部下もベテランだが、
 WEBで共有している各振興部の「振り返りシート(日報)」を
 部下と一緒にみながら、業務について部下の考えを尋ね、自分の考えも言い
 摺り合わせをしている。お互いの考え方の理解が進んだ。

―コンサル的な、割合独立性の高いお仕事の内容ですが、こうして摺り合わせをするようになった、というのは素晴らしいですね。ちなみに男性上司と女性部下2人きりの職場です。それまでは「あれやっといて」みたいな無味乾燥な会話をしていたそうです。
 

・共済の勧誘のノルマを早々に達成した人を心から賞賛した。

・同上のノルマ達成が速かった。声掛けの頻度が増えたためとみられる。

・会員からの電話問い合わせに対しこちらから訪問し、会員への専門家派遣につなげた。「会員が1本の電話をかけるのに勇気をふるって掛けてきているのがわかった」。

・部会に対して少々きつい提言を商工会(職員)のほうからした。



 ・・・と、最後のは「それ承認なん?」と思われるかもしれませんが、「承認中心コーチング」を学んでくださり少し時間がたち経験を重ねた方には割合みられる行動です。ちょっと厳しいことも、相手のためと思えば言えるようになるのです。もちろん、言い方には「承認」を盛り込んだり大変に工夫してはりました。

 
 わずか3ヵ月の間に貪欲に学び、目覚ましい成長を遂げてくださった管理職の皆様にお礼申し上げます。
 皆様のお顔を見にいくことは楽しみでした。


 最終回は年明け、「全職員対話」の回となります。全4回の承認コーチング研修を受講された上司の皆様がファシリテータとなられます。



 「承認から対話へ」
 これが当協会の理想とする組織再建・組織開発の流れでございます。



 追記:なお研修導入の旗振り役である原田局長からは「『イノシシの町』というのは違和感がある。われわれは『デカンショの町』だと思っている」とのご指摘をいただきました。
 えへへ、だって、冬には町のあちこちにイノシシの剥製が立ち、橋の欄干にもイノシシが立っているしわたしの頭もつねに「イノシシ」に行くし・・・、
 秋だと、栗とか黒豆枝豆とかもっとシンボルに事欠かないんですけどね。
 そうか、商工会の職員様方はもう来年の「デカンショ祭り」に頭が向いてるんですね。


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 その前日、18日には神戸で「パワーハラスメント対策取組支援セミナー」に行きました。21世紀職業財団主催。

 神戸市産業振興センターの大会議室が一杯になる盛況ぶりでした。

 兵庫労働局の人の冒頭あいさつによると、労働相談の内容では兵庫県内でついに「いじめ・嫌がらせ」が「解雇」を抜き最多となりました。

 パワハラセミナーは何度目かですが、2012年に厚労省の調査がまとまり全体像が一層明らかになったせいか、セミナーの内容も詳しくなりました。パワハラが認められた判例など紹介されますと、狂っている(上司の言動が)と、身震いしたくなります。

 いくつか前の記事の「問題社員に対する普通解雇」との関連はじゃあ、どうなのか、と言われますと、

 今話題の「ブラック企業」の手口では、使えないと判断した若手社員を暴言や無視などのパワハラによって自主退職に追い込むのです。これは本人の精神を破壊し再起不能にするかもしれない、反社会的な手口です。

 そうではなく、能力が低く教育しても効果が出ないと判断した場合、能力の低さを理由に普通解雇することを可能にしたほうが、「パワハラ退職」を減らせることになるのです。ということを、以前NHK「ニュース深読み」に出演したブラック企業の専門家が言われていました。
 上記の「いじめ・嫌がらせの相談件数が最多に」という現象についても、「解雇される前の段階での暴言や無視が頻発し、その段階で相談しているという現象と考えられる」と講師の深海慶子先生は言われました。



 ・・・まあ、なんとわたしの見ている世界は天国と地獄ほどの開きがあることでしょう。

 そして、「法的問題」になるような話のセミナーはなんと盛況なことでしょう。

 残念ながらわたしがお役にたてるのは、「トップ」が決める組織に対してです。


 表題の曲はわたしの場合やっぱりマライア・キャリーです。




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 24日、「企業内コーチ育成講座 基礎コースA」第15期2日目を開講しました。


 今回は、ものづくり企業ばかり生徒さん2人でした。
 ほとんどパーソナルコーチングを丸1日やっているような、贅沢な時間になりました。

 ほかの人はそれを見て「たった2人」と思うだろうし、
 私はささやかな「できた」ことに満足することにしましょう。
 変にご同業にやっかまれない方が幸せな気もします。
 神様が私にくださった「分」がそれなのです。

 
 恒例の受講生様のアンケートをご紹介します。



◆良かった・わかりやすかった・面白かった
最も役立ったこと:承認!人を認める、ほめる、声をかける が非常に大切だってこと。
新しい気づき、すぐにやってみたいこと:行動承認。
わかりにくかった点:
・ほめじょうずではないので難しい所はありますが、気づいた時には口に出して言ってみようと思いました。
・無気力な人をやる気にさせる方法、責任感をもたせる方法。
(Y・H様)


◆非常に良かった・非常にわかりやすかった・面白かった
最も役立ったこと:系統立てた、ソーシャルスタイル。
すぐにやってみたいこと:承認のいろいろな種類の使い分け、反応をタイプ別で分析、より良い方法を相手別に見てみる
わかりにくかった点:ゴール/ビジョン→行動を聞くに当たり、方向は良く判る。現実に落とし込む際は、実践が必要。
その他:行っていた事が、コーチングの一部である事が判り、間違っていなかった点、全体として見れた事ですすめやすくなった事が良かった。
(品質保証グループ リーダー 平田量巳様)


 受講生様方、さびしい教室風景にもめげず最大限「とりにいく」姿勢で臨んでくださってありがとうございました。お仕事に生活に、今回の内容がお役に立つことを願っております。


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 先日のセミナーに参加された、製薬企業にお勤めの方から、学術情報をどっさり送っていただきました。

 「承認」の効果検証をMRI等でできないだろうか、と懇親会の席で軽い気持ちでご相談したことに応えていただいてのもの。有難かったです。

 そのうち面白かったのは、たとえば―

 ”いやな方”から、いきましょう。

妬みや他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムが明らかに
―痛みに関する脳活動が強い人ほど“他人の不幸は蜜の味”と感じやすいことが脳科学的に証明された―

 http://www.nirs.go.jp/information/press/2008/index.php?02_12.shtml 


 私は”ご同業さん”の悪質な妨害行為にさんざん遭ってきているけれど、そうした行為をする人は要するに自分が痛みを感じやすい人なのだな。
 嫉妬しているときには痛みを感じる部位(前部帯状回)と報酬系の部位(線条体)の両方が活性化するようです。

 妨害行為の中には、「これは刑事告訴した方がいいんではないか」と思えるようなものもあります。

 ―上記の記事の中にも

「心に痛みを抱えた人は、その心の痛みを軽減するために、他人の不幸を喜んだり、不幸そのものを引き起こそうとする非道徳・非建設的な行動を取る場合があり、時には犯罪につながるケースもあります」

「また集団の中においては、構成員の妬みや過剰なライバル心、集団全体の不幸を喜ぶような感情を上手くマネジメントできなければ、妨害行為やサボタージュといった集団全体の生産性に関わる問題につながり、集団の心理的な健康状態を保つことは、職場のメンタルヘルスのみならず、経営学、経済学、政治学といった領域にも関係してくると考えられます。」


と、あります。―

 「痛みを感じやすい人」というのは、ひょっとして「競争心の強い人」とも言えるでしょうか。
 とくに男性の場合は、「女に負けた」というのは強い痛みを感じる因子になるかもしれません。

 こういう「妨害行為」の存在についてこのところおおっぴらに言うようになったのは、時代のせいか妨害行為の悪質度がひどくなってきて、今後もどこかで繰り返される可能性があるからです。ひいては、私の生徒さん方を不幸にしてしまうからです。

 
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 いただいた情報でもうひとつ興味深かったのは、以前にもこのブログで「瞑想」の効用についてご紹介したことがありますが、最新の研究では素人の被験者を題材にさらに詳しく実証されています。

 「8週間の瞑想」で脳をハックしよう!
 
 http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/lifehacker/2013/03/8.html


 瞑想は安らぎやリラクゼーションと結び付けられやすいが、認知・心理面にもよい効用があることがわかってきました。つまり、「こころの働きがよくなる」「あたまがよくなる(特にビジネス脳が)」という効用です。


 上記の実験では8週間にわたり1日30分の瞑想とマインドフルネス・エクササイズを行った被験者の脳を前後でMRI画像でみると、参加者の多くで、行動、記憶、およびストレスにかかわる脳の領域に著しい変化が見られたといいます。

 脳構造的には、

「学習や記憶にとって重要な領域だと知られている「海馬」と、自意識や同情心にかかわる構造部分で、灰白質密度増加が認められました。」

「ストレスの軽減についても、不安に重要な働きをすることが知られている「扁桃体」での灰白質密度低下と相関関係がありました。」

といいます。

 以前、チベット仏教の僧(ラマ)で「慈悲の瞑想」をしている人の脳をモニターしたところ、やはり同情心にかかわる部位が強く活性化し、だけでなく行動や計画にかかわる部位も活性化し、今にも立ち上がって困っている人を助けに行こうとするかのようだった、という話を紹介したことがあります。
 また扁桃体の灰白質密度低下、というのは、ようするに不安や恐怖、日本人を特徴づけている負の感情を減らし、勇気や自信が湧く、ということです。


 そしてここからが我田引水になるのですが、「承認」を学び実践したリーダーの方々から
「自分の日常の決断が速くなった」
「幸福感が増した」
と言っていただいたこと、
客観的にみて普通の人より細かい気づきが多くなること(いわば、認識のきめが細かくなる)、
などをみて、
「『承認』を日常的に行うことの効用は瞑想を行うことのそれに似ているのではないか」
と、このブログで述べたことがあります。


 最近でも、「承認」を学んだリーダーが職場の「みんな」のための行動をとり、ただ上司の理解が得られず叱責された、という例をみたりし、

 やはり1つ上の階層の人の教育も大事だなあというのと、こうした「承認」の効用の全貌をさらに検証できるといいのだが、と思うしだいです。ひょっとしたら、毎日30分といわず24時間その気になればできることなので、効用の現れ方は8週間よりも早く、大きいかもしれません。


 これまでに知られているような、部下のモチベーションアップや成長スピードの速さなどの効用に輪をかけて、
 恐らくリーダー自身の思考、心理にも信じられないほど大きな効用があって、これまでの「業績向上事例」にもつながってきている、と思うのですが。(たとえば「不安や恐怖心の軽減」ということでいえば以前に経験したように、内気で議論が成立しなかった研究員たちが侃侃諤諤の議論をするようになるとか)

 そうしたことまで証明することは私の力の及ぶことでしょうか。


 ただそうした学術的な証拠をすこしでも多く残して後世にゆだねるのがつとめかな、ほかには大した仕事もできない身である以上、とも思うのです。
 もちろん後世のためだけではない、今学んでいる、実践しているリーダーたちにも、伝えなければなりません。
「新しいものは日進月歩色々あるし、これ(承認)より恰好いいもの、勇ましげなものもいっぱいある。でも今あなたがたが手に入れている聡明さは、承認をやめたら、失われますよ」
と。


 情報をくださった友人の方からは、

「データ武装による企業でのコーチング採用や女性も含む若い世代の
エンパワーメントにより、よりよい日本社会の実現に繋がれば幸甚です。」

というエールをいただいておりました。


 ありがとうございました。かならず有効に活かさせていただきます。

 最近は

「頑張ってるね」

などと言われると、

「何もできてませんよ!」

と、すねた物言いをする私であります。


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 16日、高槻商工会議所理財業部会で講演をさせていただきました。お題は「『認める力』と『平成の武士道』〜統計で出た承認中心コーチングの業績向上効果」。

 定員30人を超える35人ほどのお客様が来られました。台風一過の日にもかかわらず、こちらでは過去最高の出足だったということでした。


 
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 冒頭、部会長の松浦宏・摂津水都信用金庫常務理事より、台風26号被害者の方々へのお悔みの言葉のあとに、

「今日の講演は私もいつも以上に真剣に聴こうと思っています。どうか皆さんも真剣にお聴きになってください」。

 続いて、ご紹介の労をとってくださった副部会長の間瀬誠先生(マセヒューマンテクノサービス代表)より10年前のご縁についてのお話をまじえた講師紹介をいただきました。


 
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 正田はいつも通り「笑い」をまじえるでもなく淡々と芸のないお話をしましたが、やはり冒頭のお2人からのアナウンスのお蔭でしょうか、年配の経営者の多い聴衆の方々が大変真剣に聴いてくださっているのが伝わりました。

 内容は、村岡みきこさんのほのぼのタッチのイラストによる「正田ライフヒストリー」から始まって過去10年にわたって受講生様方の出してきた強烈な業績向上の事例、近年の統計調査、それに脳科学、遺伝子学、ポジティブ心理学、武士道からみた効果発現のメカニズムのお話です。


 、「できるだけ皆様のすべての疑問にお答えしたいと思います」
とあらかじめ「講師への質問シート」をお渡しし、講演の中盤に頭の休憩を兼ねて「質問シート記入タイム」をおとりしました。
 そして最後に質疑タイムを10分ほどとったところ、その場では2-3の真摯な質問が出たのみで、その他講演終了後と懇親会で個別のご質問をいただきました。いずれも真摯なものでした。

 副部会長の平林克美さん(アクサ生命保険大阪営業所長)が懇親会の挨拶で

「会社でありとあらゆるコーチングの研修を受けてきたが今日のが初めて腑におちた」

 と言ってくださり、

 また事務局の藤本さんによると、ほかにも多くの参加者の方が「これまでの研修で一番良かった」と喜んでお帰りになったということで、「高山右近のまちでどう受け入れられるだろうか」と事前に気をもんでいた正田もほっと胸をなでおろしたのでした。


 間瀬先生、松浦様、平林様、藤本さん、沢山のお骨折りをいただきありがとうございました。そしてご来場の皆様、ありがとうございました。


****

 翌17日は、神戸で自社主催講座の1日目をいたしました。「企業内コーチ育成講座 基礎コースA」です。
 今回は珍しく、17日に1日目、24日に2日目と、2日の日程をばらした形で行います。

 17日は製造業の方ばかり3名の受講生さんが参加されました。女性2名、男性1名。

 いずれもよりすぐりの優秀な人びとで、同じように周囲との温度差を悩みに挙げておられました。

 何をつかんでいただけたでしょうか・・・、


 やっぱり、「承認」を続けるために何が必要かというと、10年マネージャーさん方とお付き合いした感慨としては、皆さん講座の中で講義や実習を通じて、また職場での宿題の実践と提出を通じて、講師からのコメント返しや受講生さん同士の宿題共有を通じて、何段階もの心の変化を経験されます。それと本当に続ける方は正田のメールニュースやブログにもよく目を通してくださるようです。
 なので、前日の質疑で
「続けるには何が必要でしょうか?」
「『承認の種類』のシートを手元に置いてくだされば大丈夫です」
というのはややリップサービスです。通常は、やりかたについての研修を受けることは必要です。

 また、会社単位で「承認」を取り入れるさいには、トップの方から
「この方針(すなわち、マネジメントの基本行動として「承認中心コーチング」をおこなうこと)は今後変更しない。安心して学び、実践してほしい」
という意味のアナウンスをし、それを破らないでほしい、とも思います。本来はマネジャーにとって学ぶのは非常に困難なものであり、かつ実践さえすればそこから得られる業績のリターンは研修に対する投資額をはるかに凌駕します。

―閑話休題―

 今回の受講生さん方は、これもあらかじめ著書を読まれていたり、会社の紹介者の方からしっかり予備知識を得てこられたようで、大変真摯にすべての課題をこなしておられました。

 いずれ劣らぬ強い心の持ち主の受講生さん方に幸あれ。




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 10日、兵庫県経営者協会の女性産業人懇話会(VAL21)で行われたコーチングスキルアップセミナー(2)「承認による職場の活性化」。


 今回は、受講生様の「宿題」のご紹介、それに過去の強烈な業績向上事例、「だってあなた主婦でしょ」と、この方式の正しさを認知してもらえないできたこと、効果の出るメカニズムの仮説として脳科学、遺伝子学、ポジティブ心理学の知見そして武士道、といったいわば好き勝手なお話をいたしました。


 製薬会社にお勤めの方なども来られたので、脳科学遺伝子学のお話は面白がっていただけたようです。


 コープこうべの有光さんが、
「2回にわたりこの『承認』のお話をききましたが、私にはこの話はなんだか本当だ、と感じられます」
と言ってくださいました。嬉しかったです。
 日本の普通の働く人の風景に根差すものであるようにと願って、内容や伝え方を苦心してきたつもりです。


 そのアンケートを事務局様よりいただきましたので、ご紹介させていただきます。

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参加者 25名 アンケート回収21名

参加して 満足21 不満足0
内容 OK17 普通4
気づいたこと あった21 なかった0

記述式回答:

「武士道」との共通点で、無我ー自己ナルシシズムとの闘いとあり、「自分はエライ」と思っていることが、承認(他人を褒める)を妨げているのだとわかって納得ができました。

非常に役に立つ講習を開催して頂きありがとうございました。ゲスト参加有りにして頂けると広い範囲で交流ができるので良いと思います。今後ともよろしくお願いします。

コーチングの概念や効用の説明が主でしたが、職場で活かせる手法についても、もっと学びたいと思いました。

コーチングの中に承認以外にも方法があれば知りたかったです。

検証までは出来ないが、脳科学の仮設レベルでのデータが出つつあることも判りサイエンスを扱う企業としては研究者に説明できる。

他社の事例をお聞きできることは毎回であるが大変参考になる。

具体的な承認が大切だと改めて思いました。有意義な講座でした。

女性の多い職場や男性の多い職場での「承認」の多さの違いがあるのがおもしろかった。

脳科学や遺伝子からのアプローチが聞け、参考になった。

グループディスカッションをまじえたセミナーであり、自分の職場を意識することができました。

コーチングの研修は好んで参加するようにしています。たくさんほめて気持よく仕事ができるように雰囲気づくりをしていきたいです。

講義の時間としては短かったのか、流した感じで、深く理解するには至らなかった。

深い内容で、きちんと復習したいと思います。うまく発表できず、すみませんでした。日々「実践」を意識し、まずは自分から進めたいと思います。

先生、ほんとうにありがとうございました。私はどちらかと言うと先生と同じ発信する側になりますので、そういった点でとても学びになりました。冷えたお茶もありがとうございました。

研修を機に自分ができていない「承認」に取り組み、組織も活性化できればと感じることが出来ました。ありがとうございました。

このような企画を計画くださり、ありがとうございました。勉強になりました。

まず自分が変わることで周囲をまきこんで活性化していきたい。

承認の効果を信じて、毎日継続する気持ちになれました。疑いを持たずに取り組めることが継続につながると思います。
承認シートをかたわらに置き続けます。

遺伝子学的や脳科学的説明があり、承認行動を自信をもって実践したいと思いました。

脳細胞との関連の話が面白かった。グループディスカッションでの話も新たな気付きが生まれて有意義であった。

もう少し具体的な話をお聞きしたかったです。上司へのアプローチの仕方など。

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 皆様、ほんとうにありがとうございました!!

 時間の短さは・・・、でも「2時間だから仕事帰りに来れる」というメリットと引きかえに、ですからね〜〜。

 もし「承認」の本当の深さを学びたければ是非フルバージョンの講座へどうぞ。
 

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 上記とは関係ないのだけれど、
 色々あってやっぱり私は「闘わないといけない」のだなと思いました。

 神様みたいに超然と、できればしていたいけれど。世上にある「バカな議論」と闘わないと、正しいことは貫けないのだ。

 だから会員様ほか過去の受講生様、許してください。やっぱり時々「毒正田」「黒正田」になります。

 あたしの恩師もよく闘ってたからなあ。



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 「半沢直樹」以後、土下座が流行っているらしい。

 というのをNHK「クローズアップ現代」でやっていました。不祥事を起こした会社の経営陣に記者会見で土下座させたり、駅で客が駅員を罵って土下座させたり。

 果ては、ミスをした従業員を経営者が罵って土下座させた例もあるという。

 しかし、それ間違ってるやろー。


 「半沢直樹」は、下克上で上の人の不正を下が糾すのが良かったのです。しかし、そうではない従来通りの「上から下へのこころの暴力」という文脈で土下座を使ってしまっている。


 ただ、似たような現象は私も今年、「半沢」のドラマ放映中に経験しています。研修先企業のおえらいさんが(その人自身は受講生ではない)急に滅茶苦茶な言いがかりクレームをつけてきて、まるでそれまで私を「先生」と呼んで敬意を表していたことへの鬱憤を晴らすため、ちゃぶ台ひっくり返しをやっているかのようでした。仕事は中断せざるを得ず、個人的に母親を亡くした直後でもあり、当時は精神的にきつかった。

 時期的に暑さゆえの狂気ともみえたのだけれども、今考えると「半沢」に煽られた一種の狂気とみえなくもありません。


 以前にも書いたように本能は煽られると不必要なまでに燃え上がる性質があり、それは食欲でも性欲でも攻撃性でも一緒です。攻撃性は、恐らく下剋上を描いた攻撃的なドラマを見たことでも煽られ、方向性を間違えて上から下へ向かうこともあるのではないでしょうか。


 私も気をつけないと。「半沢」ブームに便乗してメールニュースや雑誌原稿に引き合いに出させていただいたりしたけれど、本来の筋の明快さとは別にそれのもつ攻撃性が無差別に爆発することは警戒しないといけないかもしれない。



 昨日判決の出た「ヘイトスピーチ」と絡めて、考えています。とにかく悪感情の増幅しやすい時代であること。

(それは、今年の「承認大賞」の応募件数の少なさからも感じました。) 

 もちろん若い子たちの間の"LINE"による悪感情の広まりなども視野に入れないといけないかもしれません。

 私自身は、「若い子」と同居しなくなってしまったので、このあたりはやや実感が薄くなってはいますが。


 「クローズアップ現代」では、大学の先生らが、

「日本人の本来もつ不安や恐れが閉塞感によって増幅しており、集団心理へと向かい、異質なものの排除へと向かっている。わずかな欠点、失敗があれば引きずり下ろす。異質なものがなければ無理にでもつくりだして排除する。」


と論じていました。

 解決策としてはこの先生が言われるのは「武士道」でした。武士の心得として、周囲に同調しない、自分の心に正しいと感じたことを守る、ということを勧めていました。



****


 今日は兵庫県介護老人保健施設協会様でのケアマネージャーさん方への研修。

 「承認」でしたが、5時間半のお時間をいただいたので、ほぼフルバージョンでお話をさせていただきました。


 実際に職場で「やる」ということを考えると、細かいところまでの注意点をできれば伝えたい。2時間バージョン、4時間バージョンなどもあるがこちら側の良心からいうと出来るだけ時間数をいただきたいのであります。


 ここまで細かく伝えなくてもという懸念はありましたが、幸いケアマネさん方は研修慣れしている方が多く、従来受けてきた類似の研修との比較でやはり細かいところまで目配りして説明をする研修を評価してくださるようでした。

 「同じようなコンテンツでも、今日のお話が断然わかりやすかったです」

と、言ってくださった方がいました。

 また、ベテランの介護福祉士・看護師の方で、「自分も(『承認』の)伝え手になりたい」と、わざわざ講師控室を訪ねて言ってくださった方がいた。とても嬉しかった。伝え手の方が増えてくださるのは、有難いことです。別の方は関学の武田建氏のゼミ生だったとのことで、「自分の施設でも『行動理論』を導入しようと試みたことがあるがうまくいかなかった。今日のような平易な伝え方を考えたい」とおっしゃっていました。こちらも楽しみです。


 林義記さんを部会長とする研修部会のチームの皆さんは実に気持ちよく、研修の展開に応じてマイクを持って会場を回り、フォーメーションプレーをしてくださっていました。この場をお借りしてありがとうございます。

 
 遠くは朝来からお越しくださった受講者の皆様、また細やかにサポートくださった同協会の市下さん、市川事務局長にも改めてお礼申し上げます。

 
****


「正田先生は話し方や受講生との受け答えがとても優しいですね。癒されます」

 と、研修部会の方に言っていただきました。

 お世辞も入っていたかもしれませんが、素直に喜ぶことにいたしましょう。


 実際の私というのは、このブログを長くお読みになっている方はご存知のように、結構怒りっぽかったり戦闘的だったりする短気な人間であります。


 じゃあ研修では猫をかぶっているのか、というと、そういうつもりはない。ただ受講生の方々に研修会場から出たあととっていただきたい行動を考えると、そこへ向けて自分の全存在をデザインして話しているようなところがあります。短気な素顔の自分のこともべつに隠してはいない。ただ攻撃性をかきたてるような存在であってはならない。そして、受講生さんが普段の仕事の中で傷ついたり疲れたり意気阻喪するような思いをすることが多いなら、できれば癒されてリフレッシュした状態で帰ってほしいとも思います。(そのあたり製造業さん向けの研修と介護職さん向けでは多少テイストを変えているかもしれません)

 


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 大した能力もない私が、この秋はほぼ毎週どこかに呼んでいただいて研修や講演をしています。

 ネタは1つなのですが、色々と料理方法を変えています。

 あさって10日は兵庫県経協の女性産業人懇話会(VAL21)様で、「承認」の2回目。効果の出方と効果の出る理由のお話。1回目後に受講生様方からいただいた力作の宿題も教材にいたします。

 来週16日は高槻商工会議所理財部会様で「『認める力』と『平成の武士道』―統計で出た承認中心コーチングの業績向上効果―」というタイトルでお話をさせていただきます。


 内向的で人見知りの強い私で本来はこんなに知らない場所に次々行くと気疲れしてしまうのですが林義記さん、北尾真理子さん、間瀬誠先生など旧知の方々の暖かいお導きがあり手助けがあって何とかこなさせていただいています。


 
100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 12日、兵庫県経営者協会の女性産業人懇話会(VAL21)様で「コーチングスキルセミナー〜「承認」による職場の活性化〜」と題してお話をさせていただきました。

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 2時間の中で駆け足で「承認」の講義と演習。コーチングの中でも「承認」の話だけで今回と10月の2回、お話をさせていただくという念の入ったものです。神戸〜兵庫県東部の会員企業の女性ばかり経営者・管理者30名弱の方々が参加されました。


 コープこうべ顧問の有光毬子さんやひょうご仕事と生活センターの北尾真理子さん、それに夢工房の田中裕子さんなど女性の大先輩の方々が温かくうなずいて聴いてくださる中、そして30−40代の女性管理職の方々も真剣なまなざしを向けてくださる中―、

 
 駆け足ではしょり気味でしたが、そこは感度の良い女性のこと、非常によく吸収してくださり、最後の演習は盛り上がって止めに入るのが申し訳ないくらいでした。


 いつもの伝で「宿題」もお出ししましたがさあ、どれくらいの方が実際にトライしていただけるでしょうか。楽しみです。

 次回は10月10日(木)で、承認の組織論上の効果についてのお話です。




 このたびは、初のこころみとして「正田ストーリー 私がマネジャーのコーチになったわけ」というスライドもつくりました。
 イラストは「承認大賞ハンドブック」に続き、(有)ファブリーの村岡みきこさん。

「思い切り美人に設定してください」
と無茶苦茶なリクエストをふりました。村岡さんもさぞかし困られたと思いまがさすがそこはプロ。ひょいひょいと軽みを出してくださったり(軽さは、正田にはない持ち味なので補ってくださるのは非常にありがたい)、あるところは神々しい成熟した大人の味わいを出してくださったり。


 会場の反応はどんなかな?と恐る恐るでしたが、
「なんで正田さんがこの仕事をされているのか、よくわかりました」
とのお言葉をいただきました。


 よく「お嬢ちゃんにはわれわれの仕事はわからないよ」とか「男にとって仕事は戦いだ。女とは違う」など、「承認」に対して「女」をネタにした反論をされることも正田のばあい多いのですが、自分から「女」をネタにしつつこの教育で成果が挙がっていることをアピールしようとする試みでございます。


 温かく受け止めてくださったご参加の皆様、ご準備ご連絡でお骨折りいただいた北尾真理子さん、兵庫県経営者協会の出口さん、VAL21例会チームの皆様、ありがとうございました。


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 その2日前の10日は、兵庫県介護老人保健施設協会様での10月に行う研修のお打合せでした。こちらは会員で今年、同協会の研修部会長になられた林義記さんからのご紹介。


 施設内ケアマネージャーさんへの1日研修で、タイトルは「チームケアの潤滑油〜お互いを思いやる心と認める心、今がんばっているあなたへ・・・〜」といいます。現在40名ほど、最終的にはその倍ほどの人数が参加されるそうです。
 
 お察しのとおり、「承認」のお話をするのでございます。


 施設内ケアマネさんですから、入所・通所している利用者さんの状態をみながらケアの方針を決め、各部門との橋渡しをする、いわば仕事を投げる立場です。そこで、「人を動かす」という課題に嫌でも出会うことになります。

 林義記さんのお口添えもあって5時間半の研修内容の打ち合わせもスムーズにすすみ、集まられた部会のケアマネさん方も大変、「承認」に期待してくださったご様子でした。


 このブログにも折にふれ登場する林さんは私の自慢の生徒さんのひとりです。福祉の仕事ですから売上云々の話題は出ませんが、部下・後輩が成長したこと、利用者さんに良いことが起こったことなどをいつもいきいきと報告してくださいます。林さんご本人も時にはつらい思い心折れる思いを味わいながらも着実に成長していかれているのが伝わるのでした。


 「ご回向する=徳を巡り巡らす ということを、『承認』ということを通じて出来るのではないかと思います」

 3年ほど前にそんな表現で、「承認」を「徳」の概念と初めてリンクしてとらえてくださった受講生さんも林さんでした。それまで私自身も薄々感じていた、「承認」は心理学より倫理道徳により近い概念なのではないか、という予感を言葉にしてくださったのでした。


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「世界は生きるに値する場だ」

 先日の宮崎駿監督の引退会見での言葉が、私には別の意味で沁みたのでした。



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 NPO会員の柏原直樹さん38歳、OA機器販売営業課長。今年上半期コピー機部門で社長特別賞、先週表彰式。「毎日、課員の誰かが『一緒に営業(同行)行ってください』と言ってくる」と充実した表情。他部署との相互学習「あっちこっち丁稚」といったこころみも興味深かったです。


 
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 4月に登場した「いたみ杉の子ゆうゆう」所長の村山さんの手帳。iPadと思ったが同サイズの手帳だった。片ページが1日分、やることリストや備忘録、日誌がびっしり。「よく忘れるからねえ、怒られるんですよ」。






20130724WLBセミナー-2



 24日、三木市商工課様主催のワーク・ライフ・バランスセミナーの講師を務めさせていただきました。


 お題は「ワーク・ライフ・バランス(WLB)を実現する『つながり力』〜信頼と成長、スピード感をもたらす『承認』コミュニケーション」。


 三木市内の事業所の経営者、人事総務担当者、三木市職員など14名が来られ聴講・ディスカッションされました。

 WLBは大事なことですがグローバルとの熾烈な競争のただ中にある企業に「時短ありき」で語っても説得力が持ちにくい。承認中心コーチングがこれまでに行ってきた、高業績の達成から時短へ、という流れでお話ししたちょっと変則気味のセミナーでしたが、

 企業の方々からは


「時短を難しくするのは、従業員1人ひとりの『抱え込み』行動だと思う」

「尊敬する上司だと一生懸命働ける」

と、実感のこもった発言が出ました。


 
 このたびのセミナーは神戸新聞さんに取材していただき、三木版に大きく取り上げていただきました。


 
神戸新聞20130726WLBセミナー



 記事内容は:

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「つながりが『時短』生む―働く環境考える講演会
 上司と部下 同僚同士 『承認』取り入れ円滑に」


 仕事と生活の調和(ワークライフバランス)をテーマにした講演会が24日、三木市福井のサンライフ三木であった。NPO法人「企業内コーチ育成協会」の代表理事、正田 佐与さん(49)=神戸市東灘区=が、「上司と部下、同僚をつなぐことで、高業績と労働時間短縮(時短)を生むことができる」と語った。


 市内の事業所でゆとりのある職場環境をつくってもらおうと、三木市商工課が企画。市内企業で働く総務や人事担当者ら14人が参加した。

 企業の管理職らに部下のやる気を引き出す技術「コーチング」を伝えている正田さんは、バブル経済の崩壊後に企業組織が様変わりしたと指摘。遺伝子レベルで日本人は不安を感じやすいなどと指摘し「そのため日本人はつながりを求めるのだと思う」とした。

 そのつながりを円滑にするため、相手の行動や存在価値を認める”承認”という行為をキーワードに提示。承認の効用として、プロ意識が高まり、問題行動が減るといい、承認する手法を実際に取り入れた企業などの成功例を紹介した。

 正田さんは「遠回りになるかもしれないが、組織のつながりを良くすることで時短などが可能になり、ワークライフバランスにもつながる」と話した。


 携帯販売会社の総務を担当する石橋由紀子さんは「承認する行為は職場でも生かせると思った」と話した。

(了)


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 執筆は三木支局の堀内達成記者でした。やや回りくどい内容の講演でしたのに非常に正確にお話しした趣旨を汲み取って記事にしていただきました。素晴らしい記事をありがとうございました。


 この講演にお声掛けいただいたひょうご仕事と生活センター様、三木市商工課様、打ち合わせから集客、当日までお世話になった同課小山様、大林様、そして参加者の皆様、ありがとうございました。




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 7月9-10日の姫路での講座には、兵庫県下各地のものづくり企業様から受講生様を派遣していただきました。

 その中の1人の受講生様の上司の方から嬉しいメールをいただいておりました。
 ご了解をいただき、紹介させていただきます。



「留守の件ですが、講習会の二日間のために工場の方も
準備しておりましたので支障はありませんでした。


私も3年程前に三宮で開催された先生の半日コースを
受講させていただき、大変感銘を受けました。
その後も、なんちゃってですが「承認」を意識しながら
部下と接するよう心がけているつもりです。


今回の講習会案内の連絡を知り、是非とも!と
思い(部下のリーダーが)お世話になる運びとなりました。


今回、いろいろと本人も感じる所があってと思いますので
今後の活躍に期待をします。
正田先生も応援をお願いいたします。」


 上司の方が、自分が受講して良かった、実践してみて良かった、と感じて、3年の時を経て部下の方にすすめてくださった。なんと嬉しいことでしょう。

 この部下の方も「行動承認」を意識して使われ、大変素晴らしい宿題を提出してくださったのでした。


 従来、ものづくり企業のとりわけ製造現場(工場)には、コーチングとりわけ「承認」のようなものは合わないだろうと思われていました。
「改善」のための質問力のような形では部分的に入ったことがあるようなのですが、それ単独ではあまり上手くいかなかった、現場に変化が起きなかったようにきいております。

 ものづくり独特の品質維持のための厳しい気風は尊重したいと思いつつも、厳しさというものは往々にしてエスカレートし適正範囲を超えてしまうものです。なので「人間性尊重」の原点に戻りその上に再度厳しさを載せていくようなことはつねに必要だろうと思います。
 
 
 この上司の方に直にお会いする機会があって伺うと、

「3年前の『承認研修』は、自分にとってベストスリーに入る研修だった」

とも言われるのでした。

「『いいね』という意味のことを言ったあとで多少耳の痛いことも言うとけっこう聞く耳をもってくれる。あ、こりゃ使えるなあと思った」。

 この上司の方は柔道経験者で「二段」。当然厳しい指導を受けてきましたが、「同じことを下の者にやろうとは思わない。けつバット痛かったなあと思うけど」。


また、

「息子にも勧めた。大学でサークルのリーダーになったから」

 ちなみにベストスリーの残る2つは「品質」や「安全」に関する研修だった、というのでした。そのあたりと並べていただけるというのは、また光栄なことでした。


「3年前のセミナーには周囲は人事総務のえらい人ばかりだったので、現場の私などは場違いなのかと思いながら参加した」

とおっしゃるので、

「いえ、現場のリーダーの方だからこそ本当に『使ってみてこれはいい』と感じていただけたので、一番ありがたいです」

と正田はいいました。


 ・・・

 

 ・・・


 正田は去年から、姫路経営者協会で月1回開催される「水厚会」の「十八史略をよむ会」にお世話になっています。

 中国史書のエッセンスを取り出したような『十八史略』には、さまざまなリーダーが出てきます。

 リーダーに「サディズム」が結びつくことが時折あります。
 
 夏の桀王は「酒池肉林」で有名なだけにとどまりますが殷の紂王は囚人を「焙烙の刑」に処して寵姫とともに見て楽しんだとか、諫言した人の胸を開いて心臓を見たとか、残酷なエピソードがあります。こうした性癖をもった人が王の座につくと国が乱れ、次の王朝が立って滅ぼされることを繰り返しています。


 「ナルシシストは上司にしてはいけない」という記事を以前書かせていただいたことがあります。

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/archives/3147482.html

 
 

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 ちょうど先般、2月の兵庫県社会福祉協議会・青年経営者協会での半日セミナーの参加者アンケートを主催者様からいただいていました。

 受講者数54名、回答数43名。

 公開についてお許しをいただいていましたので、公開させていただきます。


 「わかりやすかった」という感想が非常に多く、受講者様が真摯にこちらを向いてくださっていたのがしのばれました。もちろん、当方も限られた時間内でいかに「わかった」となっていただくか、死にもの狂いで知恵を絞ってご提供しています。


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1.内容について
「大変参考になった」54.8% 「参考になった」40.1% 「普通」4.8% 「あまり参考にならなかった」「参考にならなかった」0%

・自分の強みが分かり、自己分析が出来たと思う。承認の言葉の例を今後、職場で活かしたい。
・ほめ方の例など細かく書かれていて実践しやすそうに感じた。自分の事も知りたいと思った。
・自分自身を見つめなおす良い機会を作って下さった。
・タイプ別に分けてその特性を知ることで、より具体的な承認が出来ると思いました。
・実際の業務に直結していることで、自身の課題に関することも多く参考になりました。
・ソーシャルスタイル分類が分かりやすかった。
。人材育成の面において必要な情報であった。
・タイプがある事、承認してモチベーションを上げたいと思いました。
・承認の有効性が理論的でわかりやすかった。
・わかりやすかった。
・ポイントを承認にしぼっており、理解しやすい。
・内容も具体的であり、分かりやすかった。
・実践的な内容で良かった。
・明日からやってみます。
・コーチングについては様々な研修に行っているが、コーチング技術に関するものばかりで具体性に欠けていた。今回は、事例等も含んでいただき、何が足りていないのかを知ることができた。
・コーチングを学んできた中で、「承認」を改めて知った。
・コーチングの視点が広がりました。
・先生の話を聞きながら、実際自分がしていることと照らし合わせて聞けたので、イメージしやすかった。
・分析をしながらアプローチすることで、質の向上、能力UPなど考えていかないと難しい部分がありました。
・職場の中でやっていたことだが、しっかり分類出来てより効果が出そうです。
・レジュメが見やすかった。講師の方の話も聞きやすかった。
・色んな職種の方の話が聞けて良かったです。また、それぞれの職員に対してやり方を考えないといけないと学ばせていただきました。
・褒められることのうれしさ、承認されることでの効果UP、分かっていた部分をより深めれた。実践を継続していきたいと思った。
・自分自身の立場や性格を踏まえ、職場の同僚、部下へいかに物事を伝え、気持ちを高め、職場の環境を向上させられるかのヒントを得られた気がします。
・OJTを実施し、人材育成に取り組んでいます。自分の思いが先行してしまいます。どうしても孤立してしまいますが、承認を上手に活用すれば自分自身ももっとらくになるし、チームワーク作りにも活かせると思いました。


2.自身の業務に役立つか。その理由。
「活用できる」86.0% 「まあまあ活用できる」11.6% 「あまり活用できない」2.3%

・部下に対する言葉かけを実施したい。
・部下の指導に活かしていきたい。必ず役立てます!
・今からでもすぐに出来る、実施できること!
・今まで出来てなかったのでしてみたい。
・コーチングを難しく考えると出来ないと思うが、一言で変わるのであれば実践しやすい。
・今、思っている以上にコーチングの幅が広がった。
・すぐ実践できる内容から、その先のレベルまで分かりやすいから。
・事例があったり、自己分析ができ、わかりやすく誰にでも活用できる。
・活用していきます。
・特別な事でなく、実践してみようと思えるから。
・自分の立場で、相手とのコミュニケーション、お互いの理解が深まる、役立つと思います。
・現時点での一番自分に必要な内容であった。今後改善していきたい。
・現在の悩みがこの部分、部下を育てる関係を作る事だったので。
・従来言われていることと同様。承認=存在認める=褒める
・しかることが多いが、承認を実践していこうと思う。
・1人ずつ面談から始めようと思った。自分も褒めてほしいのかもと思って、人に対するほめ方をきっかけにしてみる。
・毎年面接をしなければならず、人数も多く、中には苦手な部下もいるから。
・自分の気持ち次第でやっていけることだと感じたからです。言葉かけ1つから意識していきたい。
・人として、人を扱う仕事ですので、楽しく働けるように活用していきます。
・1人1人への承認の仕方が違う事。相手の強みを知る事。さっそく「見方」を変えて関わりたい。
・後輩はタイプをよく見て、是非活用したいと思います。
・承認していくうえで相手の性格を知り使い分けていくことの重要性を学びました。
・1人1人をよく見てとらえて、良い所を褒めてお互いにのばしていきたいです。
・事例も近いものがあり、良かった。
・思い当たることが多かった。
・職員育成
・経営者の考えになじまない。



3.研究会全般について(運営面)−略


4.その他、意見や感想

・次回もしてほしいです。
・様々あらためて気付かされる言葉等あった。
・とても参考になりました。職員も利用者と同じく、認めて欲しいと変わりないと実感しました。
・すぐに実践でき効果が出てくればと思います。ありがとうございました。
・正田先生のお話が本当に心に響きました。明日より実践していきたいと思います。
・この研修参加者が実践していくことは理解している。組織としての取り組みや導入方法を知りたい。
・どんな人でも心を寄せ合う事、共感する事、認め合う事が何よりも本当に大切だと思います。


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 皆様、ありがとうございました。そしてこのアンケートをご提供くださった県社協様、ありがとうございました。


 こころの響き合う受講生さんと出会いたい。
 私からも全力でご提供する。あなたたちも全力でとりにきてほしい。

 「わからない」なんて言う人は要らない。


 それにしても昨年来、
 稚拙な主催者挨拶や講師紹介の多いこと。

 上記の県社協セミナーでは、主催者代表と事務局の方が大変見事な挨拶と講師紹介をしてくださったのだ。



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 11日、兵庫県伊丹市にある県内でも先進的な知的障害者作業所、社会福祉法人いたみ杉の子ゆうゆうさんにお邪魔しました。

 対応してくださった村山俊宇所長(39)と山本晴美主任(40)。

ゆうゆう1


 去る2月、兵庫県社協・青年協主催のセミナーに村山さん、山本さんが来場され、お2人とも素晴らしい宿題を提出されました。そこへ私が「発達障害について勉強したいので施設見学させてください」とお願いしたもの。


 通所施設ゆうゆうさんは、利用者約60名、スタッフ29名。訓練や創作よりは作業に重点を置き、クッキーやハーブ石鹸、紙箱の組立、段ボール作業を施設内で班に分かれて行ったり、企業に出向して草取りなどの作業をしています。障害の内容はダウン症、自閉症、単純遅滞など。


 
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 クッキー班(利用者9名、スタッフ2名)のスケジュール表。今日は午前中に「計量」「丸め」の作業があり、午後は焼くことになっています。半日に1ペアで生地3kgを「丸め」、クッキー30個分程度を焼くことができます。


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 完成品のクッキー。紅茶クッキー、チョコチップクッキー、クルミクッキー、ココアアーモンドクッキー、コーンロッシュ、シナモンロッシュとありました。正田はこの写真のあと早速いただいてしまいました。シナモンロッシュは信じられないくらいさくさく軽くお口の中でとけます。あっという間にひと袋が空に(こら)


 次は、作業だけでなく創作活動を組み入れた班のお部屋にきました。


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 紙に色を塗っている女性。施設の掲示板に壁板のように貼るためのものだそうです。手前の男性は鋏を使うのが上手なので、紙コップを細く切っています


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 お掃除上手な利用者さん。特別製の柄の短い箒で床を掃いています。「ここを掃くんですよ」と目印に床に紙くずをまいておき、それを掃いてちりとりに集めゴミ箱に入れます


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 こちらの班では近所の洋菓子店の紙箱を組み立てていました。組立は両手をバランス良く使える必要がありやや難度の高い作業です。



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 ゆうゆうさん製のハーブ石鹸。ローズマリー、竹炭、ラベンダー、豆乳、ミント、ローズ、カモミールの6種類があります。どれもケーキのように綺麗。

 村山さんによると、昔ハーブを栽培していたので酒やハーブティー等色々加工を試した結果、商業ベースに乗るのはハーブ石鹸だとわかった。販路は物産業界、ばら公園、東急ハンズ(過去)など。

「販路開拓は私たちスタッフの課題です。どう利用者さんの仕事を増やしてあげられるか」と村山さん。


 知的・発達障害の方々はある部分ではすごく高い能力を持っているが、例えば手先が器用だが、「何を、どこで、やる」と考えるとか、段取りよく計画的に物事をすすめるのが苦手な人が多い。

 そのため工程、道順、を交通標識のような形で「次何やるのか」を明確につくってあげるとうまく進められる。
 こういう手法をTEACCH(ティーチ)といい、ゆうゆうさんは約10年前、兵庫県内ではいち早く取り入れて、自立度を高められるなどの成果を上げているそうです。


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 自閉症の利用者さん。石鹸を画面奥の器具を使って成形するのがとても上手。面取りまで綺麗にやって、あのケーキのような形になるそうです。

 この人が毎日のスケジュール管理に使っている道具が、これ↓↓↓

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 この人は文字を比較的認識するので文字でスケジュールを表示していますが、その人によって受け取りやすいものが違うので、ある人には絵、別な人にはカラーブロック、と表示を工夫します。


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(すみませんこの写真は本来は「たてなが」です。この画面では右側が本来上です。なんでかなー)

 ある女性は、ドラえもんのシールを壁からはがして、踏み台を3段上った先の壁の上のほうに貼るということを作業の合間にします。これは体をほぐすためのちょっとした体操を義務づけるためのもの。



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 利用者さんの中には、「先の予定のことばかり考えて不安になる」タイプの人もいる。この人に「今やる作業」だけを考えてもらうために使っているのが、1枚ものの写真。(この写真も左90度回転させてみてください)

 
 みればみるほど、障害者の方ばかりではない健常者の中にもある時間認識のずれとか、受け取りやすい信号の違いなどにも思いを馳せました。
 そう、みんなが一様なんてことは絶対ないのです。ほんとは健常者にもこれくらいそれぞれの違いに気を配ったほうがいいのです。なんか普通のマネジメントの中にも活かせそうだなー。マネジャーの対応能力を上げることが必須だけど、それはちゃんと鍛えれば上がります。


 各班の部屋にはパーティション(衝立)が沢山あり、これは真っ平な大部屋でぽつんと仕事をすると不安に感じてしまうとか、集中力が長く続かずいろんなものに興味をもってしまうため、衝立で集中しやすい環境を作るとかの意味合いがあります。



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 廊下の足型マーク。これは緑の足型から赤の足型までをお掃除して掃くんだよ、というサインのようです。


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 利用者さんの字


 そして紙工班では、段ボールの組立や、段ボールを切れ目のところから外す作業をしています。


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 段ボールを型から外す作業は比較的障害の程度の重い人にもできるので、施設にとって助かるそう。

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 この人は、デジタルタイマーを読めるのでタイマーを掲示しています。


 急に紙工班の中で大声。気分が急に盛り上がったりまた静かになったり。


 このほか伊丹空港近くに家具工場があり、そこへ利用者6名スタッフ2名が出向してねじをしめたり金具をとりつけたり、といった作業を行います。それらの家具はニトリさんなど身近なところへ納入されます。

 住友電工株式会社の特例子会社、住電フレンズでは社員として草取り、清掃作業など。「卒業できる方、外へ出られる方(利用者さん)は出たらいい。うち(ゆうゆう)は1つの場だよ、出てもいいしずっといてもいいよ、というスタンスです」と村山さん。

 「もっともっとメニューを増やすのは僕らの責任です。人目に触れるところで皆さん活動してほしい。施設の中にいると閉鎖的になる。利用者さんはやれる力もやりたい気持ちもある。それを社会、地域にアピールしたい」。


 作業のほか法人挙げて夏祭り、運動会や、養護学校と連携したフェスティバルにも力を入れます。そうしたとき地域の団地、自治会の方などと一緒にものごとを進めることを村山さんはとても大事にしているそうです。



「障害者の仕事を10数年やっていますがまだわからないことだらけです。下手に経験を踏んでしまっているから、こんな一面があったのかとか、はっと気づくときがある。『オレこういうとこみてへんかったなー』とか。
 それは山本(主任)とか利用者のお母さん方から指摘されて気づくことがある。」


「正田さんの研修で学んだ『承認』、相手の気持ち、考え方、やっていることを認めてあげて理解してあげて時には補足してあげて助けてあげて、ということ。
 やってみると、声かけ1つで変わるんですね。
 ぼくも悪いことに目が行きがちだったけど、頑張ってきたこと、考えてきたことを認めてあげると、相手が自然とその延長の行動をとる。こちらから『しろ』『して』という必要がなくなる。
 研修50日後の今は、若手が相談してきてくれるようになりました。以前はそんなのなかった。中には、職場で気づいたことを色々と意見として言ってきてくれるようになった子もいます。相談しあう、共有しあう関係づくりができつつあります」

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 村山さんは、iPadのカバーの中に縮小コピーした「例の表」を入れてらっしゃいました。当協会の「介護福祉バージョン」をそのまま手を入れずに使っているそうですよ林さん。こういうの見せていただくと幸せになっちゃうな、正田。


 この人間力の高い人たち。知的エリートという言葉があるが福祉の世界でよくみかけるのは「EQエリート」とでも呼べるような人たち。正田は2月のある日の午後に社協さんで半日研修をさせていただき、そのあと懇親会にも村山さん山本さんをはじめ多数の人が出席されましたが、研修をはなれてお話ししてみて皆さんのそのコミュ力理解力共感力…の高さに驚き、
「こんな凄い人たちに私はおこがましくも研修をしていたのか」
と思ったのでした。
 しかし村山さんと山本さんは、「いや、あの研修は良かった」ときっぱり言われるのでした。
 山本さんは主任の立場からスタッフたちを実験台に「承認」をし、相手が延長上の行動を自分からとってくれるので面白くどんどんやっている、ということでした。一方村山さんの実験台は山本さんですが、そのときは山本さんはちと「構えて」しまう、とのことでした。

 このお2人を含めスタッフのうち7名がフルマラソンにエントリーしていました。先日の城ヶ崎先生もそうでしたが、やはり1日中イレギュラーなコミュニケーションをとる多様な人々に関わるのは、体力が必要そう。他の施設でも、上司部下ともフルマラソンだかトライアスロンをやっている例がありました。

 ・・・体力が大事なのは普通の会社組織のマネジャーさんも一緒ですね。ちゃんとやろうと思ったらそうだと思います。

 
 通所施設「ゆうゆう」から始まり入所施設の「ライフゆう」、日中活動の「フォーゆう」、グループホームの「ウォークゆう」と7か所のケアホーム、それに学齢期の障害のあるお子さんのための日中一時支援「ヘルプゆう」相談支援・就労支援事業「ウィズゆう」と、地域の要請に応える形で矢継ぎ早にメニューや組織を拡充している社会福祉法人いたみ杉の子。
 急速に大きくしている分、スタッフの人材育成やマネジメントが追いついていない。設立当初の理念が薄まってしまいそうな不安がある。「私たちは、どうやってこの人を支援するかは考えてきましたが、確かにマネジメントなどは苦手な分野でした」と村山さん。



 そのあと正田のマニアック関心に応えて村山さんから発達障害についての資料をご紹介・ご提供くださいました。

「僕もこれまで高次機能障害を含む比較的軽度の発達障害のことは、目をそむけていたんです。でも正田さんから投げかけていただいて、かつ近所の特別支援学校―発達障害の生徒さんがほとんどのところ―から実習の依頼もされているので、そうかこの方面の勉強をしなくちゃなあと、目ざめたところなんです」(村山さん)。


 色々お話しして、やはり「子どもの頃からの障害の受容がご本人の発達のためにとても大事」という結論になりました。
 なんかお互い今後ご一緒に勉強あるいは勉強したことを持ち寄るような機会がありそうです。


 村山さん、山本さん、貴重なお時間をいただきどうもありがとうございました!


ゆうゆう2



 クッキーや石鹸についてのお問い合わせは:
 
 社会福祉法人いたみ杉の子
  障害者通所支援施設 ゆうゆう
 〒664-0006 伊丹市鴻池1丁目10−7
 TEL (072)777-7486
FAX (072)777-7446



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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「よく晴れた青空が広がります。黄砂の影響はほとんどなさそうです。」

ときょうの天気予報。そして震災から2周年。


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 10日、明石ソーシャルワーカー事務所主催の「あかし!セミナー」第44回で「クレーム」についてお話をさせていただきました。

 題して「クレームは怖くない!心を温かくする『承認』の魔法」。


「あかし!セミナー」さんではこれまでに2回、「承認」についてお話をさせていただいています。今回は趣向を変えて、「承認」を応用したクレーム対応のお話。


 11名の方が参加されました。


 3人1組で「うまくいかなかった会話」をグループワーク。そのあと「クレーム」とりわけ介護福祉でありがちな種類のクレームとそれへの対処法をお話ししました。


 最後は、「共感」と「承認」を使った対応法にもトライしていただき、参加者の皆様から「気持ちが変わった」というお声が出ました。

 
 「こんなに参加者の満足度が高かったのは久しぶり」と主催者さんも言っていただき、皆さんが充分納得して学んでいただけて何よりでした。


 意欲的に業界の向上のための教育に取り組んでおられる明石ソーシャルワーカー事務所さん、このたびもお声がけいただきありがとうございました。また真摯にワークに取り組まれ、「承認」という新しい概念にもその難しさにも真正面から向き合ってくださった参加者の皆様、ありがとうございました。


 ところで、このセミナーでは大筋「善意のクレーマー」を前提にどう対処するか、をお話しし、善意のクレーマーに「モンスター」とレッテルを貼らないこと、マイナス感情にマイナス感情で応じないことなどをお話ししましたが、一方で「これに当てはまらないクレーム主も確かにいる。皆さんの心を守るために」ということも付け加えました。


 実際には、精神障害や、とりわけこのところ私が関心をもってきたような脳機能の障害に精神疾患を合併したような人も執拗な妄想的なクレーマーの中にはいるようでした。そのケースでは自治体も一次関与しましたが手を引き、介護福祉職や看護職の人を守る仕組みはないようだとのことでした。


 それは「クレーム」という現象全体の中の一部ではありますが、当事者の困り度は並大抵ではないのでした。


 このブログの読者の方にも、もしこうしたケースで介護福祉職や看護職の人を精神疾患がらみのクレームから守る仕組みや手立てをご存知の方がいらっしゃれば、是非お知らせください。


 こうした問題を話題にすると、かならず「障害者の権利」や「障害者差別」という概念も出てくることは承知しているのですが、一方で定型発達者/健常者もまた決して今の時代楽に生きているわけではなく、不断の努力をして何とか経済的自立やこころの安寧を確保している存在なのです。

 とりわけ、この「不断の努力」―介護福祉職の中には、コーチングなど余計なお説教だと思うくらいヒューマンスキルの高い人も多い、しかし得てしてそういう人は、ある種の障害をもつ人にとっては自分のお世話係りにしたい候補の人なので安心感やなれなれしさをもって傷つけの対象になったりする―をめぐるジレンマが気の毒でならないのでした。


 こうした問題についても、もし良い案があればご教示いただきたいです。これまで私が漁ってきた文献の中にはなかったです。



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 また「1位マネジャー現象」が起こってしまった。


 昨年6月に研修し、このほど6か月後の結果が出た人です。

 ただ今回は私にとってあんまり嬉しい話ではない。例によって、企業内研修で「ひびいた」人と「ひびかなかった」人がはっきり分かれ、そのなかで「ひびいた」1人のマネジャーさんのもとでモチベーション指数ががーんと上がってしまった。当初全体の中では下から数えたほうが早かったのだが6か月で16施設のトップに躍り出てしまった。というお話です。


 いかに「ひびく」人をつくるか、歩留まりを良くするかが引き続き課題。

 
 このグループの研修の場合は、グループ全体の平均年齢が高かった。例外的に「ひびいた」人も含め60歳以上ばかり。


 この世代の人は「団塊」であり、日本の一番いいとき、イケイケドンドンで何事も何とかなった時代に青春を謳歌した人々であります。勢いとナルシシズムさえあれば何とかなってきた。鼻っ柱だけは強い。大風呂敷は広げる。


 だから「人の育て方」なんて辛気臭いことを今更習おうとは思わないのです。純と愛のお父さんだってとうとう変われなかった。


 今後はこの年齢層の人を対象に研修したいとは思いません。もしこの層の人に対して研修が必要だ、という話になったら、同じ世代の男性が講師になってやっていただきたいと思います。


 とまれ、1位になった人については3か月の調査が出た時点で大きくポイントが上昇していたので、インタビューをしに行きました。まだその時点では「1位」までにはならなかったが「上から数えたほうが早い」状態にはなっていました。

 種明かしすると、「インタビュー」と「1位」も相性がよいのです。「承認コーチング」を始めてある程度の手ごたえをつかんだところで、ご本人にその取組ぶりをインタビューしそれをメルマガやブログに掲載する。するとその「インタビューされ、掲載された」ことが「行動強化」の役割を果たすようで、そのあとさらにうなぎ上りに成績が上がってしまうのです。

 これは過去の銀行支店長さん、自治体の課長さん、その他何人もの「1位マネジャー」「業績急上昇マネジャー」で経験しているので確信に近いことです。


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 「歩留まり」の問題に関しては、どうもやはり講師の私よりは研修事務局の仕事が大きくものを言うように思う。中高年の受講生が「この講師の話をしっかり聴こう」と思うかどうかは、研修中ではなく研修前日と開始時までにほぼ決まる。いかに前宣伝を上手にやるか、綺麗な包装紙に包むか、プロモーションの問題であるように思う。


 とりわけ風采のあがらない中年女性講師の私のばあいには。またもちろん、研修効果の上がりにくいことが予測される高年齢層の受講生の場合には。


 このブログにはなんども出てきている話だが、事務局がだらんとやる気がなく、講師紹介をカミカミで読んだり、「オレの方がこんな女よりずっと凄いんだぜ」とナルシシズムをこめて、揶揄や皮肉を交えて読んだりしたら、それでもうその研修はアウトだ。悪意が一気にその場に流れ込む。丁寧に作り込んだシェフの料理にウェイターが毒を仕込むようなもの。こういう言い方をすると傲慢なようだが、でも本当である。ひとつの研修ではっきりと結果を出して組織を良い方に変えたいのなら、講師と心中する覚悟をするしかない。もともとそういう時代の曲がり角を意識した賭けのような研修なのである。


 こういう内容のことを去年はとりわけ何度もブログに書いた。恐らく、2012年はひときわ多く研修事務局の悪意やナルシシズムに見舞われた年であったと思う。嫌な時代だ。また今年になってからも一部では続いた。


 自分が依頼しておいてどういうこっちゃ、と言いたくなるが、自分のナルシシズムを正確にコントロールできる人材は、私の経験では「研修事務局業界」には少ない。恐らくあまり自分に厳しくない人々が、ナルシシズムを喚起するような性質の研修にたびたび曝露するから、職業病のようなものなのだろうと思う。その結果組織や部署の存在目的に反することも平気でやってしまう。ナルシシズムで身を持ち崩してしまう。彼らはそれでいいと思っているのだ、もともとひとつの研修に組織を変える力があるなんて思っていないんだから。


(付記すると、正田はNPOの前身の任意団体コーチング・リーダーズ・スクエアの時代は講師もしたが事務局もずっとやっていた。東京から川崎から京都から、信頼できる講師をお招きして薄謝でお話をしていただいたが、そのとき会得したのは「講師紹介とはすなわち承認である」ということだった。リスペクトと今日話をしてくれることへの感謝の念をこめて講師のこれまでの軌跡をよむ。それをきちんとやれば、講師が口を開くときには会場に同じ感情が流れていて、学ぶためのベストの空気をつくれるのだ。結局何が最高のお客様満足か、である)


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 20日の兵庫県社協での研修の宿題が返ってきました。

 期日より早く、真っ先に提出してくれた人に対して私は、

「早かっただけでなく過去を通じて最高の出来の宿題です」

と絶賛のコメントを送ったが、そのあとも非常に高いレベルの宿題が続いている。

 この人たちには、届いた。ひびいた。しみじみと嬉しくなる。
 この回は、事務局の方と私の合作だった。良い研修ができた。

 もう少し待ってから共有ファイルを作って皆様にお送りします。

 期日を過ぎても待ってるからね。


 また、本来福祉業界の出身でない私にこうした研修の機会を与えてくださった事務局の皆様と、その前の段階で完全未経験者の私に数年前初めて依頼してくださった某ソーシャルワーカー事務所様、またそこに参加した結果、力強い成果を出してくれた某受講生さんに感謝。あなたがたが日本の介護福祉を変えたかもしれない。




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 20日、兵庫県社会福祉施設経営者協議会・青年協議会主催の平成24年度第2回定例研究会でお話しさせていただきました。


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 タイトルは

「職員の幸福度を向上し、職場を変える!〜職員の行動変容を促す「承認」〜」

です。

 かっこいいでしょ。12月の同協議会理事様、事務局様との打ち合わせで決めました。
 でもご想像のように中身はいつもの「承認」のお話でございます。


 ご承知のように福祉現場は急増する需要、人手不足、転職人材の育成、そしてきつい仕事とそれに見合わない報酬、など厳しい「人」の問題に悩まされています。ときにはクレーム、入所者虐待それに火災(これは人の問題ではないけど)といった形で社会面記事になってしまうこともあります。


 この日は県北の豊岡からの方々や、兵庫県社協・青年協の会員以外の方々までお声掛けいただき、52名の方々が参加されました。

 正田からは、皆様のお仕事に非常に多くの面で役立つスキルだからと4時間半というこの研究会としては異例の長さの時間数をお願いし、それにもめげず多忙の中を参加してくださった皆様からは、「時間があっという間だった」というお声が出ました。


 
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 たくさんの思い出に残る場面がありましたが、

 なかでもセミナーの中盤、流れを一旦止めて会場の皆様の意思を問う場面になったとき、


 期せずして会場から拍手がわきました。この場面で拍手で応じていただいたのは初めてでした。1人の人が自発的にはじめてくださった拍手がさざ波のように会場全体に広がり、

 わたしは感動で声がつまりそうになるのを何とかこらえながら、セミナーを続行したのでした。

 流石は福祉の皆様、人の心を汲んで対応することを仕事にされている方々でした。


 1時から5時半までがセミナー、そのあと懇親会にも20名ほどの方が残られ懇談されました。

 
 代わる代わるお隣にきてお名刺交換したりそれぞれの職場の困りごとをお話しされたり・・・、

 この日は高齢者福祉の方々だけでなく、障害者作業所(とりわけ知的障害の方の)の方や保育所の方など、正田がこれまで研修未経験の分野の方も多数来られ、そうした方々とお話させていただくのも大変新鮮な経験でした。

 幸せなお出会いに感謝いたします。

 改めてご参加の皆様、まためんどくさい講師正田のかずかずの注文にも嫌な顔ひとつせず応じてくださった県社協事務局の皆様、理事の皆様、本当にありがとうございました。



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 翌21日はまたバスツアーで四国お遍路の旅2回目に参りました。


 今年こういうことを思い立ったのは、おこがましい講師業をしている自分の後ろめたさの表れなのでしょうか。



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 日程が前後しますが2月8日、姫路の異業種交流会「金曜会」というところでお話をさせていただきました。


 お題は先週と同じ、「日本の企業をつながり力で動かす!」。

 ネタバレになるのを避けてこのブログでのご報告が遅れましたが・・・、


 「金曜会」はもう30年以上月例で続いているという、姫路でも由緒ある異業種交流会です。

 これまで講師を務めた先生が「いい会だなあ」と自分も入会してしまうことがあるというだけあって、司会者からの挨拶・会長挨拶・講師紹介と、大変格式高く進行し、約30名の地域の経営者さんが素晴らしくいい雰囲気で聴いてくださいました。


 事務局を務められた濱口商店会長・濱口浩平さんには、資料印刷(なんと49枚のスライドを1p1枚で印刷してくださいました。半日ぐらいかかったそうです。その他講座のチラシの印刷なども甘えてしまいました)、記録作成・写真撮影など大変お世話になりました。
 

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 正田はしょっちゅう「早く死にたい」と口走る女ですが、いい方々とのいい記憶はしっかりとどめておきたいものです。


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 そしてきょう17日(日)は、また姫路に行って帰ってきたところです。

 
祈り



じばさんビルで上映された映画「祈り〜サムシンググレートとの対話」を鑑賞してまいりました。


 祈るという行為が健康状態やこころの状態に影響を与えるということ。ダイアナ妃が交通事故で亡くなったときには、世界中の人々の強い感情が地磁気にまで影響を与えたということ。


「外国人はいずれも、日本人のような広い視野を持っていない」

 とアメリカの女性科学ジャーナリスト。

「天災のときに協力し合う、助け合う、それができるのが日本人だ。欧米人は個人主義で自己の利益だけを考える」


「21世紀は日本の出番だ」

 この映画のメインの登場人物である村上和雄・筑波大名誉教授は語りました。

「『もったいない』『おかげさま』『ありがとう』

 いずれも外国語に翻訳できない言葉。自然への感謝を伝える言葉。

 日本を尊敬される国にする、そういう国家目標を立てて努力すればいい。そうすることが私の天命だと思う」


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 「祈り」は、例えば野暮ですが今、アファメーションという考え方があります。その中にも色々と考え方があるようですが、

 当協会の今年の方針

「日本人のためのリーダーシップ教育、アンチ自己愛、優秀さと幸福感、女性活用―2013年も願うこと」

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51842418.html 

では、「する」という決意の言葉ではなく、「願う」「念願する」という言葉を使って言っています。

 無意識ですが、アファメーション的なものを意図していたと思います。


 なお正田は宗教的にはかなりごちゃごちゃな多神教人間で、若いころの一時期はチベット仏教にもご縁がありましたし(ご興味のある方は「なぜオフィスシェルパなのか」の記事をご参照ください)、結婚式は神戸のプロテスタントの教会で挙げ、そのために礼拝にも通いましたし子どもたちも一時期日曜学校に行っていました。また昔から神社仏閣は大好きでしたし今は姫路師友会等で儒教のお勉強をする一方、趣味のコーラスではバッハなど宗教曲ばかり歌うグループに入りラテン語の祈りの言葉をのべつ歌い、カソリックの栄光教会でチャペルコンサートをする、というしだいです。

 なので基本的に宗教ずきな体質なのですが八方美人です。うちのNPOのやってる「承認教」もみる人がみると結構宗教くさいと思います。

 上記の村上和雄氏は、高血圧をもたらす物質を発見するという科学史上目覚ましい業績を挙げた人であります。一方Wikipediaによれば某宗教の信者であり、「サムシング・グレート」というのもその宗教のある概念について言っているそうです。


 こういうグレーゾーンなものが多くなった。そういうことを押さえたうえでものを書かないと。でも全然書かないのもどっか違うような。


 あと宗教ずき体質ではあっても、エビデンスのないものは基本的に信じない性格です。それは、恣意的に受講生さんを引っ張り回すのはしたくない、と思う気持ちが強いからで。


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 また時間が前後しますが14日(木)は大阪商工会議所の「インバスケット研修」に行っていました。

 多くの大企業が管理職登用試験に使っているというもの。

 きょう自己採点(甘めに)してみたところ、65点でした。1時間にわたり、大体1分に1個強の判断をしていたことになります。(手書き回答という制約がなければもう少し多かったのではないかと思います。言い訳)あと優先順位上位3つの案件は、3つの中の順位はちがったものの内容は模範解答と一緒でした。

 さあ、管理職に登用してもらえるかしらん。

 この成績が良いのか悪いのかはべつにして、一般に女性とくに主婦経験者のほうがこういうこまごました決断は得意なのではないかと思います。やっぱり家事・育児で雑多なことを同時並行でやりますからね。

 問題は大きな戦略のところの決断です。やっぱり、「戦略ずき」は男性に共通にみられる傾向みたいです。


 でも「人・組織」を見落とすと戦略どころではないんだよー、ふっふっふ。


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 先日このブログでご紹介した、城ヶ崎滋雄先生とのステキな企画が進行中です。でもないしょ。



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 13日、公益社団法人兵庫工業会の人材育成委員会イベント部会で講演をさせていただきました。


 お題は「日本の企業をつながり力で動かす!」



 前半では、日経ビジネスの記事などを引用しながら

 「人材育成の不幸な20年」
 「日本人の労働生産性、チームワークは危機的状況」
 「遺伝子的にみた日本人の特色」
 
 についてお話しし、そこで一旦止めて参加者の方のディスカッションタイムとしました。

 各グループ熱心に討論され・・・、

 どの企業様でも同様の問題に悩んでいる、と異口同音におっしゃいました。
 「叱る指導」ではもう今の人はついてこない、とも。


 後半では、「承認中心コーチング」のここ10年来の取り組みをご紹介し、最後に直近のある工場リーダー「Y君」の頑張りによるモチベーション向上について、統計の数字をからめてお話ししました。


 質疑の時間のやりとりをご紹介します:


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問:組織アタッチメント、愛社精神が上がるとはどういうことか。自分自身40歳過ぎまで愛社精神など持てなかった。

答:組織アタッチメントはこの質問紙(手元資料)の中の6問の質問への回答によって測る。こうした問いへの回答が1回目と比較して2回目は上がったということ。リーダーが良ければ愛社精神は上がる。そういうことが検証された。もしこのリーダーの上司の役員などが良くなればこのリーダー自身の愛社精神ももっと上がったろうと思う。



問:自分は今70歳だが、歴史的にみて今はどういう時期なのだろうか。こうした承認のような教育は過去にもあるのか。

答:自分自身今付け焼刃だが姫路師友会などで歴史の勉強をさせていただいている。例えば二宮尊徳の報徳精神などは承認と非常に近いものではないかと思う。二宮尊徳は金融知識も豊富に持っていた人だから単純に比較はできないが、真摯に仕事に当たることを教えるうえで報徳精神をリーダー層にも一般のはたらく人にも植えつけた。その結果豊かになった。また上杉鷹山なども徹底した倫理教育をやったという。貧しい時代になると、人心が地に墜ちる。小さくなったパイを取り合うため、弱肉強食になり、強いものが弱いものから奪うことが起こる。組織がギスギスした状態になる。それを一致団結して生産に向かわせるため、徹底した倫理教育が必要になった。今そういう局面なのではないか。
 また、良く言われるのが今は明治維新、敗戦に匹敵するような時代の変革期だ、と。しかし現代の場合、超長寿社会なために、70歳の方を目の前にして失礼だが上の世代の人が大量に生き残っておりなかなか時代の変わり目だと実感しにくい。私どもの立場としては、「こういう教育が必要なんです」ということをずっと力の限りお伝えし続けるしかない。



問:自分は現場リーダーだが、今の部下に元上司がいて困っている。

答:そういう構図があるということは去年の管理監督者大会で初めてきき、今そういうことになっているのかとびっくりした。上司部下双方がどれだけ大変なことかと思う。ちょうど、昨日(12日)の日経新聞夕刊に「濡れ落ち葉中年にならない」と題した記事が載り、そうした上司部下逆転現象についても取り上げていた。その記事の結論としては、そうした元管理職の50代平社員の方にはそれ専門の研修を受け、自分の人生や仕事について考えてもらうのがいいということだった。

追加の問い:自分はその元上司に仕事を与えて任せるようにしているが、それは引き続きその通りでいいだろうか。

追加の答え:大変よろしいと思う。「あなたは信頼できる人からお任せしますね」ということを言葉ではなく態度で示しているので、それも形を変えた承認だと思う。補足すると、去年の管理監督者大会で出た話題では、「自分は元上司に『相談』をしている」という人がいた。「今うちの部署の運営でこういうふうに困っているんですが、どうしたらいいでしょうか」とおうかがいを立てる。すると相手も喜んで色々アドバイスしてくれたり、協力してくれる。「相談」も従来から承認の一形態として私どものテキストに載せている。


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 皆さん非常に真摯に問いかけ、対話してくださいました。感謝。


 私は最後に爆弾を投げました。


「人材育成の世界の構造的誤解を解きたい。私はこの世界のプロパーではないから外部の目から色々おかしいところを見てきた。今、地域の経営者の皆さんに正しい考え方を周知したい」。


誤解1.人材育成とは若手〜中堅に対して研修を施すことである。

⇒人材育成はリーダー育成を基軸とすべきである。


誤解2.リーダー育成は男性的な指令の方法を学習させることである。

⇒リーダー育成はとりわけ日本では、
「承認」を中心としたコーチングとその応用の学習とすべきである。



誤解3.人材育成は担当者に任せておいてよい。

⇒リーダー育成を含め人材育成は、
経営者が組織のグランドデザインから考えること。



 「担当者の悪口とかを私の立場で言うと自分がおまんま食い上げになっちゃうかもしれませんけど、だからだれも言えないと思うんですけど、私幸いNPOなんで、実態は研修会社ですけれども非営利スタンスでずっとやってきたんで、こういう言いにくいことも言わせていただきます」

と私。

 まあどんな厚顔無恥な女なんでしょうか。

 実際は担当者の方の中にも非常に組織に対して当事者意識を持ってこうした研修の導入を一緒に考えてくださる、たとえば講演に登場した「Y君」のところの担当者の方々もそうなんですが、そういう方もいます。たまたまその方々が今回は欠席されたのをいいことに、組織に対する真摯な考察もなくしょもない蒟蒻問答に終始する「担当者」に対する積年の恨みをここで一矢報いた、という感じです。


 あと経営者の方々にクギも差しました。

 
「リーダー層から役員層に対する怨嗟の声がすごい。ミドルマネジャー時代にふさわしい教育を受けてこなかった人が今の役員になっている。パワハラの被害者のトップは中間管理職。役員、部長が中間管理職をいじめるという構図になっている。Y君みたいな、やる気のない大量の40代を引きずって走っている人を罵ってどうするんですか?単なる役員たちのストレスのはけ口にすぎない。いいですか、リーダーは人一倍責任感のある人だからリーダーになってるんじゃないですか。でしょ?」




 最後に私から皆さんに謝辞を述べて講演が終了したのを受けて、
 この日は事務局担当の人が見事にやる気がなく、代わりに別の人が慌てて前に走り寄り、

「正田先生、ありがとうございました」

とお礼を述べてくださいました。


(サボタージュをきめこんだ担当者は、これも企業の多くの「人材育成担当者」と同様、「賢い女なんか嫌い」という匂いをぷんぷんさせた男性でした。こういう価値観をもった人には私も打つ手なし、です)


 参加者の方々が三々五々、講師席まで歩み寄り、お礼を言ってくださいました。

 その中の1人の方は:


「2年前この場で先生の話をきいたとき、私は中国に行って現地法人の副総経理をしていました。当初の私は怒ってばかりの旧来のマネジメントでした。しかし先生の話をきいて取り入れてみようと思いました。まずは中国人の現地の文化を受け容れるところから始めようと。それで結局うまくいき、今は中国人の幹部たちにも同じことをするように言っています」


 嬉しかったですね。そうなんです。国境を越えてもかわらないというか、とりわけアジアの人は日本人と遺伝子的にも近いですし、中国も農村部とかそこ出身の工場労働者とかは日本人の工場労働者ともそんなに性格はかわらないはずなんです。もちろんひょっとしたら北中寿教授が言われるように、「承認中心コーチングは世界中で使える!」なのかもしれませんけれども。遺伝子がどうとかではなく、「相手の文化を受け容れる」とか「コミュニケーションをとりにいく姿勢」ということが大事なんだ、とそういう話なのかもしれませんけれども。

 海外進出する日本企業の弱さとしてよく指摘されるのが「マネジャーの弱さ」、マネジャーに対するトレーニング不足です。十分なトレーニングを受けずに工場長として赴任する日本人が現地の反発を買う。それは語学力とかの問題ではなく、ごく一般的なヒューマンスキル系のマネジメントのトレーニングを受けていない、という話なのです。


 一方でさっきのサボタージュおやじ氏は入口近くで他の人と「グローバル人材育成がどーたらこーたら」と、ええかっこしいの言葉をしゃべっておりました。
 凡庸な人はいつまでたっても気がつかないんです。グローバル人材育成とかグローバル経営とは、実は本質的に「承認中心コーチング」のことだったりするんです。
 かれはきっと、目の前でどんなすごいことが起こっていても永遠に気がつかないタイプの人なんです。


(この人物がイヤガラセ的に告知を怠ったため、今回の講演会の参加者はわずか16名だった。また事務局からの冒頭挨拶も終了挨拶もなく、会場入口には催事名掲示もなかった、参加者が来場したとき受付の人の配置もお釣りの準備もなく居合わせた主催団体のほかの人が慌てふためいた、経済団体としては異例のセミナー開催方法だった。ああぞっとした。しかしこういう教育事業をしていたら逆に人の心の汚さをみる機会も多い。かれは私に意地悪をしたつもりなのかもしれないが、自分の所属している団体の名を汚したとは思わないのだろうか。講演終了によりこの人物とお別れでき、正田は心からほっとしている。こういうことも事実なので、歴史のひとコマとして記録しておきたい。)


 ともあれ参加者の皆様が喜んでくださったのが何よりです。


 この講演会を蔭で支えてくださった皆様、主催団体の皆様、データ公開をお許しくださいました顧客企業の皆様、統計解析の方法をご教示くださいました過去の受講生様、そして当NPOを支えてくださいました過去のすべての受講生の皆様、改めてお礼申し上げます。




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3日、2年ぶりにNPOの忘年会をしました。神戸三宮・丹波地鶏の店「ちょぼいち 鶏鶏」にて。

忘年会2012



 小柳さんと山口さんが帰ったあとだった!お二人ごめんなさい。山口さん、ご家族は大丈夫でしたか。

 NPO会員・受講生5名と私、それに某新聞の記者さんが飛び入りで参加されました。

 「承認するリーダー・リーダー予備軍」の方々で歓談されました。

 たくさんの新しい心温まるエピソードと、「承認は結果が出ますから」という力強い言葉がきけました。

 皆さんとても「強い」方々ですが、それでも時にはこうして集まって力づけあうのもいいものです。

 
 私はこっそりこの日49回目のお誕生日でした・・・いえいえ流石は皆さん、「おめでとうございます」で乾杯をなんどもしてくださいました。大変幸せな夜でございました。



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 第12回神戸ベンチャーフォーラムに、スピーカー兼パネリストとして出席させていただきました。


神戸ベンチャーフォーラム3




 関西国際大学准教授・松本茂樹氏が代表世話人を務める神戸ベンチャー研究会の第142回例会。正田も以前ここに世話人としてお世話になっていたことがあり、(はい、「お世話になる」ほうの世話人です^^)

 この年1回11月に行われる「神戸ベンチャーフォーラム」からは、7年ほど前、神戸大工学部・塚本研究室の装着コンピュータを使った「イルミネこうべプロジェクト」がハプニング的に誕生したのもみていました。

 今年は女性ソーシャルベンチャーを特集しているということで、松本さんが「そうだ、正田さんもソーシャルベンチャーだった」と気がついてわたくしにもお声がかかったんだそうです。なんだか感無量です。


 ご一緒のスピーカーは、塚本研究室や「イルミネこうべ」を陰で支えたITコーディネータのえぬぷらす代表・中田眞城子さんと 女性起業家支援の会の立ち上げを企画しておられるエディターズルーム コレット編集室・内橋麻衣子さん。


 正田は先日兵庫労働局の会合でお話ししたのと同じネタで、女性活用を阻む組織内の問題についてお話しさせていただきましたが、お話の後半、「解決編」にはこの日の主催者、松本さんが1つのエピソードの重要登場人物になったのでした。


 銀行支店長時代の松本さんの名セリフ「あなたは美空ひばりだ。あなたが歌うためのステージを私が用意する」などを含むエピソードをお伝えすると、松本さんの目に光るものがあったようにみえたのは気のせいか・・・


 
 そのあとパネルディスカッションがあり、ご参加の皆様から非常に活発な質疑がありました。

 おぼえている範囲でご紹介します(すみません、回答内容は私が回答したもののみです):


Q. 話の内容は日本のマネジメント力、リーダーシップ力が低い、女性活用以前にそのことが問題なのだと思うが。

A. その通りと思う。経験的には、リーダーたちには女性活用のためという名目ではなく承認コーチングのトレーニングを徹底して受けてもらいたい。隔てなく個々の貢献度をみる目を養えるので、それによって男性、女性というこだわりなく人材を育成したり登用したりできるようになる。まず女性活用ありきではうまくいかないと思う。うちのNPO顧問の太田肇教授はヨーロッパに視察に行くなどした結果、「ヨーロッパ企業では男女が小学生のように、性を意識しない状態で一緒に働いている」と言った。そうした状態を職場に持ち込むことができればいいのでは。


Q. 優秀な女性であってもご主人が遠隔地に転勤になったりして育児もあって仕事を続けられないケースもある。

A. プライベートが理由で退職することを根絶はできないと思う。男性でも介護を理由に退職する人もいる。ただ最近学者さんからきいた話で、アメリカではご夫婦で研究者をやっている例が多いがアメリカの大学では夫婦の片方がある大学のポスト、例えば准教授になると、夫婦のもう片方も同じ大学の同じポストを要求できる制度があるようだ。周囲からやっかみが出ないか心配になるがダイバーシティーのため、片方の転勤によって別居になったり片方が退職したりということにならないよう当然だと考えているらしい。まだ制度面で日本は見習うべき点があるかもしれない。(中田さんより、日本でもベネッセが夫婦が同じ土地に転勤する制度があると補足)


Q, 幹部登用の壁をぶち抜く優秀な女性は?

A. 女性がぶちぬく力が足りないのかガラスの天井があるのか、両方あり得ると思うが…、先ほどアメリカで「野心」は男女差がないという調査結果をご紹介したが日本の場合は女性に上に行きたいという気持ちが薄く、説得してやっと(幹部等上級管理職に)なってもらうのが実情と思う。個々の例では、先日全日空の上席執行役員の女性にインタビューさせていただいたが、立ち居振る舞い等素晴らしい方だった。第三者からきいたところではこの人は組合活動を長くやっていて、仲間、後輩のために会社を相手に交渉する姿を周囲がみて評価していた、上から吊り上げたのではなく周囲が押し上げた、ということだった。


Q. 些細なことが原因で人間関係を切ってしまう女性もいるが。また女性同士特有の人間関係の悪さがあるのでは。

A. 男性は些細なことという認識でも、上司部下関係と同じで女性にとっては大きなダメージ、ということもあり得る。なでしこジャパンの佐々木監督が言うように、公正な扱いは必須で、不公正な扱いをすれば切れてしまうこともあるが、「なでしこ事件簿」の中でご紹介したように、無意識でも不公正な取り扱いをしていることがあり得る。「女性は人間関係が悪い」「女性は感情的」などというのは、個々の文脈をよく見てから言うべきだろう。

(この件に関して中田さんの回答もおもしろかった。「女性は会社を辞めて起業するとき、すべての関係を断ち切りゼロになったところから再出発するところがある。そんな女性にとっては、仕事上この人とはご縁がないなと思ったら自然に疎遠になる、無理につながっておかない、ということもあり得ると思う。」)


Q. 今後はどうしていきたいか。

A. 今年から「100年後に誇れる人材育成をしよう」というスローガンを掲げている。これは正月3日のブログに掲載したところ「社長の年頭所感」というキーワードで検索されすごいアクセスがあった。狙って言ったわけではなくそれまでも無意識に思っていたことを出しただけ。これまで11年、あまりぶれずに進んできたが、こうしたリーダーシップ教育の世界は一時的にキャッチーなもの、一時的に流行って下火になるものが絶えず出る。あらゆる情報を集めながらぶれずに進みたい。私が一貫してぶれないことが受講生様の支えとなる。1人の受講生様には数十人の部下があり、その部下たちの家族も含めれば数百人の幸福に影響する。100年後に今を振り返って、「2012年頃にこのNPOがやっていたことは正しかった」と言っていただけるように。売上とか規模にこだわっていない。あまりキャッチーにならず、自分たちの最善と思うもの(教育)をしっかりやっていきたい。


Q. ビジネスモデルと理念は。

A. よのなかカフェ、「承認大賞」等非営利事業をしながら営利事業として企業研修。非営利事業の部分が営利事業の品質を担保していると思う。商才がないのであまり面白みのあるビジネスモデルではない。理念だけは教育なのでむちゃくちゃある。「100年後に誇れる・・・」というのもそう。「私が建学の祖だ」「私が建学の理念を創る」と、その件に関しては人の言うことは聴かない。自分の教えている教育と矛盾していると言われるとそうだと思う。それで納得してついてくれる人が会員とか受講生、お客様になってくれる。


Q. 女性で良かったと思うことは。

A. あまり良かったとは思っていない。料金交渉の場面、成功した研修が次年度継続されなかった場面など、女性でさえなければ、と思うことが多い。(加えていえば、受講生様の業績1位など目覚ましい業績向上事例が続出し何年にもわたって事例発表をしてきたが、企業研修の門戸は長いこと開かなかった。受講生様方は、「(自社で採用しているコーチングより)こっちの方が本物のコーチングだよなあ」とぶつぶつ言っていた。)
多少良かったかなと思うのは、「承認の反対は2つある。無関心と見下しである」ということを言っているが、「見下し」は承認の大きな障害となる。私が女性だったお蔭で見下しという感情に頻繁に出会う。そのぶん見下しというものの持つ性質について深く考えることができた。見下しを多く持っている人に対するアプローチ法も考えることができた。そういうのは女性だったことがプラスしているかもしれない。


・・・・


 このあと来場の方からはインフォーマルに「もうちょっと女性ならではの特性を生かしたことを言ってほしかった」といったご意見もいただきました。


 うーん、女性の特性といっても私あんまり優しくないしねえ・・・脳画像は、以前もお話ししたように「かなり男性的」なんだそうです。


「女性ならではの気宇壮大さ」
「女性ならではの視野の広さ」
「女性ならではの骨太な正義感」
「女性ならではのいさぎよさ」
「女性ならではの厳しさ」
「女性ならではの不屈の精神」
「女性ならではの論理的思考力」

 というように、「女性」と従来あまり結びつかなかったものが結びつく、それをおもしろいと思ってもらえたら有難いんですけどね。

 「女性だから、こうであってほしい」という予定調和な期待に自分を合わせることは、過去からしなかった。会社員時代、「女性だからこうだろう」という周囲からの期待がいちいち苦痛で仕方がなかった。「個別化」が強く、他人の個別性にも目を向けるが自分の個別性が侵害されるのも人一倍嫌。男性だって、「男性だからこうだろう」と頭から決めつけられるのは嫌だろうと思う。

 
 とまれ、松本さんも言われたように神戸ベンチャー研究会さんの歩みと私のコーチ業のそれとはほぼ同時期、ベンチャー研さんに色々な意味で育てていただいたんだなあ、と改めて感謝の念が湧きました。いまだ何ほどのものにもなっていない私が言うのもなんですが、末永く強い神戸のベンチャーを輩出されますように。

 貴重な機会を与えてくださった神戸ベンチャー研究会様、またご来場の皆様、ご一緒のスピーカーの皆様、ありがとうございました。
 



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 12-13日、兵庫工業会の管理監督者大会に講師として登壇いたしました。

 兵庫県内のものづくり企業から48名の受講生さんが参加。昨年よりやや少ない。今年は全員男性。


 そしてご一緒に講師をされる方々も私以外全員男性、いずれもものづくり企業出身の、社長経験者など錚々たる方々なのに、そこにまぜていただいています。


 担当した初日の分科会「コーチング〜承認・ほめる」の受講生さんは11名。冒頭から皆さん活発にご発言いただき、講師は全然苦労しなかった。ものづくりだから無口、というイメージは過去のもののようです。

 この世界でもコーチング研修は既に一巡。とはいえおおむね1日研修などで入っているので、その結果「承認」という、もっとも重要なパートが入らなかったために、全体があまり浸透しなかった、という結果になっている。

 今回は「承認」だけで6時間と、贅沢な時間のかけかたをさせていただいたが、時間が余るかというとまったくそんなことはなかった。何しろ関連で乗り越えなければならない課題が皆さん多いのです。


(そういうことは、以前「承認研修」に参加して「テンポが遅い」とかのたまった30代の人事のおねえちゃんにはわからん事なんだと思う。みんな研修を聴いては自分のもっている現場の現状を参照するのが正しいし、その過程で「内省」もする。「内省」をするとみんな自分から低い声でゆっくりした話し方になる)


 ものづくり現場の人員構成は年々複雑になっている。派遣・パート、女性、年上部下・・・、


 中には、「自分が入社した当時の上司が今の部下」なんていう逆転現象もある。どれだけやりにくいでしょうか。

 そして案の定、「雑談の時間がない」ことが問題になりました。


 受講生さんからは


「この研修を上の階層も受けてほしい」

「人事に研修報告のとき、この教材のシートを報告書につける」


と、「必要な研修だ」という意味をこめての大ブーイング。

 そして「エビデンスが必要だ」と、効果計測の統計調査を慌てて部下にもとることに。

(行き違いで、上司の受講生本人にしか調査紙がいってなかったのだ)


「皆さん、ちゃんと実践してくださいよ」

「はい」

 元気なお返事のあとに、

「・・・でも恥ずかしいなあ」
「急に(承認を)言うと変だよなあ」

受講生さん同士、顔を見合わせていました。


 30代から40代の現場監督者の皆さん。


 過去の上司などを部下にもちながらものづくり現場の運営、かれらはかつてなく「大人」のマネージャーにならなければならない。

「過去の上司はこんなことやってなかった」

なんてことを言ってるひまはない。

「承認」の表の上から下まで駆使しないと、という世界。使えないでいれば、自分に負担がきて、潰れかねない。


 なにせ管理職の在職死亡も5年前と比べて1.7倍なのです。



 胸痛む思いを抱えつつ、こんどは医療機関向けの資料をつくっています。


 医療関係者にお役に立ちたい、これも積年の念願の1つでした。差別される性にうまれスローペースの私、11年目の今年初めて実現します。



 いずれにしても、わたしの研修は事務局の方に多大なご負担をお掛けします。この場を借りて兵庫工業会事業推進部長の福田さん、ありがとうございました。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 


 メールニュースで「叱る」「叱られる」どんな思い出がありますか?と、問いかけたところ、

 さっそく、大手OA機器メーカー営業所課長の柏原直樹さん(37歳)より、レスポンスをいただきました。

 ご了承をいただいて、掲載させていただきます:


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正田先生


いつもお世話になっております。C社の柏原です。
暑さがまだまだ厳しいですが、お元気ですか。
いつもブログ読ませていただき、色々な気づきがあり
勉強させていただいております。

先生が以前のいじめの事に書いてあるところで、

人は「場」次第で良くも悪くもなる存在であり、
「場」をどういう性格に保つかは、場の主宰者次第

という言葉に私も課員や事業所をまとめている立場として
自分の責任の重さと影響を改めて考えさせられました。

又、責めて終わりにする風潮、それでは永遠に問題は解決
しないだろうって書かれてる事にはそのとおりだなぁと
思って私は解決する側になりたいし、課員や家族にも
そのようになってほしいと思いました。

今回の叱るについてブログを読んだ感想です。
つたない文章ですが、読んで思った事です。

私は永井さん、中川さん、正田先生に出会うまで
叱るではなく感情的に怒っていました。
今はなぜその事を伝えないといけないのか分かって
言わなければならない事を信念もって言える事と
相手の良さを認めたうえで伝えています。
私の表現がへたくそで口が悪い為みんなに申し訳ないと思っていますが
叱る事は遠慮無く行っております。

あと私が叱られた当時を考えた時に、申し訳ないですが
人をみてた所がありました。
この人に叱られるなら素直に聞こう、この人に認められたい
って思っていました。
部下達が素直に聞ける大事なところはコミュニケーションですが
特に先生の承認のコーチングではないかと思っています。
叱る側は承認の力のある人になるように、普段(仕事でも家庭でも)でも
変わらない態度と自分自身を磨く努力をしないと
いくら正しい事を伝えて叱っても相手に伝わらないなと思います。

叱れない親と上司が多いとの事ですが、先生の承認のコーチングが
もっともっと広まったらいいのになっと改めて思うのと
何かお役に立てれたらと思っています。


下手な文章ですみません。
これからもご指導よろしくお願いいたします。


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 柏原さんありがとうございます。「一部抜粋で」と言われていたのですが全部掲載してしまいました。

 しばらく「じいん」となって、すぐにはお返事が書けませんでした。お忙しいかたわら大変心のこもった、柏原さんの人柄そのままの真っ直ぐなてらいのないメールで。


 こういう柏原さんであれば、きっと今も営業所は上手くいっていらっしゃるだろう、という安心感とともに。


 正田からのお返事です:


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 柏原さま


いつも、こちらこそお世話になっております。
またこのたびは、お忙しい中、心のこもったメールを下さり
ありがとうございます。とても嬉しかったですよ。

柏原さんの今回のメールに大変力をいただきました。
前にもお話したかもしれないけれどマネージャーさんにも色々な人がいます。
ブログやメールニュースでお伝えしたようなことを、
自分には関係ないと、鼻で笑うような人もいます。
(略)

柏原さんのように現場で日々課員の顔を見、人をまとめる努力をされている方から
こうして賛意を表明していただくと、本当にほっとします。
ちゃんとこういう方がいらして、
その方々に役立ちたいがためにこの仕事をしてるんだと・・・、
すみません、感謝をお伝えしながら自分の話になってしまっていますけれども。

現場にいると、日々心動くことがあると思います。
言い過ぎたと思うこともあるだろうし、
あとで何度も反芻して悩まれることも多々あると思います。
お客様に近ければ近いほど、きっとそうした心の浮き沈みを経験されるので
柏原さんのお歳で日々ご自分を律して過ごしておられるのは
本当にご立派なことだと思います。
(略)


企業内コーチ育成協会 正田

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 本当、現代はなんとモザイク状に、人が分布していることでしょうか。

 昔もやっぱりそうだったのでしょうか。


 柏原さんが書かれていたように、「承認」は結局は大事ですし、

 それから

「普段(仕事でも家庭でも)でも
変わらない態度と自分自身を磨く努力をしないと」

と言われていたのは、

 まさしく!と言う感じで。


 どこでも誰に対しても態度を変えない、というのは
リーダーシップやコーチングの世界で、「統合性(integrity)」といいます。

 人格的成長の最高の到達点、のように言われます。


 教えられてできるものではないと思うけれど、柏原さんはすでに心がけておられる。さすが。


 

 柏原さんありがとうございました。またこれを励みに精進させていただきます。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 

2229

 「信仰と神話のまち」、東大阪市の石切。


 実は、わたくし正田は、今月9日に訪れたのが初めてでした。元ANAの寺田まさごさんがいわば「石切大使」になって招きよせてくださったのだから不思議なものです。


 なんとも不思議なまち。ご存知のかたはご存知とおもいますが、わたしの目に写った石切の不思議タウンぶりをお伝えしましょう。


 「石切さん」こと石切劍箭神社への参道がまちの中心をなします。近鉄奈良線石切駅からは、車道ですが細い下り道が続きます。


 (ちなみに、同線のおとなりの額田駅から石切駅までは、電車から見下ろす大阪の夜景の美しいところとして知られているそうです。高台を走ってるんですね。これも初めて知りました;;)


 さて、この参道の両側にならぶお店がとっても独特。京都・奈良にもないえもいわれぬ不思議さが石切です。


 まずは、目につくのは占い館の多いこと…。


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上は、道の両側が占い館。




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 お好み焼き屋が集まった 「お好み村」みたいに、占い館ばかり集まったビルもあるんです♪

 こんなに占ってほしい人がいるのか〜!私もなにか悩んでみたくなりました(嘘)




 それに、「こんなご商売よく成り立つなあ」というお店のかずかず。


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胡麻・雑穀専門店



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手前に「ひじきごはん」の札がみえる



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つけもの専門店。店構えがしぶい



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こよみの店



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つけもの横丁


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ねこグッズの店。はるか喜びそう



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「しばらくの間夏季休暇とさせていただきます」の貼り紙。「しばらくの間」というフレーズが素敵。



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漢方薬局。「○○藩士 阪本昌胤」のロゴがなんだかかっこいい
 


 そんな素敵なお店、お店に目を奪われながら歩いて20分ほど、ようやく「石切さん」に着きました。


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 本殿前のクスノキは樹齢470年とか・・・でも、参道にくらべると割とふつうの感じの神社さんです。


 腫物封じとか、お百度石が有名です



 
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 さて、3つ前の記事に出てくる寺田まさごさんのレストラン「テラス石切」は、その参道を石切駅へ3分の2ほど上った右手にあります。

 黒いビルの1階に和食の「梅ヶ丘」、2階がイタリアンの「レガーロ」になっています。ここは、普通に正統的な建物です。

 
黒米うどん



 「梅ヶ丘」の名物、黒米(古代米)入りの「梅ヶ丘うどん」。こんにゃくのような外観、歯ざわりはしこしこと強いコシがあり香ばしいお味です。お出汁は豆乳で、湯葉が浮いています。「添加物はきらいなんです」という寺田さん、手打ち、手作りのメニューがならびます。


 
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 寺田さんのレストランから通り1本上がったところに「石切大仏」。「日本で三番目に大きい大仏」と表示があるが…、兵庫大仏といい勝負です。愛すべき石切。


 ご訪問した日は「9の日」だったので、お休みのお店が多く、石切の真髄をまだ見ることができませんでした。修行が足りん正田。また行こうっと。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


 


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