正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

カテゴリ: よのなかカフェ

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 ブログ開設10周年、やっぱり振り返ってみたい大切にしてきたことがありました。

 2009年4月から始まった「よのなかカフェ」(旧NPO法人企業内コーチ育成協会の事業の1つ)は、2014年12月まで通算41回開催されました。

 ネーミングは、藤原和博氏が世田谷の中学校長時代にやっていた「よのなか科」のパクリです。中身は授業ではなく、特定の時事問題のテーマを参加者の話し合いで掘り下げていく、というものです。

 時事問題といっても個々の殺人事件とかを取り上げるよりはもう少し普遍的にみんなに関係あることを、ということで、いくつか繰り返し扱ったテーマがありました。

 たとえば「労働」。

 2010年8月「日本人と仕事」。

 
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 ひょうご仕事と生活センター長・北条勝利氏、同志社大学教授太田肇氏、と正田の公開対談。
 この公開対談は5回シリーズでご紹介していますが、大変おもしろい内容でした。大筋、「日本人のモチベーションの低さ、労働生産性の低さ」に関する調査数字を取り上げて、じゃあどうするか?を語っています。
 

 2012年2月、正田が「日本人不安説に基づく承認マネジメント論」を初めて出したのが「日本の企業をつながり力で変える!」同月中に三宮と姫路で開催しました

 三宮編「なぜ語られないのか?日本人の特性に合った人材育成」

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 初の姫路開催となった、大人数参加で熱気あふれる姫路編「凄い回になりました 日本の企業をつながり力で変える!」

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 そして「教育」。学校の荒廃に何ができるのか?姫路から「学級崩壊お助けマン先生」を招いて2012年5月、「子供たちが危ない!」

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 12年8月、「たくましい若者の作り方」(姫路)では、地域の大学関係者と中小企業経営者が「若い人の人材育成」を共同で議論。有意義な回でした。

 
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 「福祉」と「地域のつながり」を探った回、「姫路版・高齢化社会を探る!」2013年2月。

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 まあ地域のおじいさん(失礼)方が元気。そしてNPOの人たちも元気。よう語りました。


 「政治」を初めて扱ったのが2013年5月の「もしも私が首長だったら」(三宮)。
 この年、兵庫県知事選と神戸市長選が同日選挙になるのを控え、「首長の仕事って何、行政の仕事って何?もっと主体的に選ぼうよ」という問題意識で開催しました。

 
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 松本茂樹先生(関西国際大学)の解説が秀逸。松本先生は他にも、「ユーロ危機」の回にも登場され大変おもしろい解説をしていただきました。


 忘れられないのが、3・11を受けた2011年4月の「震災」の回。
 
 神戸に本拠を置く被災地NGO協働センターの村井雅清代表にお越しいただきました。参加費を無料としたため、よのなかカフェ史上最高の集客に。

 
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 タイトルにもなった村井氏の「非日常の中から生まれた良いものを日常に」、いい言葉ですよね。


 地元「神戸」を話題にした回「神戸は住みやすいのか住みにくいのか?『外から見た神戸、内から見た神戸』」(2012年10月)は今も高いアクセスを集める人気記事です。どうも、まじめに神戸への移住を考えている人が参照されるよう。ひょっとして地元の悪口言って地方創生の邪魔してないか?

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 「データ重視」のよのなかカフェ、このときは地域の経済指標等に関するその年の日銀支店長の講演データを借用して冒頭に解説し、たたき台としました。しかし議論はそのデータには全く頓着せず自由な方向に(苦笑)
 

 「スウェーデン」も2回、テーマに取り上げました。
 (本当は、スウェーデンというより「北欧」を取り上げたかったんですが、そういうと漠然としているので、あえて人口規模の一番大きいスウェーデンを選んだ、という感じです)

 IKEA神戸の2人の女性管理職を招いた回「責任と決断の根づく人びとが作る社会」(2011年5月)
 
 
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 IKEAのお二人は日本人ながらIKEA精神を体現して自分の「責任」に基づいて語ると、わが「承認」受講生の男性管理職たちも「ほ〜」という感じ。カッコ良かった。

 同じ年の秋、こんどはスウェーデン人福祉研究者のアンベッケン女史を招いてカフェを開催しました。
 「議論、透明性、そして信頼」(2011年10月)。

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 福祉関係者を中心に大変意識の高い方々が参加され、アンベッケン女史へ熱気ある質問が相次ぎました。
 「スウェーデンでは政府への信頼があるから、政策にも納得感がある」という同女史の言葉が印象的でした。

 

 「女性」。主宰者が女性なもので(汗)、いや、やっぱり人口の半分が冷遇されている社会はおかしいです。いろんな角度からあの手この手とやりました。

 これは過去にも一度まとめをしましたけれど、もう1回出すと…。

 女性に「働いてほしい」(行政)されど事情は。。 女性活用カフェ開催しました!(2011年1月)
 ―神戸市男女共同参画課の方にもお越しいただきデータをみながら議論しました

 リツイート感謝。団塊の世代価値観を問う「男のプライド」よのなかカフェ (2011年8月)
 ―正田のアナーキーな性格がわかるちょっとカゲキな回でした

 「女性が輝く社会には何が必要?」(2014年12月)
 ―少人数で公務員さん中心のちょっと偏った回でしたが、そのぶん比較的先進的なところでは今こういうことが起こっている、という理解には役立った。

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 このほかにも「スウェーデンよのなかカフェ」の2回とも「女性」の回であるともいえますし。


 さいごに、「幸せ」について。

 過去に開催したよのなかカフェでも、たとえば「人口減少社会」「ユーロ危機」がテーマのときにも後半は「(色々問題はあるけど)じゃあ私たち自身の幸福とは何か、考えようじゃないか」という時間がありました。

 その「幸せ」を正面からとりあげたのが、第40回「幸せって何?」

 
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 やってみるとわかったのは、おもしろいことに、自分個人の「幸せ」をとことん考えると、自然と「社会全体の幸せとは」「(自分や自分の子でない)若い人にとっての幸せとは」を考えるようになる、ということでした。参加メンバーが良かったのかもしれませんが…。

 後日有光毬子さんが「正田さん、あの『幸せよのなかカフェ』ぱくらせてね」なんて言っていただきましたが、どんどんぱくってやっていただきたいものです。

 絵本風「よのなかカフェ総まくり」は以上であります。


 さて、ここからは多少手法の「ネタばらし」的なお話です。

 よのなかカフェがやろうとしたのは「対話」と「議論」の両方でした。「うちの業界」には、「議論はわるいもので対話はいいもの」という変なコードがありますが、当社ではそれに縛られず、「議論も対話も両方OK」にしました。共感もあり、反論もあっていい。

 そこでは、今みてもうるさすぎるほどのファシリテーションのルールがありました。

 ファシリテーション方法についてまとめた回

 後日談 よのなかカフェと女性とファシリとブログ文体と。。

 色んなことを言っていますが要は「承認」。

 ここでいう「承認」はほめるなんていう薄っぺらいものではなくて、「すべての人が属性に関わりなく尊重される、尊厳を傷つけられない、敬意をもって遇される」ということ。
 また「悪平等」ではなく、「重要な発言については(これも属性に関わりなく)きちんと価値づけすること」(公正)もあります。
 
 とりわけ、やはり、男女に平等に機会を与えること、公正に評価すること、についてはうるさかったですね。できなかったファシリは「クビ」にしちゃいましたからね。「どけ、あたしがやる!」みたいな感じで。本当に。たぶん女性主宰者じゃないとそこまでできなかったでしょうね。

 
 でもそういう、異常なぐらい「機会の平等、評価の公正」に神経をとがらせた世界は、案外男性にとっても居心地がいいものだ、というのは、参加者への個別インタビューで出ました(インタビュー先が偏っていたかもしれませんが)。


 男性も女性も同じ地平にたってワイワイ、っていいものですよ。私は男性だけが大声でしゃべってて女性はお茶をついで回るだけ、みたいな昔の村の寄り合いみたいなダサイ場にはしたくなかったんです。自然に任せるとすぐそうなってしまいます。


 
 まあこうして改めてみると2011〜12年がよのなかカフェ一番元気あったなあ、今はそんな元気ないなあ、というのも思いますけど、思い出にひたる記事でございました。おつきあいくださいまして、ありがとうございました。

 よのなかカフェ41回を支えてくださったお客様、スタッフの皆様にも、改めてお礼申し上げます。


(一財)承認マネジメント協会
 正田佐与

 「女性活躍推進カフェ」を開催し、ブログアップした今の時点の感慨です。またこれまでの経緯のふりかえりも交えながら―。


★これまでの取り組み〜スウェーデンカフェ2回、女性カフェ1回〜

★参加者への事前の意識づけ

★公正ファシリの努力

★ブログ文体のユニセックス化

★初の正田以外の人の主催の試み


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★これまでの取り組み、 スウェーデンカフェ2回、女性カフェ1回


 よのなかカフェでは、5年・41回にわたる歴史の中で、「女性活用」に関して繰り返し対話を重ねてきました。


「女性に『働いてほしい』(行政)されど事情は。。 女性活用カフェ開催しました!」

http://c-c-a.blog.jp/archives/51673959.html

「責任と決断の根づく人びとが作る社会 よのなかカフェ『日本はスウェーデンを目指すべきか』開催しました 」

http://c-c-a.blog.jp/archives/51733243.html

「議論、透明性、そして信頼―よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?福祉編」開催しました 」

http://c-c-a.blog.jp/archives/51766547.html


 このほか「男性」を問うたものとして、「男のプライド」というタイトルの回もありました。

「リツイート感謝。団塊の世代価値観を問う「男のプライド」よのなかカフェ」

http://c-c-a.blog.jp/archives/51753490.html


 このたび2014年12月4日の「女性活躍推進カフェ」は、それらに比べても出席者の少ない、司会を入れて5名のカフェでした。

 
 わたしの体感値としては、「女性」に対する見方というのは安倍さんをべつとして「冷たく」「悲観的に」また「悪質に」なっているように思えます。

 安倍さんが先走りすぎて「浮いて」いるんでしょうか。現実がまったく追いついていない、むしろ足が止まっているような気がします。わるい前例がどんどん作られているような気がします。


 一過性の瞬間風速的なものでなければよいが、と思います。

 もちろん参加者からも出たように、「この問題は息長く取り組まなければ」というのは大いに同意するところです。人気がないテーマだからやらない、というのは間違いであろうとも。
 何しろ、「人類の半分」に関するテーマなのですから。


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★参加者への事前の意識づけ


 よのなかカフェでは日頃冒頭に簡単にルール説明をします。

「大いに話し大いに聴こう、90秒ルール、挙手して発言」

 ふだんはこれだけで済んでしまうのですが、今回は開催数日前に参加予定者にもう少し詳しい事前の意識づけをしました。
 それもNPOの会員が多いので「内輪」の口調でかなり厳しく―。

 いわく、一々立って発言しない。立つと時間のロスになる。かつ、立つと1人の人があれもこれもと何項目もしゃべってしまうことにつながる。90秒ルールで1回1項目。自分の発言に他人が反論や質問をできるよう、フェアプレイをすること。
 自分の言葉で話す。事実・感情・行動。
 よそから引っ張った知識情報については情報の信憑性がわかるよう「出典明記主義」。


 とりわけ、「男性、女性」の間で「フェアプレイ」の感覚が崩れやすく、それも男性側から崩しやすい。

 日本の男性の女性に対する「甘え」はかなり根深いものがあり、それについて数か月から数年に1回、かなりきつい形で釘を刺さないと正常化しません。

 その「釘をさす」行為をみて、「正田は人格の悪い女性だ」と思われるなら、それも致し方ない、多少痛みを与える形で言わないといけないしそれでやっと正常化する、とこれまでの経験で思います。


 今回はお客さんでありながら参加前にいきなり冷水を浴びせるようなことを言われましたが、当日はみなさんこれらのルールをよく守り、発言してくださいました。「強い」みなさんでした。


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★公正ファシリの努力


 このたびの「女性活躍推進カフェ」は正田がファシリを務めました。

 
 長いよのなかカフェの歴史でみると、ほかの人にファシリを任せた時期もあります。ところが、任せたその人のファシリに問題があった、とりわけ「男女間の公正」という観点でみて問題があった、というケースは多かったです。結果、また正田がやるように戻しました。


 これまで41回、述べでなく実人数で正田以外にファシリを務めたことのある人は男性4人、女性1人。このうち男性2人は残念ながら「問題あるファシリ」でした。男女に公正に発言機会を与える、ということができていなかったり、あるいはファシリとしては禁じ手の、「この問題について女性はいかがですか?」「○○さん、女性ですけどこれについていかがですか?」という、人ではなく属性で呼ぶということをやってしまいました。

―「女性」を期待して人に発言を求めると、人によっては「女性」イメージから逸脱したとんでもない骨太の考えをもっていることもあるので、ファシリの目論見が見事に外れるときがあります。逆に他人の期待に応えようとするタイプの女性だと、「女性」イメージに合わせようとして自分の言葉でなくなってしまうおそれがあります。―

 こうしたことについて厳しく釘をさしたあと、やめる人はやめてしまい、そこから学習した人はちゃんと問題のないファシリができました。
 こういうのはもうコーチングより「躾」とか「徒弟制」なのだと思います。
 講師業もそうですがファシリテーションもやりながら失敗して学ばないといけない。失敗したとき「自分は失敗した」と痛みを味わう強さのある人でないとやってはいけないのだろうと思います。


 「女性1人」は実はうちの不肖長女19歳(当時)でした。これはまあ心優しい参加者のお蔭でもあるのですが、ちゃんと公正なファシリができていました。

 ―いささかそこは自画自賛ぽいですが、日頃日常生活の中で厳しいおかんの立居振舞をみていると、「公正」とは何かということは自然と学べるのではないかと思うのです。それも含めあまりにも多くの暗黙知を学んでもらわないといけないので、「徒弟制」ということを最近言うようになっています。
 今後は、だれかにファシリを任せた場合はその直後に「反省会」をしよう、嫌なことでも失敗から学ぶ習慣をつけよう、と思ったことでした―

 
 
 今回のカフェで最年長・男性だった一郎さん(仮名)にその後、参加のご感想を伺いました。

「公正ファシリについての感想ですか?ぼくは自分の職場では、やっぱりあんな風に会議をしています。みんなよく積極的に意見を言ってくれてです」
「自分が『男性、最年長』なのに優遇して発言時間とか機会を割り振られなかったことについてどう思うかですか?いや、ぼくはそういうのは別に感じません。むしろ発言しすぎだったんじゃないかなあと帰りの電車の中で反省してましたから」
「これまでのよのなかカフェでは確かに、男性の発言マナーの問題はありましたね。高齢になってくると、話にストップがかからなくなるんです。そうならないように自分はしたい、と思いますけど」
「ぼく自身はどんな状態で臨んだか。リラックスしてました。心地良かったです(たぶん、お世辞で言われてるのではないだろう、というのはいっぱいご発言いただいてましたから^^)」


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★ブログ文体のユニセックス化


 1つ前のよのなかカフェ詳報記事で心がけたのは、「だ、である」と「です、ます」の文体の配置です。

 近著『行動承認』でも書いたように、「だ、である」は男性、「です、ます」は女性、というイメージがあります。もちろん女性も論文や記事では「だ、である」で書いたりしますけれど。

 今回のように男性女性入り混じった会話を再現するとき、ともすれば流れがちなのは、男性が「だ、である」で語り、女性が「です、ます」で語っているように文を作ってしまうことです。

 それをできるだけ排除することにしました。
 
 男性、女性とも丁寧語で「です、ます」を基調に。
 ときおり1人の人でも考え込みモードで話しているようなとき、「・・・と思う」というような「だ、である」文になることがありますが、それを男性に偏らないように気をつけました。男性でもたまに「だ、である」が入るし、女性にもたまに「だ、である」が入る、というように同じ比率で入るようにしました。

 そんなちまちました配慮をしているのですが、お気づきになりましたでしょうか。

 意図としては男性、女性で言葉の重みの印象が違わないようにする、ということです。


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★初の正田以外の人の主催の試み


 今回は、NPO法人企業内コーチ育成協会としても「よのなかカフェ」としても初めてのことがありました。

 「言いだしっぺ」が正田以外の人であり、その後も内部ではその人が主催者、という形にしたのです。
 外にはお名前を出しませんでしたが、内輪ではその人が開催案内のメールを出していました。議論のたたき台となるデータも準備してくれました。
 それが「恵理さん(仮名)」であります。

 よその団体では当たり前にそういうことがあるかもしれませんが、こんな簡単なことがこれまで出来なかった。
 「女性の正田さん」「コーチング」「承認」
 これらが、「やっぱりやめますー」と責任放棄するための言い訳に使われてしまうのです。
 とりわけ「コーチング」というのが、イコール「あなたはどうしたいですか?」と問いかけることだと理解され、次いで「自分がやりたいことをする。ちょっとでも疲れたりやる気が下がったらやらないでいい。」という誤解につながります。

 そういうことは、結局メンバーが幼児化、退化してしまうことにつながります。あるいは、「憩いの場」「癒しの場」と位置づけ、どんどん場の質が下がってしまいます。


 自分が言いだしたことの責任を最後まで全うする、ということの最初のお手本となっていただいたのが女性の恵理さんだった、というのも興味深いことでした。


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 これは1つ前の記事をまとめながら湧いた感慨なのですが、
「かわいそう」
という言葉が、錦の御旗なのだなあと。
 子供を預けてはかわいそう。それが女性の再就職を阻んだり、当の女性が家庭にとどまる言い訳になったりします。

 で、なんで「かわいそう」がこんなにパワーのある言葉なのだろうか?と考えてみたとき、
 
 ひとつの切り口として、「かわいそう」は「かわいい」と密接につながっている。

 順序からいうと、「かわいそう」が先に出来て、それが「かわいい」の語源になったらしい。哀れだ、不憫だ、という言葉からかわいいができた。「愛すべき」の意味の「可愛い」という表記になったのはそのあとらしいです。


 ということは、野垂れ死にした子供、飢え死にした子供の哀れな姿、憐れむ心、が先にあって、そこから「かわいいなあ」と今を愛おしむ言葉や概念ができたのでしょうか。


 どこまでもネガティブ日本人。


 そして、想像ですが可愛い赤ちゃんを目にし、その可愛さがいつまでもとどまりますように、という思いがわくとき、わたしたちは同時に「かわいそう」が出てくるのかもしれません。

 「可愛い」⇒「こんな可愛い子を自分で育てないなんて可哀想!」
 
 なんか、他国の人と違って自動的にそうつながっちゃうのかもしれません。
 
 まあこのへんは全部想像なのですけどね。

 そうすると、そのイメージがすぐつながっちゃうのを何とか切断しないといけないのかもしれません。

 保育所で幸せに育っている子供さんのイメージをどんどん宣伝するとか。

 ただ今どきの待機児童解消政策で大急ぎでつくった保育所での保育の不備などが明らかになると、とたんに「かわいそう」に逆戻りしちゃいますよね。


 このあたりは後出しジャンケンの余談でした。


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 よのなかカフェとは関係ないんですが、
 このたび『月刊人事マネジメント』2014年12月号(12月5日発行、1万部)に、近著『行動承認』を取り上げていただきました!

 
5月刊人事マネジメント


5月刊人事マネジメント (2)


 「あとがきのあとがき」という、著者自身が書くコラムのようなところです。

 11月の初め、まったく前触れなく編集部から「こういうコラムを執筆しませんか」というオファーのメールをいただきました。「企業の人事の人に語りかけるように」というオーダーでした。
 大変光栄なことでした。


 記事全文は、1か月ほど後にこのブログにも掲載可となるそうです。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 

100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 3日、三宮・アロアロにて、第41回よのなかカフェ「『女性が輝く社会』には、何が必要?」を開催させていただきました!


 
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 今回お集まりくださったのは自治体、高齢者施設から4名のマネジャーのみなさん。男性女性2名ずつ。

 登場人物を仮名でご紹介しましょう。
 カフェ中、「『男女』という言葉も男が先だし名簿の類は男女別の時は男が先だよね」という発言もあったので、ここでは「仮名を50音順で」という混合ルールにしてみました・・・


一郎さん(仮名):市営高齢者施設園長、元市役所課長、60代
恵理さん(同):市役所課長、40代
千草さん(同):市役所係長、40代
祐樹さん(同):老健施設室長(課長級)、30代


 
 ちょっと属性が偏っていまして社会全体を代表できるとはいえませんが、少人数ならではの深い気づきとその応酬となった、とても質の高い場となりました。

 貴重なその気づきを是非ご覧ください:


 冒頭、発起人の恵理さんより、「女性活躍推進」をめぐり最近発表された諸データの紹介。


 直前にHP掲載された、「神戸市男女共同参画年次報告書(抜粋)」や今年10月発表の関経連労働政策委員会ダイバーシティ研究会による「女性活躍推進のための提案」、それにスウェーデン事情や取組との比較の論考やYahoo!ニュースの意識調査、第12期市政アドバイザー第4回意識調査など、それぞれ大変興味深い資料。

 大筋、やはり依然として進んでいない先進国中最低ランクの女性活用度、それの背景となる家事労働などの男女の意識、また近年の行政の努力で保育所の待機児童が激減したこと、などのポイントがわかりました。


 大変早回しで手際よく的確にポイント、ポイントを紹介してくださった恵理さん、この場をお借りしてありがとうございます。またそれ以前の資料ご準備の労力にも。


 続いて、フリーで意見交換。


祐樹さん:こういうデータ自体初めてみました。日本でこういう状況なんだと、愕然としました。
 今日自分の施設できいてきた数字では、常勤者が男性33人女性41人、パートが同0人と女性36人、管理職は男性8人と女性6人と、大きく偏った状態です。育休取得は男性多分ゼロ、女性100%です。


千草さん:私の今の係は、珍しいんですけど男性が1人しかいない。女性が多いから和気あいあいとしています。女性が多くて育休が同時に重ならないかというと、重なりますね。その分を見越した職員数のゆとりがあるかというと、ないので、残りの職員はめちゃくちゃ長時間労働になります(笑) 休日出勤は当たり前、という状態。
 でも育休が白い目でみられるかというと、それはないですよ。「ちゃんとしっかり休んで出産してきてね」と送り出す雰囲気があります。


祐樹さん:子どもが生まれるとき、職場の上司に「私(育休を)とってもいいですか?」ときいてみたんです。そしたら「奥さんがとるでしょー。あんた働き」と。そういわれて無理にとるのも、と思いとれなかった。女性がするのは当たり前、という風潮があります。


一郎さん:家内は幼稚園の先生でしたが、出産の1年前に育休制度ができたんです。その当時は期間中無給でした。

⇒恵理さん・千草さんより「今も無給で、6割ぐらい手当がつきます」と補足

一郎さん:そうですか。当時は手当もまったく何もなかったんです。2年で復職しましたが。


恵理さん:役所で育休をとった男性を身近にみるかというと、身近には見ないですね。とった男性に体験を話してもらう場をつくることはあります。


千草さん:一つには、育休は休職扱いですので有休のように「明日とりたいです」と言ってすぐとるわけにはいかないんです。何か月も前から計画的に休みを申請しないと。それを知らないで、育休の希望を出して通らなかった男性の例はあります。


一郎さん:こういう男女共同参画のデータでやはりヨーロッパに比べて日本は遅れてるんだなあと感じますが、「男女」という言葉もそうなんでしょうね。男が先、があかんのやな。
 今、小学校でも男女入り混じった順序の「混合名簿」がありますが、あれも面倒ではありますが、根深い部分で日本は遅れてるんだなあと感じます。


祐樹さん:私の母は家業をしながら子供を育てました。
 今、私の家は共働きですが、子供を保育所に預けるのを母が「かわいそうに」と言い、いっとき嫁と母が険悪になりました。
 今は子供が保育所でのびのびと成長している姿をみて、母も「行かして良かったね」と最近言ってくれるようになりました。

 

恵理さん:私は育休をとり半年で復職したのですが、今の若い女性職員からは「半年で復帰すると子供がかわいそう。私は3年育休をとるんだ」と言われます。


―今、市では育休3年とろうと思えばとれるんですか。


恵理さん:とれます。フルにとるのは半分くらいの人ですね。普通は1年-1年半で復職します。


千草さん:関経連のレポートの中で「育休しているうちに女性が専業主婦化してしまう」という話が、私にはストンと腑におちました。復職したくないんです。「せっかく長期の休みなので休みたい」「子供と一緒にいたい」「子供がかわいそう」と。


(司会より「職場が十分に知的刺激に満ちた、チャレンジを奨励させる場だったらもっと職場に戻りたいと思うんじゃないでしょうか」という発言あり)
(注:あとになって思うとやっぱり「長時間労働」とか「家事負担」の問題も解決しないと身体がしんどいよね、とも。司会発言だけどそんなに権威ないと思ってくださいね;;)


一郎さん:姫路短期大学の先生がテニス仲間なんですけど、その先生が言うのに「子供はたっぷりだっこしてあげなさい」と。ずっと子供のそばにおりたい、というのも母性のなせるわざかな。
 一方で、社会復帰、復職するかどうかは、本人の希望とは別の保育所の事情とかめんどうを見てくれる人の事情で決まるところがある。そういうところが遅れてるかなあ。色んな事情が結局女性の肩にばっかりかかるところが、平等じゃないなあと思う。


★このあたりでお話はどんどん佳境に…。
 恵理さんが、今回のよのなかカフェを開催するもとになった疑問、「女性自身をパワーアップするってなんか違うんじゃないかなあ」について語りました。


恵理さん:女性の人生を切り取ったときに、背景をよく振り返ってみると、チャンスが与えられなかったり周囲の見方があったりと、本人以外のことで決まってしまう。そういうことを根本的に修正していかないと、自分の意志で決めていくということができないと思います。
 ダイバーシティという言葉が流行っていて「女性だけではないんですよ、外国人、高齢者、障碍者もみんな大事なんですよ」というけれど、私は女性については女性に特化した取り組みが必要だと思います。間口を広げると違っちゃうんじゃないかと感じています。


一郎さん:安倍さんが「日本社会がもっと活気を取り戻すために若い世代や女性がもっと活躍を」と言うが、GDPを上げるために女性をもっと働きなさい、もっと若い人の正規雇用を増やしなさいというのは、目的がおかしいんじゃないかと思います。
 同じように働くために今、沢山のハンデがある。それを1つ1つ取り除いていけばいいのに。


―もう少しそこをわかるようにお願いします。


一郎さん:安倍さんは国の力を盛り上げるために女性がもっと社会参画を、そのために施策を、と言いますが、そうじゃない。半分の女性が男性に比べてハンデが大きすぎます。
 女性管理職が少なすぎる、女性経営者が少なすぎる。如実にそういう結果が出てしまっている。GDPのために、というのは違うかなという気がします。
 ぼくたち男性には身に沁みてわかってはいないと思います。確かに女性はハンデがあるなあ。身をもって体験しているわけじゃないなあ。女性の立場では理不尽な体験をされていると思います。


恵理さん:アベノミクスの中で、「GDPを上げるために女性活躍推進を」というのは、中小企業などに女性を登用させるためのよく使う言い方ですね。
 ただそのためだけに女性を登用せよというのはどうかなと思います。


―それでは、身近に理不尽だと感じたことについて。


一郎さん:ぼくが勤め始めのころは女性が朝、みんなにお茶を入れていました。
 30-40歳ごろには朝のお茶くみは女性の仕事、というのはなくなりました。掃除当番も男女交代でやっていました。


千草さん:私自身は、民間企業に数年勤めたあと専業主婦を7-8年やり、それから市役所に採用された変わりダネなんです。
 女性が輝く社会というのは、その人が本当に色んな社会を知ったうえで選択していけるならいいけれど、女子大生に今、専業主婦志向がとても強い。色んな社会を経験しないまま、専業主婦が楽そうかな、と思ってしまう。
 公務員は比較的そのへんが平等だと思いますが、民間企業では女性が同じだけの努力を積み重ねたのに上に上がれないという差が大きくあります。


―(司会)民間ではトップセールスとかのハイパフォーマーの女性がいじめられるという話はよくききますね。数字が出る分、逆にいじめられたり陰口を叩かれたりする。数字を出す先輩の女の子より若い女の子を「かわいい」とチヤホヤしたりする。


恵理さん:よく働く女性にロールモデルがいない、と言われますね。うちの市ではすごいパイオニア的な女性の大先輩がいるんですが、その人たちから話がきけないんです。
 その人たちは男性と同様にバリバリ働いてきた。今、その人たちに体験談を話して、とお願いしたくても、周囲が「あんたと同じようにみんなが働けるわけじゃないんだから」と止めるんだそうです。本人も、「私は仕事も家庭も両立したわけじゃないから」と出たがらない。そんなふうにして素晴らしい先輩が前に出られないという現実があります。


―(司会)以前きいたことがあります。団塊世代ぐらいの女性の方で、本庁から自ら希望して出先に行きバリバリ働かれた、すごい仕事のできる、という方。でも周囲の男性からは「あの人変な人だよね」とけむたがられていた。私はその人の下で働いた男性部下からきいたのですが、すごい厳しいけど公正で働きやすい上司だった、ということでした。


祐樹さん:男性ってダメですねえ…。
 男性が女性の足を引っ張っているのでは、という事例がありました。
 うちの施設の上司が女性ですが、市の検査が入る前に設備を色々直さないといけない。厨房の設備に不備があって外注業者さんに来てもらっているのですが、その中でペーパーホルダーを取り付ける作業を一向にしてくれなくて。以前は私は、その男性業者を「仕事サボりやなあ」という目でみていたのですが、最近「(女性)上司の足を引っ張っているのではないだろうか」と思うようになりました。
 そのペーパーホルダーは、絶対ないと検査が通らないというものではないんです。ほかの絶対やらなあかんことはしてくれるのですが、ペーパーホルダーみたいな些細なことに限ってやらない。そして女性上司に責任転嫁をしている。
 今日その上司と実は食事をしまして、「足を引っ張られているようにみえるんですが?」と水を向けました。上司は「こんな愚痴を言えるのは祐樹さんぐらいしかいないわ」と言っていました。
 意識してないと、みえてないものは沢山あるんだなあ。
 自分は女性を差別しているつもりもないけれど、でも考えてないことによって自分がそれを引き起こしていることもあるなあ、と思いました。


―(司会)それは大事な気づきですね。
 これまでも当協会受講生のマネジャーが、部下の男性が女性の足を引っ張っている、嫌がらせをしている、というストーリーを見抜いて解決した事例がありました。下手したら女性の退職というケースを救った事例がありました。そういう人の心の汚い部分を見えるようになることもマネジメントの中では大事ですね。


一郎さん:男性側の意識も大事ですが、それだけでは解決できないことがあると思います。
 女性は仕事と家庭の両立、仕事と子育ての両立を求められます。
 そこで日本の仕事のやり方、長時間労働の問題があります。
 そもそも1日8時間労働が既に長すぎるのではないかと思います。長すぎてそもそも両立できない。
 私は1日4時間でも正規雇用として、制度として保障されないといけないのではないかと思います。みんなが8時間では無理です。


千草さん:うちの部署には短時間勤務の人が2名います。
 現実には、フルタイムの人と短時間勤務の人がいると、他の職員に(仕事が)かぶってしまうことが起こります。。
 「長時間労働」に関しては、男女共同参画課にいるとみんなわかっているので長時間労働をすることが評価されたりはしません。
 しかしほかの部署では、課長によって長時間労働の人を評価する発言が出たりはしますね。


一郎さん:ぼくの若い頃の部長さんで、年休をとってない職員がいいかのように勤務評定をつける人がいました。「彼は1年間2日しか年休をとってない」と評価して。
 へー、歳いってる人はそういう考え方をするのかな、と思いました。ぼくは若かったから、年休をとりまくって遊んでたんですけど(笑)



★このあたりで時間となりました。「最後に一言タイム」。


祐樹さん:私には小さい娘が2人います。娘たちの将来のために世の中が変わってほしいです。そのために私自身が行動したい。気づかない問題がたくさんあると思います。

千草さん:最近つい業務に追われがちになって女性活躍についてじっくり考える時間がとれませんでした。
 管理職として後輩や部下を育てていけるようになりたいと思います。

恵理さん:みなさんの公平な視点からのご意見がきけて良かったです。

一郎さん:目先の施策を求めがちですが、この問題は長いスパンでみて取り組まないといけないことだと思います。



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 晴れやかな表情のみなさん



 雨模様の寒いお天気の中、すばらしい対話をしてくださった皆さん、そして会場のアロアロさん、ありがとうございました!


 その後後だしジャンケン的なよのなかカフェと女性、ファシリテーションなどについての来し方や感慨は、またこのあとの記事に書きたいと思います。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 25日、総会に続き、第40回よのなかカフェ「幸せって何?」を開催しました。


 
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 14名の素敵な皆様が参加されました。


 
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 グループディスカッション「あなたの幸せって何?」 これまでに味わったかずかずの幸せの瞬間を話す、幸せな表情の皆さん


 
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「幸せマッピング」をしてみました


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 独特の「幸せカテゴリ」 その人の価値観がにじみますネ

 家族との絆は、どのグループでも大切な幸福感のみなもとでした


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 ファシリテーターからも「幸せ豆知識」の紹介があり・・・


 最後に全体ディスカッション。

「若い人と個別面談をし、あと一歩上を目指すよう話をするがなかなか頑張れない子がいる」

「介護職員は3Kだが必要以上に自己卑下し、誇りを持てない人がいる」

「塾経営をしている。ひきこもりだった女の子を指導していてあるとき夢を持ったことでぐっと伸び、大学にも受かった。これと思う時思い切って頑張ること、そういうとき周囲の眼を気にしないことが若い子にとってはカギかな」

「会社役員のかたわら中学のPTA会長をしているが今の子を見ていて『この子らを引き受けるのか』と正直思う。親の代が幸せでない」

「企業の立場からは、学校を出て無就労時代が3年あった子は雇用できない。バイトも責任のレベルが低いからダメ。学校でしっかり意識付けしてほしい」

「大学生で『アルバイトになりたい』という子がいる」

「大学教員の言うことは学生はお父さんお母さんの言うことと同じできかない。経営者の方が来て話をされると説得力がある」

「限界集落に行って農作業をする実習に行くと、90代のおじいさんおばあさんが『ありがとう』『また来て』と手を振る。その実習をきっかけにすごく伸び、その媒介をするNPOに就職した子がいた。すごくしっかりした」

「何かのきっかけで心の眼が開くんでしょうね、今の子も」

 
 だんだん、教育と若者と幸福の話になって白熱してきました。現役の教育者も多く、一家言もつ方々です。


 ここで2時間がたち―、


 終了後もいつまでも名刺交換をして話が尽きないのはいつものよのなかカフェの光景です


 すべての「幸福」について語り尽くすことは到底できませんでしたが、
 
 1人の方が「自分についての『幸せの核』が見つかったような気がする」。


 何よりでした


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 ご自身の自尊感情を正しくもつこと、幸せであること、

 そしてまた、この社会の若い人の行く末を案じる気持ち、みなさまいつまでも忘れないでください・・・。



 改めて、素晴らしい参加者のみなさま、ファシリテーターチームの山口裕史さん、松本茂樹さん、カメラウーマン山口元子さん、そして贅沢に空間を使わせていただきました会場のアロアロ白石昇さん、ありがとうございました!



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 物事には「それ以上裏読みしてもしょうがないこと」がある、のだと思います。

 たとえば某研究機関が某女性研究者を懲戒処分にしたとしても、それはむしろ研究機関の常識的な良心の行為だとしか言えません。「トカゲの尻尾きり」などと言うむきもありますが、もし女性研究者を庇ったら、それはたとえていえば「マルハニチロ」が毒物混入犯を庇うようなもので、「組織全体が反社会組織なのか」ということになります。たとえ組織の側にも管理責任があったにしても。

 昔の「A新聞」の「KY記者」も懲戒解雇で社長も引責辞任でしたが、たぶんそれに準じたような結論になるだろうと思います。
(このへんわかる世代の人だけわかってくださいね)


 「それ以上裏読みしてもしょうがないこと」といえば、昔わたしが担当させていただいた島根医科大学第二外科による国内初の生体肝移植という「事件」もそうでした。


 永末直文・第二外科助教授(当時、47)が執刀したこの手術は、当初驚愕をもって迎えられ、そのあと「売名行為だ」とめちゃくちゃ叩かれました。

 2年生記者だったわたしは発生2週間後に赴任地の広島から大学のある出雲に入り、その後2週間置きに出雲入りするようになります。そのうち永末助教授と妙にうまが合ってしまい、本を執筆してもらうことになります。


 当時TVに顔が出まくっていた永末助教授をいつも間近にみていたわけですが、TVのスクリーンを通すとどうしてこんなに誤解されるのか、不思議でなりませんでした。ちかくでみる永末氏は裏表のない単純明快な人物でした。そして医局員からは名外科医として、また論文の名指導者として慕われていました。
(このひとも今のわたしより歳下なんだなぁ。。やれやれ)


 「日本初、世界でも3例目」の手術に至る経緯は、当時誤解されていたような、血気にはやる医師が患者を説き伏せるか言いくるめるかした、というのとは違い、患者家族側が地元岩国の主治医の古い友人である永末氏に強い決意で頼み込んだ、という公式説明以上の事情はないのでした。永末氏は長年にわたって肝移植実験を繰り返していたとはいえ、功名心が高じた医師が患者に襲いかかった、という構図ではないのでした。あくまで患者のほうからやってきたのでした。というか押しかけてきたのでした。そして永末氏の「患者を救いたい」という気持ちが動いたのでした。

 というのを、患者からも元の主治医からもそして永末氏本人とその周辺からも、どんなに取材しても事実はひとつで動かない、という結論になったのでした。現場にいる記者はみなそういう感触であったろうと思います。しかし現場にいなかった記者はいくらでも妄想めいた推測をするもので、(記者って意外と妄想的だと思います。事実にstickするタイプの人って実はそんなに多くないですよ)出雲から広島に帰ってそちらの記者と話すたびに「ン?」となるのでした。出雲から一歩離れると永末氏はおどろおどろしい功名心の塊として人物像が独り歩きしていました。

 先にも言ったようにTVスクリーンを通すと極悪人に見え、生でまじかでみると裏も表もない人にみえる。(若くて綺麗な女性じゃないのが災いしたんですかネ。逆に今起きている現象をみると、若い人=善、おじいさん=悪、というバイアスが働いていそうです)なるべく生で会うのがいいですね、やっぱり。


 現在はこの手術についてそうした「裏読み」は跡形もなく、公式説明通りに歴史が落ち着いていると思います。
 裏読みが生まれるというのは関心の高さゆえかもしれません。しかしわたしのささやかな人生経験では、そんなに裏読みする余地のないことが世の中いっぱいあるのです。


 わたしたちの教育が挙げる成果についても、あまりにも「異常値」と呼べるような業績向上を起こしますから、裏読みするひとはいるのだろうと思います。いわく成果を報告するマネージャーたちはみんな正田とねんごろな関係で、みたいな。ああ書いていて気持ちわるくなる。でもそれ、ありませんから。妄想ネタにしないでください。


 でそうした裏読みというか下衆の勘繰りというかをできるだけ寄せ付けないために、わたしがやっていることは永末氏から学んだことだと思います。徹底した情報公開であります。

 島根医大第二外科というのは、あとにも先にも唯一、医局室に記者立ち入りOKのところでありました。記者クラブになった大会議室は別にあるのですが、わたしたちは医局室に入れ替わり立ち替わり行ってどかっとソファに座り、若い医局員としゃべったり室内の張り紙を見まわしたりしていました。ときにはブタの肝臓移植実験をみせてもらったりもしました。そうしたオープンさは、確実に現地にいる記者の医師団に対する好感情の形成に役立っていたと思います。


 そこで正田自身はおせじにも外向的な性格とは言い難いですが、このブログを通じて、また一時期毎年のように行っていた事例セミナーを通じて、他の研修機関にはないくらい情報公開はしてきたと思います。

このブログは実験ノートとまでは言えませんが、わたしのものを見、考えた軌跡です。



****


 ふとしたことで恩師の故・中嶋嶺雄氏(前国際教養大学学長、元東京外国語大学学長)の思い出になりました。

 正田は中嶋先生の秘蔵っ子だった、というひともいます。学生思いの中嶋先生でしたから歴代の学生はだれでも可愛がられていたんじゃないかと思いますが。昨年、ゼミの一年下の人に会ったところその代のひとたちに中嶋先生はわたしの話ばかりしていたという。それは知らなかったです。


 そういう中嶋先生はまた細やかに面倒みのいい人で、今だからいうけれどゼミの中で「いじめ」がありまして、中国帰りで中国語ペラペラだったわたしを「中国人」と呼んでからかい、雑用を全部押しつけてきた男の子というのがいました。たまりかねて教授に相談するとゼミの役職を外して負担を減らしてくださいました。そういうことの察しはやたらいい方でした。



 何本か前の記事でわたしは広島県警担当だったときの、他社に抜かれまくり「なんじゃこりゃ〜!」の状態になった話をかきましたが、そのときなんで頑張ったんだろう?と記事をかいてから考えました。
 「20対1」なのだから、いいではないか抜かれまくったって。どこでもうちの通信社の記者はそうしているではないか。

 でも、「20対1」でも希望を捨てず頑張ろう、と思えたのは、他ならぬ中嶋先生のためだったろう、と思うのでした。先生に恥ずかしい生き方をしたくない、諦めきって自分を甘やかした生き方をしたくない。どんな状況でも自分のベストを尽くすこと、それが先生の恩に報いることだ。そういう感覚。わかります?


 そしてまた、それでも「中嶋先生」は、自分が頑張るためのシンボルとかアイコンのようなもので、よくみるとそこには、信州の伯父さん伯母さんとか、何人かの小中高時代の理解ある先生方だったり、が同居していたりするのだろう。

 わたしを育ててくれた人たち。


 自分には確かにそんな感覚があるので、逆に研修講師として受講生さんと向き合ったとき、それはマネジャー・リーダーですから社会人の中でもある程度の達成をしてきた人が多いのですけれども、

「このひとには、『このひとのために頑張りたい』と思えるひととの出会いがこれまでにあったのではないか」

と、思うのでした。

 荒れていた中学のあのときの先生。道を踏み外しそうになった自分を強い力で引き戻してくれた先生。あるいは平凡だけど揺るぎない背中をみせてくれた親御さん。


 
 今日の記事はオチなしです。


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 去る21日、姫路・ロバストにて、第39回よのなかカフェ「承認は平成の武士道となるか?―日本人の勇気と自信は、ここから生まれる―」を開催しました。


 見識ある地域の経営者、管理者、コンサルタント、公的機関関係者など11名の方が参加されました。


 
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 ファシリテーターは初挑戦・(株)濱口商店取締役会長の濱口浩平さん。

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 平成日本生まれのマネジメント思想「承認」。まだまだ耳慣れないと言われながら、それが着実にさまざまな業種で成果を挙げてきたのは否定できないところ。じわじわと少しずつ耳慣れていただくための試みの一環です。


 自己紹介の後、まずは「承認とは/承認の効用」を正田から。そのあと姫路市立楽寿園の生駒眞一郎園長から、指定管理者制のもとでのモチベーションと顧客からの高い評価、そこへの「承認」の効用についてお話をいただきました。

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 続いて再度正田から、「2013年度最新事例」として約200名の工場従業員を対象とした統計調査により、「承認」のある部署では2.5か月で約0.4ポイント(7点満点)モチベーションや業務能力が上昇したことをご紹介しました。


 また中国工場での事例には、

「ブログで中国工場の記事を読んだ。これまであちこちできいていた中国での工場の大変さとまったく違うことに驚いた」

と声があがりました。


 「承認と武士道の関連がわからない」「承認に武士道をプラスすると丁度良くなるのではないか」とのお声もありました。

 ―短時間のご説明だったので「承認」の諸相が十分に理解されていない面もあり、とりわけ当協会が提唱する「承認」にはほめるだけでなく非常に厳しい一面も含んでいることは、このブログの長い読者の方ならご存知の通りです。そうした面も含めて総合的に作用するからこそ大きく業績を押し上げるのです―


 最後に正田から、「武士道の定義」(これが面白いことにどの文献にもどんぴしゃこれ、という定義が載っていない)及び 「承認と武士道の共通点」「武士道になくて承認にあるもの」をご紹介しました。

 現代にマッチして最善を期するものとして生まれ、改良されている「承認」は、例えばワークライフバランスやダイバーシティなど、過去の身分制・滅私奉公の時代にはなかったものも包含しています。そうした面からも評価されていることは、昨年来「女性活用」「ワークライフバランス」といったテーマでもお声がけいただいていることからも明らかです。


 時間がかかりますが、こうして何度もああでもない、こうでもないと議論を重ねるうちに「承認」は王道として定着していくものと信じます。



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 ご参加の皆様、初挑戦100点満点のファシリテーションをしてくださいました濱口さん、そして会場のロバスト様、ありがとうございました!


 早い時期から「承認」を評価され当協会を信頼してくださった皆様も、どうかそれを誇りに思ってくださいますように。


 追記:22日より正田が胃潰瘍で寝込んでしまい開催報告のアップが遅れてしまいました。大変失礼いたしました。


 
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「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

http://www.shounintaishou.jp


「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html .

 大変お待たせいたしました。

 去る5月19日、三宮・カフェ「アロアロ」で大激論になった当協会初の「政治カフェ」こと、第38回よのなかカフェ「もしもあなたが首長だったら〜データで考える兵庫県・神戸市シミュレーション〜」の詳報をお送りいたします。


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 今回は、話題に鑑み司会の松本茂樹さんと市議の立場からコメンテーター的に参加された河南忠一先生以外は匿名化。非常に長いのでこのブログとしては久しぶりに「続き」機能を使います。皆様、この記事タイトルの「団塊と若者…」のところをクリックするか、この記事末尾の「続きを読む」をクリックして全文をご覧ください。


 内容はやっぱり非常に「濃い」もので、全体を再現した感想は「やって良かった〜」(ただ集客つかれた)。1つ1つのテーマは十分に掘り下げきれているとはいえませんが、多様な世代、立場、職業の人が対等に意見をたたかわせることで通常の会話ではできない思いがけない意見に出会うことができた、というのはよのなかカフェならではの良さでありましょう。また現役政治家の方の一般人にアプローチできない苦渋も垣間見えました。これは私にとって新しい学びでありました。
 お忙しい中武雄市視察のご報告とともに各自治体の貴重なキーデータをまとめてくださったファシリテーターの松本茂樹先生、改めてどうもありがとうございました。

 どんなふうにおもしろかったか、まずはご覧ください:



登場人物
ファシリテーター:松本茂樹氏(関西国際大学地域マネジメント研究科准教授)
・フリーライター(男性)
・メーカー研究部門勤務(男性)
・高齢者施設施設長(男性、元某市役所課長)
・コンサルタント(男性、大学客員教授)
・神戸市会議員・河南忠一氏(みんなの党、中央区)
・WEBデザイナー(女性)
・大学3回生(男性)
・コンサルタント(男性)
・メディアビジネス評論家(男性)
・ベンチャー企業インターン生(男性)
・NPO代表(女性)


目次
◆武雄市から兵庫県、神戸市をみる
◆夕張市の現在と兵庫県、神戸市の財政
◆もしあなたが神戸市長だったら?―行政がもっている土地のひみつ―
◆女性が働きやすい仕組みづくり
◆PDあってCAなき行政
◆議会のチェック機能は
◆政治に関心をもつのにSNSは有効か?―政治家たちのSNS活用術―
◆団塊は学生時代になぜ政治に関心があったのか
◆現代の若者感覚と政治
◆神戸市長選に若者は?


(こういう時はブログに記事内リンク機能があればいいなと思いますね。たまにですけど)
続きを読む

 総会に続いて同じ「アロアロ」さんにて15時より「よのなかカフェ」。


 今回は38回目にして初めて「政治」の話に踏み込みました。来る兵庫県知事選・神戸市長選にからめて県政・市政を語る場にしようと。


 どこの会派にも属さず中立で、すなわち「〇〇さん支持層」の勢いも借りずに、ということを意図すると、予想していたことではありますが非常に集客に苦労しました。

「いや、この時期に政治色のあることは」
「この時期だからやる意義があるんでしょー;;」

 変な不毛なタブー意識との出会い、不毛な掛け合い。
 研修機関としての「わが社」も変な目でみられてしまいそうな・・・。

 それでもフタをあけてみると、大変見識の高い、あるべき社会の姿をもった方々にお集まりいただきました。


「教育で優秀な個人をつくることの目的は何か。良い市民をつくり、良い市民社会をつくること。だから今回のこの場も、わたしたちの従来の願いの一環」 と正田。


「政治に無関心な国民が質の低い政治をつくる。若者の政治への無関心を何とかしなければいけないと思っている」
と参加者の方。


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 司会の松本茂樹・関西国際大学准教授(地域マネジメント専攻)からは、神戸市・兵庫県・武雄市・夕張市のキーデータを並べた非常に貴重な資料のご提供。この表だけで参加費2000円の価値はあった♪ 


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 市会議員の河南忠一(かわなみただかず)氏(中央区、みんなの党)も議会の立場から非常に具体的なコメントと提言。

 また、神戸市ではない他市の課長経験者の方からも行政の内輪のお話と内省の弁がありました。


 3時間はあっという間に過ぎ、カフェが終わったあとも会場のそこここで立ち話して帰らない人ばかりでした。


 皆様、お集まりいただきありがとうございました!

 また日を改めて完全バージョンの開催報告を出させていただきます。



 今回は、苦労しましたが記念すべき第一歩です。そしていずれ「歴史」になることでしょう。


 ブログ読者の皆様、政治カフェはすっごく面白いエキサイティングな場です。そして政治はイコール私たちの生活です。タブーだなんて思わず、次回開催時には、是非ご参加くださいね。



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 第37回よのなかカフェ「姫路版・高齢化社会を探る!〜これからの地域でシニアはどう生きるか〜」


 15日、姫路・じばさんビル「ロバスト」で開催しました。


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 このたびはなんと18名の方が集まり、ロバストの大会議室も満杯。それぞれ独自の取り組みやスタンスをお持ちの方が話題を提供され、大変な熱気となりました。


登場人物(五十音順):
生駒眞一郎さん(姫路市立楽寿園園長)、A・Iさん(尼崎の総合病院総務部長・地域連携室長、香寺町在住)、伊藤督夫さん(元小学校教諭、障害児教育)、井上晴登さん(井上晴登建設棟梁)岡田達之さん(高齢者住宅青山の郷施設長)、(霞末浩二さん(行政書士、NPO法人スマイルネットワーク)、木元正均さん(株式会社マルセイ代表取締役)、濱口浩平さん(濱口商店会長)、竹原俊三さん(NPO法人寺子屋ネットワーク101)、濱田裕子さん(姫路市生きがい推進課)、久永和彦さん(行政書士、スマイルネットワーク理事長)、北条勝利さん(ひょうご仕事と生活センター長)、丸尾淳さん(NPO法人太子の風)、宮本治彦さん(エベック社長)、吉田春夫さん(NPO法人はりま悠々クラブ)、坂田さん(同)、谷口さん(同)

 司会は村瀬利浩・姫路経営者協会専務理事とわたくし正田でした。


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 Ustreamがまったく接続できなかったため(要改善)、メモをもとに再現いたします・・・


 司会者挨拶、参加者自己紹介の後、姫路市生きがい推進課・濱田さんより姫路市の現況と取り組みを紹介されました。

「姫路市では学者出身の現市長が平成17年ごろから『生涯現役』をスローガンにし政策をすすめてきました。

 生涯現役の3つの柱とは

1)余暇の充実
2)社会参画
3)健康づくり

です。」

吉田さん(NPO法人悠々クラブ) :「当NPOは兵庫県内で3番目に「認定NPO法人」の認定を受け、兵庫県から「町の寺子屋」という看板をもらった。子どもたちのいもほりとか、男の料理教室を年1−2回やっている」

丸尾さん(NPO法人太子の風):「市の方針は理想ではあるんですが、残された人生をどうするか話(講演)を何度かしているが反応が今ひとつ。
 行政はうしろからバックアップしてもらいたい。地域のことは地域がしないと、しきたりがありますので。老人会は社協、婦人会は教委というようにバックアップ元がばらばら。まとめてやるのは難しい。なかなかピンピンと手ごたえが返ってこない。今は、若い男性、女性を巻き込んで活性化できないか考えている」


 ここから「健康」が話題に・・・。

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伊藤さん(元教諭):シニアは発達する。伸びていくんです。私は字がきれいになりました。エアロビを習い、顔のシミが減ったといわれました。コツは姿勢を正しくすることです(歩いてみせる)。この身体の線をまっすぐ保つこと。靴の底を変え、小指側を高くしました。洗面台をきっちりふく。テーブルクロスのいいのを買って箸置きを置いて、食事する。夜寝るときつま先を伸ばさない、つるから。ふくらはぎが第二の心臓とお医者さんが言っている。かかとから歩き、後ろ足はつま先で蹴る。晩は米を食べない。去年は玉ねぎを500植えた。自分で食べている。うちで作った白菜を人にあげたら「甘すぎる。砂糖が入ってるんちゃうか」と言われた。こんなふうに生活してたら、眼科と血液の検査を月いちずつ、それに人間ドック半年に1回で済む。

木元さん(経営者):エベレストに登ったんですが、登ること自体は健康に悪いです。身体を痛めつけるようなものです。しかし登るための体づくりは健康づくりといえます。昔から腹八分目医者いらずといいます。お茶による水分補給は大事。体質をチェックして、寒がりタイプか暑がりタイプか見極めてそれに合ったお茶を選ぶ。自分の身体を知ることは大事です。身体の7割以上は水分。毎朝いやでも家内がつくる漢方茶をのまされる。たまには好きなのを飲みたいが恐妻家なので(笑)

伊藤さん:エアロビを習っているが、15分経ったら必ず水分補給をしなさいといわれる。山登りをするとき、疲れに疲れてから休憩しても意味がない。疲れる前に休む。


 シニアが「働く」ことは?の問いに

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北条さん(ひょうご仕事と生活センター長):生涯現役ははたらくことを基本に。高齢者雇用をいい形でしている企業は結構ある。わしら毎日日曜日やでという先輩がいるとき、土日この人らに任せよう、平日は定時で終わらそう、もっとそういう企業が増えてほしい。あまりそれをやると若い世代の雇用を奪ってしまう可能性があるが。技能伝承とか大きな意義がある。

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泉さん(尼崎の総合病院勤務、香寺町在住):医療の世界は資格社会なので、60歳の新入社員は当たり前。看護師、看護助手、年齢は関係ない。
一方古い体質で、医師がいて看護師がいて技師がいて・・・というのをいかにうまくまとめていくかが最大の課題。
私の自宅は香寺町で、平成16年ぐらいから地域づくりをしようと活動している。高齢化率が高いところなので、できるだけ高齢者を表(屋外)に出そうと、田植えを教えて下さいとか村のしきたりを歩きながら教えてくださいなどと働きかける。とりあえず家から出すこと。この人は元気やということを村中でわかるように。任意団体なのでうまくいかないところもあるが。
尼崎は大変な事件が色々起こるところ。都会での高齢化と田舎での高齢化は全然違う。自分はどっち向いたらいいんやろと悩んだこともあった。今は「自分の家族を守ってくれるのは地域や」と職場でも公言している。



生駒さん(楽寿園園長、前生きがい推進課長):現役(市役所)で生きがい作りをやっていた時分は、「これまで高齢者は社会に支えられる存在だったが、これからは社会の輪の中に入れ込んで支える側に回ってもらおう」と言っていた。ボランティアで登下校を見守ったり、介護が必要なおとしよりを高齢者が見回ったり。社会の中で自分の役割を見つけることが大事かなと思う。
今いる老人福祉センターは、毎日何百人と高齢者の方が来られ、その中に元気な方、元気でない方がいる。能動的、積極的、前へ前へいく人は元気。ただ元気だから前へいくのか、因果関係がわからんけど。


ここから「介護」も話題に。


岡田さん(高齢者住宅施設長):今の施設を含め、介護の中で25年過ごした。違う視点からお話しすると、
最近仕事をしていて感じることは、介護をする人手、人材というところが今後どうかなということ。業界に進出してくる企業も多い、うちもそうだが。はこは作ったはいいが、だれが支えるの?と。
 介護という世界は歴史が非常に浅い。だれでも絶対人の世話になります。
 数年前、インドネシアからよんで介護福祉士を養成しようという話があったが(結局頓挫)、私はそれはクエスチョンで日本人の介護は日本人が何とかせなならんと思っていた。
 しかしだれが?ということだが、60歳で一旦現役引退してまだ働ける人がどんどん参入してくれるような仕組みを作るべきではないか。
 
正田:その介護の人手の話だが、最近も介護施設に入所待ちの人が多いという話が出た。感触として人手は今の何倍くらい必要なのか。

岡田さん:最低1.5〜2倍は必要でしょう。推測であと20〜25年、高齢者人口は増え続ける。どうクリアしたらいいのか、本当に近い将来。

伊藤さん:私は介護福祉士養成学校で教えている。クラスで「19歳手あげてみ?」というと、4人だけです、手があがるのは。あと全部30代40代。リストラにあった人たちです。


ここで「ボランティア」「教育、学習」が話題に。


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井上さん(建築業):行政の人はボランティアボランティアというけれど、「あなたのためよ」ほどええかげんなものはない。今イキイキしとうボランティアの人は余裕のある人。現実をみてボランティアをやってもらわんと。市からお金ちょっと出してボランティアしてもらわんと。


濱口さん(製造業経営者):「天空の白鷺」を先週見学さしてもらった。入口に黒田官兵衛のいでたちの人が立っていた。ボランティアの人が自分で陣笠とかも衣装をつくったそうだ。その人が「弁当ぐらい出してくれたら」と言っていた。武者(役)の人の鎧兜をつくるのも200万かかり、自分持ちだとか。余裕のある人がやってるんです。
 若い人がまともに就職できない。キヤノンの会長さんは経団連会長も務めた偉い人ですが、ものすごい儲けてるのに契約社員ばかり。世界競争に勝つためというが。
 姫路師友会、水厚会、金曜会などに出席しています。水厚会は200回になりました。年寄りも勉強しないと。


竹原さん(NPO法人寺子屋ネットワーク101):わが家は2人とも62歳、妻は30年前から難病で
「娘や人に迷惑をかけないように、地域に迷惑をかけないように」とそればかり言っている。
 そういうことを考えている人もいっぱいいると思う。
 私自身は月刊致知をよむ会を高砂市でやって15人ほど集まる。ロータリー(クラブ)にはいち竹原として加入してやっている。
 点をどうやって線にするか、面になればいいんだけど。


 再度、介護の話題。


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久永さん(行政書士、NPO法人スマイルネットワーク):私たちは点を線にしようと活動している。
 介護している現場の方からのSOSをこのところ受けている。ヘルパーさんが夜も寝られない、この人のお世話はムリ。そういうのが今多くなっていますね。
 もちろん、1人暮らしのこの人をどうしようという話も多いが。
 社会福祉士さん、司法書士さん、ネットワークをつくることで高齢者、障害者の人も何とかなるように。余命いくばくもない1人暮らしの人をどうするかも。
 もともとは、「あなたの老いじたくできてますか?」ということで活動していた。成年後見が今、すごく多くなって。

正田:「この人のお世話ムリ」のケースとは、例えば?

久永さん:介護の人って利用者さんの希望を優先して動けと教えられる。ただそれが認知症の人だとそれでいいかという問題。強迫観念がかなり強い方でデイサービスのチーフによりかかってしまってチーフが参ってしまった。上司も状況を全然理解してくれない、と言い、これは危ないと思った。本人の望まないことではあってもみんなが助かる道を探さないといけないかな。


再度「ボランティア」について。

宮本さん(設計事務所社長):私は休む気はないが、妻が弱っていてヘルパーのお世話になっている。私が弱ったら太子町の中で何をするか。こういう活動、イベントをやっているという情報が一般の人にわからないんじゃないか。だれがやるかというとボランティアじゃなく役場がやるべき。
 シルバー人材センターには人がいない。

谷口さん:ボランティアのマッチングの仕事をしている。今日の市役所の方針の3本柱とか、つながるなと感じた。社会経験を活かして参加したことで喜びになり、健康につながる。最近も小学校に行って楽器演奏を教えたが子どもさんたちの喜んだ顔がみれた。裕福な人だけのすることでもない。


正田:濱口さんのお話に出た鎧兜に200万かけた人は、きっと「めだちたい」っていう価値観のある人だと思います。その人の価値観に沿ったことをやると楽しくて疲れないんです。濱口さんも勉強会の記録作成など、ボランティアでされているでしょう。好きなことは趣味でもやるし、疲れないんです。宮本さんの言われた情報提供などの仕事も、元新聞記者とかで情報収集したり配信したりするのが根っから好きな人がきっといると思うんです。


ここで
「家内が病気して医療費が月15万かかる。私も年金生活に入ると苦しい。経済的に何とかならないだろうか。」との意見。


 それに対して「ボランティアも高額医療費も、全部役所が面倒みようということになったら税金を上げなければならない」との意見。


竹原さん:介護の人はかなり薄給だと思う。給食のおばちゃんは年収200万ない。こどもに安全な食をたべさせる大事な仕事なのに。
 (介護は)薄給、重労働、わがまま放題言われ、若い人がなかなか根づかないんじゃないだろうか。
 高齢者同士でお互い助け合う、日本の社会はそういうところに来ているんじゃないか。
 

丸尾:やはり人と人のつながりが非常に希薄になった。東京一極集中、個人情報保護。
 ボランティアとNPOと連携して人と人のつながりができれば。
 この地域で生きるとは何ぞや。年配者は色々ノウハウを持ってます。ただ謙虚だから大声で言わない。
 まず動くことが大事。そして人と人のつながりが原点。

伊藤:ボランティアをみんなが阻害するんです。大企業出身の人はカネで計算する。大企業、校長が自治会を悪くしてんねん。教育受けた通りのことをやってる。


 このあたりでお時間となりました。あっという間の1時間半でした。

 健康、仕事、介護、ボランティア、教育・学び、ひじょうにたくさんの切り口が出ました。

 ほとんど「テーマ出し」に終始した観がありましたが1時間半でこれだけの人数で話し合えば致しかたないといえましょう。よく、広く目配りして話題提供をしていただけたことと思います。

 司会初トライで名パイロットぶりをみせた村瀬専務に拍手でした!

 正田からは

「このところ姫路にほれこんで入り浸っている。最近も播州人の強さということをよそでお話ししたが、播州の人には『密接な人間関係に耐えられる強さ』があると思う。これは神戸にはないもの。色々課題はあるが姫路、大丈夫だ。と今日思えた」


 ご多忙の中足を運び貴重なご発言をいただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。



****

 
 最後に言った「密接(濃密)な人間関係に耐えられる強さ」という言葉は、今回初めて出しましたが思いつきではなく、ここ数か月考えていたもの。

 もとはといえば、秋田の恩師のつくった大学が優秀な学生を輩出してメディアに取り上げられる中、ある記事の中にあったのが:


「語学力というより、寮生活の中で濃密な人間関係に耐えられるタフさを身につけたことを企業は評価している」

という文章で、これをよんで膝をうちました。

 つまり、地方都市の人が都会に出て行く度胸がないからそこにいるのかというと決してそうでもない。そういう人もいるのだろうけれど、私が接触する層の方々にみられるのは、それこそ「濃密な人間関係に耐えられるタフさ」を体現した方々なのです。それは、自立しているわけでもないのに人間関係にも背を向けている都会の人からは感じられない力強さなのでした。



 というわけで決してリップサービスで言ったわけではないのでした・・・

 今更ながら今回集まられたおひとりおひとりからもっとお聞きしたかった、話していただきたかった、そんな後ろめたい思いを胸に今回はここまでとさせていただきます。

 お集まりの皆様、ファシリテーターを務められた村瀬様、会場のロバストさん、会場スタッフ・撮影担当の八田さん、ありがとうございました。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 25日、神戸で久々の「よのなかカフェ」を開催しました。

 通算第36回、新会場のシェアオフィス&コワーキング「コロコ」さんでの記念すべき第1回です。


 コロコさんの入口


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 白を基調に、グリーンを差し色に使った明るくおしゃれな内装。従来のコワーキングスペースにどちらかというと男性的なイメージがあったのに対し、女性も利用しやすい雰囲気です。


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 内装を手がけた石川仁生さん(prescape)。最近税関前にオフィスをお引越ししたそう。磯上通り界隈が再びトレンドになるのカナ?

 
 「神戸」をテーマにしたこのたびの新生よのなかカフェには、Facebookなどでの呼びかけで男女9名の方が集まりました。主催者側3名と合わせ12名で賑やかに話し合いました。


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 冒頭、正田から日銀資料などをご紹介してデータから神戸の現状(凋落ぶり(涙))をふりかえりました。その後は皆さんで丁々発止のやりとりとなりました。

 さて、どんなやりとりだったかというと・・・(抜粋)


森下さん(男性・不動産業):神戸って昔はもっと元気があったと思う。震災後に急にというのではなく、震災後でも、直後はもっと団結していた。
 神戸には東京ほどビジネスチャンスはない。しかし生活するにはいいところ。住むのは阪神間、仕事は大阪。


スガコさん(女性・東灘区在住。新長田に個人塾開業を準備中):神戸生まれ神戸育ち。神戸は二極化している。(国道)二号線を挟んで海側と山側と。また、長田、兵庫方面に行くとガラッと雰囲気が変わる。殺伐としている。神戸をもっと1つにしたい。


ヒラタさん(女性・大阪在住):外から神戸をみるとオシャレだと思っていたがそうでもないと感じる(笑)。また外国人が多いというイメージだったが少ないなー、と。

大和さん(男性、三田在住):三田市に12万の人口がいるが大半は大阪に通勤している。篠山もそう、神戸には行かない。JRで行けるから大阪に行く。神戸にもっと魅力があれば、大阪に行こうと思っている人を神戸に行かせられるのでは。
ぼく自身は高架下がすき。アメ横チックなミリタリー物の店が多い。また神戸は意外と本屋が多い。漫画やとか。文化面、サブカル面がすき。

ヒラタさん:西宮がこれだけ住みやすかったら西宮に住むよね。

田中さん(コロコ運営元の(株)六甲商会総務部長):西宮に住んでおります。大学時代は大阪の大学にJRで通いましたが超満員でした。方向が逆で電車がすいてるから神戸。
 神戸の人って大阪に行くのを怖がりますよね。

森下さん:大阪のおばちゃんみたいのは神戸にはいない。娘さんとお母さんが大丸でゆったりお買い物のイメージ。大阪はごちゃごちゃ人が多すぎる。

大和さん:オシャレっていうのも敬遠されるのかなと思う。東京の近郊に横浜があって、オシャレな街で成り立ってる。しかし大阪の近郊に神戸があったとき、大阪の人たちはオシャレだからといって行きたがらない。

キヨミさん(女性、会社員。神戸在住):大阪は私も昔苦手だった。理由は東西南北がわからなくなるから。
「中央区で生まれ灘、東灘で住んでます」というのが典型だが、東のほうの子は、中央区より西は神戸と認めていない。
 最近、阪急御影界隈がスノッブだと感じている。駅前ロータリーの工事が終わり、古い御影人じゃない、新興成金の街になってる(笑)。
 神戸では昔からお金持ちのおばさまは気合入れたかっこはしない。近所を歩くのはつっかけとかで。元町に行くのはやたら気合入れるけど(笑)。

片山さん(男性、高校教諭、神戸在住):神戸っ子はパリジェンヌに似ていると思う。江戸っ子でもない。昔「月刊神戸っ子」という雑誌があったけど、やたら文化人が文化的なものを書いてる。パリに留学した時、違和感がなかった。がんばって何かするというのがない。だけど自分をすごく持っている。

スガコさん:こないだ東京の友人夫婦が転勤の話が出て、「神戸だったら住んでもいいけど大阪はイヤ。」という話になったそうだ。ほんとはファッションは大阪なんですけどね。ヘアメイクさんとか全部大阪の人。

ショウコさん(女性):ネーミングは大事ですね。「六甲のおいしい水」だったら飲みたいけど「淀川のおいしい水」だと飲みたくない。神戸の人は程よい距離感。他から見ると冷たく見える。転勤の時、「神戸だったらいいけど大阪なら離婚する」とまで言うケースもあるそうですよ。大阪は吉本のイメージになってしまう。

森本さん:ワールドグループ、JAVAグループ、それに開港したみなとの街だとか、雑誌に取り上げられて東西ファッション対決とか、神戸コレクション、東京コレクション、イメージの世界ですよね。大阪は吉本、たこ焼き、お好み焼きになる。

片山さん:おしゃれイメージがファッションに行くからおかしくなるんじゃないですか。風景ってあるじゃないですか。淡路島は秋津島、神話のふるさとの島です。開港のイメージを言うと古い神戸の人は「違う」っていう。今清盛をやってるけど清盛も違う。神代の時代から神戸は特別だという意識をもっている。
(一同「へ〜」)

キヨミさん:求女塚(もとめづか)、処女塚(おとめづか)というのが灘にあります。その由緒を知るとやっぱり古いんだなあと。
 ところでうちの会社の人は地元の人がいない。加古川、明石の人が多い。

片山さん:神戸の人が神戸で仕事したら全然秘密の部分がないじゃないですか。会社の顔、地元の顔、使い分けないと。
 神戸はそぞろ歩きが似合います。元町に昔、三越がありましたが、三越〜大丸〜そごうと1日かけてそぞろ歩いてほしいものを買った。

大和さん:大阪からの人は神戸は冷たいという。イベントしても盛り上がりに欠ける。サブカルは特にそう。斜にみる。興味があるんだけれどないように見える。大阪はくいついたらくいつきっぱなし。

キヨミさん:近所に外人さんが歩いているのはみる。原発で日本は危ないということになりかなり本国に帰りはった。神戸大の古い寮に外国の留学生がいっぱいいてるみたいでバスに乗っている。それを指さしたりはしないですよ。

大和さん:大阪は指さしますけど(笑)

ヒラタさん:外国の人と話す場は?

キヨミさん:最近怪談を語るイベントが北野の移民局のところでありました。盛り上がってたけど、来てるのは大阪の人達だった。

森下さん:神戸を概観すると、戦後すぐから重厚長大、港関連の産業が隆盛だった。その後アパレルも盛んだったが今はやや衰退、今はポートアイランドに医療産業都市で先端医療をやろうとしている。
 何が本当の産業かな?産業が育ちにくいのかな?と思う。
 三宮って駅前だけが商圏、あとは住居。商圏と言えるのは歩いて10分の範囲のところ。
 不動産の観点からみると、もともとビルがあったところがマンションにかわっていく。フラワーロードの加納町交差点より上の方は、アパレルの本社があったところだが、今、マンションになっている。地方に行くと駅前すぐがマンションというところをみるが、それに近い状態になっている。
 結局不動産価格の問題で、マンションで採算が合うようになっていく。企業の神戸支社が撤退して大阪に行って跡地がマンションになっている。

片山さん:新聞社が神戸支局だったところを神戸総局と呼ぶようになっているけど、あれはどうなんだろう?

森下さん:神戸の人は情報に関して閉鎖的だと思う。神戸が大好きだけど井の中の蛙。神戸を元気にしようというが、横と横が手をつながない。

大和さん:コミュニティは3年すると消滅するんだそうです。それ以上は専属の人でもいないと。またお金がないと。

石川さん:コミュニティが3年で終わるのは大阪でも同じ。結局新陳代謝が起きない、閉じたコミュニティだと入ってこれない。下町の自治会なんかで、新陳代謝が起きるようシステムができているようなところだといいんですけど。
 これまでの話では神戸は文化的、いいものがたくさんある、海・山・歴史があって、という話だったと思う。
 大阪は駅前再開発のようにお金があってかけている。お金をかけ続けないと続かないともいえる。

片山さん:神戸の人はプライドはないと思っているんですよ、自分たちは。ここに前から住んでここにいますよ、という意識なんですよ。

石川さん:それは傍からみるとプライドなんです。前から住んでいるということはほかの人にはできないわけだし。

片山さん:文化と文明の違いということでしょうか。入ってくるのはいいけど、ぼくたちそっとしといてね、という。

ヒラタさん:新しいまちになるには、若い人に結婚して子どもを産んでもらわないといけない。ライフスタイルのところで西宮と神戸を分けるのはなんでしょうか。神戸の住みやすさのキーポイントとしてアピールできるのは。

正田:いいお問いかけですね。でもお問いかけに逆行してしまうけど、神戸での子育てはお金がかかるんですよ。予防接種でも同じのがこっち7000円、西宮4000円とか。

大和さん:予防接種は、神戸は日本で一番高いです。水道料金も高い、税金も高い。子どもの医療費は、三田は中学生まで無料です。

フミヨさん(女性、神戸在住):神戸って自然を感じながら住める。
大阪もめっちゃ好きなんです。私は帝塚山に住んでたから、そんなに関わって(大阪のおばちゃん的に)ガーッと言う人はいない。帝塚山は静かだけど、西成にはすごく近いですね。
 神戸は横に長いので、海があって山があって、自然を感じて暮らしている。阿倍野から垂水区に越してくると、夜の明るさが全然違う。
 姫路生まれなんですが、姫路にはみんなで一緒に何かやりたいというのが強いですね。

キヨミさん:みんなで一緒にというのは神戸にはないですね。そっとしておいてという感じ。

ショウコさん:姫路では反対意見が出しにくい。城下町だから。

大和さん:篠山も城下町です。篠山の男の人は見かけがいかつい感じだけど、それは見かけだけ。

ショウコさん:松本、熊本もそう。上から言われるとNOと言わない。お殿様が言うんだから正しいんだろう、と思っちゃう

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森下さん:姫路の人は兵庫県の中心は姫路だ、と思っていますね。

大和さん:神戸は兵庫県民だと思っていないふしがある。それが神戸の発展を阻害しているかもしれない。大阪市と大阪府の対立もありましたが、神戸市程度の規模でがんばっても。

フミヨさん:モトコー6丁目とか駅のすぐそばなのに店舗がガラガラで怖いような雰囲気ですよね。大阪も通天閣のそばとか地元の人は行かないような場所なんですが。
 (神戸駅南側に)モザイクを作りました、人が集まるスポットを作るがそれ同士の動線がない。20代の人を集めることを何かすればいいのにと思う。垂水でお店出している若い子に「なんで垂水?」ときくと、繁華街にお店を出せない、賃料が高いから、と言う。垂水に今、いいお店できてるんですよ、でももうちょっと繁華街に出せればと思うが。

森下さん:賃料の話をすると、賃料は三宮センター街が一番高い。三宮一丁目は1坪10万以上。30坪なら月300万円、飲食なら1日1万円さばかないといけない。センター街は昔はあんなに広くなかった。30年前は普通の商店街、それをバブルの時に人に貸した。それをまた転貸した。それが今でもセンター街、センタープラザに残っている、賃料を下げたくても下がらない。
 大丸を挟んで向こうは三宮に進出する人に言わせると、神戸ではない、という。旧居留地は坪2-3万。大阪・梅田はお昼はサラリーマンのランチで賑わい、夜はのみやになる。神戸だと夜飲むには駅の北側。旧居留地ではランチ商売しかできない。神戸は賃料が下がらないので、飲食は儲からない。今、(賃料は)大阪より高い。飲食は神戸で成功したら全国どこでも成功するといわれる。元町に何軒かスイーツのいいお店があるが、あれはセンター街ではできない。ケーキ1切れ1200円とかの世界になってしまう。東京の代官山とかに行ったほうがいい。市場規模でいえば東京は神戸の10〜12倍です。だから神戸でちょっと成功したら東京に行く。
 集客スポットを結ぶ動線が確かになかった。メリケンパークからハーバーランドに行く手段がなかったが、それで作られたのがループバスです。縦の動線をつくった。あれは地元の人の足でもあるんです。


ショウコさん:買い物は今、ネットが多くなった。新しいものをみるには大阪に行く。食べ物は福島に行く。向こうだとお店の人もがんばろうとか雰囲気でビシビシ感じる。

スガコさん:阪急御影駅前は、きれいになって今賃料がすごく高い。飲食が入ってこないので個別塾ばかりになった。フランチャイズの塾は六甲道がやりやすいらしい。六甲道で成功したオーナーさんが御影をねらっているが。商売するのも住むのも神戸はお金がかかりすぎる。

森下さん:御影、岡本、芦屋、今回の公示価格は上がっている。全国は下がっているのに。上がるのは芦屋の大原町、御影、岡本、そのあと千里ニュータウン、江坂、箕面、帝塚山など。芦屋を中心にのの字のようにジワジワ上がる。

石川さん:乙仲通とか、いっとき人が集まってきた。あのとき個人、若者がきていて熱かった。それも3年ぐらいで力尽きてしまった。海が近く潮風、ボーダーの服、大阪の堀江に近い雰囲気。いかんせん駅に近くない、通り道じゃない、そのあたりが凋落した原因かな。

森下さん:ちょっと前、カフェがブームで磯上通りがクローズアップされた。それが乙仲通に移った。最初やろうっていう人がいるけどその人がつかれてくるんですよね。

スガコさん:堀江はタワーマンションがいっぱい建って若いお父さんお母さんがベビーカーを押してる。大阪って面だなーと思う。神戸って面じゃない、ぱーんと分かれる。

石川さん:堀江には住んでいる人がやっているというのが結構ある。京町堀に住んでる人が京町堀をやるとか。乙仲通の若い人は住んでなかった。住んでないと文化的に根づきにくいんかな。

森下さん:前はそこに住んで商売して、というのが当たり前だったけど、高度成長のときしごとと住環境が別になった。今それを小さなまちにしないと崩壊しちゃう。商売するとこと住むとこを一緒にしないと。

石川さん:外から入れることに柔軟だったらいいんですけど。

スガコさん:東灘に家を建てるとき大変だった。近所の人が意地悪して。すいませんすいませんと言い続けた。排他的とか閉鎖的。頭下げないと認めてくれない。高くても隣の米屋で米を買わないといけない。ほんとお金がないとしんどい所だな、と思った。

石川さん:そのやり方でコミュニティに入っていったのがすごいです。

スガコさん:土曜日になると御用聞きが来ますもん。その代り子どものこともみてくれるから、いいところも悪いところも。

森下さん:神戸はムラだよ。ムラ意識。

スガコさん:住んでいる人間にはそれが当たり前なんですよね。家から右にしか車を出せないんです、電柱が邪魔になって。すると右側の家の人が道路上で洗車してる。どいてくれません?というと、どこへいくんや。ここはわしの土地やったんや、と。

大和さん:東京や大阪にも田舎がある。ニュータウンにはそれがなくて楽。さみしくなる時もある。PTAなどをやってつながりを大切にしている気もする。
 とくに男性はコミュニティとつながりがないので孤独。話する相手がいないとどんどん孤独になっていく。こうやって話していることは私にとっていいことですし、こういう場があったらどんどん参加して発言しようと思う。

ヒラタさん:神戸にきてから横のつながりが強くってみんな知り合い。今日きたらそっとしておいて、というお声をきいたり、商売がやりにくい街や、ということを知った。みんな話し合っていれば動線ができてくると思う。

片山さん:神戸について発見した。住みやすいと思っていたら住みにくい町なんだ。

ショウコさん:魅力的なまちにするには人間しかないと思う。自分の周りだけでも、自分だけでも元気でいよう。

石川さん:今日は最初数字の話があったが、皆さんが関心のあることは内容、文化的なこととか雰囲気とか人の感じとか。結局町をよくするって人の魅力をどうやって上げていくか。
 今日皆さんが人に関心があったのが面白かった。

志賀さん(男性、大阪在住):西と東の垣根があるということが新鮮だった。それぞれの人が素性がわかるぐらい自己開示して話す。こういう場って人を知るうえで早いですね。

森下さん:内も外もみてきたが皆さんのご意見をきいて気づかされた。ものをつくりまちをつくり経済が回るという時代は終わった。人対人、ご近所づきあいのコミュニティの大切さをわかっているけど答えがない。皆さんの思いをもっともっと意見交換できればよりよい場になる。

スガコさん:武闘派がすぐばれてしまう(笑)自分が商売を始めるにあたり、若い人の年収をみていると、一生懸命働いても可哀想なくらい。自分にも子どもがいるし若い方が住める場所になるようにと思う。

キヨミさん:たしかにちっちゃいコミュニティが存在しているが、南北のラインがない。コミュニティもつながりがない。自分もがんばって参加したい。南北の交通網もつくってほしい。26日からHAT神戸から摩耶ケーブルまでを結ぶ「坂バス」ができる。

フミヨさん:いろんな気づきがあった。10人の力でこんなにしゃべれるなんて凄いやん。私たちが変わらないと子どもたちも変われない。何か一歩前に進めたら。

正田:今日ははなからまとめることは諦めていましたが(笑)皆さんが人生の次の一歩を踏み出されることが神戸を元気にすると信じましょう。今日はありがとうございました。

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〜話し合いは以上です〜


 非常に活発な、ビシバシのやりとり。途中出た不動産のお話、実際住んでいる人ならではの体験談も大変おもしろかったです。


 集まられた個性豊かな皆さん、そして会場のコロコさんに感謝です。どうもありがとうございました。



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NPO法人企業内コーチ育成協会
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 17日、よのなかカフェ「たくましい若者の作り方―獨協大生にガッツを!」を姫路・ロバストにて開催しました。


 
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 姫路獨協大より元学長の大塚健洋教授(播磨総合研究所所長)が出席、その他地域の大学関係者・経営者・管理者・人材育成担当者・若手社員、経営支援団体より12名が参加。


 熱気のこもった議論になりました。

 (今回は、大学関係者・経営者は実名で、管理職・社員は仮名で掲載させていただきました)


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 姫路経営者協会・村瀬専務理事より趣旨説明。

 「子どもの教育というものが最近しっくり来てない。会社に入ってくる若手にガッツがないなーと感じている。くらいついてくるようなガッツのある子は育てられないのかな」


 当初はうっかり口を滑らした、ということが話が大きくなり、この集まりになった、と村瀬氏。

 この話題がこんな広がりを見せるのが姫路の良さでしょう。


 大塚教授より姫路獨協大の現状。


「地方の私大共通の悩みで、学校は多い、子どもは少ない。するとどうしても偏差値で輪切りになっているので、学力レベルの低い学生も入ってくる。すると今までの大学の教育システムでは育たない学生も入ってくる。ただマッチングすると大化けする学生もいる。教育システムを作り直す時期に来ている。」


 具体的には、医療関係の学部では国歌試験合格を目標にすることにより、また外部での実習があることによりモチベーションを持たせ高い合格率を出している。文系ではそれができていない、という問題意識がある、とのこと。

 地元出身者の比率は25%〜3分の1。留学生が現在150人程、圧倒的に中国から。

 獨協大学を誘致したのは姫路工業大学がなくなり地元に大学が1つもなくなった時期。当時、「産業都市から文化都市へ」と転換を図った時期だった。また優秀な若者が他地域に流れ、「地元に優秀な若者を定着させたい」という問題意識もあった。いわば「地学地就」を当初から掲げた大学。


 インターンシップは、姫路経営者協会などの協力を得、姫路市役所などに行かせている。ただ受け入れ数に限りがあり、予備選抜もあってすべての子を行かせるわけではない。


 Hさん(会社員、卒業4年のOB):「地元出身、近いから獨協大を選んだ。法学部出身だが、やりたいことはやらせてもらえた。周囲には勉強しない人もいたがぼくは自分で頑張って勉強し、何人か一緒にやる友達がいた。やる気のある子にはいい大学。」


 
 ここから企業サイドの方々の現状認識―。


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井上さん(製造業経営者):「中小企業だが20年くらい前から学卒の人を採用する取り組みを始めた。そのための体制として会社の外観、内装や設備も一新した。今後は技能伝承をしっかり出来るよう、社員の教育もすすめていきたい。

私は企業で採用を担当する一方、今春大学へ行ってマナーの講師もした。そのとき『知識だけではなく、企業はこういうところをみてるよ。現場ではこういうことがあるから、こういうところに気をつけなくちゃいけないよ』という話をした」


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竹原さん:「最近の若者はと言われるが、頑張る若者は頑張る、頑張らない若者は何とかしてあげないかんなあと思う。期待をしてあげれば頑張ると思うんでなるべく姫路市内の企業が採用してあげて若者に働く場を提供してあげる。県立高砂南高校の評議員を10年ほどしていた。周囲の高校に比べ成績のわるい子とレッテルをはられていたが、躾をきっちりやり、約束を守る子、あいさつのできる子をつくろうという教育をした。三菱重工高砂製作所では高砂南高校の学生が入社率100%だった。学生さん、生徒さんの良さを引き出すよう、世の中のほうを少し変えていかなきゃいけないんじゃないか。」


村瀬専務:「メーカー勤務時代は最後は総務だったが大半は設計。そこで見た若い人でいうと、本当に賢い、成績優秀な人は研究職へ行って伸ばしていけばいいんですけど、一般的な四年制の大学を出た技術職の人は、機械であれ電気であれ、そこそこのレベルなんですね。会社に入ってからが勝負。そういうときものに取り組むときの姿勢とか心構え、そこに尽きるなあという感じがしてました。もっとわかりやすく言うと、大学出てきてもお前やる気あるんか!っていうのがよくありまして、ぼくは実は高卒の元気のいい奴が大好きで、そういう奴をこつこつと頭を叩きながらいじめながら育てるというか、それで育つ奴が今でもやっぱり可愛いですね。会社に残ってるやつでも『ああお前ええ感じになったな』と。そういう人を育てる人になりたい、というのが私が会社時代に思っていたこと。そこから今日のこういう話題の提供になった」





メーカー経営企画:「連続TV小説(朝ドラ)で梅ちゃん先生をやってますね。その中で梅ちゃんの隣の家が典型的な町工場で片岡鶴太郎が親父さんで、東北からの集団就職の話が出てきます。鶴ちゃんが『大事な息子さんを預かってるんだから一人前に育てなきゃ』と言ったり家族同然に住み込んだり。その若者が朴訥で本好きで、いつも『自分は役に立っていない』と思って夜中にこそっと仕事をしたりする。それをまた鶴ちゃんが『そんなことせんでいい。ちゃんと一人前に育てたるから』みたいに言う。そういう育てる文化、伸ばす文化が今はなくなって、即戦力を求めるようになった。私の会社でも人が足りないとなれば派遣を使いコストを削減する。そういうところをやっぱり変えていく必要がある。それは企業側もそうですし、はたらく側も意識を切り替えて責任ある態度を養っていく必要があるんじゃないか。」


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Tさん(営業会社総務部長):「言われた通りで、私自身が入社した当時は3年かけてじっくり育ててもらった気がする。しかし今は創業4年目の中小企業で、即戦力ということを求めざるを得ないというのがジレンマ。自分が育ててもらったように育てられたらいいが、営業会社なので目の前の数字を作ってくれる人を求める。現実に入ってくる子は、我が社の場合中途採用で、転々としてる子。すごい素直でいい子。具体的にどうやって営業成績を上げられるかがテーマ。」


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正田:「2つのことを感じた。今お2人の言われた、育てながら使うという視点はとても貴重だと感じる。今日は企業の現場からこういう人を育ててほしい、という注文をきくときに、『完成品を作ってほしい。うちでは育てないから育てる必要のないやつを作ってほしい』という話になったらどうしよう、と思っていた。皆様がそう思われているということは本当に貴重。先日江戸時代の商家の職業倫理の話をメールニュースでご紹介したが、そこでは企業が教育機能をもっていた。小学校ぐらいの歳で丁稚奉公にあがり、奉公先で徳育も知育も全部教えてもらう。それが結構機能していた。その後明治維新、工業化で職住分離が起こり企業と教育が分断された。今それが機能不全が起きているのではないか。


また、Tさんの今のお話の後半部分は、転職市場、第二新卒市場にいる子たちというのは大人しい子が多いということでしょうか?」


Tさん:「私が採用を決めているわけではなく、うちでは営業責任者たちが面接をして決めている。その責任者たちも若く、自分が育ててもらった経験をしていない子たちで、色々模索しながらやっている。その責任者が『この子なら、この子と一緒に仕事したい』と思う子を入れるので、各拠点によっても違うが営業未経験でも素直でやる気がありそうな子を採用していると思う」


 ここで、少し違う視点からの問題提起がありました。「頑張りたいのに頑張れない、そういう若者を置き去りにしていないか?」とても大事な視点です。


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Uさん:「私も6年ぐらい前まではそう思っていました。いま思うのは、学生さんも本当は頑張りたい、一生懸命働きたいと思っているだろうと思うんです。その中でどうしたらいいのかわからなくてつまづいてる。そこを1人ひとり探らないと前に進まないんじゃないかと思う。これは私が親として思うことで、学生さんたちがつまづいている。それは何かというと自信がない。踏み出すきっかけがない。だれか後押しをしてくれる人がいない。こうすればいいんだよというところを示してくれない。それともともとの障害があるかもしれない。親がそこにどうかかわってきたのか。小学校、中学校、高校、そして大学の先生はどう関わってきたのか。そこをわからないでただ『ガッツがない』と言ってしまうのはちょっと酷なんじゃないか。『そうしたいんだ、でもできないんです』と訴えてる子が沢山いるんです。実は私の子どももそうなんです。一時期働いていました。でも疲れてしまってはたらけなくなり、いま家にいる状況です。学問はあるんだけど対人能力が低くてうまくやれない。頭でものを憶えるんだけど五感で感じることはちょっとできない、だから仲間外れにされた。うまく協調できない。若い人から見たらそういうこともあるんだよ、企業の採用する側の論理だけじゃなくそういうこともみてほしいと思う。学生さんがどう感じているのか聴いてやってほしい。

社会的に人をどうとらえるか。ある分野でとんでもない能力を持っている人もいる。金太郎あめのような人ばかりではない。そしてそういう人を捨てていくことはできなくなっているのではないか。そういう人は増えつつあるのではないか。

先ほど企業研修(インターンシップ?)のお話がありましたがそういう形で人物から体験させてもらうというのは非常にいいことなのではないかと思う」


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高見すま子氏(短大講師、社会福祉専攻):「私の見てきた短大の学生さんはコミュニケーションがとれない人もいるし、それにダメダメばかり言われていまだかつて褒められたことがないという学生さんもいます。短大の2年間で勉強よりも自分に自信をもって社会に入ってほしいと思う。本当に胸が痛くなる、この人たちの責任なのか?ということをずっと思います。褒めてあげればいいやん、って思うんです。少しでもいいところを見つけてほめてあげたらいいのに、あかんあかん、態度が悪い話を聴かんとか。話を聴かへんというのはそれは教える側の責任ではないかと思ったりもします。聴いていようといまいと話を進めるというのを大学の授業ではなされるんですけど、私は双方向の授業をしたいと思うんです。だから(学生が)本当に色んな話をしてくれます。私は8歳のときに父親を事故で亡くしまして、貧困の母子家庭で育ちましたので、そういう話も平気で学生にします。そうすると男子学生が研究室に来て、突然『先生おれんちも母子家庭。おとんがいつの間にかいなくなった』とか、それから大きな体格の男子学生が、ぽろぽろ泣くんですね。小学校5年生のときに両親が突然離婚したと、何にも言ってくれなかったと。でも20歳だからそれをとっくに解消できてるのかと思ったら、その思いをずーっと引きずってるんですね。いまだに元に戻ってほしいって。だから彼は小学校5年生のときから全然その思いを消化できていないっていうか。

 だから今、即戦力になるような学生さんを送り出してほしいと企業の方ではそうお思いになるかもしれないが、私が接している学生さんは本当に、本当にさまざまなことを抱えています。

 それと、私が育った年代と今の平成生まれの学生さんでしたら、世の中もコロッと変わっていますから、私たちの価値観をそのまま学生さんに押し付けていいのかなという思いもすごくあるんです。男性も女性もおじさんもおばさんも、マナーとかすごく悪くなりましたよね。電車で向い合わせの4人掛けの席で、奥の窓際の席に『失礼します』って座る人はまずいない。そんなときに『失礼します』って言ったら本当に心が和む。どうしてそういうことを忘れちゃったのかなあ。だから学生にはいつも、『ひと言失礼しますって言ったら、男前がより男前に、べっぴんがよりべっぴんに見えるのよ』って言うんですけど。社会が変わってしまったなあ、これは学生さんだけの責任ではない、といつも感じております。どうしたらいいんだろうと。」


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大塚:「学生と接していていつも感じるんですが、自分を見つめることができていない。いい素材を持ってるんだけれども、自分はいいものを持ってるという自覚を得られないんです。自分を対象化することを今までやってこなかったんだなあと。

 つい最近の例ですが消防士になった学生がいるんです。1年の時から私のゼミをとってまして、最初は金髪に染めてヤンキーでした。でも2年生ぐらいからだんだん変わってきまして、消防士になりたいんだと。なんで?ときいたら、実はおばあちゃんが自分の目の前で心臓発作を起こして倒れて、救急隊員の人が一生懸命救命してくれた。亡くなってしまったけれどその姿が忘れられない。それをきいて『この学生は通る』と思った。最初の初一念がありますから。それに向けて何をしたらいいか、というのを色々アドバイスしました。学生も自分で考えて普通救命講習に行ってきました、とか言うんです。次には東北大震災の現場に行きました。そして学内のそういう受験のための講座をとって、頑張れよ頑張れよと声をかけていたらとうとう最後、通った。これほど化けるとは思わなかったですねえ。通って就職したら、『先生、これ初任給で買ったビールや』とビール6缶ほど持ってきてくれました。お母さんも『先生に合わなかったら子どもはこうはなってなかったと思う』と言ってくれました。これは教育の醍醐味だなと思いました。

 そういう幸運な出会いばかりじゃないんですけれども、その子の相性のあう先生に当たるとぐっとその子の良さを引き出してあげられる。良さを引き出して次のステップどうしたらいいのかとアドバイスをしてあげる。と、本人もあとで考えてその通りと思ったら実行するんでしょうね。

 大学の教育の中では色々なことがあります。同じような先生ばかりだとダメですんで、いろんな個性の先生がいて、学生がその中で選べるような形にする。そしてゼミで育てていくと。そういう接し方ができれば、悩む学生も少なくなってくるんじゃないかなあと思っています。」


正田:「ありがとうございます。高見先生、大塚先生に出会われた学生さんはお幸せでしたねえ。誰かがいいところを見つけてあげれば、伸ばしてあげれば、寄り添ってあげれば。」


高見:「『先生変わり者』って言われるんです。大抵、先生方みんな上から目線っていうんですね。でも先生は人の話聴いてくれるやろ。人の立場になって聴いてくれるやろ。だから変わり者って。

 でも本当に学生さんが愛おしいんです。本当に愛おしいんです。何とかして頑張って就職してほしい。

 『先生、ぼく結婚する』って言うんです。やっと20歳で就職したばかりなのに。ぼくパパになる、やっと守る者ができたって。でも介護福祉士だから、現実には食べていけない。そういう現実もあるんです」


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田中さん(製造業経営者):「私も大企業にいて中小企業にきて、結局『即戦力はダメだ』『即戦力は幻だ』ということを思います。やっぱりそれぞれの企業、それぞれの職場で合うようにするには育てるしかない。私はいまたまたま2人入れましたけれど、幼稚園と一緒です。私は大学ノートを作りましてね。これは以前、10数年前にある社長の息子を預かりまして、いまひとつ出来が良くなかったので、大学ノートに毎日日誌を書いて、あったことを書いて、1年半ぐらいやりました。
その経験を活かして今、同じようにしているんですけれども、その中で学校の先生にもお願いしたんです。やっぱり今の学校は偏差値だけで価値判断をされてるんですが、人間は高見先生が言われたようにいいところを見てあげれば伸びるんで、指導者はどう人のいいところを見てほめていくか。上から見ればダメです、というのはいくらでも言えるんですけど、その人を育てるという気持ちがないと良さがみえてこないんでね。それを言うとその人たちが心を開いてきいてくれる。高見先生の言われるように、上から目線で「オレが上司だ」という気持ちで言っていては、自己マスターベーションだけで相手本人の心に入っていってないね。

 学校のほうにお願いしたいのはやっぱり今の人たちはコミュニケーションがとれない。基本はなにかというと、挨拶ができない。私がいつも『おはよう』と言っても返ってこない。返ってこなくてもとにかく言い続ける。言ったことに対しては必ず返事しろと言ってね。返事ができないんです。これはやはり基本的なことで、核家族になったからとか、ひとつの現実だと思う。とにかくいろんなことをするとき挨拶を言って次にいくんですね。挨拶抜きでいきなりストレートに言ったらなかなかぱっと入っていかない。こういうことを学校のほうで指導していただければいいのではないか。

 それから、わからなければ訊くということ。質問が出てこないんです。何かすると『きいてなかった』と。お前わからんかったんか、と。挨拶と、わからなければ訊くという、この2つがあったらどこへでも行ける。

 ものづくりをしてますから専門知識も欲しいんですけど私は人間性をみて決めまして、何を見るかというとやっぱり目です。面接して短時間で決めるのはなんで決めるか、騙されもしてきましたが、良さをどう見つけるか。

『君は何でもくらいつくところがあるから、決めたんや』と言っています。そのためには知識がなくても教えることもしながらね。そういうふうに言うとごっつやる気をもってしてくれるなあと。

 育てるということは本当に気が長く要るなあと。偏差値、研究者ならそういうのが要るんですけど。あとはただ訊いてくれて、くらいついてくれるなら、なんでもできるんちがうかなと思うんですが。」


村瀬:「私の会社時代のことで、若干語弊は覚悟、ある面非常に厳しいことはあるんだよということで。育てる、これは絶対大事なんですけど、鍛える。鍛えざるを得ないんです。勝負に負けてはならないんです。勝たないといけないんです。

 ですからちょっと極端な表現ですけど、25年前のわたしのいた部署では死屍累々、それを踏み越えてでも前に行くしかなかった。それも問題はあると思うんですが、そこで刀を打つがごとく、打って打って鍛えられたものが通用して、会社の総合力になっていく。厳しいんですがそれが現実としてはあるわけです。そこからはみ出るヤツはたくさんいて、それは会社のほかの部署に出るわけですけど。

 そういう厳しい場面でたたかうということは現実にあります。そういうことも私の経験から。」


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Nさん(人材育成・採用担当):「採用の担当になって5年ほどになります。企業が求めている人材と自分自身個人的に一緒に仕事をしたい人材とは別のものだな、というジレンマはあります。企業が求めるのは即戦力とか、将来的に先に立つ人材とか。人柄、人間性というところは結構2番手、という感じは受けています。私が担当しているからには基本的な人間性、挨拶、行動・言動をみながら採用していきたい。

 地元の中小企業なので、アットホームなやんわりした人間が多いのですがトップに立とうとしている企業もありますので、どういった企業が合っているのか学生の間に見極める必要があるかと。学生さんの個性を見出していただくことを大学様にもお願いしたい。大塚先生のお話にもあったような、『この子はこっちが向いてるんじゃないか』と言えるような、1人1人とのかかわりを積極的にもってほしい。

 私も個人的に、甥っ子が大学を中退して消防士になったんですが、そのきっかけもやっぱり同じで、大学に入ったんだけど自分が何をしたいのか何をしようとしてるのか良く見えてない。そこで話をする中で自分がやりたいことがわかってきた。そこで方向転換したということなので、大学に行くことが働くことにつながるわけでもないと思ってますし、色んな人とのつきあいの中で人を育てていくんじゃないかと思っている。大学様だけに学生の成長を求めるのはきびしいかなと。

 面接をしていても、会社に来たときの姿を見ても、個人差はあります。10分、20分の面接で人を決めるような力は私どもも持ってません。どのところを見るかというと、最初の会った印象や挨拶、身ぶりそぶり、姿勢、といったところを第一に見るようなことになります。普段の行いが何かのときに出る、そういった考えをもってますので、基本的なところをもう少し見てやってほしい。やはり勉強できるできないでは人を判断できませんので、そういうところをお会いしてみて判断するようにしています。やはり就職活動のときだけいい恰好してもそれはばれると思うので。

 インターンシップのお話も出たが、学生様が企業で仕事をして社会人としての自覚をもつ。企業にとっては1−2週間、あるいは1日学生様をお預かりして仕事をしていただくということでは、学生さんとお会いできていい機会ですが、学生さんにとってそれが本当に就労、社会人の勉強になってるかいうのは、そのかたの意気込みにかかっていると思う。

 インターンシップよりはアルバイトのほうで社会経験をされる方もおられるので、インターンシップだけがウエートが重いということではなくて、社会勉強をされるうえではアルバイトなどもされてはどうかなと。

 あとは部活動の中で上下関係であるとか、規律面などの勉強も必要ではないかと思う。」



竹原さん:「先ほどから即戦力の話が出ているが、一部の中間採用、通年採用を除いて、即戦力を望んでも詮無いのではないかと思う。上の人が、村瀬さんがおっしゃるように鍛えるしかない。学校側が、『社会に役立つ大学』を掲げているケースもありますけれど、企業の立場から言うとそんなのほとんど役に立たないので、学校がすべきことは2点だと思うんです。大学院の博士課程を除いて小学校から大学院の修士までは、基礎的な学問、基礎的な学力をきちっとする。あとは人間力、自分のためでなく人のために頑張ろうと。大学はその2点をすべきです。世の中の動きを追っかけても、世の中の動きが早くて企業もめまぐるしく変わるから、追っかけようとしても追っかけきれないです。」


正田:「大変重要なポイントをありがとうございます。」


ここで、大室さんと竹原さん、お2方からそれぞれ「私案」を発表いただきました。


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大室さんは「農業」に軸足を置いた就労機会創出について。

また竹原さんは、「クラブ活動・ゼミを活性化し一流化(ブランド化)」「他大学のベンチマーク」「市民サポーターづくり」など、本格的な詳細にわたる大学活性化案を出してくださいました。

それに対して、大塚元学長からこれまでの施策(取組み)について説明などがあり、また今後の取り組みについて意欲を見せました。


・・・・


 ここでお時間となりました。


 非常に貴重な、企業の皆様からの実感のこもった「若者観・育成観」、そしてよのなかカフェとしてはエポックメーキング的な私案の発表、と盛りだくさんの、熱気あふれる2時間でした。名言がいっぱい出ました。


 ご参加の皆様、本当にありがとうございました。また会場のロバストさん、写真撮影・Ustream担当スタッフの手配などもしていただき、本当に助かりました。ありがとうございました。



 今回のよのなかカフェは、Ustreamでこちらから視聴いただけます:

(1) http://www.ustream.tv/recorded/24766320(前半1時間30分)


(2)http://www.ustream.tv/recorded/24767668(後半30分)




 さて、途中で司会の役割を逸脱して「企業の教育機能」について私見を述べてしまった正田ですが、その後また新たに思ったこと。
 
 今月はじめのこのブログの記事で


 「見えない競争力」を磨く―工業会・池田会長講演(8月5日、※講演は7月31日)

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51819670.html


 こういう視点が、必要なのではないかなとぼんやり思いました。これは企業にも、大学にも。我田引水めくでしょうか。

 (このブログを続けて読まれている方なら、おわかりですよね・・・)


 あと、「女性」がやっぱり正しいことを言いますね(私の事じゃないですヨ)「女性」抜きでものごとを語ったり決めたりしてはいけませんね。改めて実感でした。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp







 


 


 


 第35回よのなかカフェ(姫路開催第2回)の開催が決まりました!


【テーマ】「たくましい若者の作り方―獨協大生にガッツを!!」

【日時】 8月17日(金)19:00〜20:30(21:00まで延長の可能性あり)

【会場】ノマドワーキングカフェ「ロバスト」姫路じばさんビル2F

【参加費】1,000円

【定員】10名(定員に達し次第締め切ります)

【主催】NPO法人企業内コーチ育成協会


●「定員割れ」「レベル低下」がいわれて久しい姫路獨協大。
誘致した姫路っ子の意地にかけて、「獨協大を再生させたい」
そんな思いで開催する今回のカフェ。
企業社会で強く生きていける、「たくましい若者」とは、
どうしたら作れるのか。
特定の大学にとどまらず、現代に広く通じる問いを投げかけます。
「全寮制の共同生活だ」「いや、農作業だ」
事前に早くも議論がヒートアップ。
「たくましい獨協大生をつくるには」
あなたも議論に参加しませんか!?



お申し込みは、メールinfo@c-c-a.jp まで。


「後世」を視野に入れて、熱い志をよのなかカフェに託してくださいました、
姫路の皆様、ありがとうございます!!

皆様のご参加をお待ちしております!




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

神戸市内にお住まいの「匿名希望」さん(女性)より、最近のよのなかカフェに関するブログ記事に関してこんなメールをいただきました。

嬉しかったので、ご本人様の承諾をいただいてこちらにUPさせていただきます。


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正田 様

こんにちは、お久しぶりです。
匿名希望@自宅です。
遅くなりましたが、お嬢さんの大学合格おめでとうございます。
私は、国の根幹は<教育>だと思っていますので、
1人でも将来をしょって立つ若人が増えることは大変素晴らしい☆
ちょっと時期が遅いですが、エールを送ります。
頑張れ〜!!

実は、今回の”よのなかカフェ”はどんな感じだったかなと
ブログを拝見しましたら、「カフェをしばらくお休みします」との
文章を読んでびっくりしてのメール送信です。

しばらく”子供・子育て”がカフェのテーマが続いていて、
「独身・子供無し」の私が何を言っても、意見がしょせん
他人事で軽い感じになっちゃうなーと勝手に思いまして
(私の主観です)、参加せずに、後でブログを拝見して
『なるほど、なるほど』と共感したり、感心したりしていました。

ここ数年、個人的に1対1で話すと、話が出来た気になるのに
多人数で話す場だと、話が出来ないというのか、独りよがりに
なるというか、何かしっくりいかない自分を持て余していました。
たぶん私のように感じている人は多いのではないでしょうか。

だからこそ、”よのなかカフェ”のように年齢や性別や価値観が
違うもの同士が寄り合って忌憚の無い意見が話せる場が、
本当に必要だと実感してます。

でも、リベラルに継続するのはとてもむずかしいですね。
主催される方は、ひとかたならぬのご苦労があったと
いまさらながらに思います。
ふらっと行って好きなことを話す私のような参加者は
本当にとっても無責任ですね、申し訳ありません。

幸い、”一時的なお休み”と解釈しておりますので、
どうか今秋の夜長からでも、哲学チックに再開して
頂けるのを首を長くして、お待ちしております。

わかりにくい文章を長々と書きました。すみません。

追伸
佐与さんのブログは、ほぼ毎日楽しく読ませて頂いています。
あいかわらず気骨が感じられて、良いですね。
それでは、また。


匿名希望様

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匿名希望様、ありがとうございます。

娘のことは、自慢話みたいに見えるだろうな〜と思いながら、親としても1つ1つ貴重な体験だと思い書いていたので、こうしてエールをいただくとすごく励みになります。

本人は電話するたび、「○×のシェリー先生が宿題がめちゃくちゃでこんなことをやらされて」とか、魔法学校みたいなことを言っています。
本人にもありがたくメールを転送させていただきます。


よのなかカフェのことでご心配をお掛けしてしまい、申し訳ないです。

しばらく”子供・子育て”がカフェのテーマが続いていて、
「独身・子供無し」の私が何を言っても、意見がしょせん
他人事で軽い感じになっちゃうなーと勝手に思いまして
(私の主観です)、参加せずに、後でブログを拝見して
『なるほど、なるほど』と共感したり、感心したりしていました。



いえいえ・・・来てくださったら良かったのに・・・
ここ2回子どもネタ
(「子どもたちが危ない!」と「幸せな子どもを作るには」)
ですが、毎回、子どものいない人、まだの人も
こ〜んなにご意見をもってらっしゃるんだなあと、
見守られていることのありがたさを感じていました。


ここ数年、個人的に1対1で話すと、話が出来た気になるのに
多人数で話す場だと、話が出来ないというのか、独りよがりに
なるというか、何かしっくりいかない自分を持て余していました。
たぶん私のように感じている人は多いのではないでしょうか。



これ、おっしゃる通りですねえ〜。
最近もわざわざ足を運んでも、大人数で話すことで
話が薄まってしまい、表面的な話を
「こんなことを話したいんじゃないのに・・・」
と内心つぶやきながらしていることが続きました。
ここ数年の現象なんでしょうか?!
1対1に、心を鬼にしてもってかなければならないっていうことですよね。


ひるがえって、よのなかカフェが大人数でもちゃんと忌憚なく語り合える場になっているか、というと
あまり自信がありません。
微妙にかっこつけあってる気もします。
それでも、少なくともこのところよのなかカフェに足を運ばれる方は匿名希望さんを含め、
どこかで読みかじった知識ではなく、ご自分の生活実感を自分の言葉で言われるので、
ご立派だと思います。
そして若い人や女性がよく発言されますね。
色々な会に足を運びますが、こういう場はあまりほかにないですね(自画自賛)


それと、ほんとは社会のさまざまな面をカバーできるような場でありたいんです。
「幸せな子ども」ということでいえば、
例えば虐待の専門家などもいたらいい。
(ほんとは去年アンベッケン先生に紹介されたデンマーク人の先生が来てくれないかな、と思ったけど帰国されてしまったようだ)
こちらのパワーが落ちていると、そうした異なる視点の人を取り込めなくて、限られた人だけが発信する場になってしまいます。
元々あんまりパワーないので・・・


だんだん言い訳がましくなってきましたが、
私1人では絶対力不足なので、
色んな才能が集まって力を発揮してくれるような
活動主体になっていきたいなーと思うところです。
柱があと2本か3本欲しいです。
あと魅力的な題材と。
開催地も神戸以外に考えてみたいです。


おっしゃるように、秋ごろからでも
”哲学チックに再開”したいですねー(←決意ではなく願望)


応援してくださり、またブログにも目を通してくださり
ありがとうございます。
気骨あるって言っていただくとうれしい元ドッジボール少女です。
・・・って、匿名希望さんも私からみてびっくりするほど気骨ある女性ですヨ!
神戸にこういう女性がいらっしゃることが心強いです。


匿名希望さん、これからもよろしくお願いいたします!!



しょうだ


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

6日、よのなかカフェ「幸せな子どもを作るには」開催。


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今回はお客様わずか2人と小さな集まりで、20代の男女2人(カップルではない)、40代の男女(同)同士の世代間対話というおもむきになりました。


「子育てがしたい」と、政府・自治体が喜びそうな志高い20代、そしてそれぞれ3人の子持ちで大分人生に疲れてるおじさんとおばさん・・・さてどんな対話となりましたでしょうか。



「1日中TVゲームばかりしている子が多い中で、どんな子が幸せか?と考えた。一緒に遊んでくれる友達がいる子ども。だれかにかけがえのない存在だと言ってもらえる子ども。・・・子どもにとって幸せな環境とは何だろうか、そのために私たちができることは何だろうか」


と、フリーライターの山口裕史さん。

(ちなみに山口さんは上海から話題のLCCの1つ、「春秋航空」での帰り。到着地は高松で、高松〜神戸間でバスに揺られてる時間の方が飛行機より長かったという。でも上海2泊3日で9800円は魅力ですネ)


中国での1人っ子政策は今も厳然としてあり、2人目以降を産むと年収の5倍の罰金をとられる。上海市民で年収が100万円ぐらいとすると500万円。でも富裕層はお金を払って子どもを産む。また、晩婚化や共働きのこともあり、庶民は本音として「1人しか産めない」ともいう。6ポケッツという甘やかしも横行。そして「80後」という、独特の価値観をもつ世代をうみました。



田村(20代男):「母が民生委員をしています。うちは恵まれてるんですけれど今、考えられない勢いで片親のご家庭が多い。1人で頑張っている親御さんもいらっしゃるけれど・・・、
片親になっている背景は何なのか。かつては恥とか村八分と言われた歯止めがないからか。両親がいて、という僕らにとって当たり前の幸せが崩れている。それが疑問」


加藤(20代女):「昔は家族というとモデルにサザエさん一家が出てきて両親がいておじいちゃんおばあちゃんがいて、と説明することが多かった。家族という言葉が使われなくなるんじゃないか。家族や両親がなくばらばらになるとそれをみて育った子は結婚したくなくなるんじゃないか。私、結婚適齢期過ぎだけど。。。 」


正田(40代おせっかいおばはん):「加藤さんご自身の問題としては、結婚はしたいですか」


加藤:「結婚・・・できればしたい。ひとりの自分よりだれかがそばにいる。いろんな意見がきける。支え合う人生。子供もできればほしい。自分が親にしてもらったように子育てもしたい。」


田村:「ぼくも定職に就いたら結婚したいという人ができた。やはり親がしてくれたように子どもを育てたい。先祖を大事にしてくれというのがほとんど唯一の父の教えだった。できれば2人以上の子どもを育てたい。」


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山口:「すごくほっとしたというのが感想。世間で言うように子どもがほしくないとか結婚したくないとか意見が出てきたらどうしようと思った。やはり親御さんの気持ち、思い、育て方がすごい大事。自分に今それをつきつけられたようだ。
いずれわかるだろう、親になればわかるだろうと思っていたが、言葉で伝えることは大事だなと改めて思った。」


正田:「何が幸せかということで言うと、例えば去年よのなかカフェで『スウェーデン』を2回にわたって取り上げてるんですが、そこでは離婚再婚は当たり前で、片親家庭、連れ子同士のステップファミリーも当たり前。でも幸福感は高い。自己決定の文化があるから。(あとそういう境遇でも差別されない環境があるから)」


・・・このあたりで「結婚生活は無理して続けるべきか」の議論も本当はあったのですがそこは割愛・・・

・・・でも、定年後の「濡れ落ち葉」とか「熟年離婚」が話題になる時代であれば当然出てくる議論で、べつにタブー視する必要もないとは思う・・・


山口:「スウェーデンの人のような割り切り方はまだできないですね。体面を考えるわけではないんですが子どもたちのためを考える。それを最優先。子どもも大きくなってくるとそれぞれ自分のことを考えるようになって…、 」


田村:「民生委員の母は、今2年目。1期でやめたい、すごくつらかったという。お子さんだけでなく独居老人も訪問する。地域は何をしてくれるんですか?と学校からの問い。見守るだけ。しかも地域全体でなく民生委員だけが見守っている。そういうご家庭が地域に2〜3いると民生委員はつらい。ほぼボランティア。昔だったら自治会とか老人会とか集団での見守りがあった」


山口:「地域の人の子どもとのかかわり方は、色んな入口があると思っていて、この間も取材で神戸の少年野球のチームを訪問したんですけど、普通は監督が1人でやる中で、そこはお父さん方がもっと関わろうと。グラウンド整備とか、試合の情報をネットにあげるとかお父さんがやろうと。子どもがチームに入るとお父さんも必ず活動に参加してくださいね、という。
お父さん同士、子ども同士だけでなく、お父さんと地域のつながりが強くなった。悪いことしてる子がいたら注意したり。地域全体が元気になる。
今のお父さんは意外と時間ができてるんですね。でもどこから地域に入ればいいか「わからない。今の話は少年野球ですけれども色んな入口があるんじゃないか。 」


(ここでツイッターで賛同のツイート。「息子が小学校3〜6年のとき校区単位の少年団野球チームに入り、私もコーチのお手伝いしていましたが、確かにその通りでしたね。それと町内の小さな横断歩道でも子供の目があって信号を無視して渡れなかったことを思い出しました。」)


(正田心の声:「意外と時間があるのはどんな業種のお父さんなんだろうな〜。身近では、人繰りが苦しくなって時間のないお父さんのほうをよくきくけど・・・」)


加藤:「私は恵まれてるんです。マンションですが、親同士結束が強くて子供のことは親が叱るけどそれは自分の子どもだけじゃない、よその子も叱る、こらーって。今はそんなのなくなっちゃってるんで、少し昔に戻ったほうが子育てしやすくなるんじゃないか。」


田村:「ぼくも恵まれていて姫路の町内会とか、ボウリング大会とか町内のつながりはすごくある。
ただうちの地域は道ごとに見守りに立っていて、それは幸せなことだけど見守り人がいないといけない社会、子ども達にとってどうなのかな」


正田: 「日本以外の先進国ではもっとひどくて、例えばイギリスでは確か12歳?以下の子どもを1人で外出させたら親が処罰されるんです。放課後友達の家に行くのも、塾に行くのも全部親が送り迎えする。日本ではそういうのは基本幼稚園まででしょう。だからまだ恵まれてるといえます、見守りがあるから子どもが1人で外出できるというのは」


「(防犯に過敏になるのは)凶悪事件を昔は知らないですんだのが今は大きく報道されるからでしょうか?」

山口:「いや、ぼくらが新聞社入社したころはちょっとした殺人事件でも大きく報道したが、今は凶悪性とか事件性とかですごく大きな事件しかとりあげない」


「性犯罪とか不審者とか、昔もいたけど許容されてたのかな?」
「でも幼女対象の性犯罪とかは今時の風潮で増えているのでは?」


・・・このあたりは正確な数字をだれも持っていなく、空想上の議論です・・・


正田:「今年、うちのマンションで六甲アイランドの単独のマンションとしては初のお祭りをしました。おじちゃんおばちゃんが模擬店をして、小っちゃい子が買い物やゲームをしに来て。そういうときの小っちゃい子の笑顔はかわいいですね。一緒に模擬店をやった人らは私と同年代、子ども同士も同年代(高校〜大学)なんですけれどもみんな笑顔になりました。そのお祭りで33万使ったっていうんですが、その価値はある、住民同士の親睦は大事だから今後もどんどん親睦のために修繕積立金を使う、と言われていました。そういう機運はあるんですよね」


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山口:「それは自治会のどなたかがリーダーシップをとったからでしょうね。マンションのお祭りなんかでもだれかリーダーシップをとればできると思うんですよね 何かできないかとみな思っていてきっかけさえ作れば私も私もって出てくるんじゃないか 加藤さんのおっしゃった昔に戻るということが」


加藤:「皆さんほんとは関わりたがってるんじゃないか?今素材はそろってるんですよね でもしゃしゃり出たら叩かれるんじゃないか 何か言われるんじゃないか 昔はものがないから手作りで だから結束して、となった。

私のマンションは毎年餅つき大会があります。年末の忙しいときによくやるなあと思うけど。子どもの声って確かにいいですよね。電車の中でも子どもが笑ってるとなごむ 」


田村:「ぼく自身おせっかいやきで最近フェイスブックを使って友人たちと再会して 同窓会をやろうと 地元が一緒で年齢が一緒で 子どもを持ってるひともたくさんいて。そういうところに子どもを連れてきたら同じ親同士 わいわい語り合えるな 地域もそうだし 同学年もそうやって集まったら色々できるな、と」


田村:「話は違うんですが、自分の親御さんに対して『なんでこういう風に育ててくれなかったんだ?』と言ったことはありますか。ぼくはありました。高校の友達にいつも『なんで?』ってきくロジカルな子がいて、なんでああいう風に育てなかったんだと、親をせめました(笑)」


(正田心の声:「それはねー、ストレングスファインダーでいう『分析思考』っていうやつだから育て方というよりかなり遺伝よ田村さん。あなたはそういう風じゃなく生まれたというだけよ」)



加藤:「反抗期はありました。私左ききで外の先生に矯正されたんです。それから姿勢も直されたんです。でも両親は笑っていて、いいじゃないかと。反抗期のときに、なんでお母さんは右利きになおしてくれなかったの?と(笑)親にきくと 左ききで大変だなと思ったけどめがねをかけている子もいるし体が不自由な子もいるし でもその子が泣いてるかって言ったらそうじゃないでしょ、と 」


・・・一同、「ほ〜いい親御さんでしたね〜」・・・


山口:「ぼく自身はすごく引っ込み思案な子だったんで、親は心配してほかの学校と一緒にいく林間学校に行かせたり 塾に行かされたのもほかの子とまじわりなさいということだったらしいんです。でもそれがつらいんですね。なかなかそれで変わるもんではない しかし同じようなことを自分の子にもしようとしている」


正田:「自分の親ではないんですが、このテーマでよのなかカフェをしたい、と思ったきっかけは、コーチングでたまにお母さんの集まりによばれて話すことがあるんです。で行動理論でほめて伸ばすとかを教えると、どうなるかというと、『よく頑張ったわね。じゃあもっと頑張りなさい』という使い方になってしまう。今時の早期教育ずきのお母さんです。どこまでもどこまでも頑張らされて、果てしがない。うわ〜この人たちに教えたのは間違いだった、とか思う。『私は頑張ることが人生で大事なことだと思っています』って言うけど、『今の時点のあなたは頑張れる人かもしれないけど、お子さんはどうなの?』って言いたくなる。言ってますけど(笑)

 『子どもにはインターバルを与えてやりなさい』って、プログラム化しなきゃいけないのかと思う。ほんとは、子どもにはぼーっとする時間が必要なんです。」

(あと当日の発言としてはできなかったんだけど今年に入ってグーグルの創業者らが幼少期に「モンテッソーリ教育」を受けてたことが話題になった。これも本当は主題の1つとして言いたかったこと。モンテッソーリは子どもが自発的に何かに興味を持ち、集中して何かをやり込むことを大切にする。細切れに大人が何かをする時間を与える育て方では創造的な人が育たない可能性がある)


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ある20代:「母はその早期教育好きで、母の日記を今読むと 『なぜ100点取れないのか』って書いてある 今それをみて爆笑してますけど。1階から30分に1回「勉強してるの?!」って怒鳴るとか」


加藤:「親の人生経験を子どもに入れようとして怒鳴ったりするんだろうな。確かに今のお母さんはすごいなと。 電車の中でもすごい勢いで怒ってる。病気的なんだろうな。親が子どもとの距離感がなくなっている」


正田:「最近ちらほらそういう親御さんの話をきくんですけど、私まだみたことがないです。実際いるんですか?」


加藤:「割と遅い時間、10時すぎとか。塾のかばんを持ってるので、塾の迎えだと思います。よくやるなーと」



田村:「子どもが勉強できないことって自分のことのように思ってがーっと怒ったりすることはありますか」


山口:「勉強に関しては怒らないとやらないのでどっかで堪忍袋が切れることはありますね」


正田:「上の子は言葉が早かったけど2番目の子は遅く、心配した。5歳ぐらいのときADHDを疑って施設に連れて行って知能をみてもらったら正常だった。そのうち小6ぐらいで言葉の能力が追いつき、ハリポタみたいな字の多い本を読むようになった。映像的知性だけが先に発達して言語の知性があとから伸びる子もいて正常のうちなんだな、と自分の子どもで初めてわかった。

あと末っ子はストレングスファインダーをとったら適応性が高く(たぶん)規律性や責任感が低い。この子にはイライラして徴兵制があれば軍隊で鍛えてほしいと思った。強い男の人に強制的に躾けられないといけないんじゃないかと思ったが、今は達観して20代ぐらいに仕事に就いてから規則正しく生活するとか約束を守ることの価値を学ぶんじゃないかと思っている。しかも調和性が高いので怒鳴られるといやがるだけ。なのでお互いにストレスにならないようやんわり言うようにしている。それまでは随分怒鳴っていた」


加藤:「子育てについて相談できる相手ってありましたか?」


山口:「うちはほとんど情報交換とかしなかったですね。上の子は育児百科の通りでないと気がすまない。今のようにネットもない時代で迷いながらやっていた」


正田:「上の子は、いわゆる『ディフィカルト・チャイルド』という、育てにくい子どもでしたねぇ・・・(ハルカ、見てるか)勘がきつくてぎゃあぎゃあ泣くし月齢がすすんでも夜中何度も授乳で起こされましたし。『たそがれ泣き』という、夕方になるとわけもなく泣く症状で育児相談電話にかけまくったが、その現象を知っている人(保健婦さん)がいなかった。そのうち『抱っこされ足りないんじゃないですか?』とか、落ち込むようなことも言われたが、たくさん文献をあたった結果、『そういう症状のある子もいる。ほっといてよい』と書いてあってほっとした。そういう100人に1人とかの頻度の現象って、親や親せき、近所の人友人に相談してもわかってもらえず落ち込むだけなんです。だから情報はあったほうがいいと思う。

あとうちの婚家の両親とかは、わりあいオープンに『ああ、○○(夫の名前)はこういう子だったよ』と言ってくれる人たちだったので助かった。子どもの変なところって大体親に似てる、遺伝ですから。しかも大人と違ってストレートに変なところが出ますし。子ども時代の変なことの話はつつみ隠さず言ってあげたほうがいいです。遺伝情報だいじです。親だけじゃなく隔世遺伝とか、おじさんおばさんとかもですね。アトピーなんかもそうですし。

(ここでまた言葉足らずだったが・・・、このブログによく出てくる「氏か、育ちか」というお話。双子研究などからわかっているのは、子どもの気質、性格は遺伝の影響が支配的で親の育て方は大した影響を及ぼさない、ということ。人見知りしてギャーギャー泣きわめく子はお母さんの育て方がわるいわけではなく、どちらかの親御さんからそういう気質をもらってるんです。そういう、「育て方のせいではない」ということを知っていると、子育ては随分らくになるはず。今はどちらかというと、「子どもの欠点はお母さんのせい」とお母さんの不安をあおるような育児情報や専門家が多いのでは?)



・・・このあたりで若い2人(しつこいけどカップルではない)に話を戻し

正田:「ご自分にお子さんができたら、どんな子育てがしたいですか?」


田村:「いろんな世界をみせてあげたい。勉強も大切、音楽、色、におい。「なんで?」と問うことも大切。色んなものに触れさせて何に興味をもつかみたい。」


加藤:「親に幸せに育ててもらった、自由に育ててもらった。私だけの世界を押しつけるんじゃなく、子どもは子どもの世界で育ってほしい。どこか連れていってって言われたら連れていってあげるぐらいの距離感。私自身も仕事をしていたいというのがあるが、まずは押しつけない親でありたい」


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・・・40代への逆襲。「お子さんが結婚、子育てするようになったらどう関わりたいですか?」 と水を向けられました。


山口:「子どもたちには子どもたちの価値観があるので、じゃまにならない範囲でどこかに連れていってあげたり、鬱陶しがられない範囲で。うちの親もそうしてくれたし。僕らが思いつかないところに連れていってくれるんですよね 」


正田:「(孫ができたら)人格壊れるでしょうね。赤ちゃんのあの柔らかい肌、乳くさい匂い。めちゃくちゃ可愛がって泣いたら子に押し付ける最低のババアになるんじゃないかな」


山口元子(カメラ担当・50代):「可愛いですよね(笑)娘には子どもができたら働きなさい、子どもはみてあげるからって言ってるんです。娘は『いやよ、どんなに甘やかされるかわからない』と 言い返してきますけど」


山口:「ぼくもひそかに少年野球の監督を狙っているんです。千本ノックとか、そういうところに入った以上は親もしっかりサポートできるような形ができればいいな。

今日は若いお二人の話に大変励まされました。ついつい親がいろんなことを押しつけている現状。自分も辛抱づよくならなきゃいけないな。自分がもっと何かできないか考えさせられた 」



以上で第34回よのなかカフェ「幸せな子どもを作るには」は終了であります。


お客様、スタッフの皆さん、そしてキンキンにお店を冷やしてくださった会場のアロアロさんに感謝。

個々に非常におもしろい話は出ましたが、


ほんとは「次の社会を作る」ことに直結する大きなテーマだったので、少人数でやってしまったのはちょっと残念。


しばらく、「よのなかカフェ」のあり方をまじめに考えるため、お休みしたいと思います。私たちがいい加減にやってしまっていいことではない気がします。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


 第33回よのなかカフェ「子どもたちが危ない!」13日、アロアロにて開催しました。


 姫路から元小学校教諭で和歌山大臨時講師・間森誉司(まもりたかし)先生が参加、小学校の教室の現状を語られたほか、大学教授、高校教諭、塾経営者、親、企業の人事・採用担当者、演奏で学校を訪問することの多いフルート奏者、会社を辞めたばかりの若い人、と幅広い層が参加しました。


(おことわり:文中途中から敬称を略していますが、本来「先生」とお呼びする方々にも敬称を省略していますことを、お詫びいたします。とりわけ、お名前をアルファベット表記している方には随分失礼な感じの表記になっているな、と感じております)


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 「今日のテーマは3人の子をもつ親として非常に心配です。皆さんのお話から、親として何ができるかを探りたい」
と、ファシリテーターの山口裕史さん。


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 冒頭、いきなり正田から間森先生に質問。「学級崩壊のクラスがある学校は、なぜそうなるまでに学校内で助け合わなかったんでしょうか?」


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 間森先生(以下敬称略):「私が30代に経験した例で言うと、50代の女の先生が持った5年生のクラスが荒れていました。女の子は先生の指示に従わない、男の子は老婆老婆という。そのときは、通常5〜6年は当時持ち上がりになるんですが、クラス編成を替えないまま担任を学年の中で替えて乗り切ろうとした、と思います。学年団の中で助け合う、融通しあう、というのは昔からある。今も学級崩壊の進んだクラスは、ぼく以外にも3〜4人の臨時教員の先生が助けに入っている」


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 ―学級崩壊の定義は?暴力を振るう、ということではないんですか。

 間森:「立ち歩く、物を投げる、私語をする、と授業が成り立たない状態のことを言います」

 ―どんな学校に学級崩壊が起こりやすいのか。

 間森:「昔と比べると貧困家庭、母子家庭、ステップファミリー、が多い。家庭環境もかなり影響しているようです。

 去年の例ですが、今は多少クラスのサイズが縮小していますがそれでも30数人いるクラスで一斉授業している時、何人かが立ち歩いたらほかの子の学習権が保証できない。とくにADHDの子はみんなが静かに集中しだすと、耐えられない。騒ぎ出す。そういう子には本当にサポートの先生が必要です。


 中学に行くと、スケバンがいた学年、というのがあって、教室の後ろの黒板にいきなり『間森死ね』と書いてある。そういうきつい歓迎を受けた。学級崩壊も中学になるとパワーが違う。

 ただ中学以上は、クラスに教科の先生が入りますからほかの先生もつねに見ている。小学校は1人の先生が全部の教科を見ますから、廊下にドアのすきまから膿がのぞいたときにはもう中はドロドロ、という状態になる。


 学級崩壊を起こしている率は―、わかりません。文科省の公式の数字とそうでない数字がありますから。不登校もそうです、その予備軍みたいなのも合わせると。」


 ―先ほどの例で言うと、50代の先生というとベテランですよね。ベテランの先生のところでなぜそんな?


 間森:「子どもたちにきいたんですが、女の子が『あの先生はみんなの前でほめる。それをやめてほしいと言ったのにやめてくれなかった』と。また『叱るときもみんなの前で叱る』と。

 これも今はわれわれの常識で、高学年になると自意識が出るのでほめ方、叱り方を変えていかないといけないんです。叱るときは1人1人よんで膝つきあわせてじっくり叱る。ほめるときもさりげなくほめる。低学年ばかり持っていて、突然高学年を持った先生にそういう間違いが起こりやすいんです。子ども扱いしちゃう。


 それと子どもは敏感に、先生が子ども好きかそうでないかをすぐ見抜きますね。」



 北中:「最近、『嫌な上司』の第3位に『君に期待してるよ』といわれるとかちんとくる、というのをみました。その上司に1回叱られただけで鬱になってしまうという。人事の方はどう思われますか?」


 K(人事担当):「私は今入社6年目ですが、今の若い子、理想はすごく高い。求めているものが高すぎ、現実と合わない。大人になりきれていない、と感じます」

 北中:「そういう社会人が増えてきたことを人事の人が問題視しているようなんですが、学校教育の中でそのためにできることはないでしょうか」


 間森:「今小学校でも言われているのが、子どもたちの自尊感情をどう育てていくか。自分がすきだという感情をもてない、表現できない。

 荒れる子では学力がすごく低い。言葉の表現力が低い。家族の中でどういう子どもを育てていくのか。家庭教育、またゲーム脳の影響は私はあると思う」


 正田:「上司側の教育をする立場なので今のお話は大変由々しい問題だと思うんですが(笑)、若い子から上司への期待値が高すぎる面もありますね。ネットの2chとか見ると世代間の敵対関係をあおるような言葉があふれている。ババアとかアホ上司とか。そういうのに絡めとられている限り、大人側の視点は持てないだろうなと感じます」


 T(20代代表):「自分自身入社1年で鬱になって退社したが、学生時代は自分の世代、自分の価値観以外の人と出会う場がほとんどない。サークルに没頭したりするともう自分の世代だけの世界です。あとはゼミぐらいかな。

 一方、就活で入社説明会に行くと、その会社のトップクラスの優秀な方、同期の中でも一番頑張ってるほうの方が出てきて話をされる。いざ入ってみるとそうじゃなかったことに気づく。企業と学生、お互いすごく飾りあっている。

 今の大学生は自分と同じ価値観の人としか会う場がないので、こういう場でいろんな価値観の人と会うことが必要。」


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のりこ(塾):「親って自分の価値観を押しつける。親がフルコースの料理をいつも出すとうどんが美味しいっていうのがわからない。お母さんが情報に流されて、こうすれば幸せになれるのよって思ってしまっている」


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K(高校):「多様な価値観と言うと、芸術科の先生方からどうせぼくたちは関係ないからね、要らない教科だからねって愚痴が出てくる。でもオーケストラで他の楽器の音色を聴きあうでしょ?小中学校ではそういう勉強はしないんでしょうか」


間森:「今はデジカメが出てきましたが、観察日記のワークシートでもデジカメで撮った写真をはるのでは感性が育たない。ぼくは変化をよく見てスケッチすることを大事にしてきました。手で描くと、子どもって変化の目にとまったことを大きく描いたりするでしょ。それが感性を育てると思うんです」


北中:「音楽の時間が削られ、音楽が遊びの時間になっていますね」


間森:「貧富の差による体験の差もあると思います。母子家庭で母親が一日働いてきてクタクタ、ご飯を手作りする気も起きない、子どもの服のボタンがとれていてもつけてやる暇がないからほっておく、ぼくがつけてやらないといけない、というような。それでは子どもの体験が乏しくならざるを得ない。」


北中:「貧富の差は日本だけではなく普遍的に起きている問題です。

あと学校も価値観を押しつける。進学校では、東大、京大に何名合格するかが至上命題で、だから今一流大学で1年生の留年が40%にも上るといいます。工学部の子にきいても工学部の勉強をしたかったわけじゃない、学校で勧められたからという。学校の価値観の押し付けが今、そういう形で出てきている。

一方で、騒いでいる子を注意しないという問題。うちの国際大学連合の事務所の前で騒ぐ子どもたちがいて、ぼくが注意すると、翌日その子らのお母さんたちが、『変なおじさんに叱られるからやめなさい』と言ってる。それ教育でもなんでもないでしょ?

そういう、子どもの希望をよそに親の価値観は押しつける、一方で自信がないから叱れない、バランスの悪さを感じます」


奥田(フルート奏者):「やんちゃさんが多い学校に行くと、子どもが私語をしていても先生方が注意しないですね。一度、有名なひどい学校に行ったら、開演前に私語がまったくやまないのに『音楽が鳴り始めたら静かになると思います』と、幕を開けたからびっくりしました。結局聴く子は聴くし、騒いでる子はずっと騒いでるという状態でしたが。

あと何をしたいのかわからないっていうお子さんは多いです。学校講演では夢や目標について話しますが、事前アンケートで夢や目標をきくと、小学校の子でも 夢なんかないって言う」


(「う〜ん、そこは・・・日本人は根拠もなく「○○になりたい」っていうビジョン型は少なくて、「今やってることを一生懸命やれれば幸せ」という価値観型の方が多いって言われますが」と正田)


のりこ(塾):「最近塾のこどもにきかれて、私は子ども時代『スチュワーデスになりたい』と思っていたのを思い出しました。親が子どもに自分の子ども時代を語っていないのでは。ロールモデルになっていないのでは」


K(高校):「教師の教育力ってほっといてたらつかないです。それをさせるのはマネジメントのステイタス」


正田:「確かに。相互に学び合い、教え合いをさせるっていうのはマネジメントの仕事なんではないか、とずっと思っていました。民間企業でもやってるところやってないところありますが、努力してやってるところではちゃんと『学習する組織』というふうになります。先日来のインタビューを通じて、今は、学校は一部の優秀な先生の個人技に頼っているというところがあるのではないかと感じました」



北中:「日本の教育が詰め込み過ぎになり、一生懸命やるということを学ばせていない。立ち止まって考えさせていない。コンピューターやゲームは本当に害があると思います。コミュニケーション能力が育たない。しかし取り上げるのはむずかしい。ほんとの意味での夢、目標というのは、お母さん方も失っているんじゃないか」


T(20代代表):「ぼく自身もいい高校、いい大学という親の価値観を受け容れ従ってきた。でも母に対して、多様な価値観あるやん、というのは酷。子どもも親も自分から一歩踏み出す、外に出ることが大事。社会が変わっていく中で、これが幸せ、これが正解というのはなくなった。その中で夢や希望をもてというのは困難。自分がいる環境から一歩外に出る場を持たすようにすれば」



間森:「大学2回生は、テキストを基に授業すると、寝る、私語する、ケータイする。私はアナログ授業しますんで、大学に羽釜をもってきて、『これは何か知ってるか。ご飯を炊くのについ数十年前までこれを使っていた。昔はずっと火の番をしていたんだ。今はIH炊飯器だ。

そして、羽釜から炊飯器に変わったことで生活の何が大きく変わったか?と考えさす。実は、子どもが労働から解放されたんです。母親が解放されたばかりじゃない。

そういうことをすると、『先生の授業おもしろいな〜』と。寝ない。ケータイいじらない。いつ発言を指名されるかわかりませんから。


ぼくはそういう授業のやり方を先輩から学んだ。今の若い先生は研修研修で、でも先輩から学んでいない。


あと私語のことですが、参観日に何がうるさいかと言って、保護者のお母さん方のおしゃべりがうるさいんですよ。私は注意します。『今、子どもが発表してますから、教室に入って静かに聴いてください』と。教師も参観日のために授業を準備しますし、子どもたちも準備してますから。でもそれを注意しない教師が多い」



正田:「そこで仕事柄気になるのが、コーチング研修の功罪ってないでしょうか?大体自治体や教委のコーチング研修って1日で、80人とか100人の規模で、傾聴・承認・質問のメニューで行います、1日だから。でもそういう、優しい気持ちのいいコミュニケーションだけで人を伸ばす、指導する仕事ができると思ったら大いなる間違いなんです。でもそう誤解する人が多い。あと今年、某自治体から1日で「傾聴・承認・質問・叱り方」まで教えてくれというご依頼があったんですが、それは迷った末にお断りしました。発進から制動、車庫入れ…を全部1日でやって公道に出てくれというようなものですから。人間1日でそんなに学べるものではないです。[補足:コーチング研修で学ぶようなスキルは「作業記憶」といい、知識系の記憶とは違う脳の部位に入り、学習するのに時間がかかる]

でもそういう形骸化したというか、通り一遍の研修をすることによって、かえって周囲の先輩の体験から学ぶ力を失わせてしまっているのではないでしょうか」


間森:「その通りで、若い先生が持って荒れたクラスでベテランの先生が授業したら、一発で子どもたちが変わるんです。ベテランならではの細かい技術がある。そういう微に入り細をうがち伝承する、といことが今はすごく弱い。最近言われるのが『同僚性』っていう言葉。40代―50代の先生が若手に伝えてあげていない。団塊の世代はお人よしですから、なんでも分け与えるんですけど(笑)今はそれがなくなった」



北中:「今、英国の大学では高校を卒業してすぐ来るわけではなく、他の大学を辞めてくるんです。親や学校の言う通り前の大学を受けたが・・・、ある時点でほかにやりたいことがあると気づく。しかし、日本の場合あまりにも大人になるのに時間がかかる気がします。日本の大学の公開講座にくると、大学生がケータイを持ち込むのに驚く。また集中力が50分持たない。人間として大事なことを教えられておらず、点数さえとればいいという教育をしている」



のりこ:「答えが出ればいいというのは、こうやればいい大学に行けますよ、というのをキャッチフレーズにしている塾なら、すぐ答えを与える。だから小学校の子でも、『先生、答えを教えて』と来ます。計算問題はすごくできるけど、文章題はできないという子は、人から話を聴いてもその意味がわからない、気持ちがわからない、ということ。思考能力が低下していると感じます。だから今、私の塾でも思考力を高めるという授業をしています。

小学校の先生でも、マニュアルやノウハウを求める人が増えているのではないでしょうか」


K(高校):「そのコーチング研修を依頼した自治体の担当者は、マニュアルが頭にあったのではないでしょうか。知識としてインプットすればできるようになる、という。

私は最近、学校って機能でいいんだろうか?と感じるんです。村にいるのは、存在なんです。目的じゃないんです。そこにいるからいる。町は目的なんです。町の学校の子と村の学校の子、どちらが東大に行くかというと、これは村の学校の子なんだそうです。まあ、東大というのがいいのか、というのはありますが」


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K(人事):「採用面接の中で学校で何をがんばりましたか?ときくと、『勉強をがんばった』という学生が7割ぐらいいます。板書のノートを1文字漏らさずとりました。一番前の席で聴きました、と。それならその先生からもっと学びたいと思い、研究室まで行ったか?というと、それはない。

『私はA評価を9割もとったんです、すごいでしょ?だから御社に入れてください』という。尊敬する人は『親』とそろいもそろって答える。先生方もそういう教え方をされているんでしょうね。就活マニュアル。マニュアル以外を欲しいという子はいったいどこにいるのか」


奥田:「個性のない若い人が増えて、自分の魅力に気づけていないんだろうなと感じます。

私が音楽の道に入るきっかけになった小学校のときの先生に先日、30年ぶりに再会しました。『先生、音楽5つけてくれてありがとう』と言ったら、『あれは苦労したんやで』と。できる子から5を1つ貰ってもうひとつ苦労してる子に5をつけてあげた。そうしたらその子の今後につながるやろなーと。今はそんなことをする先生はいないんじゃないでしょうか?」



間森:「今もいますよ。


去年持った学年で、男の先生から『先生、一度授業して見せてください』と声をかけられた。その先生は『大学の教育学部の先生が授業してくれるなんてめったにないことやから、先生も君たちと一緒に学ぶからな』と子どもたちに言い、そして私の授業のあとは学級日誌に『自分の力不足を感じました』と書いた。そして『先生もう1度やってください』と。結局そのクラスのために3度授業をしました。

そういう謙虚な先生は、やっぱり子どもに対して優しいです。どの子もほめて、いいところを見て。

通信簿をつけていても子どもたちの顔を思い出して、心の痛みを感じるか。


大学にいつも教科書ノートを忘れてくる学生がいるんですが、かれが忘れないで済むようにちょっとした工夫をする。それで叱る回数を減らせる。『また忘れたのか!けしからん!』と言ったら終わりなんですが、ちょっとした親切でそれを減らせる。


教師はつねに、子どもの前で謙虚でないといけない。小学校も中学校も高校も大学も。ぼくはつねにそう意識して教壇に立っています」


T:「友人が沢山教員をやってるんですが、口をそろえて言うのが『時間がない』。生徒と向かい合う時間をどうやって作っていけるのか」


間森:「おっしゃる通り、教師の超過勤務ってすごいですね。過労死寸前です。若い先生が中学で部活をやっていると、部活未亡人って言って、ほとんど家にいない。

どこかを切り捨てなきゃいけない。私ぐらいの年になるとどこを切り捨てられるのか、わかってくるんですが、先ほども言った『同僚性』なんですよ。学年の中に私みたいのが1人いるとみんな助かるんです。


あと評価、市販テストに頼って点数をつけて評価をしていると、子どもの実像がみえないですね。中には市販テストをみて授業している人がいます。


学校の多忙化をどう解決するか、ほんとは教員定数増なんです。非常勤、臨時教員、今大阪府が一番多いですね。採用試験に通っていない人もいっぱいいます。


間森さん若い先生のために授業をやってみせてくれよ、でも謝礼は出ないよ、という。お金の問題が一番大きいと思います」


K(高校):「今、教員のポータルサイトを立ち上げようとしています。ノウハウを共有して、自分のほしい情報を書き込んでいる人がいたらその人にきけばいい、という。

その学校の教員が一つにならないと、とても難しいと思います」


北中:「まず日本は、クラスの人数が多すぎると思います。25,6人がいいんじゃないか。あと語学のクラスは15,6名でいいと思います。あと部活は、すべて勝とうとします。国体に出なければいけない、とか。もっと楽しむスポーツが必要です。

ぼくらが考え方を根本的に変えないといけないときにきています。

英国の大学は今すごい改革をして、ヨーロッパ全体でクレジットを統一しようとしています。

大学の教員も高校、学校の先生も社会人経験を積まないといけないのではないか。履歴社会を壊さないといけないのではないか。」


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・・・ここで、時間切れとなりました。非常にエキサイティングで、多様で、また皆さん発言マナーもすばらしく、いい議論でした。


ファシリテーター山口裕史氏より:

「親として、つい『早く』と言ってしまう。また『安く』と言ってしまいがちだが、今日のお話でそれではいけないんだな、と感じました。全体的な考え方を見直さないといけないんだな、と。

それと、授業そのものが楽しくないといけないんだな。ワクワクしないといけないんだな。間森先生のように本当に考え抜いている先生が必要なんだな。

間森先生の2012年刊の『社会科地域学習』は、ワクワクする授業、学習のエッセンスが詰まっています。」


間森先生から:

「崩壊している学級に行くと、学級文化がない。掲示物がない。エログロの発言をする。でも事実をきちっと受け止めて、写真集を使って本物の性を教える。

2年生の掛け算のプリントを与える。でも『先生、勉強するって楽しいなあ』という。充実した感じを担保してやること。ジュースを入れものに入れて体積を計算させて、計算が合ったら飲んでいいよ、と言ってやると喜ぶ。五感に訴える。

学生たちにそういうヒントを与えることで、暗記中心の授業をするのではない教師になってもらえるのなら。国立大学本当に薄給なんですけど、教えるために物を買ったら持ち出しなんですけど。未来の教師を育てるために役に立てば。」


正田から:

「学級崩壊のお話を聴いて、なぜそこまでなって何もできないの?と不思議でイメージできませんでしたが、今日若い人にマニュアル思考が蔓延しているのを伺って、やっとつながった気がします。マニュアルにないことには、手も足も出ないわけですね。(一同うなずく)

今ほど大人世代がパワーアップして、子どものことも若い世代の方のことも導かないといけない時代はないです。間森先生のような優れた現実認識をもった先生が1人でも増えますように、また先生だけでなく、私たち親、普通の大人も、正しい現実認識をもってものごとに対処できますように。

今日の議論は皆さん本当に素晴らしかったです。ありがとうございました」


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開催後に思ったこと:


子どもの世界で起きることは早晩大人の職場にも起きます。元々ずっとそういうことを念頭に置きながら先生方のインタビューもしていたのですが、想像以上に「答えを求める」「マニュアル思考」が蔓延していて、若い世代からわれわれの属する中年世代も含めて思考が硬直化している、学級崩壊を含め今目の前に問題が起きていても解決できない、そういう事態になっていることを痛感しました。

そんな中、今もいる優れた先生方の実践は、そのまま大人のリーダー・マネジャーの方々にもお手本になることでしょう。

「マニュアル思考」や「どこかで習ったことの絶対化」は、結局は「身近な人をリスペクトしない⇒先輩や生徒から学ばない」ということに帰結するように思います。

東京や外国や、どこかにいる偉い誰かの言ったこと決めたことが正しい、それ以外のことは無視していい、と思ってしまうことですから。


私個人は改めて、「現実から学ぶ」「目の前の人から学ぶ」思考法という性格をも持つものとして「コーチング(きく、みる/認める、質問する)」という軸をもちつづけたいな、と思ったことでした。



よのなかカフェ 次回は7月5日(木)19時より。
「幸せな子どもを作るには(仮題)」をお送りします。




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「今の子は、自分を認めてくれる人が欲しいんですねえ。
そのままの自分、今の自分を認めてくれる場や人が欲しい」


 そう話すのは、神戸市青少年補導センター指導主事の井上顕(あきら)先生(52)。


 井上先生は市内のいくつかの小学校で教頭を経験されたあと現職。街で補導活動をしたり、不登校の生徒をセンターで預かって指導したり、ということをされています。


「今の思春期の子はストレスが多い。それは、小学校にも素地があります。

 今の子は、環境がまず違う。核家族で、親御さんが1人1人連帯感がない。近所の親御さんと関係が薄い。相談できず、孤立している。

 昔だったら三世代同居で、おじいちゃんおばあちゃんも家にいたところ。

 共働きも多く、十分大人と関わってこなかった。


 そして子どもは、インターネットもある便利な時代。体験が少ない。自分でやって、失敗して、試行錯誤する機会が奪われている気がする。
 体験して大人たちとからみあって、人間関係を築いている。


 大人社会の変化、身の回りの便利さ。それにより力不足のまま思春期に入ってきている。どのお子さんも、そう。

 便利、裕福だが、機械に振り回されているような気がする。


 不登校の件数は、神戸市では10年前をピークに横ばい〜減っている。

 2000年前後までは、「登校拒否」といってたんですが。今の時代、だれにでも起こり得る。

 今の子は、目先には自分を認めてくれる場や人が欲しい。
 そのままの自分、今の自分を認められたい。

 中学生になると、将来への不安感がある。今、だれでも先が見えないでしょう。わからないから不安。そのために勉強しておこうか、学力をつけておこうか、となるのだが。
 将来の見通しがちょっとでもみえてきたら、安心。


 不登校の子にとっては、高校にいくことがまず目先のこと。高校に行けるだろうか、その先、社会に出てやっていけるんだろうか。

 一番つかんでほしいのは、自信。
 どんな自信かは、子どもたち1人1人違う。

 不登校になる子はいい子たちが多い。まじめ、やさしい、きちょうめん、頑張り屋。

 不登校になる子は、それが過度になりすぎる。まじめすぎる、やさしすぎる、きちょうめんすぎる。
 他の人と折り合いがつかなくて疲れてしまう。

 自信をもってほしい。
 大体、「挫折した、自分はダメな人間なんだ」と思う。
 しかしその子が不登校になった原因自体が長所なんですよ。

 ここ(センター)では、カードゲームや体験活動をしながら、「あなたこんないい面があるねえ」と教えてあげる。
 今の自分で持ってるんですよ。

 体験活動は、市の他の施設と連携してやります。市立博物館ですとか、西区神出教育園で農作業をしたり、田植えをしたり。このセンターの上にも卓球台があります。


 適度、ほどほど、ちゃらんぽらんというのが、人間関係をつくるうえで大切なことです。さじ加減をおぼえる。今の時代はTVゲームや一人遊びで、さじ加減を十分につくれないまま大きくなる子どもが増えている。

 正義感がつよすぎると衝突する。
 一方で器用につかいわけすぎるとあまり気持ちよくない。


 正田さんの著書『認めるミドルが会社を変える』の中に、『公平』という言葉が出てきましたが、大事なことですね。(注:書籍の中では『公正』という言葉) 公平は、ものすごくむずかしい。労力が要る。実は1人1人対応が違う。言い方が違う。

 公平は絶対大事です。1本筋が通っていること。(私、井上がそれができていた、と言われるのは)子どもが正直だからです。おかしかったらおかしい、うれしかったらうれしいと言ってくれる。


 もう教員生活30年になります。若いときは体を動かして走り回ってぶつかって反省して、だんだん考えることが多くなった。落ち着きが出てきたのかなあ」



 井上先生は、実は正田の上記の著書に仮名で登場されています。うちの上の娘達が小学校で担任していただいた、厳しいけれども子どもたちに人気のある、力量のある先生として。


 よく褒め、冗談を言って笑わす一方で、


 「廊下を走ったら危ないやないか!」

 カーン、と叱る技をもった先生でもあります。


 「叱れない風潮」について、井上先生におききしました:


「先生方に関しては、経験を積んでもらうしかないですね。

 親御さんも同じ。子どもが納得するかどうか。納得すれば、自分で考えてくれる。対話が必要。叱る前から。その素地があってこその『叱る』。

 関係というものができていれば。

 半分位は、叱る前の段階でできている。


 若いころは、『こんなふうに叱ったらいいか、あんなふうに叱ったらいいか』と試行錯誤していました。

 六アイ(小)でやっていたのは、クドクドは言わなかった。自分でわるいとわかっていたら、一言二言でわかる。でもわからない子もいる。そのときは『わからへんようやからわかるように話すね』と言う。」


 「ぼく、軽く叱っていただけなんですが」

 という井上先生に、


「いや〜、先生の『軽く』は普通の子にはインパクトがあったようですよ」

 と、笑って差し上げました。



 若い先生にそうした呼吸をどう伝承するかというお話にはなりませんでした。

 なんかそこで、「共有」「標準化」という作業をしてほしい、と思ったのは私のわがままでしょうか。




 久しぶりにお会いする井上先生はあくまで快活な笑顔で、また「公平」という話題でみせた食い入るような真摯さをみるとき、

「このひとは『個別化』という資質のある人かもしれないな」

とふと、思いました。

 1人1人の個性を素早く見抜き、対応を変えてしまう。こういう才能のある人がいう「公平」は、ない人の言う「公平」とは、少し種類の違うものです。

 
 でも結局それで子どもたちには納得感のある「公平」になるのです。



 さて、井上先生は残念ながら、13日の「よのなかカフェ」にはおいでになれないようです。

 代わりに、というか大物登場。

 姫路の「学級崩壊お助けマン」こと、間森誉司(まもり・たかし)先生が、よのなかカフェに出席していただけることになりました!


 間森先生は62歳、社会科の教育実践で有名な先生でもう定年ですが、今は和歌山大講師のかたわら、姫路市の「臨時教諭」として、学級崩壊に陥ったあちこちの小学校に入って立て直しをされているのだそうです。


 そのノウハウも知りたいし、それを通じて、今の子どもたちが心の奥底で何を求めているか?が、わかってくるのではないかと、正田は超・期待しています。


 連休の次の日曜、13日15-17時、三宮のカフェ「アロアロ」にて。「今」を見据える教育者たちと対話してみませんか。親御さん方のご参加、大歓迎。
 参加費2000円、お茶・ケーキ付です。

 詳細とお申込みは よのなかカフェページ にて。


 

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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「今の親って、すっごい『不安』なんですよね」


快活な眼をきっ、として話すのは塾経営の「のりこ先生」(50代)。

のりこ先生は西宮市で個人塾を経営。塾では、幼児〜高校生の、あまり進学志向の強くない子どもさんを指導しています。土日は親御さんとの面談で大忙し。社会人となった2人のお子様のママ。

過去に「企業内コーチ育成講座 基礎コースA」および「応用コース」を受講されたことがあり、当協会方式の「コーチング」にもご理解の深いかたです。


「私たちが親だったときも不安は不安でした。でも質が違う気がする。不安にかられて教育している。

不安だから頼りたい、はっきり教えてほしい。教えてもらえると安心する。

例えば、お母さん方に”私学信仰”が強い。自分に核がない。

若いお母さんも不安だし、そろそろ子育て終わりかけてるお母さんも不安。

『先生、何か言い切ってくださいよ』

と、面談で期待されている。

言い切っているところは、商売が上手くいっているでしょうね。うちはそれをやりたくないので・・・、

その『答えが欲しい』という親御さんの姿勢は子どもさんにも伝染ります。今の子どもって答えをもらいたがる。でも子どもに責任がある場合って全くないの。親御さんなの。


親が求めてるものをこちらが与えてあげるのがいいことかというと、求めてるものを供給するのがビジネスでしょ?でもそれをすると、私の思ってる子どもは育たない。


どういう子どもであってほしいかというと、

何のために勉強してるの?―大人になる練習でしょ。

社会に出たら答えはないよ。正解をだれかが出してくれることなんてないよ。


自分で考えるってすごく難しいけど、考える時間が少なすぎる。与えてもらう情報量が多すぎて。

うちの娘は普通高校から通信制にかわって高卒で働いているし、上の子ももう社会人。自分で考えてやってるから、それでいいのかな。

考えられるようになったらOKなんだけど、しかし親はそれをみて別のことを求めたがる。

この2-3日のうちに4人ぐらい面談したんですけど、同じことを言いましたね。

『95点じゃなぜだめなの?』

って。

そのないほうの5点のことを言う前に、95点のほうをほめて受容してやれるでしょ?って。なんで100点とらないといけないの?


でも『くやしいと思ったら、次、100点とれるかもしれないじゃないですか』って言うんです、親御さんは。

うまくいってるときって、考えてもらえないじゃないですか。問題が起きて初めて考えてもらえる。だけどそのときは問題が大きくなって枝分かれしてるので、その枝ごとの対症療法しかできない。ほんとに根源的なところに取り組めない。


私はビジネスでは捉えられない、お母さん方のニーズに合わせたくない。だから自分が食べていく(収入)だけ。

子どもが家を出て、私何のために仕事してるのかなーって悩みましたけどね。


『挫折』ってキーワードですよね。子どもは挫折するというのはいけないことだと思っている。親は95点じゃダメって話になる。

『挫折してもいいのよ、今挫折しないでいつ挫折するんですか?』って、話すんです。でも理解できないみたいですね。

教育って、社会から独立してないじゃないですか。
私は勝ち組ではないよね、と思います。今の社会の中で勝ち組になりたくない。

親御さん方に不安があるとしたら、勝ち組になりたいのかも、あるいはマジョリティになりたいのかも。


あんまり外国の人って、年齢とか学歴とかこだわらないんでしょうか。

この間、イスラエルの23歳の女性と話しました。日本を旅していて、めっちゃしっかりしている。視野が広い。

私は子育てしてても他の人みたいになりたくないっていうのがありました。

幼稚園でお母さん同士べちゃべちゃしゃべるのが嫌だったから、子どもを保育園に入れちゃった。今はつるまないと不安なんですね。

今のお母さんは、情報源ってまわりだけなんでしょ。自分一人でどっかへ行って情報をとろうとか、本を買って読もうとか、しない気がしますね。

イスラエルの子は、ほんとにそういうの(人とつるみたいなど)が出なかった。
軍隊とかもあるからね、国を守る意識を植えつけられるから。
日本は平和なんかな。


はたらくお母さんが増えると子育てはどうなるでしょう?
いいことなんですけど、みるとこをみなくなるでしょ?
どこかへ預けてお金を払って。

しつけとか、話を聴いてあげるとか、本来しなきゃいけないことを十分にできないでしょうね。

ファミレスで子どもさんが走り回って親御さんが注意しないというのはよくみますね。

社会のルールを教えてない。叱らないといけないんじゃないか。
何割ぐらいの親が「叱る」をできてるだろうか。

私自身は、「人を傷つけない」「迷惑をかけない」といった、一番外枠のところだけを教えたつもり。

例えば自分がジャイアンの母だったら?
勢いの強い子、自分がやられたことがない子だと、相手の痛みがわからない。
やっぱり、相手の痛みをわからせるでしょうね。

それは、人目を気にしちゃうとできない。
自分の子どもの更生と自分の見栄とどっちが大事か、ということだけど、
人目を気にするのが現実ですけどね。
どなるからあかんと思うんですよ。
どこかに連れていってとことん叱るでしょうね。


前、親塾ってしてたんです。
傾聴とか大事ですよね、って話しても、『でもね』って納得してない。
2回目のとき、なんでおこるんですか?ときいたところ、
そこで自分の感情に気づいた。
『私、別のことで怒ったんですよね』と親御さん。EQですよね。


親の話を聴くことをしたいなーと思う。
親塾をやっていると、涙を流される方がいる。
『今から帰って子どもを抱きしめます』という方がいらっしゃる。

いいことやってるねって言われるけど、
宣伝してもなかなか人が集まらない。
うちは大丈夫ってみんな思うから。
つまづいたとき、個別の対応になる。
私、そういうのヘタなんです。広告ヘタ。」





「言い切るのがヘタ、広告するのがヘタ」

というのりこ先生。

「私、勝ち組になりたくはないし」という恬淡としたスタンスだからこそできること。

商業教育にならざるを得ない私塾の中で、こういう姿勢を維持する先生に出会えた親御さんは幸せです。



*****************************


旧知の教育関係者の中には、ヤンママを相手のビジネスを広げるなかで、非科学的な「言い切り」の話法を身につけた人もいらっしゃいました。

「子どもって生まれたときはみんな同じなのよ!!お母さん次第なのよ!!って話してやると、若いお母さん方はほ〜ってなるの」


・・・いや同じじゃないから、すべての子どもが個性的な脳、個性的な遺伝子をもって生まれてきてるから。病気とか障害とか発達遅れとか、何か起きたとき「自分の育て方が悪いんじゃないか」とお母さん方を追い詰めるもとです、「同じだ」とか言っちゃうと。


(そんなこと言ってるうちに大阪市の家庭教育支援条例が大変なことになってるようです。
 こちらのブログ記事をご参照ください http://michiaripsy.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html?spref=tw 


少し前霊能力者と称する人の言いなりになるタレントの話題がワイドショーをさらい、「判断停止」する有名人、が話題になりました。他人に判断してほしい。「この色の服を着なさい」とか、「あの人と付き合ってはいけない」とか、言われたい。

でもその「判断停止」は多忙を極め、運不運に左右されストレスの高いタレントに限ったことではなく、普通の不安なお母さん方にも(ひょっとしたらお父さんにも)巣食っていて、そのお子さんたちに影響を与えるのです。


そのためにプロの教育者が恫喝とか言い切りの作法で自分を大きくみせようとしたら・・・、いや、ビジネス上手い人はそれをやるんでしょうけど。どのくらい今、蔓延してるんでしょうか。


のりこ先生は5月13日、よのなかカフェ「子どもたちが危ない!」にも出席してくださる予定。

歯に衣着せぬ(本当は品の良い美しい方です)のりこ先生のトークに触れたい方、是非いらしてくださいませ!

よのなかカフェ詳細とお申し込みは
http://c-c-a.jp/cafe/

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp









お世話になっている皆様




おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


 天皇陛下が退院されました。

 「3・11」の式典に間に合わせたい、と強い決意をもって心臓バイパス手術に臨まれ、非常に経過良好とのこと。


 目標を持っている人は強い、といいますね。
 



 本日の話題は:

 

 

■初の「姫路カフェ」、凄い回になりました!


■「想定外カフェ」で考える、合理的思考法と19歳ファシリテーター


■姫路で「承認」を学びませんか?
 企業内コーチ育成講座in姫路 受講募集中!



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■初の「姫路カフェ」、凄い回になりました!


 先週は2回にわたり「よのなかカフェ」を開催しました。


 2月28日(火)、姫路・ロバスト(じばさんビル内)にて、初のよのなかカフェ「日本の企業をつながり力で変える!」。


 経営者協会、連合兵庫、そして地域の経営者・管理者の方々、アカデミズムの方々…と、錚々たる顔ぶれの14名でのディスカッションとなりました。


 こちらの記事より様子をご覧いただけます:


 「凄い回になりました 姫路カフェ『日本の企業をつながり力で変える!』」


 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51791307.html


 Ustream配信・録画もいたしました。こちらのサイトでご覧いただけます:


 http://www.ustream.tv/channel/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E7%89%88-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8A%E5%8A%9B%E3%81%A7%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B


 
 今回ご参加の方の中には、約1年前、兵庫工業会でのセミナー以来不肖このメールニュースを愛読くださり異業種交流会での経営者仲間に回覧してくださっていたという方がいらっしゃいました。カフェにお知り合いを誘って駆けつけてくださいました。

 

 姫路の皆様の温かいお迎えに深く感謝をしております。


 細やかに会場設営にご協力いただいた、フレキシブルな時間設定も魅力な会場のロバストさんにも厚く御礼申し上げます。


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■「想定外カフェ」で考える、合理的思考法と19歳ファシリテーター


 
 続いて3月1日、三宮で失敗学をテーマとしたカフェ「『想定外』について、考えてますか?」を開催。


 お客様・スタッフ計11名で議論しました。

 
 「失敗学」の提唱者である、畑村洋太郎・東大名誉教授を委員長とする「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」が昨年末まとめた中間報告書をもとに、フリージャーナリスト山口裕史氏から報告。


 その後皆さんでディスカッション。



「『想定外』はコストに制約される。納得のいく合意形成を」


 何度か出たご意見ですが、シンプルにコストパフォーマンスだけを判断材料にできれば、大いに合理的な判断なのです。しかしそれを難しくする「組織」「人」の問題があります。


 最後は「人」をどうするか。

 
 堂々巡りのようですが、わたしたちが繰り返しここに立脚するゆえんはここにあります。


 「想定外カフェ」のブログ記事はこちらです

 「『想定外』に合理的判断を阻害するのは、やはり『人』―想定外よのなかカフェ 開催しました!」

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51791878.html
 

 Ustream動画はこちら

 http://www.ustream.tv/channel/%E6%83%B3%E5%AE%9A%E5%A4%96-%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B


(注:番組冒頭部ではマイクを使用するのを忘れたため、音声が入っておりません。開始約10分後より音声が入っています)


 「英国からみた日本の責任社会とオーバーリアクション」

 「大学教育の外部検査」

 をめぐる議論も、興味深いものでした。


 ご参加の皆様、ありがとうございました!


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■姫路で「承認」を学びませんか?
 企業内コーチ育成講座in姫路 受講募集中!


 
 今、業績を伸ばすうえでもリスクマネジメントとしても欠かせない手法「承認」。

 その「承認」を中核に据えた、NPO法人企業内コーチ育成協会の2日間講座「企業内コーチ育成講座」は、単純なコーチングではなく、忙しい現役のマネージャーの日常に活かすスキルの統合パッケージ。過去に受講されたマネージャー様方から、効果・使いやすさ・満足度いずれも、高い評価をいただいています。


 その最初の入門編「基礎コースA」は、「コーチの目、耳、心を育てる2日間」として、姫路・じばさんビルにて4月24・25日に開講します。


 詳細とお申し込みはこちらです

 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0


 姫路で本格的コーチングを学ぶチャンス!皆様、振るってご参加ください。


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★姫路カフェにご参加くださった方々からは、その後

「承認が出来ていなくて社員の活性化がなされていない事が
はっきりわかり、反省の上、今後はトップダウンだけではなく
グループの活性化する行動をするつもりです。」


…と、熱いメッセージをいただきました。


 すべてをご紹介できず、申し訳ありません。


 正田から、ご参加の皆様にお出しした御礼のメールです:


「皆様、昨日は寒い中、またお忙しい中、
よのなかカフェにご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

素晴らしい錚々たるご参加者の皆様にめぐまれ、
2時間半におよぶカフェを終えることができました。

(略)

大人数でのカフェでしたが
皆様が、思いのほか率直に職場で悩んでおられることをお話くださり、
また自分の言葉で語られ、
有意義な場だったと思っております。

非常にさまざまなお悩みを伺わせていただきましたが、
それらにほぼ共通する解決策が「承認」であることに
驚かれた方もいらっしゃるでしょうか。

そう、「組織」「人」にかかわる諸々のものごとの深層を1枚めくると、
はじめて現れる非常に汎用性の高い解決法、
それが「承認」です。
それは、ふだんより1段階だけ深く考えると、わたしたちの前に現れてきます。


わたくし個人は、この自分には持ち重りのするものを11年間背負って
走り続けてまいりました。

いまだに、自分がこれほど大きなものに出会ってしまったことを
信じかねております。

昨日ご来場くださった皆様が、このことの重要性に気づいていただけるなら
大きな喜びです。」






※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

本日からあすまで関西は激しい雨のようです。皆様、お足もとにはくれぐれもお気をつけください。


今週が皆様にとって素晴らしい週でありますよう。





*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
神戸のコーチング講座
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
代表理事 正田 佐与
----------------------------------------
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TEL: 078-857-7055 FAX: 078-857-6875
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ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に好評連載中
http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*



 1日、第32回よのなかカフェ「『想定外』について、考えてますか?」を三宮・アロアロにて開催。


 
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 お客様・スタッフ計11名で「想定外」「失敗学」について議論しました。フリーライター、大学教授、高校教諭、ミュージシャン、大学生と多士済々な顔ぶれ。

 ときに鋭くときにしみじみ、非常にいい議論になりました。


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 今回のファシリテーターは、史上最年少・ハルカ19歳。

 隣で「ささやき女将」になっている私。



 
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 冒頭、問題提起者のフリージャーナリスト、山口裕史氏から発表。

 山口氏は神戸新聞記者時代、阪神淡路大震災を経験し、そのとき明らかになった問題点を踏まえ昨年の「3・11」後の福島第一原発事故の経緯にも関心をもったそうです。


 同事故を受けた事故調査委(座長・畑村洋太郎氏)による中間報告書を題材に。


「日本社会には、失敗を恐れ、失敗を恥じ、失敗を隠そうとし、失敗から学ばない。明治以来欧米の真似をすることで失敗を避け、効率よくキャッチアップしようとしたため。」

「なぜ対策が不十分だったか。民間企業による自主保安だと、経済性と安全性のせめぎあい。専門分化・分業の弊害。」

「なぜ自主保安に任せたか。油断。周辺住民からの訴訟を起こされたときに安全ですと言ってしまっている。安全性を高めるために改良を加えようとするとこれまでの過去を否定することになる 」

 事故の発生とそれを初期鎮圧できず拡大してしまった経過を振り返り、

「なぜ、SA(シビアアクシデント)を想定したAM(アクシデントマネジメント)ができなかったか?」を問います。

「人は、物事を考えるときに『ここまでを考える』と、考える範囲を決める。そしてその範囲内のことをじっくりと考えるが、範囲外となったことは考えなくなる。」

――それが、事故拡大を招いてしまったのだと。


 早速会場では活発な議論。


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「自分の言葉にぼくも縛られていると感じる。こうあってほしいという願望。それを皆さんに納得してもらうには。」

と、高校の先生。


「権威者の言葉がひとり歩きする。みんな納得する。そして何か起こったとき想定外ですとなる。それは学校でも大いに起きる。いったい誰がどうして責任をとっていけるんですか。」


「ポジティブな予測と権威者の言葉が結びついたときに『想定外』が起きる、ということでしょうか?」


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「大学で『想定外』といえば、学校に行ってから休講になってたとか(笑)PHSを使っていたら電池がなくなったとか、連絡手段を確保することは大事だと思う」


と、就活中の大学生さん。


「身につまされることがある。専門のことをやっていると案外横の連絡がとれなかったり自分の専門に埋没したりする。世界的にそう、専門ばか。それに休講の話も身につまされます。英国では授業料がただだったときは休講にクレームはなかった。授業料20%負担とすると、休講のたびクレームの山。」

「日本がこんなに危ないところだと思わなかった。ヨーロッパ全体で自然災害が少ない。津波が10Mもあるとだれが想定したでしょうか。防波堤を築いたら海がまったく見えなくなるし地元に反対が起きるでしょう。」


日本の場合は反省がすごく長い。そして責任問題にしやすい。ヨーロッパは自己主張が強いです。日本は責任社会です。」


「日本は責任社会、というところが大変印象的です。昨年10月によのなかカフェへ来られたスウェーデン人研究者のアンベッケン女史も同じことを言われていました。スウェーデンでは日本のように政治家個人の責任を問うことはない、よほど悪ければ政党が交代するけれども政治家個人の攻撃にはならない、同じ人間なんだから、と。やはり日本の特徴的な現象なんでしょうか」


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「責任に関して思い出した。最近売っている商品にも注意書きがすごく多い。責任をメーカー側にあるという流れがあるからか。」


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私は昔から責任をだれかのせいにするって大嫌いだったんです。この原発事故について調査して責任を明らかにするのは大事なことですが、友達が南相馬市にいて、そこに生活している人達のことを考えたら、責任がだれにあるかなんてどうでもいい。生活の問題を解決してほしい」


「日本が責任社会だというのは違和感がある。責任逃れをする人が多いから。本質を見ようとしないのが本当ではないか。二元論で何か語って理想像を真摯に語ると言う風潮が欠落しているのではないか


「想定外についてもっと単純に考えられないか。10Mの防波堤を超えてきたらどうしたらいいの?それを考えていれば今回のことは起きなかったんじゃないの。日本の象徴天皇制は責任を負わされるためのお飾りでしょう」


「TVからの情報しか得られないが4−5年先に東京で地震が起きるということも想定内にするためだと思うが、きちっと想定してるのか、どうなんだろう」


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「結局責任逃れのために数字を入れているとしか思えない 想定外ってなくならないと思う どこかで線引きしないといけない その代りきちっと説明する 防波堤のために景色を犠牲にしていいか 模索しないといけない 想定の範囲内でしかないものを絶対と言っちゃうから想定外になるわけで。何か起きたとき 自分の責任範囲もあるということを 考えて生活せざるを得ないのじゃないか」


 ここで神戸新聞の松井記者登場。


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「最近の天気予報頭いいなーと思うのは 降水確率30%だとか 間違ってると言えない あれは賢いような気もします」

「パーセンテージで出すことは教育の世界でもすごく多いんです 偏差値 大学入学時は出すんですが卒業時は出さない あれば便利なのは確か あれも英国にはないんです 日本って便利な国で。日本人は理数系が得意なんで パーセンテージを出すというのは うまいですね」


「データというのを出すから想定外ということが出てくるんじゃないか」


「そうだろうか?私は絶対安全と言われるよりは、安全確率80%と言われたほうがそうかと思って多少用心する。」


「ヨーロッパは地震がないのですが テロというのはものすごくあります あれは全部想定外です テロに関しては非常に警戒を持ってます 地震については全然想定してないので 何かあったら崩れると思います」


「リスクを想定できるかできないかは コストの問題が大きくて 今日も安い飛行機が飛んだというニュースがありましたがあれもコストを抑えているのでリスクマネジメントおろそかにならないかなと」


「コストというのが際限なくあれば巨大な岸壁をつくればいいが 境界をどこかで作らなきゃいけない コストは境界を考えるときの大きな要素


想定外の問題には人的問題が入ってくる。例えば貞観年間に15Mの津波が来たことを指摘した人がいたが、黙殺した。それは絶対安全と言った過去を否定するというか、過去に意思決定した上司や先輩を否定することになってしまうから


「その通りで、報告書では経済的制約で境界が設定されるが 明示的ではなく関係者間の暗黙の前提もまた境界をつくる」 


「リスクがあるうえでいかに最大公約数的な合意形成をいかにできるかなんですけど リスク、メリットデメリット、きちんと整理したうえで合意形成すればいいのに、暗黙の前提なんかを作っちゃう。日本は同質化が顕著で違うということを受け止め合う教育をしていない 今度の原発の問題を機に いかに違いを受け止めて 質の高い合意形成をできるかだと思う


「以前(3年前)のよのなかカフェで 新インフルエンザの時 想定外というより オーバーリアクションという問題だった。コスト的にあらゆることを想定してやっていくのは恐らく無理。あらゆる部分で想定外はなくならないだろう。ただ慣れてるか慣れてないかだけで。慣れてないことに対してはオーバーリアクションになる


「想定を超えるリスクというものはあるものだ、ということを認識しておくような教育をしていくことが必要だと思う」


「英国でも専門家は凝り固まって外をみない。ただ日本と違って外部検査が頻繁にある。日本にはそれがほとんどない。原発もいわば身内検査なので、どうしても甘くなる。僕らも3年に1回外部検査を受けるがものすごくしんどい。大学の検査はまったくの外部です。文科省でもない。日本では外部検査は?兵庫県には公立高校には入ってる 私学にも2年後には入る」


「松井記者自己紹介 想定外は 折り合いをつけるということが必要なのかな 原発でも折り合いをつけることがひとつの落としどころで想定 折り合いだから絶対ではないので」


「外部検査ということについて、国家権力の横暴とかみてても外部から検査する誰かが必要だと思うがそれもたぶん癒着しちゃう。格付け会社なんかもうさんくさいし。結局個人が指標に対してリテラシーを持ってするしかないと思う」


「外部検査は3年ごとにエグザミナーが変わっていくんです。そして結果をすべて公表する。癒着をなくすために外部エグザミナーを選べないんです。そこまでのは日本にはないと思います」

「日本の場合外部検査と言わないですね。第三者評価といいます。公表はしていますが、公表したものを日本人はみないんじゃないですか」 

「原発の問題に戻りますと、保安委員会がもし完全な外部で3年に1回なり結果を完全に公表するとかすればかなりのインパクトがあると思います。大学の外部検査は他の大学の哲学の教授です。負担は大きいです。書類作成がすごく多くて。でももう100年それが続いています それがなかったら英国の大学はダメになっていただろう」


 そろそろお時間になり、「最後に皆さんから一言ずつ」お願いしました・・・


「私の最大の想定外は27歳で難病になって フルートの仕事を一時期やめていました 私自身にとっては明日が普通にやってくるということが幸せ ミュージシャンの世界はどんどん厳しくなっていく みんなそこで何とか生き残る。不安定な中でみんな頑張っているので 毎日が私達想定外 大阪市の交響楽団がこんどなくなるし、友達がそこにいます 」


「ボーイスカウトの中で「備えよ、常に」という言葉があります」

「この問題は今日すごく考えさせられました もし今福島第二原発でテロが来たらまた想定外なんじゃないか」

 
「私にとって線引きするっていうこと自体が考え方を固めてしまうことにつながるんじゃないか。それはお話を聴いたあとも私には理解できない」


「インフルエンザのときのオーバーリアクションの話。何か起きた時リアクションをしてしまい、それがオーバーになったときまたそれを修正する 融通がきくということが大事なのかなと思った」


「自分が地震がきたときやはり備えられていないな、ということに気づきました」


本日の発表者の山口さんは:

「言葉を使う仕事なので繰り返し考えたい。最近きいたことで、除染という言葉を使うとそこに汚染がなくなるような気がするが、移染といってどこかへ移すだけだということがわかるようにしたい。言葉ひとつとっても 境界を皆さんに作ってしまう


正田から

「本日は皆さん素晴らしい議論をしてくださいました。1つ付け加えたいのは、失敗から学ぶということについてこの報告書のようではなく、切実に実践している会社は少なくない、先日も工場見学に行きましたが、つねに失敗しそこから学んでいます、と言われます。そうしなかったらその人たちは死ぬんです。そういう産業界でプラスの努力をしている人のお声も聴けたら良かったと思います。この報告書は、やっぱりT電さん独特の甘さもあると思います」


一同、重厚な発表をしてくださった問題提起者の山口裕史さんに拍手。そして自分の言葉で議論に参加してくださった皆さん、100枚余りの写真を撮ってくださったカメラマン山口元子さん、そして会場のアロアロさん、ありがとうございました。


19歳ファシリのハルカも皆さんに支えられ、無事大役を終えました。


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れいによって正田の後出しジャンケン的感慨・・・


何度か「納得できる合意形成」という言葉が出ました。
正田ももちろんそれに賛成ですが、カフェの中でもお話ししたように、そこに私たちを合理的でなくする、人的要素が非常に大きく入ってきます。公開のカフェは組織っぽくない場なので、その人的要素があたかもないもののように発想することができます。でも現実の組織はそうではありません。

それは「人的要素が入るから、だから無理だ」ということを言っているのではなくて・・・

「人的要素」を、努力して小さくする、それによって「科学的・合理的判断」に近づけることが大事なのだと思います。


努力して小さくするにはわたしたちが賢くならなければなりません。

具体的には変な「面子」でものごとを考えないとか、
人間関係の摩擦を最小化するとか
(・・・そのために必要な教育研修とは、何でしょうか・・・)


「想定外」の反対は「オーバーリアクション」だ、という指摘もまた、新たな重要な気づきでした。
新型インフルエンザについてはよのなかカフェ発足間もない2009年5月に急遽取り上げ、そこに北中教授が足を運んで英国からの視点で発言されました。英国では患者発生後もすぐに平静を取り戻し報道も小さくなり、ジェル状の手消毒液が出回りました。日本の騒ぎが異常に見えた、「ケガレ」の発想にみえた、というお話。このときも非常に有意義でした。



今回のカフェはUstream配信をしました。こちらから録画を視聴していただけます:

http://www.ustream.tv/channel/%E6%83%B3%E5%AE%9A%E5%A4%96-%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B


(注:番組冒頭部ではマイクを使用するのを忘れたため、音声が入っておりません。開始10分後より音声が入っています)


よのなかカフェ次回は5月13日(日)、15:00〜17:00、
テーマは「子供たちが危ない!」です。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
































 

 


 

28日、初の姫路でのよのなかカフェ「日本の企業をつながり力で変える!」を開催。じばさんビル2F・ロバストにて。


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 最終、14名が参加。姫路経営者協会、連合兵庫など地域の公的機関の方、経営者、管理者の方そしてアカデミズムの方と、これ以上ない豪華な顔ぶれとなりました。


 中には、1年前の兵庫工業会のセミナーに来場されて以来ずっと正田のメールニュースに目を通しくださり、異業種交流会仲間に回覧していた、という方も。今回は交流会の役員さん同士誘い合わせてご来場くださいました。


 また、前回今月2日の三宮でのカフェに来場されたあと再度、グループ企業の方を誘って来場された方・・・。

 しみじみ、感謝いたします。



 
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 今回は2時間を前半、後半と区切り、前半でこの20年間の日本の組織・人材育成の現状について、後半には「承認中心コーチング」とその効果について、それぞれ正田からガイダンスを行ったあと、残りの時間に皆さんでディスカッションしていただきました。


4300



「日本人に合わない人材育成理論、組織論を当てはめたために、20年間で日本の組織は急激に痛んでいる。いまや日本の労働意欲、労働生産性は世界最低レベル」とのガイダンスに、会場ウーンと絶句・・・。



「後継の社長が周囲と同じ目線で会話している気がする。気になる」


「厳しいのはいやだ、あくせく仕事をもうしたくない、という意識で仕事している人がいる」

 これは若い人、定年後の人、50代など世代を問わずみられる、という声。


「義務と権利。自分が若い頃には『仕事は楽しくないのが当たり前。苦しいから仕事』と習った」

と、組合関係の方。

「社長の仕事は根気よく反復連打すること」

と経営者さん。


「過去に色々な上司の下に就いた。自分が働きやすかった上司は考えてみると、承認してくれる上司だった」

と、人事総務担当の方。



 後半では、「承認中心コーチング」の実際について。

 さまざまな事例をご紹介すると、これまで既に出たものもありますが会場からほう、とお声。

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 「トップ支店」「目標達成率150%」の元銀行支店長・松本茂樹氏は、「頭取からほめる言葉を貰ったときは嬉しかったですね」。

 「上の人」からの承認は、やはり格別な意味をもつようです。


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 瓜生原葉子氏は、学術的にモチベーション論とプロフェッショナル論を展開。

「日本の常識だと『プロには自分の根性でなれ』と言うのですが、調査で実際に出てきたのは、プロ意識を育てるのは組織内の言葉がけや視線だということなんです」。

 その職に特化したスキルの研修は日本で十分になされており、海外より多いくらい。しかし「承認」がないために、プロ意識も成果も低くなっている。示唆的ですね。


 
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 終了は30分押して19時30分になってしまいました。

 熱気高く、議論に参加してくださった皆様、ありがとうございました!
 設営や資料コピー等、ノウハウを駆使してご協力いただいた会場のロバスト様にも感謝いたします。


 
 正田は11年間、「承認」「コーチング」という、女の身には持ち重りのするものを背負って走ってきました。


 今回、足を運んで来場され、議論に参加された方々に「承認」の重要性を深くわかっていただけたなら、この11年間は無駄ではなかった気がします。

 これだけ大きなものに出会えたのは、私はきっと幸せだったのです。


 スライドの最後に正田が書いた生意気なこと:


「わるくなってきた物事を良くすることは、わるくなるのに要した時間の3倍かかる。

わるくなる前の状態に戻すのではなく、より良くし、強くなりましょう。

良くするために、ぶれずにやり続けてください。
くれぐれも途中で投げ出したりしないように・・・」




今回のカフェはUstream配信をしました。こちらから録画を視聴していただけます。

http://www.ustream.tv/channel/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E7%89%88-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8A%E5%8A%9B%E3%81%A7%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 
 

 10日は見学会のあと、修復工事中の姫路城を見学。


 そのあと、姫路駅南口のじばさんビル2F・ROBUST(ロバスト)さんをご訪問しました。


 ここは、中央にメインスペースとして10〜20人ほど座れる大テーブルとその周囲にパーティションで区切ったいくつかのブース(4〜5人掛け)、ソファのスペースなどがこしらえられています。


 私のような(実質)個人事業者にも嬉しい、時間貸しで事務作業ができるサービスも・・・。


 ここで2月28日17〜19時、よのなかカフェ番外編(姫路編)、「日本の企業をつながり力で変える!」をやらしていただくことになりました。

 さっそく、こちらのページに案内を載せていただきました

 http://robust.bz/index.php?%E3%82%88%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7


 大画面モニターのあるメインスペースで10名程度で議論すると、面白いことになりそうです。


 モニターは、オーナーの中安豪さん―この人もどうも只者ではなさそうです―のコダワリの1つで、「会議中にどんどん『絵』を共有しながら進めると、ゆきちがいがなくサクサク進める」ということです。


 私も、従来組織論的なことをビジュアルに表現し伝達する発想はあまりなかったですが、事前に時間をかけて図をつくらなければならない制約はあるのですが、やはりやったほうがいい、と感じています。

 テキストだけだとむつかしげな漢字やカタカナの新語をもってきて圧倒したもん勝ち、みたいなことが起きてしまいます。

(ただしこれも絶対に正しいとは限らなくて、図を先につくったもん勝ち、みたいなことにならないとは限らないですが)


 メインスペースの周囲にゆるく仕切った個室のある間取りは香港の日本人向け安宿を連想しなくもない、
 従来のインキュベーション施設とも違った、「つながり」の演出を感じるこの施設。


 新しいコンセプトの空間でのディスカッションを皆様、どうぞお楽しみに!!


 
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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2日夜、よのなかカフェ「日本の企業をつながり力で変える!」を開催しました。

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 冒頭、正田からお話。

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 このブログを長く読まれている方だと、ほぼストーリーの想像がついていただけると思いますが・・・


「人材育成の不幸な20年」「幸せの感じ方のちがい」「労働生産性、チームワークは危機的状況」「つながりの良い面と悪い面」「不安マネジメントがつねに必要な日本人」「承認中心のコーチングが目指しているもの」「現実に起こったモデル」「承認コーチング企業改革で起きること」

などを手短にお話・・・ (しかし、10分のつもりが30分に)


このなかで、(ブログで既出ですが)日本人とアメリカ人の気質的、器質的ちがいを取り上げ、

「こうした(社会心理学・分子生物学上の)研究は1990年代後半から盛んに出ているのに、何故か人材育成業界ではこれをベースに議論していない」

と問題提起しました。

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このあと参加者の皆さんの自己紹介とディスカッション。

「承認中心のコーチング」で手ごたえを感じ、

「自分はバブル期に入社し、面白いように商品が売れたいい時代を知っている。今の若い子に同じ思いを味わわせてやりたい」
「次世代リーダーを作らなければと感じている」

と語るミドルの方。


「これまで放任でありすぎたと感じた。みんなが一丸となって同じ方向を目指すコーチングを社内に取り入れていきたい」

と語る人事担当の方。


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「今、こういうことで悩んでいます」

と語る会社役員の方。

同様の経験をした方からのアドバイスなどがありました。

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「ぼくたち教師は 今何が必要なの? 学びとは何か 育つとは何か ということを教えてあげたほうがいいんじゃないか 学びは手段ではなく目的ではないのか」と語る高校教諭の方。


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「日本人の特性を解説してもらい、なるほどと感じた。
ただ当社は10人くらいの会社なので、背中を見せるぐらいしかできなくて・・・」

と語る広告業の方。

カフェでは語られませんでしたが企業の規模によっても業種によっても、人材育成のあり方は変わってくるでしょう。
「背中を見せる」という形のOJTあるいはモデリングが中心となる、というのもいいのではないでしょうか。


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雪も舞う神戸の2月の夜。寒い中をご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!


ファシリテーター山口裕史さん、カメラ&UST担当山口元子さん、そして会場のアロアロ白石さんにも
改めてお礼申し上げます。


次回は3月1日(木)19:00〜より、
「3・11が私たちに残したもの」(仮題)

会場アロアロにて行います。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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・・・それから、性格の悪い正田は
このところふっかけられた議論、異論について
回答する資料を今回の手元資料の末尾につけておきました

もしこの資料をご覧になりたい方はメールinfo@c-c-a.jpまでご請求ください。

第30回よのなかカフェ 「丸わかりユーロ危機!今年こそ知りたい金融の話」。

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関西国際大学准教授・松本茂樹氏がゲストスピーカー。
会社員、元銀行マン・学長経験者、高校生、といった方々が集まりました。


「あす(6日)から9日までが山場ですね。イタリアがちゃんとするかどうか。可能性としては何が何でも抑え込むんではないでしょうか」(松本氏)


と、不穏な第一声から始まりました。


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当協会では「トップ支店長」として知られる松本氏は地銀の銀行マンとして神戸・兵庫・東京を舞台に活躍。「インドのムンバイでは『神戸のマツモト』として有名でした」。

あるとき、エリツィンの名前でロシアからFAXが送られてきた。

「デフォルトをするというFAXだった。 国がお金を払わないということもあり得るんです。それが今日のお話につながります」


ここから、EU・ユーロの歴史・現在について、松本氏より解説。
本当はスライド28枚の大部の資料を追いながらのお話でここでご紹介するよりはるかに手厚いものです。一部しかご紹介できないことをお許しください。


「ドイツ首相のメルケルが去年10月27日、「第二次世界大戦後の欧州で最も大きな危機」と言いました。ドイツにとっては、にどと戦争をしないためのヨーロッパ統合だった」

EU統合は19世紀の普仏戦争以来、100数十年の戦争の歴史を踏まえたヨーロッパの悲願でした。半世紀かけて金融・通貨・為替を共通にし、経済面の財政と政治面は別々の統合になった。





そのなかで覇権は世界恐慌を境にイギリスからアメリカに移り、そして今アメリカから中国に移ろうとしている、と松本氏。


「リ・オリエント。時代はアジアに写ってきている。19C始め頃、中国とインドで世界のGDPの半分を占めていた」 

そしていま、
「ヨーロッパ統合の逆回転。あすメルケルがイタリアの新首相をベルリンによびつける。 それをふまえて9日にメルケルとサルコジが会談。ものすごい危機の今日は前夜です」


「ドイツ人は日本人と似て生真面目、勤勉。しかしナチスが出てくる背景になったハイパーインフレを絶対避けたいという思いがあり戦後、均衡財政をやってきた。腹の底ではギリシャなんか救いたくない」


「メルケルがギリシャを救おうとしたら支持率が下がる。2012年はアメリカ、ロシア、韓国、中国のトップが替わる。選挙に勝ために自国民のための政策をとる。だから非常に危うい。」


「(スライドを見ながら)現在のユーロ分布図。イギリスはポンド危機のため入っていない。入らなくて良かったな」


「ドイツとほかの国は違う。ライン川以西とアルプス南部の国々の人々の20世紀はまったく違う」

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「(スライド解説)為替の推移。ユーロに対してもドルに対しても円が高くなっている。これまではユーロに対しては安かった。今回の円高は日本のトヨタなどにとっては深刻。」


「(同)フランス、ドイツ、イギリスはイタリア、スペインにすごい融資をしているので必死。」


日本にとっては?という問いに。


「民主党の一体改革大綱。消費税引き上げをやらないと格付け機関が日本国債をまた引き下げる。 そうなったらもう終わり(財政破綻)。今政権交代を狙って自民党がゴチャゴチャ言っているが今回の消費税は絶対にやらないと日本は終わりになる。」



 …とここまで、 駆け足20分での解説でした。


 ここから参加者の自己紹介。

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「大学客員教授。銀行員、銀行シンクタンクを経て大学で役職を経験し引退して現職。正田さんから強引に引っ張られてきた。年齢制限はないかときいたら『若い人を押さえつける人でなければ歓迎』と言われた


「女性会社員。会社に正田さんのメルマガがずっと来ていていつかよのなかカフェに来たいと思ってきた。ニュースをみても今ひとつわからないので今日は来てよかった」


「スタッフ山口氏、フリーライター。今日はユーロ統合の歴史を含め解説して頂き良かった。我々は時限爆弾を抱えているようなもの」


「女性会社員。税理士試験を受けている。2014年から消費税率8%になるということなので、税率が変わると色々変わってしまうな。それまでに受からないと…。」


・・・などなど。


このあとはフリーディスカッション。「90秒ルール」などのご説明の後、


「今大変にホットな話題で、予言的な話をするのもどうかと思うが、EU統合は非常に性善説的なものだったのではないでしょうか。政治は別で経済は一緒、というのはそういうことだったのではありませんか」


「(松本氏)そうでしょうね。ドイツはギリシャ等を切り離したい。EUの国を増やし過ぎて、6か国7か国でやっていればよかったが格差が大きすぎてコントロールが利かない。幕内力士であるドイツ、フランスが格下の中ですもうをとって独り勝ちしてる。 行司がいない。柔道でも体重制がありますからランクは必要なのかなという気がしますが。」


「EUが理想郷化していたときには次はアジアだ、と言われていたが。ちっともそういう言葉が出なくなりましたね。」


「(松本氏)そうですね。逆スパイラルになると矛盾が全部出てくる。いっときは大成功したように言われていましたが。
今はドイツがものすごく好景気。輸出がしやすくなって、トルコやイタリアの安い労働力を手に入れることができて。 中国は実質3%とか4%の成長率だがドイツはそれを上回る。 だから上手くいっていれば良かったが  解体の方向に行かざるを得ないのでは」


「PIIGS(※)の国は大なり小なりギリシャのように粉飾決算のようなことがあるんでしょうか?」

※PIIGS:ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの”問題児5か国”をよぶ。

「あるでしょうね。」


「そうなるとまた地域通貨のようなものを作って為替的なものを入れ込まないとにっちもさっちもいかないのでは?あなた方の成績が悪いから足切りですと言われるとギリシャとしては困るのでは。」


「(松本氏)ドラクマ(ギリシャの元の通貨)とかに戻ったら誰もその通貨を使わないのでは。 どこかアフリカの国がハイパーインフレになって通貨をドルに替えたら治ったという話がある。ギリシャでもユーロをそういう目的で使わせてもらうのかなと」


「われわれはどういう感覚でいたらいいんでしょう?静観するしかないんでしょうか。」


「(松本氏)日本人は選挙に行かないじゃないですか。自分たちの国を何とかしようと思っていない人がほとんどで、それを橋下さんが若者を組織してああいう勝ち方をした。若者が変わって、一生懸命国を良くする政治家を選べばいいのでは」


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佳境に入ってきました。ここでフリーライター山口氏から問い。


「デフォルトになると国はどうなるんですか。」


「(松本氏)たとえば夕張が破たんすると公共サービスをどんどん縮小しましたよね。弁護士がお金をコントロールする。会社が破産したら管財人がきて全部管理しますよね。韓国はIMF管理になったら企業をどんどん合併させて立ち直って今元気ですよね。」

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正田も問い。


「韓国の立ち直りの速さは驚異的でしたが、サムスンなど一部の大企業を除いて正社員になるライフコースが狭まってしまっている。それはIMF管理のせいなんですか」


「(松本氏)そうです。国が残す企業、残さない企業を決めた。だから少女時代とかKARAとかああいうのみな国策でやってますよね」


「そうすると子供たちの代にとっては決して幸せな社会ではないなあと。」


「物質的に恵まれているのが幸せなんじゃなくて。昭和30年代のAlwaysの時代。  」


「ブータンですか?一番幸せなのは。いいタイミングであの国王と王妃来ましたね。」


「就職率が低くなって若者にしわ寄せがくると希望のない社会になりますね」


「ただ雇用はミスマッチで、今でも中小企業に来てくれないと言っていますから。スティーブ・ジョブスのような若者がなぜ日本で生まれないのか。例えばトヨタに努めていると日本でははーっと言われる。それより本当にやりたい仕事をやれているかが大事なんですけど」


「やりたい仕事をやれているかというと私自身どうかなと。ホンマに私自身これをやりたくてやったのかなと。今介護の仕事は多いけれど資格をとらなきゃいけない。興味があるが労働条件が厳しい。夜勤もあったり。
子どもは親を見ているじゃないですか。もうちょっと私自身が自信をもって仕事している姿を見せられたらいいんだけど。
今までなるべくフタしていた。色々なところが動いているのがわかったけれど。とりあえず今日出てきた。」


「ギリシャの公務員 自分がその立場だったらやっぱり既得権益に走ってしまうだろう。 マルタなんかも40歳代で引退して80%の年金をもらって近所の人と和やかな生活をして。」


「キューバ 1950年代のアメリカの車が走っていて貧しいんだけどみんなにこにこしていて。あの幸せそうな顔はなんなんだろう。日本をみていると福袋に並んだりバーゲンで走り回ったり。」


「幸せ感ということについて。ユーロでもスイスだけ抜けてますね。永世中立という、小学校時代習った社会科学的なことで生き残ってるのはこれぐらいしかないなあ。スイスもブータンも同じなのかな。スイスは自分で作っていた。ブータンは最近まで鎖国みたいなことしていた。」


「スイスは自分で作ってますからこのままいくだろうと。彼らは本当に今ブータンの言うような幸福度というのが高いんだろうか。若いころヨーロッパを回ったとき、スイスは軍隊が目についた。自分たちで国を守るんだ、平和をかちとってるんだという意識が強い。日本はアメリカに任せてあまり考えずにきてしまった」


「スイスは高負担、高福祉だと思う。それだけの軍隊を維持するのだから高負担だ。しかし幸福なのかなと。あまりそこを研究している人がいない。」


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「(正田)よのなかカフェでは去年スウェーデンを2回取り上げました。スウェーデンも幸福感でいうと必ず5指には入る国。あそこは個人の自立、自己決定がすごく幸福感に関わるので、たとえばお年寄り1人暮らし、老夫婦だけの世帯も多いけれど自分で自分の身の回りのことができることが幸せだったりする。スイスについては不勉強だがどちらかというとそちら(スウェーデン、自立)系ではないかと思う。一方ブータンはラマ教(チベット仏教)の国。つながりの人間観、社会観というのが強い。おそらくスウェーデンとブータンでは同じ幸せという言葉を使ってもちょっと別のことを言ってるのではないかと。日本もアジアのつながりの人間観の国で。」



話題は「幸せ、幸福感」というところに向かいました。
ここで、「われわれ1人1人の幸せって何?」という問題提起がありました。参加者お1人お1人にうかがいました。


「娘達と3人で食卓を囲んでおしゃべりしている時。今にも失われるかもしれない時だから、かけがえのなさを感じる」

「日々是好日。仕事あっての自分かなと」

「理想ですけれど、自給自足。いなかに暮らして家族とも地域の人とも経済的にもつながって。」

「 承認ということを教えていただいたが『ありがとう』と言われるときがものすごい幸せ。銀行のお客様、大学の学生、コンサルティング先。」

「家にトイプードルがいて膝の上に載ってくる。なでたり顔みたらああ幸せ、と。」

「正月に嫁いだ娘が連れ合いと子どもと連れてきて家内が台所でかいがいしくやって娘たちが手伝ってむこさんと私が酒の準備して。その瞬間はほんとに幸せだと思う。一方平日に戻って外部の人と交流して。それも健康だからできてるのかなと。
ペットを連れて散歩しておいと言うと見上げてくると可愛いな。日常が平和に穏やかにすすんでいる。それもある程度収入があってある程度できるから。無収入の状態で幸せってあり得るのかな。70まぢかにしてまだわからない。ものすごくはかない。はかない、なんてことを若い人に言ってしまったらいけないかな」

「息子が今年成人式。子育てで苦労したときもあるけれど今は大学生。子どもが幸せでやってくれてると。」

「友人と買い物にいったり家族で3人でご飯食べながらしゃべるのが幸せ。1人でいるのとほかの人といるのとではほかの人といるのが好き。 幸せの基準がほかの人とちがうのかなと。」

「幸せの基準が1人1人違うのはあたり前。楽しいっていったけど今は楽しいのが幸せだよね。」


「共通するのは人とつながっているところかな。つながり傾向強い。」(※)

※注 すべての日本人が人とつながってるのが好きかというと恐らくそうではないでしょう。文化的にそれを強制されてるふしもあります。中に個体差もありながらトータルでは「つながり好き」な人が人口比で多い、そして社会のそういうカラーを作っている、のだろうと思います。


「与えることを幸せと感じることができると幸せを感じられる総量が多いですね。」



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「利他ですね。ソーシャルビジネスはぼくのライフワークです。ユヌスさんがやられたこと。
ビジネスの感覚でやれば公務員ももっと減らせると思うんですよね。ぼくが銀行支店長だったころ神戸市営バスの運転手の年収が1600万ぐらいなんです。神姫バスの運転手が500万です。
公務員がしなくていい公共サービスは一杯あると思うんですよね。そこを調整していくとプライマリーバランス改善するんですが。ギリシャと同じことにならないうちに手を打たないと。」

「ぼくの親戚が市役所に勤めてしょっちゅう休んでいる。それでも昇進昇格している。 公務員はだれから給与もらってるか毎朝唱和したほうがいい。 」

「日本経済を家計にたとえたらお父さん40万しか稼いでないのに90万使ってる。家計としておかしい。」


 ・・・そうしているうちにお時間となりました。最後に皆さん一言ずつ。


「このタイミングでユーロの話をもらったことにすごく感謝しています。」(松本氏)

「ひとりひとりが意識を変えていかないといけないという瀬戸際。最後に公務員の話も出たががらっと変えていかないといけないと感じた。」(山口氏)


「選挙による社会変革って日本ではだめなんじゃないかなと思ってましたが。今日のお話で励まされた。選挙というもの、もっとわれわれが上手に使いこなせれば。」(正田)


 
 大変に気づきの多かった回でした。

 「ユーロ危機」に始まって1人1人の幸福感の問題、そして公務員の問題。対岸の火事と思っていると実は私たちに密接につながっている。改めてそういう感覚を持てた第30回よのなかカフェ。

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 初めて来られたあるかたの言葉、

「自分の中でふたをしていた、色んなものが動いていてそしてニュースでやっていることの意味がわからなかったけれど、今日とりあえず来た」。

 何気ないけれどなんと貴重な言葉でしょう。こういうことが聴ければ長いことせっせとメルマガを発行した甲斐があったというもの。


 怪しげなものにオルグする気など全然ありません。ただ皆さんが1人の人としてしっかり大地に足を踏みしめて立っている、歴史上の今この瞬間に生きている、そんな実感が持てれば。


 今回は節目節目にファシリを代行してくださる参加者さんが沢山おられ、ありがたく甘えて進行させていただきました。


 多忙な中時間を割いて準備し、今回のよのなかカフェで解説してくださった松本さん、そして素晴らしい参加者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました!



 あとで個人的に反省したことです。

幸せときかれて反射的に娘達との時間と答えてしまったけれど、仕事すなわち受講生さん方とのやりとりを通じた幸せもあるじゃないかと。マネージャーである受講生さんが部下への働きかけによって、若い人が仕事にやりがいを見出しイキイキときびきびと働く、それを幸せだと感じた瞬間がなんどもあったじゃないかと。

それを差し置いてプライベートがぽろっと出てしまったのは本音かなというのと、受講生さん方に関して生まれた幸せが暗転するときもたくさん経験し

 ―それは往々にしてその会社の教育担当者の気まぐれや交代や無知、他者からの洗脳、権力を行使して他人の幸せを断ち切りたい底意地の悪い衝動、などによる― 

最近は幸せをあまり感じられなくなっているのかな、と。


それはちょっとというか大分余談です。
こんなこと言う教育研修業者も私ぐらいなものでしょう。


よのなかカフェ次回は―、

―山口裕史さんのご提案ですが「ゴマすってないですか?」と正田はききかえしました。いやもちろん、ゴマすっても何の得にもならないと思います―

「承認中心のコーチング」を、とりあげさせていただきます。

2月2日(木)19:00〜 アロアロにて。詳細は近日アップさせていただきます。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 次回よのなかカフェのゲスト・松本茂樹さん(関西国際大学准教授・・・長いこと松本さんとお呼びしてきたので「松本准教授」というのがなかなか口をついて出ない)と打ち合わせ。


「EUはドイツとフランスが問題ですよね。フランスの大統領ってものすごい権限があるんですよ。ご存知ですか。そこにサルコジという、ああいう個性の人が座っていることが問題だと思うんですけれど」


と松本さん。


 以下、発言を切れ切れにご紹介します。

(なんで全部ご紹介しないのかというと、当日のお楽しみが薄れる、ということのほかに、確かにこれは怖すぎて新聞も書けないわけだ、と思うのもあり。
新聞が書くことを手控えるということの気持ちがちょっとわかりました。)


「ドイツという横綱が十両クラスと一緒のリーグにいて戦っているというのがEU。そこで幕下クラスがこてんぱんにやられ、ボロボロ脱落しそうになっている現状。

強者と弱者をきちんと分けるか、強者が腹をくくって弱者を助けるか、ですね。年末年始にもドイツの決断があるかもしれません」


「われわれにとってEUは『ひとごと』なんです。自分に降りかかって初めてわかる。でも今回のはもうひとごとじゃない」


「日本では隠れ不良債権と言う名の汚染水が金融機関にたまっている。それをもう処理させてくれと、年明け早々にも大手銀行が言い出す可能性がある。すると債務者の中小企業が全部討死しちゃう。本来それはリーマン・ショックの時に倒産しても仕方がなかったものを今まで先延ばししていたものですが」


「今年想定されることはいっぱいあります。まずは投資信託の海外国債の商品を個人投資家に勧めてきたので、個人金融資産がどーんと目減りするでしょう」


 そして最悪の事態は・・・、

 怖くて書けない、でも想定しておいたほうが間違いなくよいでしょう。



 その松本さん登場の「よのなかカフェ」、進行方法は参加者の顔ぶれをみて調整することになりそうです。

 開催は来年1月5日(木)19:00〜20:30、三宮のカフェ「アロアロ」にて。

 お申し込みは、http://c-c-a.jp/cafe/



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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(追記)

打ち合わせの中でも余談の部分です。

私:「目下の問題解決をどうするか、という話のときに、上の世代の人と話すと限界を感じるんです。『右』か『左』か、という二分法がすごく強く頭にあるみたいで、すぐお前あっちか、という目になって」

松本さん:「その世代の人は『右』『左』をファッションで選んできたんですよ、よく考えもせず。そして今でもその二分法が残ってるんです」

私:「右左と、あと『ヒューマニズム』か『アンチヒューマニズム』か、というのもある気がします。アンチヒューマニズムっていうのも定義しにくいんですけど、とにかく人道的なものはカッコ悪い、非情なほうがかしこい、スマートだっていう価値観。ある世代には強いように感じます」

松本さん:「その二分法を抜け出さないと問題解決にはならないでしょうね」


・・・

「アンチヒューマニズム」っていうとそれの定義は何?っていう話になりそうなので、それよりは「非情自慢」とか「非情依存」ぐらいに言うといいのかもしれないです。

ある世代の人、主に男性が、一生懸命目をそらして生きてきたもの。職場のメンタルヘルスの問題など、既存組織や社会の機能不全が出ているときでも、「『人道的』な解決方法」からは逃げて、逃げて、「鬱になった人のカウンセリング」とか「退職した人の穴埋めの採用」という「破れ穴につぎ、臭いものにフタ」的な解決方法で事足れりとしてしまう。

その人たちは「人道的こわい」なのだ・・・。なぜならこれまでも逃げてきたから、今更人道的なやり方など考えたら、自分が過去に足蹴にしてきた亡霊たちがぜんぶ出てきてしまう。


女性差別などもそうで、今更引き返せない後ろめたさを抱えている男性はいっぱいいる。過去に自分が足蹴にしてきたお母さんや奥さん、お姉さんや妹さん、そして職場の女性たちの亡霊が全部出てきてしまう。ざんげする勇気などない。





過去の総決算というか、

やっぱりとことん「自分たちはダメだ」と追い詰められる必要があるのかもしれない。


 ギリシャはあすにも破綻する。英国をはじめ欧州各国で大規模デモ。連日報道されているけれど、今ひとつピンと来ない欧州情勢。世界の金融は今、どういうことになっているの?そして日本には、わたしたち庶民にはどう影響するの?そして考えられるシナリオとは。

 2012年を占うよのなかカフェは、年明け5日!ゲストに関西国際大学准教授・松本茂樹氏(経営学・写真)をお招きし、揺れ動くEU、そして世界金融の現在について解説していただきます。「通」の方にも素人のあなたにも、きっと腑に落ちるお値打ちワンコインの「金融カフェ」。どなたでもご参加お待ちしています!


松本茂樹氏



【日時】2012年1月5日(木)19:00〜20:30

【会場】三宮のカフェレストラン「アロアロ」  http://aloaro.net     
神戸市中央区加納町3−13−3 松本ビル1F  電話 & FAX : 078-230-7388  
     JR・阪神・阪急・地下鉄三宮駅よりフラワーロードを山側へ徒歩7分。
     加納町交差点の北西角、キムチラーメン「麺蔵」隣


【参加費】500円 (別途ドリンク代)

【対象】すべての社会人、学生、主婦の方。お子様も歓迎です。(注:中学生以下は保護者の方同伴のこと)

【ファシリテーター】
正田 佐与(NPO法人企業内コーチ育成協会代表理事)

【主催】NPO法人企業内コーチ育成協会

【お申込み方法】
TEL 078-857-7055 または下記のお申込みページより、
・お名前・ご職業・e-mailアドレス を添えてお申込みください。締め切りは1月4日(水)です

お申込みページ: http://c-c-a.jp/cafe/

皆様のご来場をお待ちしております!


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 6日夜、第29回よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?福祉編」を三宮のカフェ「アロアロ」にて開催しました。


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 スウェーデン人福祉研究者、エルス=マリー・アンベッケン女史(関西学院大学人間福祉学部教授)をお招きしてトーク。兵庫を中心に大阪、和歌山からも意識の高い方12名が集まりました。


 最初に参加者の方々から「本日の期待」を語っていただきました。福祉関係者、キャリアカウンセラー、公務員、高校生、大学生など様々な業種の方が、

「日本の福祉ってどう?」
「スウェーデン高負担、高福祉を日本に導入したらどんなことが起こる?」
「人生、生活の質、生きやすさをスウェーデン人はどう考える?」
「蘇生教育」
「障碍者雇用」
「ターミナルケア」
「男女共同参画」
「政治への信頼」

など、実に多岐にわたる興味関心を披露してくださいました。

 スウェーデンに旅行経験、留学経験のある方、留学準備中の方も少なくなく。

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 これに応える形で、アンベッケン女史から概観のお話―。

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「私は今関西学院大学で教えています。日本生まれです。親が宣教師でした。高校からスウェーデンへ。夫が福祉のマネジメントをしている関係で日本からスウェーデンの福祉に興味を持った人が来た時の通訳をしていた。日本人は何故スウェーデンにあこがれているのかと思いました。それで日本の福祉に関する論文を書きました。 

 スウェーデンは高福祉高負担。収入から3割が税金に取られる。収入が高いと50%まで取られることも。全て市の税金。コントロールできる感覚があります。税金は嬉しいとは思わないけど、払っている分貰います。小学校から大学までは授業料は全額補助で、両親の負担コストがありません。困っている人のための福祉ではない。だれでも人生のコースのどこかで福祉の恩恵を受ける。だから、スウェーデン人自身は自分たちを福祉国家とは思っていないと思います。普通のものだから。これだけ税金払っているから補助ももらっていいじゃないという感覚です。逆にもらえなかったら怒ります。

 福祉のベースは1930年代に少子化問題に直面した。高齢者7%以上。その時、女性の進出をある政府内のパワフルな夫婦が訴えたのです。共働きすることで税金が増え、国をサポートするという考え。与野党あって負担についてもつねに議論になってきましたが、それほど政策に差はありません。

 スウェーデンでは政府の透明性が高いので、失敗したらすぐに見つけ対処します。日本のように何か問題があったときにすぐに政治家の犯人探しをするようなことはありません。その人の属する政党に問題があれば、政党を替えることはある。でもその人をやめさせることはしません。

 社会でも家庭でもバランスを大切にします。日本では「お母さんの子育て」と普通に言いますが、私にとっては不思議。スウェーデンではこの言葉はダメ。お父さんもお母さんも一緒にするので、親の子育てと言う。ミックスがいいという考え方。仕事場は損しない。育児休暇は年に2カ月採れる、父母ともに。取るのが当たり前 。

 日本もスウェーデンも勤勉というところは一緒です。だけど、スウェーデン人は時間になったら帰る。早く仕事終われば帰っていい。要は仕事をしたかどうか。責任分担がはっきりしている。育児休暇という言葉はスウェーデンでは親子権という言葉になる。 

 個人主義の国だが、家族のつながりが強い。ライフコースを見ると、お互いにサポートしあう。離婚しても運動会は子供のために新しい相手が出来ても二人で行く。それぐらい、スウェーデン人にとって家族の絆というのは特別なものです。

 15年前がスウェーデン経済の黄金期で、財政状態がもっとも良好でした。今は落ちているその時にどうするか、どんな福祉をするか。これも興味深いことです。人員が減り1対1のケアはできない。民間委託も増えている。

 仕事の年金、ベースの年金以外にプライベートの年金を作る人も増えている。ターミナルケアは日本では8割が病院で亡くなるが、スウェーデンでは40%。施設は生と死の場所。緩和ケアもテーマになってきている。

 もう一つのテーマは家族のサポート。いくら福祉国家でも家族の役割がある。数年前は、日本で「家族の役割」の話をしたら、「いや、国家の役割の話をしてください」とリクエストされたりしたものですが―。家族と楽しい時間を過ごすことは一番大事。サンドイッチトウーマンという言葉がある。中年期、子育てと親のケアの板挟みになること。10年前からもっとケアサポートしている人のサポートをしましょう問う制度ああります。仕事はターミナルケアのために60日間休むことが出来る。市町村によって福祉も違う。」


 ここまで一気にアンベッケン女史の語りでしたが、参加者の皆さんの問題意識に応えるよう努めながら話題を選んで話してくださったのがうかがわれました。


 ここから参加者とアンベッケン女史のトークというか質疑―。


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問い:「質的平等』という考え方について、もう少し詳しくうかがいたい。


アンベッケン女史:もし男性が育児休暇を取ったら、結果的に公務員としていい仕事ができるようになります。違った視点でいろんな視点で活躍出来る。スウェーデンにも一時期はフェミニズムとか、闘いの時代がありましたが、基本的にはハーモニー。娘の家庭は、パパが育児休暇取った日は完全に任せます。

違う見方を提供することが大事。両方ともに。日本でも女性は仕事するが、すごく頑張らないとダメ。お茶くみとかもありますね。スウェーデンの大学では教授が自分でお茶を入れるとか、教授も事務員も一緒にお茶を入れる、というように、上下関係もフラット。親のケア、子育てをするサンドイッチウーマンという言葉がありましたがサンドイッチマンという言葉もある。お互いがシェアして話し合って、お互いの負担を考える。

問い 日本では制度があるのにつかわれていなかったりする。介護になると会社に言いづらいという気質、恥ずかしいというところがある。制度利用の抵抗はない? 

アンベッケン女史:7週間の育児休暇の休みを皆当たり前のようにとる。組合も強いし、労働条件から入っているところはある。日本で制度を新しく導入した場合は、誰かリーダーがとらないといけないでしょうね。スウェーデンの大学では『子供が小さい時は来なくていい。後でもっと一生懸命働いてくれればいい』という言葉を上が言ってくれる。

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問い 働くことの考え方が違うのかなという印象を受けた。日本では仕事をやりきらないとクレームが来る。むしろ残業に追い込まれる。働かされてるという意識があるのかも。日本ではワークライフバランスの、ライフの比率が小さい。 


アンベッケン女史 日本もスウェーデンも仕事を大事にし、その人のアイデンティティにも関ります。日本では働かないと評価されない。スウェーデンでもバーンアウトという言葉がある。そうならないように残業をしない。仕事も大切だが、そのあとにも責任があります。今日は子供と約束があるから、子どもとの約束をとります、別の日には仕事も選ぶというバランス感覚があります。


問い 障碍者の賃金は1万3000円。障碍者2万人を雇用する国営企業「サムハル」の仕組みは。

アンベッケン先生 サムハルは障碍者を受け容れてワークトレーニングして企業に送り込む。私も以前にサムハルを見学し、非常にいいことをやっています。しかしそれ以外の障碍者の人たちはスウェーデンでも問題。重い障害持っている人は年金をもらえるが、仕事をして得るお金が少ない。 

問い 日本には人形を使った心肺蘇生法がある。若い人から参加できるようにというプロジェクトがあるが。

アンベッケン先生 若い人が福祉に参加する意識は日本の方が高い気がしますね。日本はNPOが多い。スウェーデンはボランティア。日本は身体、病気のことをよく気にする。メディカルアンスロポロジスト(医療文化人類学者)によると、日本人の方が健康に対する意識が高く、医師にかかる回数は、日本人は年に12,3回。一方スウェーデンには先進的医療がありますが、スウェーデン人が医師にかかるのは年に2回。日本は医療の安全保障の意識が強い。スウェーデン人は「病気になっても自然に治るよ」という意識。AEDなどはスウェーデンが日本から学ぶべきだろうと思う。

問い 日本人とスウェーデン人の高齢者の違いは。

アンベッケン先生 肥りすぎないという意識は日本人の方が強い。山登りする高齢者なども、日本人の方が多いかも。スウェーデンは冬が長いから我慢強いかも。最近の新聞記事で、ギリシアとスウェーデンの比較調査がありました。子供と同居か否かでは、スウェーデン人の方がギリシャ人より同居率が低いのですが、スウェーデン人は孤立感感じる人4%しかいなかった。同居率の高いギリシャ人の方が孤立感が高かった。スウェーデン人は自分で頑張るという意識が強い。 

 それは、住宅にエレベーターを入れるとか、町づくりでも道路に段差をなくすとか、高齢者が長く家に住み続けられる政策を進めてきた。一人でも大丈夫なように。日本では困るところが多いのでは。バリアフリーとか。 

問い エレベーターの整備も市が補助してくれる?

アンベッケン女史 市が負担する。 

問い 学校のシステム。国民高等学校がある。社会からリタイアした若い人が社会復帰できる学校があると訊いた。

アンベッケン女史 寮生活をしながら、生涯教育できる学校がある。デンマークにもある。高校のときに何も勉強せずにあとから勉強したいときに行くこともできますし、大人になって失業して新しい勉強をする人も行きます。また移民・難民を受け入れているので、そういう人達が行くことも多いです日本のように高校、大学、そして社会に出るというエスカレーター式のレールはない。そういう学校も奨学金、学生ローンの対象になるので。

問い 日本の福祉ってどうなんだろう。日本の介護施設の良さはある? 

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アンベッケン女史 ここ20年で日本も変わった。施設に対するマイナスイメージは変わってきた。介護福祉職の専門性が評価されるようになってきた。スウェーデンは、大学を卒業すればソーシャルワーカーとして働ける。ソーシャルワーカーは日本では現場の福祉の中にいるがスウェーデンは管理者。ケアの現場は高校卒の人が担い手になる。高校は16の専攻があるカレッジスタイル。 

 介護従事者でいうと、大学に行っている人の方が収入が高く、そうでない人は安い。現場のケアワーカーは、やはりキャリアとしてずっと続く人が少ないので、スウェーデンにとってもこの点はチャレンジです。施設長になっているSWのリーダーシップにより、スタッフにやる気を持たせることができます。

 日本のケアスタッフの方が高齢者の利用者との関係が親しくなりますね。スウェーデンも日本のケアから学ぶべきことがあります。ハード面はスウェーデンがいい面があるし、ソフト面は共通の課題を抱えています。比較するのではなく、お互いから学び合うことがいいと思います。こういうやり方、文化もある、と。それが良い福祉になる。 

 日本では施設で亡くなる人が3%、病院が8割。スウェーデン人は高齢者は子どもに自分の世話をしてほしくない。尊厳が強い。高齢者のケアについては日本のように介護休暇は多くない。 

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問い:政府に対する信頼感の違いは。

アンベッケン女史 例えば貧困層のローン制度は日本でできるかという問いを日本の学生に聞くと、「違うことに使ってしまうのでは」と答える。スウェーデンではマイナスのところをみない。信頼がある。「2割ぐらい悪いことをする人はいるだろうが8割はいい人、本来の趣旨に使う」と考え、不正にはそれに応じた対策をとればいい、と考える。子ども手当の時も、日本では不正申請をして沢山もらう人が出る心配をする人が多かったですが、それはごく一部だとみな知っています。

 政治家にももし問題があれば私たちは電話できます。誰とでも普通の人が話しできる関係性がある。 スウェーデンの政治家は子育てで悩んでいるし身近、誰も完璧でない。スウェーデンの政府内の人は45−55歳が多く、男性、女性どちらもいて、国民との距離が近いのです。逆にその中に高齢者は少ない、という問題はあります。


 スウェーデン人の政治参加の意識は高いです。投票率は80-90%。市町村と国で別の政党に投票することもあります。18歳になったら選挙に行くのが当たり前。高校の時から模擬選挙のシミュレーションをします。投票率が80%に落ちて大騒ぎした。

 スウェーデン人の人口は少ないが、移民政策でもめている、これほど受け入れていいのか、と。マジョリティは受け入れるべきだといっている。税金払ってサービスがあるというのが普通だと思っている。日本で増税に反対するのかわからない。透明性がないからでしょうか。

 スウェーデンは子ども手当を入れるとき、所得制限をもうけるべきか議論はあったが、皆等しく給付されることになった。親への金ではなく子どものお金だと考え、中学生、高校生になったら、そのまま子どもに渡し、自由に使わせる親も多いです。

 つねに議論する。議論することが透明性につながる。

問い 男女共同参画、日本では男性、とりわけ年配男性が抵抗勢力になっているがスウェーデンではどう? 

アンベッケン女史 今の100歳くらいの世代には「男子厨房に入らず」という意識はありました。そういう保守的な意識はスウェーデンにもあったんですよ。でも今の世代ですとパーソナリティで家事がどちらが好き、きらいがある。男性、女性のものという意識がない。どちらにもプラスになるという事。


 スウェーデンの統計はすべてジェンダー(男女別)で出すよう決められています。それをみてその項目についての男女共同参画に適、不適がわかる。教育も大事ですね、学校の教科書を見て作家が女性、男性がどちらが多いか考える。男性ばかり多い職場には、採用の時に男性、女性同じ成績なら女性を優先して採用するということをします。逆に女性の多い仕事だったら男性を採用するというところもある。国民性日本もスウェーデン似ている。シャイなところ。 


(参加者より)年配男性は今のスタイルを保ちたいという気持ちが強く、「労働力が少ない現状をどうするか」という議論を正面からしようという雰囲気になりにくいですね。

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問い 日本の地方でスウェーデンに一番近いのはどこだと思われますか?

アンベッケン女史 うーん、考えたことはない。気候で言うと北海道かな?

(質問者より)私は富山県が近いと思います。男女ともよく働く。家、自動車以外にあまりお金を使わない。化粧品など嗜好品のマーケティングで、富山で売れれば成功間違いないと言われます。


アンベッケン女史 なるほど、グローバル化の中で地方同士の相似性もテーマとして浮上しますね。スウェーデンは家庭が大事。自分の家で時間を使う。週末はいつも誰かとまっていた。マイホーム。早く家に帰りたい。それにくらべると日本では家より外食、レストランがかっこいいという意識。

(正田注:「巣ごもり消費」っていうのは実はスウェーデン化してるのかな?)


・・・


 ここまで2時間、アンベッケン女史はノンストップで皆さんの質問に答えて日本語で話し続けられました。

 最後には参加者の皆さんより大きな拍手―。


 正田より、

「常に議論する、透明性が保たれる、それが信頼につながる、というお話がありました。私たちも議論する文化を学びたいですね」



 実に密度の濃い回でした。お忙しい中、我儘なお願いに応えて出席してくださったアンベッケン女史に感謝申し上げます。また、意識高く参加してくださった皆様、ハードな書記役を務めてくださった山口裕史さん、カメラウーマンも板についてきた山口元子さん、そしてアロアロさんにもお礼申し上げます。


 今後のよのなかカフェは:


11月2日(水)「間違った就活、してませんか?」

12月11日(日)「英語落語家と語ろう!英語DE今年の十大ニュース2011」


 いずれも会場は同じアロアロで行います。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 10月6日のよのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?福祉編」に登場されるスウェーデン人研究者、エルス=マリー・アンベッケン女史(関西学院大学人間福祉学部教授)をお訪ねしました。


 写真は西宮ガーデンズ2Fのヘルシンキベーカリーにて。


アンベッケン先生2



 アンベッケン女史は57歳。高齢者福祉がご専門で、今回の来日は4年前から。お子さんのころも宣教師のお父上について来日されていたとかで、流暢な日本語を話されます。大変親しみやすい、「スウェーデン的良い人格」の方です。


 打ち合わせとはいいながら幅広く日本社会をみられているアンベッケン女史との会話は、さまざまなところに飛び火―。


 スウェーデン流「高負担」について、アンベッケン女史曰く、


「私たちは『安心』を買っているの。政府に対する信頼感が高い。日本は政府に対する信頼感が低いですね。その違いだと思う」


 日本の福祉労働従事者の燃え尽きについても懸念を示され、


「日本ではサービスを享受する側が上、提供する側が下、という意識が強いですね。クレームが多いということに驚きました。スウェーデンも権利を主張する利用者はいますがそこまでではない。関係がもっとあっさりしている」


 それについて日本ではどんな対策を講じていますか?ときかれ、施設内でのサポート・システムをつくる動き、ついでに「承認大賞」についてお話しすると


「それは大変いいことですね。スウェーデン人もほめることについてはシャイです。そこは日本人と同じ。ただほめるときは心からほめます」


 うちの母親があるグループホームに入所して劇的に状態が良くなった、という話もしてしまい、


「まったく、サービスの質は、施設長のリーダーシップ次第ですね」。

 アンベッケン女史はParticipant observationといって、行動観察のような手法で施設職員のリサーチをしたこともあるそう。



 お話はもっともっと多岐にわたり、福祉だけではなく社会全般にも広がったのですがすべてをご紹介できず残念です・・・。


 アンベッケン女史の日本滞在は来年3月まで、そして大学の仕事が忙しいので普段めったにこうして学外で話す仕事を引き受けていない、ということなので、今回はほとんど例外的に、「門外不出」のお話をしてくださることになりそうです。皆様、この機会をお見逃しなく!!


 ・・・ちなみに5月によのなかカフェに登場されたイケア神戸のマネージャーさん方も、その後県の男女共同参画やらあちこちから引っ張りだこでした。よのなかカフェは「スター発掘」のしごともしてるのですヨ^^



 
 お話しした後あれっと思いました。約1時間半にわたりあれもこれもとお話しする中、たとえばこんなやりとりが。


「スウェーデンでは福祉施設は自治体からの委託です。自治体が業者に対してコンペを行い委託を決定する」

「先生、それではコストの審査はできてもサービスの質を審査できなくはないですか?」

「そういう批判はあります。最近そういう指摘も出ています。しかしあまりにコストが安い業者は落とします、これでは人件費を削るしかないだろう、と思われるケースには。サービスの質も見せる必要があります。ただ一部にはそういう指摘もあることは事実です」


・・・というように、疑問に思うところはあえてアゲンスト質問をしてただす、それに対してまた親切に応答される、ということがごく自然にでき、これと同じことが権威主義の日本人の大学教授にできるだろうか?と思ったのでした。


 それは、アンベッケン女史のもつフラットで親しみやすい雰囲気が可能にしてくれるのでした。

 私にしてみれば、それは「ほめる」ことをしていなくても、他者への自然体のリスペクト、という意味で「承認」なのでした。


 アンベッケン女史の出席されるよのなかカフェは、10月6日(木)19:00〜20:30、参加費500円+ドリンク代。

 詳細とお申し込みはこちらからどうぞ ⇒ http://c-c-a.jp/cafe/
・・・

 
 これに先立ち、よのなかカフェの相方、山口裕史さんとも打ち合わせをしました。


 よのなかカフェは11月の回で通算30回になります。

 
 11月は、「間違った就活、してませんか?」というテーマ。

「面接ノウハウのお蔭で、ふだん普通のいい子が面接ではいきなり変な子になっちゃうんですよね」(山口さん)


 たとえば、
「あなたの短所は何?」
ときかれると、
「私の短所は人の面倒をみすぎることです(それは、面倒見がよいとかリーダーシップがあるとかの長所の裏返しです)」
 という。短所をきかれたら長所の裏返しととれることを返す、とノウハウを教わっているから。

 でもそれは不自然。面接官は、「本当は普通のコミュニケーションがとれるかどうか見たいだけなのに」と嘆く。


 そういう変なノウハウでない、自然体のその子らしさを出して就職面接に合格させる就活塾を主宰する人をゲストによびたい、とのこと。

 最近新卒者の採用活動をした中小企業の経営者さんも経験から話したい、とおっしゃっていて、就活中の学生さん、人事関係のお仕事の方、いずれもお勧めです。


 そして12月は、カナダ人落語家、桂三輝(サンシャイン)さん出演が本決まりになりました。

 
 先日、三輝さんの「英語DE Rakugo」を再びみにいきました。古典落語の「動物園」を英語で。途中の英語スキットを配布してあり、観客も上がってもらってやりとり。爆笑に次ぐ爆笑、盛り上がりました。

 桂三枝一門で3年の年季明けの三輝さんは、11月にカナダでも公演されるそうで、今からは日本とカナダをまたにかけ活躍することになりそうです。


 「英語DE10大ニュース」は、震災や台風被害もありましたがアイドルグループ総選挙どやねん!とか、大物タレント引退うそやろ!みたいな会話も英語のネタにできる。意外とシンプルな英語で「大人の会話」ができちゃう、というのを体験してもらえれば、1つ階段上がってもらえるかな、という狙いがあります。


 
 そして今回新しく決まった来年以降のテーマ。


1月「中国人とのつきあい方」

2月「若者はなぜ生きづらいのか?」

3月「障害者支援、自立」




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 

よのなかカフェ初の英語カフェ「私、英語が苦手です。」を1日アロアロさんにて開催しました。


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台風下、それでも11名が集まりました。



今回初めて登場の新兵器、それは・・・。

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40インチの卓上スクリーンです。プロジェクタから映写し、WEB辞書で出た単語をみんなで共有したり、センテンスを打って構文をみたりツイッター実況のもようをみたりすることができます。プロジェクタはアロアロさんにお借りしました。



各自「私と英語学習」のお題で自己紹介。


U野さん(看護師)「以前の勤務先はキリスト教系の病院で外国人の患者さんが時々いた。マニュアルが日本語、英語とあって何か説明するときは両方持っていって指さして説明する。相手が何か返事した言葉はわからないからメモして詰所に持ち帰って調べる、ということの繰り返しだった。結局会話はあまり通じなかったが、身振り手振りで何とか通じさせようとし、外国の人と話すことは何となく楽しかった」


K崎さん(公務員)「中学時代は英検3級に受かるぐらい成績が良かったが、高校からキリスト教系の学校に行くと、下(中学)からきた子たちの英語のレベルが高くて追いつけなかった。さらにスペイン語が必修だったが、英語とスペイン語がごっちゃになり、それで英語嫌いに。センター試験の英語の成績は悪かった。その後短期間滞在する機会があり、そのときのレベルを維持するために英語チャットをした。またアルクの『リーディングマラソン』や『英語漬け』もした」


N原さん(WEB制作会社勤務)「全然しゃべれないが最近英会話学校にエントリーし、体験クラスを経て入学を決めたところ。先生はカナダ人の男性で感じのいい、日本語があまりしゃべれない人なのでいいかなと思っている。以前の同僚に帰国子女でペラペラな人がいてかっこいいなと思った。FOXTVが好きなので聴いてわかるようになりたいと思っている」


N筋さん(食品加工会社経営)「社会人になった後、6年間留学した。コミュニティカレッジでグラジュエートをとろうと思ったがとらないで帰国した。最初はABCとランクのある一番下のクラス。周りはパプアニューギニアからきた、まったく話せない人とかだった」


N筋さんは広告会社勤務―渡米、留学―飲食店チェーン勤務―食品加工会社―独立して今の会社を起業、と興味深い経歴の方。お話しぶりもめちゃくちゃバイタリティあります。


さてスタッフも自己紹介がてら「幼児英語教育の失敗」の話。

正田家の姉妹、19歳予備校生と高校生の妹は、幼稚園でキッズ用英語クラスがあって好きだったが、お遊戯の英語はその後にはつながらなかった。小学生時代はネイティブの男性の先生に少人数クラスで習うという贅沢な環境も、ほとんど身につかず。

なぜ?との問いに

「もともと当時は内向的で英語と言わず人と話すことに興味がなかった。先生は英語でだーっと一方的にしゃべっていた。テキストには単語と単語がどうつながるのかわからなかった」(予備校生)

(このツイートにツイッターから「自分も同じような経験をした」との声)

その後、妹の方は日本人の女の先生に習い、英語に興味が湧き英検も受けるように。

うーん、日本人の先生の方がいいのか?


スタッフでNPO経理のモトコさん:「息子は小学生のとき日本人の先生とネイティブの先生の両方についたが、中学の英語にはつながらなかった」


この世代の人は結構、「こどもに英語を」と望んで挫折しています。なんか子ども向けの英語教育法にまだ盲点があるのでしょうか。


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U野さんより質問「英語がペラペラの人って、考えるのも英語で考えてるんですか?」

N筋さん回答「英語で考えるんではなく英語で返せばいい」

K崎さん「帰国子女の友人が、茄子とeggplantとが同時に出てくるのでしんどい、と言っていた」

N筋さん「英語でしゃべったあとは、脳を2つ使って考える感じだからしんどいですよ。これは筋力なんです。僕は体育会系だからトレーニングが苦にならない。例えば自分の家の中の要らない物を集めて家の前に出して人に売れますか?それくらい必死にならないといけない」

正田「中国や韓国の人は国内にずっと住んでいてもすごく英語の上手い人がいますね。国民性の違いで、向こうのほうが競争心の強い人が多いんですが、そういう外国語学習者をみていると、結構競争心がモチベーションになっているな、と感じます」



さて、中間で「当協会の考える日本人の英会話」についてのお話。

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最初に、「承認」と「自己承認」について。


[承認とは]

相手の行動や存在価値を認めること。
(承認論提唱者・太田肇氏定義)


[自己承認とは]

等身大の自分を認めること。
何をしてきたか。何を知っているか。
自分の価値観、強み、感情の働きを知っている。
自分の限界を知っているが、自己卑下しない。
⇒自分が提供できるコンテンツを知っている。



「特に、日本人が英会話に臨むときは、あとの方の『自己承認』が大事だと思います。日本人は海外の人と比べて譲りすぎるきらいがあるので」(正田)


そのあと

「非・滞在経験者のための英語コミュニケーション戦略」

という題でのお話。(えらそう〜)


留学や駐在、長期出張といった予定があるときは、英会話学校に行ったりして本格的な英会話の勉強をした方がいいかもしれない。
しかしほとんどの時間を日本で過ごし、英語を使うとしてもたまにしかない、という人の場合、英語学習にあまり大量の時間とエネルギーを投下するのは不合理。

そういう、「基本ドメスティック」の人の学習として、「上級者レベル」を目指すのは危険。

上級者とは、例えば:
ネイティブ並 語彙豊富
文学的な表現ができる
社交会話もディスカッションもできる 
ジョークが言える
アメリカの話題も豊富


ここを目指すと、
コンプレックスに始終さいなまれ、
対等な関係が築けない
英語ができる=優位 という固定観念に縛られる


かといって初心者英語だからと、
小さい子や学生のような英語を学ぶのもお勧めしない。
モチベーションが湧かない、
相手に子ども扱いされているようで自分の尊厳が保てない。
自分の思う自分像とかけ離れる。


日本語は、文法、発音とも英語から最も遠い言語の1つだといわれる。
日本人が英語を学ぶのに困難を感じるのは当たり前。
ではその日本人が、外国人と英語を使って対等に良好な関係を築くには?


・・・というわけで、この場合の解決策は

「非ネイティブのロジカル英語」を目指そう。
アジア・ヨーロッパ等、非ネイティブの人々の共通語。
最近では「グロービッシュ」という考え方がある。

イディオム(複合語)は使わない。スラング(俗語)も使わない。
それらは、ネイティブ同士しかわからないから。
最もスタンダードな単語だけで会話する。
「戦略」とは、「何をやらないか」「何を捨てるか」を決めること。

(あくまでドメスティック学習者の場合)
「映画や小説から会話を学ぶ」のも、お勧めしない。
下手に上級編な表現を使うと、ネイティブは「こいつできる」と思ってワーッとしゃべってくる。一気に形勢不利になる。


では、どうするか?

(1)必要な単語を押さえる。⇒機械の助けを借りてOK

(2)最小限の応答の言い回しを押さえる。思いやりなどを表現することは大事
  (高度すぎないこと!)

(3)あとは、あなたの思ったこと、感じたこと、考えたことを率直に言葉にしてみよう!日頃から「言葉で考える」訓練をしよう

☆あなたの知性を表現するためには、「幼児的英語」を学ぶ必要はない!


(2)に関連して、今回オリジナル作成「相槌をおぼえよう!<保存版>」という1枚もののシートをお配りしました。

(3)に関して、N筋さん
「日ごろから日本語で考えている以上の英語はしゃべれないものですよね、絶対」

これにはツイッターで多くの賛同のツイートがありました。


このあといよいよ「英語タイム」で、


英会話初心者のN原さんにみんなで英語で話しかけ。

"You decided to start learning English, it's great!"

"You work hard and hard every day, go home very late. But you decided to take some action..."


黙ってしまうN原さんに

「"I didn't get it." (わからなかった)と言えばいいよ」とN筋さん。


「今どんな気持ち?」ときかれてN原さん、

「拷問のようだ…しんどい」。


K崎さん"Speaking English makes me big, strong and brave person." (「英語を学ぶことで、私は大きく、強く、勇敢な人になれる」)


N筋さん「"Speaking English makes me a challenger."でどうでしょう?シンプルな言い方ができるんですよ」


N原さん「英語をしゃべれなかったのが悔しい。この気持ちをもって頑張ります」

U野さんは、『ほめる英語・励ます英語』の本を見ながらN原さんに

"Keep trying."(続けて頑張って)


正田「N原さんにとって『悔しい』はキーワードなんですね。N原さんはきっとこの『悔しい』をバネに上に行ける人です。でも勝ち負けで考えないでね、相手と仲良くするためのツールだから」


19歳予備校生「K崎さんが勉強を頑張っているのがすごいなあ、と思った。私もこれから頑張ります」

「あなたはすごいなあと思った」を英語で何と言う?ときかれて


"...I think you are great."


みんなで"Good!"と拍手。(ほんとはthinkよりfeelのほうがいいかも?と、あとで言いました)


正田「相手について思ったことを言ってあげるのは大事ですね」


もうひとつポイントで、

「英語に限らず、母国語以外に外国語を1つしゃべれるというのは、ロジカルに物を考える訓練になるんです。『これって英語圏の人に通じるかな?』と考える習慣がつく。外国語学習は言葉の問題だけでなく、自分の思考の世界を広げることになるんですね」(正田)


ここで、今回仕事で参加できなかったもう1人のよのなかカフェメンバー・山口裕史さんからのメールを朗読。


(「残念ながら欠席」の連絡のあとに)

ちなみに今日は
戦場カメラマンの渡部陽一さんを取材する機会を得ました。

テレビどおりとても腰の低いかたで
あの独特の間は相手にしっかりと話していることを伝えようとしているからこそ生まれている間なのだと気づきました。
さらに、あたかも手話を話しているかのような一つ一つの言葉をわかりやすくするための身振り手振り、豊かな表情は、それこそ言葉が通じない人としっかりコミュニケーションをするためなのだなということもよくわかりました。
久しぶりに言葉に魂がこもった人と話ができた喜びを感じました。
言葉が浮ついていません。
現場主義に徹しておられるからなのだと思います。
毎日寝る前に3分間ほど1日を振り返って禅問答のような問いかけを自分にしているそうです。
お話を聞いてて、今何を話すべきか、どのような言葉を発するべきかが
よくわかっている頭のよい人だなと感じました。
そんなことも明日お話できればよかったのですが。



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「コミュニケーションの基本、ということと、『現場』を持っていることの大切さ、ということですね。

皆さんはそれぞれの『現場』をお持ちになっている。英語ができないから、下手だからといって、コンプレックスを
もったり自己卑下する必要はありません。『現場』を持つご自分に誇りを持って会話していってください」(正田)



なお、途中で「ドメスティック学習者向けには、映画や小説で学ぶのはお勧めしない」と言いましたが
N筋さんは、『天使にラブソングを』の映画を1万回以上みた、ということです。
上級編を目指そう!という気持ちになったら、お勧めです。
正田も中国語を中国映画で学びました。

リーダーの方への正田からのお勧め映画は、以前にもかきましたが南アのネルソン・マンデラ元大統領を描いた『インビクタス〜負けざる者たち』。
モーガン・フリーマンの重厚な演技、クリント・イーストウッド監督のしみじみとした演出とともに、くだけすぎないスタンダードな英語、なおかつリーダーの言動として・・・という観点からも、お勧めです。



あっという間に予定の1時間半を過ぎて、気がつくと9時を回っていました。途中PCの接続などでバタバタ手間どりましたがなんとか終了した英語カフェ。

卓上スクリーンに映しながら、というのがなかなかいいアイデアだったかも、と自画自賛。

期せずして先生役になってくださった中筋さん、そして参加者の皆さん、ありがとうございました!

やはり、「少し前を行く先輩」からの学びは、いいものですね。

いつもサポートしてくださるスタッフ諸姉、そしてアロアロさんにも感謝。


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アロアロさんのチキンカレー。いつものスタッフ食です


次回よのなかカフェは10月6日、『日本はスウェーデンを目指すべきか?副詞編』。スウェーデン人の福祉研究者、アンベッケンご夫妻をお招きして行います。

また11月2日は、『間違った就活、してませんか?』と題して、変な就活情報に惑わされて面接に臨み落とされる大学生たちや、企業の望む人材像と若手のギャップ、などの問題を扱います。

また12月11日には、第2回の英語カフェとして、カナダ人英語落語家・桂三輝(サンシャイン)さんを招き、

「英語落語+今年の十大ニュース英語版」をお送りします。ブログ読者の皆様、是非ご予定くださいね!



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

4日、第27回よのなかカフェ「男のプライドを語る!」を開催。


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 男性3人、女性10人―詳しく言うと男性は60代の「団塊の世代」2人と40代1人、女性は50代、40代、20代、10代。


 女性が多かったため、ややシビアな方向に問題意識を絞り込みました。

<問題意識>

優れた男性のプライドは尊重できる。
ある程度水準を満たした男性のプライドも尊重できる。
でも明らかに水準を下回っている男性のプライドは尊重できるのか?
そういう男性に限ってプライドを尊重してもらいたがるのではないか?
恋愛心理学では「プライドを尊重して『承認』してあげよう」と答えは決まっている。しかし婚活セミナーではなく「日本の職場が機能不全に陥る」ことを憂える場なので、その答えに固執する必要はない。



 そして、今回はサンデル教授ばりに最初に問いを立ててみました:


<例題>
あなたは、管理職です。20代の男性部下のA君と女性部下のB子さんがいます。
あなたからみて、A君の仕事能力、その他人間関係能力などを含めた総合力は60点。一方B子さんは総合力で95点です。あなた以外の周囲からこの2人に対する評価もほぼ同様です。
あなたはこの2人のどちらかを昇格させなければなりません。
A君はやや心が弱いところがあり、もし、B子さんの方を昇格させた場合、A君は心が折れてしまうかもしれません。
あなたなら、どうしますか?
A君を昇格させる。
B子さんを昇格させる。
その他(?)



 さて、ブログ読者のあなたなら、どうされますか?



 カフェは、自己紹介とともに「私ならこうする。その理由は」を、1人1人語っていただきました。


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 「B子さんを昇格させる。そのうえでA君、B子さんともに個別にしっかりミーティング。B子さんにはA君のフォローを頼み、A君にはよいところを承認したうえで期待の言葉をかける」(20代女性、サイト制作)

 「B子さん昇格。A君は昇格させてもいずれ心が折れるはず」(女性、看護職)


 「30年前だったら迷わずA君だったでしょうね。しかし今なら実力主義でB子さん。ただもう少し能力に関して情報収集をする」(60代男性、元人事担当)

 「20年前だったら迷わずA君。今ならB子さんと言いたいが、A君の心が折れたときのフォローも現実問題、大変だと思う。50代の男性でも若いころのそういうトラウマを引きずっている人を見かける。B子さんについて昇格のためのもう1つ決め手がほしい」(40代女性、研修業)

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「A君。私は男性だから男性。会社は50年続かなければいけない。その点女性は結婚などでドロップアウトするので、パートナーとして選ぶなら男性を選ぶ」(60代男性、元英語教師)


 等々。皆さんしっかり自分の言葉で語っていただきました。


(ちなみに「昇格し損なって心が折れる男子」というのは、実際にある現象のようで、ある女性参加者は男性同士のポスト争いに敗れて心折れ、会社を去った同僚の体験を語ってくれました。)


 このあとはフリートーク。


「仕事場でつくづく思ったのは、何でここまで男性を持ち上げないといけないのかということ。『すごい』「男性って凄いんですね」ってふりかけないと動くものも動かない。そうしないと君の言い方が気に入らないと言われる。言うことの内容はどうでもいい、言い方が、という。同世代(40代)より下の方は、そんなことがなくなってきている。団塊の世代の人は恐妻家なのか、家での不満を仕事場で慰めて欲しいという事なのかなあ?」(女性)

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これに対し、


「団塊世代男性代表。小さいころから男らしく、しっかりと教わってきた。男女で育った環境が違う。プライド、自己弁護持ったまま育っている。だからいい状態で成長している人とできていない人がいる。昔はお茶くみがあった。これはコミュニケーションの手段と考える。」


 
 「お茶くみはコミュニケーション」発言に顔を曇らせる、うつむく女性参加者たち… ちょっとそこで空気が変わった感あり。

 正田などはお茶くみをさせられる側にはならなかったが、企業様にうかがい男性の担当者と話していて、女性がお茶を出してくださると、男性より女性の方に深々と頭を下げてしまう。「わざわざ仕事を中断して自分の客でもない相手ににお茶を入れてくださって」と思ってしまうから。


 
 閑話休題、


「男性シェフから『最近の若い人(男性)は叱ったらすぐに逃げ出す、プライドがない』という声を聞いた。自分たちみたいな人間は出てこないだろうとも。プライドがなくなってきているのでは」(サイト制作、女性)


 うーんそれは美味しいものが食べられなくなるかも・・・。ただ「叱ったらすぐ逃げる」のは「プライドがない」わけではない、あとで言う「仮想有能感」というので説明できそう。


「団塊の世代から。50年続く会社が当たり前だった。今は会社がすぐつぶれる、総理大臣も当てにならない。プライドを持ちたいけど持てない状態なのかもしれない。コツコツやればプライドがついてくるところもある。」


「やはり団塊の世代。世代間で共通に持っているプライドがあるはず、女性から認められたい、尊敬を受けたと思っている。そういう気持ちは皆あるのではないか。ただ今の若い人は、自分をまとめ上げる力が不足しているのではないか 」


「しょうももなくて、権威、権力と結びついたプライドは厄介だなと思う」(女性)


 ここでファシリ正田から「日本の男性、女性は仕切り直しが必要なのではないかと思う」と、資料提供とともに解説。


以下は配布資料より。


「男のプライド」についてのいくつかの考察
―テストステロン(男性ホルモンの一種。男性の攻撃性、暴力性、支配欲、性欲など「オスらしさ」に関わる)のはたらきを中心に―

男性、女性とも思春期〜青年前期に血中テストステロン値が生涯最高になり、反抗的、暴力的になる
その後、青年後期、中年期、老年期とゆるやかに降下する

女性でもテストステロン値が平均より高い女性は攻撃的、支配的など男性的性格


★イニシエーションによって、オスが初めて男になれる

「高テストステロン男性」にはとりわけ、テストステロンの社会化すなわちイニシエーション(通過儀礼、加入儀礼)が必要。それはオスらしさを社会人にふさわしい「男らしさ」に変える仕組み。正しい価値観で辛抱強くテストステロンを指導することにより、ガッツがあり、かつ愛他精神や正義感にあふれた男性が出来上がる。

放映中のドラマ『陽はまた昇る』(朝日系木曜21時〜)は、警察学校を舞台としたイニシエーションのドラマ。三浦春馬演じる高テストステロン男性が、大人の男性(佐藤浩市)とぶつかり合う。

Cf.『おひさま』は、低テストステロン、高セロトニン、高プロラクチンの人ばかりが登場するユートピア的ドラマ。そこでは不毛な縄張り争いが起こらない。


★「面子」にこだわるのは男に多い?

男性議員は一度自分の意見を形成すると、変えようとしない。自分の意見に反する情報を黙殺しがち(テストステロンは視野を狭くする)。女性議員のほうができるだけ多くの情報を総合して判断しようとする。(『テストステロン』)

「競争や野心に対する女性のリーダーシップの取り方が異なることを示す調査は今や数多く存在します。経営陣が、地位や立場をめぐる争いにとらわれすぎて実際に良い結果を出せないとき、女性の経営者たちは距離を置いて、こう言うでしょう。『正直に言うと、面倒くさいんですよ。私には世話をする家族があるし、…次々と起こる内紛に莫大な時間を費やすつもりはないのです』…概して、上級職の女性は、自らの将来やキャリアよりも、物事そのものについて野心的である傾向があります」(『学習する組織』)


★レベルの低い男ほど「女はバカだ」と思いがち?

下流男性(『SPA!』『SMART』読者)ほど「女はバカだ」と思っている。『日経ビジネス』読者はそれほど思っていない。(『下流社会第2章』)


★あまりにも高テストステロンだとお釈迦様でも救えない

Dubbaca(ドゥッバチャ。反抗心)はしつけしにくい、指導しにくい、教えにくい。「自分が中心で、自分のプログラムで、自分のやり方で生きてみるぞ」「誰がはなしなんか聞くもんか」「俺に指図するなよ」という、言わば典型的高テストステロンの思考様式の人。お釈迦様は「誰でも覚れますか?」という問いに対して、「言うことを素直に聞く人」という条件を挙げているが、これはドゥッバチャの逆。ドゥッバチャつまり超高テストステロンの人は、お釈迦様でも覚らせることはできないということ?(『怒らないこと2』)


★男らしさに無関心のほうがメンタルヘルスが良い?

男性より女性のほうが大学でも職場でも、環境への適応力が高い。現代日本の男性を旧来の男らしさ価値観についての関心の度合いによって4段階に分けたところ、「無関心群」「受容群」「反対群」「アンビバレント(混乱)群」の順にメンタルヘルスが良かった。(『日本の男性の心理学』)


★相対的に女のほうが向上心が高い、伸びしろが大きい―管理職たちの実感より

「女の方がよく勉強する。退社後の資格取得の勉強も熱心」(会計事務所)
「女の子の方が入社後1年で見違えるように成長する。当事者意識を持つ」(工場)

参考文献:
『テストステロン〜愛と暴力のホルモン』(J・M・ダブズほか、青土社)
『下流社会第2章 なぜ男は女に“負けた“のか』(三浦展、光文社新書)
『怒らないこと2』(A・スマナサーラ、サンガ新書)
『日本の男性の心理学』(柏木惠子ら、有斐閣)
『他人を見下す若者たち』(速水敏彦、講談社現代新書)
『学習する組織〜システム思考で未来を創造する』(P・M・センゲ、英治出版)

★そして正田の私論・暴論…
「プライド」は恐らく中高年層と今の30代以下では微妙に異なる。中高年層では従来型の「面子」の問題。若手では、男らしさが低下しているにもかかわらず、「仮想有能感」は高く、プライドを尊重してもらいたがるので、問題がより複雑になっている。従来の「男らしさ」―決断力、行動力、ビジョン、企画力、勇気、視野の広さ、頼りがいがある、強靭な意志、人生経験、論理力、分析力、などの面で、女性が男性を上回ることがあり得ることを受け入れたい。それらは「男らしさ」と表現せず個々の資質として表現した方が良い。
亜熱帯になりつつある日本では、仕事をするのに適合した男は今より少数になり、「男はぶらぶらしたり博打をし、女があくせく働いて家計や社会を支える」女系社会に半ば移行するのではないか。もうここ10年ぐらいの間にそういう劇的な転換をするのではないか。それに備えた制度設計が急務。もちろん意識改革も。女の働き手に対しては、管理職になることを前提とした教育を若いころからしないといけない。またゲーム・ネット全盛時代の男の能力開発のために、正しい「イニシエーション」の場が必要。一部のエリートだけでなく、下流男子に対しても広くイニシエーションの門戸を開放しないといけない。そこでは謙虚さや真摯な努力の価値、利他精神、正義感や公正の感覚とともに、女性への敬意の教育もすべき。(本当は、コンテンツビジネスで稼いでいる企業が社会貢献でやってくれればいいのだが…)




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 このあとまたフリートークになり、


「男は権力・権威がすきなので宗教団体などに入ってもらい、絶対服従の世界でたてまつられると良いのでは」(女性)


「確かにテストステロンは権力が好きなんです。中年期以降の男性のテストステロンが一時的にはね上がるときがあり、それは昇任・昇格したとき。政治家が閣僚になったとたんに失言しちゃうのは、そういう現象だと考えられるんです」(正田)


「前の会社には団塊の世代がいなかった。外資系に居たのだが、女性も24時間体制で働いていた。男のプライド考えたことない。男同士のプライドは感じる。それはポスト争いの時」(女性)


「男性、女性中間管理職を使う時があった。そのとき女性管理職としてのプライドも感じた、男性と違うプライド。例えば、関係のない部署の情報も知りたがる、男性は知らなくても知らないというプライドがある。」(団塊の世代)

・・・この発言は裏読みする余地がある・・・(正田つぶやき)


「前の会社で女性サブリーダーの私が後輩男性に何かあれば注意する決まりだったのに。男性上司の言う事は聴いてくれたが、私の事は聴いてくれなかった」


「女の言うことは聴けない個体っているんですよ」(正田)


「女子高生。高校の女性のOBが遊びにきて『私のほうが彼氏より初任給が高いんです』と言ったら高校の先生が『それは彼氏に言うなよ』と言った」


「それは、高校の先生が彼氏の男のプライドを想像で言っている。本人が気にしなくても周りが言ってそう思わせるところもあるのではないか。環境や教育の要因が大きいのではないか」(女性)


「スウェーデン本には、優秀な奥さんの転勤について会社を辞めて日本に来て嬉々として子育てするスウェーデン男性の話とか出てくる。おっしゃるように教育や環境の要因も大事ですし、5月のカフェでも出たように、他人に惑わされず自分の決断をするお国柄なので、そういうのがあり得るのかも」(正田)


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 最後に皆さんから一言―。


「世代の差がすごくあったので驚いた」(女性)

「友人でニートの男性と暮らしている女性がいる。周囲はどうするのというが、でもそういうのもあり得るのかなと」(女性)

「男女差じゃなくて個体差なのかな、と」(女性)

「頼りない男性が多すぎると思う。私が教育すれば変えてみせる自信はある。男性と女性、理詰めと感情、歴然と差がある。男は認めてほしい。例えばデートで男が選んだお店を、『なにこれ、古いわね』と言ったら、男は傷つく。男の気持ちを尊重してほしい」(団塊の世代男性)


・・・これもかなりツッコミがいがある。男性が理詰めだとは、正田は全然思わない。むしろ男性は感情機能が未発達な分、稚拙な感情の表現の仕方をして、女性より感情的だと思えるケースが多い。大体「男は認められたい!認めてほしい!」なんて、感情の極致ではないか。また、「認めてほしい、尊重してほしい」というなら、自分は相手を尊重しているだろうか?という自己ツッコミが欲しい。テストステロンの高い男性は断言口調でものをいい、自己ツッコミが入らない。その分論理的な抜け、漏れが出来やすい…


「80、90の人にもプライドがある。変なこだわりがある」(看護職女性)


そして今回は書記に徹してくださった、人間のできた40代男性の山口裕史さんは・・・


「前向きのプライドという話題が今回はあまり出なかった(正田注:ごめんなさい)。ほんとは、ほんの少し優しく、ほんの少し持ち上げてもらえると、なんでもはいはい、と言えるんだけどなあ(苦笑)」


うんうん。優秀な人柄のよい男性のことだったら喜んで承認できるんだけど。

このあとは山口さんの著書『日本はエネルギー大国だ』出版の発表をし、一同拍手。



・・・さて、途中で「これは裏読みが必要」と書いた箇所について。

つまり、「自分の部下の女性管理職は情報がないことに腹を立てた。女性にもプライドがある」という話だけれど、

あくまでこのブログの主流読者である現役管理職の方々の参考に供するために、こういう可能性がある、と書いておきたい。


これを語った、女性管理職の元上司の男性管理職が、無意識の「情報隠し」を、女性管理職に対して繰り返し行っていて、無意識に女性管理職がキレるのを期待していた可能性がある。

こういうことはたいていあまりにも無意識に行われるので、男性管理職はまったく自覚していない、記憶していない可能性がある。


「こういう情報はこういうふうに仮説を立てて聴き、裏取りを行ったほうがよい」という話であります。それくらい、職場では有能な女性に対する悪質なハラスメントが無意識に行われます。


旧価値観の男性は、「女性(とりわけ管理職のような、高く評価されている女性)がこういうことでキレたんだぜ」ということを、楽しい話題にしたがるものです。女性がキレることは、彼らにとって美味しいご馳走なのです。


付け加えるなら、相手の求めることをわざとやらなかったり、引き延ばしたり、その他嫌がらせ的なことをして相手がキレるのを期待する行為は、心理学では「ゲーム」といいます。行為者(嫌がらせをする人)は、根底に「自分を認めてほしい」という隠された願望があります。「承認欲求」の高い人です。一般的にはこういう人は「承認」してあげましょう、と心理学の本に書いてありますが、かといって、「承認」してあげることで相手の過剰な承認欲求を満たしてあげることができるとは限りません。最後は、「あなたのしていることは服務規程違反です」とか「業務妨害です」とまで言って、初めてこうした行為をやめさせることができる場合があります。




今回のカフェの実況はツイッターでの注目度も非常に高かったです。1回のカフェでリツイートを34件していただいたというのは新記録でした。


冒頭の問い「A君、B子さんどちらを昇格させるか?」に対しては、ツイッターから「B子さん」という回答が3件。


また少し長いリプライとして、男性から、


「こんばんは、団塊の世代(還暦以上)がいる職場は少ないですが、彼らが楽しく過ごせるシステム重視だったので、その15年余りが過ぎ、次の世代へのマネジメントが確立していないように感じます。」


うん、やっぱりそう思いますか。

日本の職場は、「団塊の世代価値観」から、すみやかに脱していかないといけない時期なのかもしれません。


今回は正田はちょっと「論理性」にこだわってみました。「対話」より「議論」としてやってみました。発言を途中でさえぎって「今の前提を吟味してみたいんですが」という場面も。

総じて、女性参加者は自分の経験した観察事項に限定して話す傾向があるのに対し、男性参加者は論理の飛躍があったり、十分吟味されていない前提で話し、ツッコミどころが多いです。ただ会社で長く高い地位にあったために、「自分の発言がツッコマれるかもしれない」ということを全然予期しないで無防備に話している。無防備な分論理的にスキだらけ。現役時代、これで会議が成り立っていたのかなあ。


当協会の受講生さん方、くれぐれもそうならないよう気をつけてくださいね。


あと少し自分の発言で言葉足らずだったと反省しているのは、

「女性は承認なしでも頑張れる」

というフレーズを言ってしまったのですが、これはもちろん程度問題があるのでした。「相対的に」、女性のほうが報われなくても辛抱強い、それは恐らく子育てという辛気臭い作業を長く担当してきたからでしょう。

ただ女性も承認は当然嬉しいし、むしろへだてなく承認して育てた場合に、感受性がいい、つまり伸びが大きいのは女性のほうであります。男性ももちろん伸びますけれども。女性は感謝や共感があるせいか、「育てられた」ということによく反応する。結果的に、「人が伸びる組織」では男性より女性のほうが優秀になってしまいやすい、です。


「女性は辛抱強い」のを強調すると、「じゃあ、女性は永遠に踏みつけにしておけばいい。組織の下部に置いておけばいい」ととられるとちょっと困ります。女性がかわいそう、というだけでなく、それで世界で勝てるのか、という問題もあります。



ともあれ、素晴らしい参加者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。



次回のよのなかカフェは9月1日、「私、英語が苦手です。」というテーマで。

次回はツッコミはなしです。楽しく話すこと最優先ですので、ぜひいらしてくださいね。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp







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カフェ終了後、娘の1人に話しました。

「母ちゃんは、別に自分が嫌われてもええねん。生きている間に報われなくても全然かまへん。若い世代の女の子らが、伸び伸び活躍できる社会になってくれれば。そのために言うべきことは言うねん」

 梅雨明け直前の七夕の7日、よのなかカフェ「情報とどうつきあう?」を開催しました!


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 お客様3人、主催者側が4人と計7名の久しぶりに寂しいカフェとなり、じっくり議論できました・・・。かな?


 さて、その模様は。


 冒頭「あなたの頼りにしている情報は?」の質問に、


「NPO代表。朝起きたらTV、次に新聞、次にTwitterの化石人間です。信頼できる人からの口コミも信頼しています」


「フリーライター。情報をしっかり伝えてきたか反省している」


「ご隠居。東京の情報量は大阪の10倍以上と感じている」


「団体勤務。まずTV、2ちゃんねるも見ています」


「予備校生。TVニュースが情報源、あとは予備校の先生の話」


やや、「今の若い子」を取り込みそびれた感がありますが、このメンバーで進行。


 「情報」をめぐる最近の話題として、


「九州電力の関連会社社員に原発擁護のメールを送れ、と指示した話は、情報操作ととられても仕方ないね」

「受ける側の論理はわかるが、発信はむずかしい」

「受け取ってる時にどういう考え方で発信しているかわかると、理解できる」

「アンケート調査は、だいたい答えを想定してつくられている」

「意見を聴くことがいいとは限らない」

「今の若い人は思想に囚われずに意見を言える」

「自分の意見をさらさらと書けるコツは?」

「思いをもっていらっしゃるかたの考えを代わりに書く」

「触れ合うことで意見を言える」

「どういう情報を発信できたらいい?」

「文章に苦手意識がある 書き始めないと書けない」

「喋っていることに輝きを加えることができるライターのセンスが羨ましい」

「それ以前に自分の意見をもち、言えることがむずかしい」

「会社の顔を気にして、自分の意見を言えない」

「自分のうんちくを聴いてくれる人があまりいない」

「情報の方に話を戻します。」

「原発の問題 専門的な話なので、どの情報を信じていいかわからない」

「風評被害 どこまでがどうなのか?」

「自社の経営に使う情報はどのように検討する?」

「現場は現場、上は上の立場でまとめにくい」

 ここでお客様がもう1人来られました。記録係を交代するとともにファシリも山口さんに交代。


「ここまで原発の話が出ましたがどう判断していいかわからない。何をベースにしたらいいんでしょうか」

「フリーのコンサルタントをしています 原発に関しては会社に勤めている時 原子炉で蒸気を発生してタービンで冷やすんですけど 冷やすのは海水で冷やす その熱交換器をつくっているメーカーに勤めていた。

大変厳しい品質管理をしていて検査をやりまくって製品としてのトレーサビリティを要求されていたにもかかわらず あんな体たらくで 福島の事故は大変私的にはショック。

政治家、専門家等色んなことを言っているがどこまで正しいかわからない 原発には博物館があって 実物大の原子炉がある どこに行っても これだけ安全にしてるから大丈夫だなと思っていた。 

トラブルが起きた時にどう対応するかがわかっていなかった 情報でいうと原子力村の人だけでなくマスコミの人にも責任があって 反原発の広瀬隆とか一部の人だけは取り上げてて それ以外は黙殺していた。

今まで国策を鼓舞していたのはマスコミではないか 今はてのひらを返したように反原発の論調になっている 論調が変わっていることについて私自身は違和感 反原発も推進も 私はどちらともいえない   」



山口:「たぶんこの東日本大震災で皆さんマスコミに対して不信感をもたれたのではないかと思うのですが 私自身その中にいましたが読者に迎合してしまっている 受けのいい記事を書いている 首尾一貫していなくてもとたんに論調が変わることが起きうる。

そうするとよけい今までTVや新聞を判断材料にしてきた人は 何を基準にしたらいいのか WEB上の情報を集めようとしている人もいるが 情報があまりにも多すぎる 」


「自分なりの仮説なり意見に基づいて情報を集めるんですよ 原発に関してはそれ専門で自分が生活しているわけではないから 自分がとりに行って この人の話がききたいなと そうしないと主体的に情報とれない 」


「そうすると結局だれが正しいのか 人を信じるという状況 たくさん人がいる中でこの人のいうことは信用できるのか 信用できないなりに意見を戦わせる場はあるのか」


「判断はむずかしいな あとは信用できるか信頼できるか という判断か 情報そのものの判断はとてもできなくて  」

「会社で上司が自分と意見ちがっても 人間として尊敬できるなら 意見違ってもこの人のために動いてやろうかなーと 信用ではなく信頼ですね 政治の世界でも 信頼できる人が表に出てほしいですね  」

「浜岡原発とか 人を納得させるだけの説明は 私にはできないもん あれは政治のパワーゲームだ」

「報道ステーションで 各界の人が原発について 反原発から推進から 5分ぐらいしゃべる それぞれのスタンスが明確で いうことが明快にわかる 情報を総合して自分の中で咀嚼して判断する 5分ぐらいで端的にその人の主張を」


「自分が素直じゃないなと思ってしまうのは この人はTVでこういうスタンスを表明しないと 評論家として使ってもらえないんだな と思ってしまう。その人にお前ほんとにそう思ってんの?という時がある 私素直じゃなくなってるから  」


「自然エネルギーとかコストとか 出す情報が出すところによってまちまちでしょ 」


「過去からの積み上げで今があって その中で問題が起きているんであって 過去をみないでの議論は 論理の為の論理になっている 」

「それを判断するための材料の情報が信用できない  」

「できるだけ多くの情報に触れて この人の情報は正しいなーとか そこから突っ込んでいくとか  するしかないですよね」

「エネルギー安全保障ってあまりにも大事なことですよね 戦争の原因にもなりうる あまりにもみんな考えてない」

「他人任せをしないでみんながクールに勉強して議論しないとあかんのですけど 感情的になるんやろなーと」

「今私がほしい情報で でてない情報はCO2削減どうなってんの 今年末の数字はどうなってるのということ というのは現役時代CO2について事細かく報告させられてるんよね  」

「  そういう企業はLEDへの切り替えとか 5〜6年前からやっている 耐熱塗料を屋根とか壁にぬりましょう 駐車場に芝を植えましょう やってる企業は今までやっている」


「たまたまそういうことをやらなくて良かった部門の産業が今回の節電でやってんねんなー 自家発電にしても主な企業はやっている 今までマスコミが報じてこなかったところだが世の中はそういうふうに動いている」

「CO2削減の原子力はエースだった 国策だった  」

「意外と自分のほしい情報は とろうと思ってもなかなかない 集まらないことが多いですね ツイッター、フェイスブックの世界でも違うんですね  」

「ネット上でそういうデータは集めようと思えば集められる 我々が活用できているかは別として」

「ガイガーカウンター 秋葉原に行くとものすごく売れている 中国製の5〜6万のものを 主婦の人が買いに来る  それぐらい関東の人は敏感」

「予備校の先生で 被災地ボランティアに行った人が現地からお土産を大量にもらってきたが それをご近所とかに配るかどうか相当悩んで 結局自分ちで消費するか わかってくれる人に配る」

「東北物産展やってますが つらいですね こんなん違うの?と言えたらいいですが 弱いですね」


「放射線が体に及ぼす影響はまだはっきりわかっていないということですね 」

「今あるデータは日本の広島長崎のデータと チェルノブイリのデータ。かなりしっかりしたものがあります」

「地震が起こった当日は国公立入試の後期の前日で 普通は親が関東の国公立にいかせたがって子供が関西の私学に行きたがって 今年は関西に進学する人が多かった 来年もそうだろうと  」

「進学、就職も向こうは相当厳しい 向こうに移転する積りだったけど こちらに置いとくというケースが多い 日本全体を考えても バランスよく復興、復旧しないと。そこをどこかがリードしないといけないが 国がああなので 」

「何兆円とかかかるときに 復旧するのが本当はええんか 人の心の愛着とか色々あるやろけど ほんとは避難地区とかは 強制的に移住してもらうほうが 復興は早いのではないか」

「情報に接した時に 心情的なところの判断と合理的な判断と 別ですよね むずかしいこれをどう抑え込めるのか  」

「阪神淡路のとき 自治体は赤字になった でも住民票は移さんかった だから今あの人たちが移住できないのはよくわかる  」

「福島に行った先生がもって帰ったお土産を皆さんが受け取れるか この判断は象徴的ですね あなたがもらったらどうしますか? ―私はありがとうと言ってもらいます(予備校生)私は絶対子供に食べません(中年の人)」


「情報だけは出して そこから判断して ということはできるんですけど そこをわれわれがどう判断するか むずかしいですね」

「良く来てくれましたね ありがとうと言ってくれる人がいるから 行きたいと思う 人から認められたい ほめられたい 役に立ちたい 4つぐらい「たい」がある 私なんかリタイアしたら そういう「たい」がなくなったけど」

「被災地ボランティアなど 人から感謝されるというようなのがなければ動けない  」

「それは雑念じゃなく 人の本質、本能じゃないですか  」

「私自身が手掛けていた原子力の安全 がくつがえった 多面的な情報 いろんな人がいろんなことを言っている うまく整理をして どれが一番自分にとって整理ができるかな 過去のその人の経験とか知識 知見が影響するんだろうな  」

「情報そのものが正確さ ばらつきによって精度がかわる 発信する側がどういう立場でその情報を出しているか 間違っていてもいいから自分なりのフィルターを持って接することが大事ではないか  」

「震災があってから なんか不安で自分のものの見方が不安定になっていて しゃべっているうちに今までもあいまいやったなーと 一歩を踏み出そうかなと 背中を押された感覚で今日は帰れるかな  」

「電力不足 実際にどれだけ不足なのかなと 不安ではありますが 節電やっぱり大事なのでやります  」

「予備校で小論文をたくさん読んでこのお題で書けと言われる みんなばらばらのことを書いていて 自分の意見をもつって難しい とりあえずは情報を集めるということでいいのかなー」

「情報に対する不安 われわれ書く側の責任ということを感じました また必要とされている情報を書いていない 書かなければと思いました  」


以上が7月7日よのなかカフェ「情報とどうつきあう?」の模様です。

前半と後半で少し記録の傾向が違います。発言の趣旨の取り違えがあったら申し訳ありません。


途中で「サンプルの偏り」という話題も本当は出てたのですが、今回も集まったメンバーが社会をまんべんなく代表しているとはいえず、そのメンバーに依存したお茶会みたいになりました。


この記事に掲載した発言は、あくまで発言者のものであり、NPO法人企業内コーチ育成協会の意思ではないことをお断りいたします。


やや「議論のマナー」ということも気になった、というのは、ときどき参加メンバーのうち特定の2人の間のピンポン会話のようなものがずっと続き、矢継ぎ早に会話して他人が合いの手を入れられない状態になる。それは、会場全体で考え、話すことを拒否しているようでもあり。少し「男の意地」「競争心」のようなものを感じる場面であります。そのため記録が追いつくのも少し難しかった感があります。


この場面でうまく司会が介入するにはどうしたら?と頭がぐるぐる回ります。

「議論」とりわけ数人が参加していることを前提にした議論では、言葉を全員の真ん中にまっすぐ出す姿勢が参加者ひとりひとりのマナーとして、必要なのではないか?飲み屋のおしゃべりと議論を少し、切り分けたくなりました。


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最後に正田から次回告知。

「次回は『男のプライドを語る!』というテーマです。フェイスブック上では非常に注目を集めています。

職場の男性、女性の役割が必ずしも固定的でなくなった現在、男性が改めて自分のアイデンティティを持ち直すというようなことが必要になってきている気がします。色々な場面でそれを実感します。

ご存知のように日本の男女共同参画は先進諸国からはるかに遅れてしまっていまして、そういうことを言うとお前あっち側の人間か、とか言われるとそれもつらいんですが、諸外国の男女共同参画の進み方のほうが日本よりはるかに速い。おそらくそうした諸外国もこの道は通ってきていると思います。

というわけで、必要なタイミングだという気がしますので次回はこのテーマ。皆様もぜひお知り合いにお声がけの上、ご来場ください」



「男のプライドを語る!」は8月4日(木)1900より、同じ「アロアロ」で行います。フェイスブックではすでに6名が参加表明。真夏にふさわしい、熱いテーマになりそうです。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 第25回よのなかカフェ「新エネルギーと節電を考えよう」を開催しました。梅雨の晴れ間の6月2日(木)、19時より「アロアロ」にて。


 お客様10名、スタッフ3名の計13名での議論となりました。

 集まられたのはネットショップ経営、自治体サイト運営スタッフ、元企業の自家発電担当者、企業研究所顧問、企業広報部長、議員秘書、コールセンターマネジャー、といった人たち。


 冒頭、ファシリテーターの山口裕史さん(フリージャーナリスト)より、エネルギー問題の概況を説明。


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 2030年には世界のエネルギー消費量が2005年の1.6倍に増える見通し。今は多くが化石燃料に頼っている。エネルギー資源には限りがある。石油で42年、天然ガス60.4年、石炭122年、ウラン100年。 

 エネルギー自給率の話。日本は国際的にみても非常に低い(19%) 石油は99.8%を輸入に頼る日本。これに近いのはフランス。 

 一方京都議定書でCO2をいかに出さないかが求められ、石炭、石油、LNGは排出量が非常に高い。


 発電コストでいうと原子力は安いと表現されている。天然ガスも比較的安い。対して太陽光は40円ぐらい。風力で10円から10数円ぐらい。


 オイルショックで世界各国脱石油をめざし、石油依存度がだんだん減ってきた。それに代わって台頭してきたのが原子力。


 主要国の電源別発電電力量の比較。原発への依存度が抜きんでて高い国はフランス。日本、韓国も高い。ほかにはドイツも原発依存度が高いが、ドイツはバイオマスや再生可能エネルギーに熱心に取り組む。 


 ドイツは今週初め、脱原発にかじを切りました。17基ある原発のすべてを廃炉にする方針。


 それでは関電エリアでは。実は日本の中でも関電エリアは原発依存度が一番高い。48%。福井県に集中。


 エネルギー自給率の内訳。1950年代は自給率58%の時代があった。バイオマス、水力。そこから石油、原子力にかじを切るにつれて自給率が低下。


 新エネルギーはまだまだ効率が悪いのではないかという議論。デメリットを抱えている。しかし世界に目を転じると、日本と比べて先進国は再生可能エネルギーに力を入れている。


 ヨーロッパは太陽光よりも風力に力を入れている。デンマークは30%以上風力発電。それに比べると日本は再生可能エネルギーへの取り組みはまだまだ微々たるもの。


 新エネルギー、再生可能エネルギー、言葉の定義。再生可能エネルギーは太陽光のように使っても使っても無尽蔵にあるもの。 新エネルギーは国が定めた言葉で、経産省の補助金の枠組みに入るもの。たとえば海洋エネルギーはその中に入っていない。


 と、ここまでが山口さんによる概要説明。

 ここから、「昨年まで年間10回以上海外出張しエネルギー事情をみた」という企業技術顧問の方より補足。


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 再生可能エネルギーについて、日本は去年6月に新成長戦略というのを出してその中で再生可能エネルギーについての方針を出した。


 風力は風が要りますから僻地でないといけない。ヨーロッパではだんだん場所がなくなって今は海の上に風車を立ててやっている。デンマークはそういうやり方。ドイツが先日原子力全廃。3・11の直後にメルケル首相が1980年以前につくった原発をとめてしまった。


メルケルはキリスト教民主党。社民党は反対していた。シュレーダー首相のときに一度原発全廃を打ち出した。SPD時代にそれを打ち出したのは、ドイツはもともと反原発がすごく強い。 今度の放射能事故でドイツ国民の世論が盛り上がり、メルケルもこれはまずいということになった。ドイツの反原発は止まらない。 



 
 ヨーロッパがこんなに自然エネルギーに一生懸命なのは、エネルギー安全保障という問題。フランスが親原発なのはドゴール時代に。 今後国際問題の根本はエネルギーと食糧だ。


それに備えてヨーロッパは域内で食料を90数%自給できるようにした。エネルギーはまだできない。ドイツも原発を全部やめてしまうんだから、新エネルギーに賭けるしかない。

 
東電がああいう形になったのは、発電も送電も独占しているから。世界ではこれらを分離するのがふつう。


1か所でああいうことがあったとき送電網が非常に弱い。ドイツでは発電、送電を分離してしまったので、送電網を整備するのに数兆円かかる。それを民間企業がやるので、電気料金にはねかえる。日本は世界一高い電気料金と言われていたが、今やヨーロッパの電気料金はどんどん上がっていて日本を追い越した 


新エネルギーはコストが高いから消費者が負担しないといけない。太陽光発電の比率が上がっているのでどんどん電気代が上がっている(ヨーロッパ)。


 ただやっぱりすごいなと思うのは、そういうデメリットがありながらも脱原発をしている。私はエネルギー問題の基本は省エネだと思う。京都議定書でCO2排出の目標値が出ているけれどそれは省エネをしなければ達成しない。

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電力使用量を抑え込むというシナリオを世界で描かないといけない。ドイツに有名な町がありますが、エネルギーのマネジメントをしている。ドイツは寒い。太陽光をとりこむ家の構造にして発電だけでなく熱エネルギーを利用する。 昼間の熱を蓄熱して夜使う。


エネルギー問題を考えるときはそういった住生活に取り組むこと。最近スマートシティという考え方。もう少し分散型の電源。そういうことを復興計画に盛り込んでもらえたらいいなと思うが。


 ここまで、企業技術顧問のIさんのお話でした。


 ここから2グループに分かれてGディスカッション。


「私は過激な意見なので。水力発電も何かあったら、水が決壊したらというのはある。火力発電もそう。原子力が多大なリスクを負っているのは当然のこと。

原子力がリスクが大きいからやめるべきかというと、リスクを絶対的に制御して使うべきだというのは私の考え方。原子力は熱エネルギーに変換している部分がかなりある。今のマスコミは現実を反映していないのではないか。」(定年退職者、男性)


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「私は原発はどちらかというと反対。発電コストが安いという話ですが、今回のような事故が起きたら補償にものすごいお金がかかるじゃないですか。コストが安いというのは間違いであると思う。」(ネットショップ経営、女性)


「一面的なデータだと思うが太陽光発電とかの発電コストが高い。原発の大体8倍くらい。事故が起きたときにこうむる損害が8倍かというとそれではすまない。友達が福島に住んでいて女性なのですごく心配。」(サイト運営、女性)


「事故を考えた時に被害があまりに大きい。何かしらほかのエネルギーを考えないといけないのかなと。」(同)


「今の生活がすごく原発で支えられているので、暮らし方を見直す覚悟がないといけないのかなと。自分の住んでいる土地が放射能に侵されていくことを考えるとすごく不安。」(同)


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「ちゃんと制御して使うということも、もう少しちゃんとしないと。専門家の意見がTVで出るけれどだれの言葉も信じられない。」(同)


「日本は両面提示されることに慣れていない。私たち受け取り手が両面提示に慣れていないし、発表する側も両面提示に慣れていない。メリット、デメリット。今まで何回も小さな原発の事故が起こって中で働いていた人が亡くなって。それでも安全だ安全だと言い続けている。」(ネットショップ運営、女性)


「今現在、原発を止めることのデメリットをもっと伝えるべき。例えば採算性の悪い火力発電を使うとか。浜岡を止めたらなんぼの経済に影響を与えるかという話が伝わっていない。

私はセメント会社にいた。新人で入社してオイルショックになり、石炭に転換したりバイオマスを試したりした。そういうことを電力会社がやったかというと意外としていない。私らは少しでも安いものを選んで選んでやっていた。

ニュースのデメリットの側面をちゃんと伝えてほしい。また電力会社の高コスト体質をかえてほしい。

自家発電で売電というのもやってきました。しかし故障したら電力会社からの電力でまかなわないといけないので、ある程度以上増やせられない。自家発電を60%程度に増やした。容量としては100%にできた。 

海外企業との価格競争力がなかったら日本でものを作れない。 そこまでやる覚悟があるのか。」(定年退職者、男性)


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「原発ではそもそも熟練工がつくれない(生涯被ばく量が一定量を超えると退職してもらわないといけないので)。すると事故のリスクを完全に制御することがそもそも難しい。それは他の発電と大きな違い。 」(正田)


「火力発電にするには結局火力を外国から買わなければならないということも、そろそろ市民が知っていかないといけないのではないか。」(定年退職者、男性)


「石油や石炭を輸入に頼らなければならないという話、尖閣諸島の周辺に石油の埋蔵があるときいたが。」(ネットショップ経営、女性)


「メタンハイドレートは確かに日本は進んでいるが、まだまだコストは高い。当面は天然ガス、石油、石炭でまかなわないとまずい。 民間企業がこれは採算になると思ったら(新エネルギー)結構やってますよ。私自身、山林の間伐材をチップにしてもやすようなこともやって回った。その結果やらないことも多い。マスコミに載ることが少ないだけであって。CO2がらみで断熱材もやったし。そういう話はなかなか一般に流れてこない。

新エネルギーを取り入れるのであれば、コストが高いので高い電気料金を我慢しないといけない。それだけの覚悟があるのか」(定年退職者、男性)


「これから節電ということを考えていかないといけないときに、考えてらっしゃいますか。」(山口)


「あんまりみみっちくやりたくない。経済が落ち込んでいるので。 消費電力をちゃんと記録して、毎月何にどれだけ使っているかみるとか。そういう見える化をしたらいいんじゃないか。一日中PCがついている家なんで(笑)」(ネットショップ経営、女性)


「具体的なことが思い浮かばないですがほんとに身近な、コンセントをまめに抜くとかはやっています。」(サイト運営、女性)


「東京に友達がいて、会社とかすごく暗くしているらしい。冷房つけてなくて暑いし東京が全体的に暗い。百貨店が早くしまるのも昔はそうだったんで。 ただそうなると経済が回らない。」(同)


「津波を感知するような機械が開発されていたのに日本にそれが1こしかない。そういう技術があるのに知られていない、使われていない。企業がアピールしたらいいのになと。」(同)(「SPEEDIという放射能漏れ検知システムがあったのにつかわれませんでしたね」)


「お役所の電子化もとても非効率なやり方で。書類を郵送して帰ってきて初めて使えるとか、Windowsしか使えないとか。昔、市役所の関連のホームページの仕事をしていたが、ユニバーサル化といってHPの内容を全部読み上げられるようにしてくれとか、中国人の名前を現地のフォントにしてくれとか、そうすると読み上げソフトが動かなくなるとか。」(ネットショップ経営、女性)


「企業はCO2の排出権を買わないけなくなるから、それがいやで進んでる。何千万も出して買うんだったら、何百万か出して発電した方がとくですから 」(定年退職者、男性)


「コストを下げるための投資を、企業さんなら必ずすると思うんです。兄の家がマンションで電気を全部LEDにかえた。少し暗い。長い目でみたら投資になりますけど」(サイト運営、女性)


「ここで10万円かけて全部LEDにかえたら将来的に低コストになると、しかしその10万円がかけられないというときは低金利で貸し付けるとかすれば。今、お金を借りやすくなった方が経済的にも活性化するだろうし。住宅を建て替えるのもお金がかかるし。安い金利でお金を借りられれば、企業さんも儲かるし、お金を動かさないと経済は回らないから。」(ネットショップ経営、女性)(「それは重要な視点ですね」と山口氏)


「去年築20年の家のメンテをしたが、太陽光も検討した。しかし老後の夫婦2人だとペイしない。それよりは2重サッシなどをした。メーカーさんの提案をうのみにしないで、自分のライフスタイルに合わせて考えることが大事。」(定年退職者、男性)


もう一方のグループでは…


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(参加者Mさんメモより)

東京での現状、省エネは勿論だが、東電の使用量削減がメインでは無いのか?


■原発・新エネルギー

「意識が無かった、原子力は安全なモノだと思っていた、原発はドラッグだと言われている
リスクを知る必要があると思った」

「原発の比率が気がついたら大きく伸びていた、昔のミュージシャンが歌ってた記憶
原発老朽化も…、仕事柄使わないわけには行かない」(お菓子製造、女性)




「オール電化=安全の意識があった、明石在住なので潮流発電に興味ある」(政治家秘書、女性)


「鉄鋼関連で原発の関連部品も扱ってた、技術屋として想定外は禁句。
科学を活かすための技術のはず、私は今も原発推進派です
日本は慎重派だから安全だと定着していた」(技術顧問、男性)


「一過性の話題に成らないで欲しい、この夏を乗り切るだけでは済まない筈
見える化の必要性がある」(マネージャー、男性)

■節電・省エネ
「自宅の電気を消す程度、会社の昼休みは電気が消えてる」


「世の中の流れ、自分は省エネにほど遠いと思っていた、発想の転換」


「優先順位をつけるべき、工夫が必要(個人・地域・企業)
TVの付けっ放しを消すだけで、六割とか削減出来るなんて話もあった
いきなり無くす訳には行かないのではバランスを考えながら使う…」


「スマートメーターの説明
電気だけでなく石化燃料も含めた省エネが必要ではないか」


「サンフランシスコでは相乗りでなければ走れない車線がある
日本でも可能では?」



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 最後に司会から、


「電力会社の取材でも情報を鵜呑みにしていたことがあったのを反省する。皆さん情報に触れるときに、一時情報なのか、本当なのか、大変だけど確認して、ご自身で判断する癖をつけてください。」


正田から、

「震災後何度か東京に行ったが、余震もあるし節電も徹底してやっているし、東京の人は『自分ごと』なのを実感する。関西にいるとそれはあまり見えてこないと思う。新聞や雑誌のエネルギー特集でも、一見両論併記だが、『海外ではこんな風に取り組んでいる』という情報があまり入っていないことに気づく。それがあると印象はガラッと変わる。意識的にアクセスすれば情報はとれるので、皆さん情報は主体的にとりに行ってください」


・・・と、ちょうどお話が来月のテーマに触れたところで「お開き」になりました。


 来月は7月7日、「情報とどうつきあうか?」というテーマで、アロアロさんで行います。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 15日、よく晴れた日曜の午後。よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」を開催しました!


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 在日スウェーデン企業として、イケア・ジャパンより、関西地区広報・今井美樹さんと、人事マネージャー・下尾規美子さんがゲスト出席。さらに、関西日本スウェーデン協会の滝澤祥子さんも、留学中の経験を語ってくださいました。


 スウェーデンといえば連想するのは?

 ABBA、ボルボ、ビヨルン・ボルグ、それに雄大な自然、白夜、リンドグレーンの児童文学…。


 ものづくりもコンテンツビジネスも、高い水準をいっているというイメージ。実際に高い経済競争力と福祉、高い教育水準。


 何がそれを可能にしているのか?あるいは、下支えしているのか?

 イケアの場合を例にとると…、
 日本の常識からは極めて驚くべき、人材マネジメントがそこにあります。


 イケア広報・今井さんの話。


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 イケアの創業の地、スウェーデン南部のスモーランドは、肥沃とは真逆の、石がゴロゴロした痩せた土地。この地では人々は勤勉に働かなければ、また工夫して物を節約しなければ生きていけなかった。


 ここで培われた人格、勤勉でよく考え、失敗を恐れない、正直で人の考えに耳を傾ける、 そうした人格こそが、イケアが全世界の従業員に求めるものだといいます。


 現在、世界36カ国に300の現法、従業員は12万人。今年85歳の創設者はかれらを「ファミリー」と呼びます。


 「失敗を恐れるな。人間が失敗しないのは寝ている間だけなのだから」というメッセージが社内に貼ってあるという。


 きわめてフラットな組織。船橋の本社に行って「社長室はどこ?」と探すがそういうものはなく、社長もみんなと同じ部屋に座っていた。イケア神戸では大部屋に人事を含む8セクションが同居。隣同士で会話できる。社長以下全員ファーストネームで呼び合う。


 続いて、人事マネージャー下尾さんの話。


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「仕事場イコール家。家と同じように気楽にやってください」

と、採用面接でもふだんの仕事でもいいます。いつもと違うかっこいい姿を見せないようにと。履歴書は送られても目を通しません。面接を受けるほうもジーンズにTシャツといった格好でリラックスした服装。そして、失敗を恐れない、正直、多様な国籍の人が集まっているから互いの意見に耳を貸すこと、自分の意見をはっきり言うこと、ポジティブ、などイケアの大切にしている価値を伝える。


 今ポートアイランドの神戸店に勤めるのは350名のワーカー。うち外国籍は10%、13か国からくる。平均年齢33歳、うち女性65%。マネージャーは男女半々。(ここは、女性登用率向上で悩んでいる他の外資系企業と大きな違い)


「私が最初に勤めた会社は鉄鋼メーカーでしたから、男尊女卑は当たり前。女性はコピー、お茶くみ、灰皿。女が昇級に9年かかるところを男は1年でいける、というように、女の子としかみられていなかった」

と下尾さん。
イケアに入ってからは、「女性であるということを意識したことがない」。


 働く女性をサポートする制度は充実そのもの。産前産後休暇は最大9か月。その間3か月分の給料が支払われる。子どもが12歳になるまで毎年12日の有給看護休暇があり、子供が急に熱を出した場合でも堂々と休める。

「どうぞ(休暇を)とってください」「どうぞ帰ってください」という雰囲気。


 男性社員に対しても子育てを奨励する制度。奥さんが出産前後に15日の有給を特別付与。ここ3年では、女性11名が産前産後休暇を取得、男性10名がこの15日の休暇を取得。


 ふだんでも年休は127日、有給は初年度も15日、最大20日。このため年間140日くらい休みがある。「その分厳しい、仕事はいっぱいあるので、仕事時間内は走って仕事している感じ」。


 …凄いなあ〜。


 このあたりで正田から質問。


Q. 休みについて、日本人も意識は変えられるのか。転職組の人など、日本企業の文化を引きずっていないか。

A. 確かに意識が切り替わらない人はいるが、取得状況を毎月追いかける。部署ごとに取得状況をオープンにし、「あなたの部署は取得してないわよ!」と毎月言う。そうすると、初年度は意識が切り替わらなくても2年目からは、部署で年間を通じて交代で休みをとるようになる。


Q. 女性管理職率が高いというのも驚くが、女性を登用しようと思ったとき、日本人の女性は躊躇しないのか?

A. ない。公募制で自ら手を挙げるものもいる。国内のイケア5店舗のうち4店舗は女性ストアマネージャー(店長)。


Q. 今井さん・下尾さんよのなかカフェ出席にまつわる決断の話。もともと、ご依頼の電話は「だめもと」だった。それが今井さんまで話がいき、「私と下尾の2人で参ります」ということになった。この決断スピードと社内コミュニケーションが凄いなと思ったのだが。

A. (今井さん)それは、"take a responsibility"(責任をもつ)という文化からです。私の広報の仕事は、イケアジャパンのビジネスプランに沿ったものでなければなりませんが、私がお話をいただいて考えたとき、それに沿っている以上これは行くべきものだ、と思いました。うちの人事部長がそういう会合で話すというのは重要なことだ。下尾とはもともと仲がいいので、「絶対行って!」と。話は3分もかかりませんでした。

Q. 凄い…、ただ日本の常識からすると、そこできいたこともない会合、きいたこともない主催者、だと「これは上司のだれそれさんが何か言うのではないか」と「忖度(そんたく)」が働くと思うが。

A. それは私の責任範囲のことなので、私が決める。何でも上司に相談するというのもあるとは思う。でもそれは自分で考えていない。


・・・う〜む、ここまでのお話ですでにスウェーデン企業で働きたくなった正田です・・・
(厳しいんでしょうけどね〜)


ここで皆さんでGディスカッション。今井さん下尾さんも入って。

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 イケアの評価制度は、マネージャーとコワーカーが個別に面談し、従業員が過去1年の自分の評価を「昨年度はこうしてきた。ここはできていない」と自分で言う。それにマネージャーからもフィードバックし、一人当たり2−3時間かけて話し合う。


 さらに未来について「こんなことがしたい」というのをきく面談を、年間2−3回実施する。

 1人のマネージャーがみる人数は最大15人。


 従業員がマネージャーを評価するVOICEという制度もあり、ネットで無記名で入力する。


Q. 評価面談で、外国の人は自分を過大評価する傾向がないか?

A. (下尾さん)ややそれは感じた。しかし職場のみんなの評価がすべてなので。「そうはいっても、あなたはこういうことがあったよ」というのを、2−3時間話し合う。そう言われれば、みんな正直なのでうそはつかないので。
だからマネージャーは同じ職場の、みている人でなければならない。 


 従業員満足度は毎年HPでチェックする。全世界でやるので自分の店が世界で何番目というのが分かってしまう。ちなみに神戸は日本国内で2位。売上が上がるとモチベーションが上がる。


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 ここで、イケアさんのお話は一旦休止。

 スウェーデン在住経験者の滝澤さんへのインタビューコーナー。滞在中。感じたことやびっくりしたことなどは何か?という質問に答えて、


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 留学期間の後半、女性ばかり働いている団体にいて。育児中なので、「今年の仕事は80%」と公言し、3時には帰ってしまう女性、5時にきっちり帰る女性をみてワークライフバランスを実感した。それをみて「ちっ!」「ワガママだ」という文化は向こうにはない。とにかく個人の生活は大事だし、子どもは大事なものだという共通認識がある。

 片親、離婚家庭、父親が違う兄弟など変則的な家庭の人もみたが、それほどくよくよしていない。(多少は子どもの心の問題もあるようだが)結婚、離婚はそのときの状況に即して個人の決断の問題、という考え方が浸透している。
 

 若者の就職難は深刻だが、これはヨーロッパ共通の現象。大学生は履歴書をどんどん送り、インターンシップで企業とコネをつけるなど工夫している。


 ・・・


 話しているうち2時間は「あっ」という間に過ぎ。終わるころには、参加者はすっかりスウェーデン・ファンになり、「日本でもスウェーデン・スピリット、できるんだなあ」目を開かされたよう。


 今井さん、下尾さんの姿や、一般のスウェーデン人の意識の話をきいていると、1人の人の中に「責任」と「決断」が自然と根付いている。心にくさびを打つように決断していく。そうした人たちが有機的に組織を動かしているのが「スウェーデン」なのだなあ。



 補足したのは、「スウェーデンの予防志向、対策志向」。電磁波対策、シックハウス症候群など、何か問題が起こると、たちどころに大規模な疫学的調査を行い、原因を特定し、国家レベルで対策を講じる。さらに国連にも世界に率先して提言を行う。対して日本は問題が大きくなってから対症療法を行う「治療志向」。コストが高くつき、しかも慌てて手を打つのでその治療法が正しいかどうか検証するひまがない。


 問題が起きてから手を打つだけではなく、「未来」を見よう。そういう回になりました。


 ご依頼にこころよく応えて素晴らしいお話をしてくださったイケアの今井さん、下尾さん、そして会場のアロアロさん、参加者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました!



 ※なお今井さん、下尾さんは「講師謝礼」も「お車代」も辞退され、「それはユニセフに募金してください」と言われたのでした・・・



 次回よのなかカフェは6月2日(木)19:00〜20:30、「新エネルギーと節電」をテーマにアロアロで行います。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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「3・11」後初めてのよのなかカフェ。


 「大震災 神戸の私たちにできることは」として7日、アロアロにて開催しました。


 冒頭、震災翌日には現地にボランティアを派遣した神戸の被災地支援団体、被災地NGO協働センターの村井雅清代表からお話。

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 新燃岳で被災した宮崎から東北に野菜を送る支援のほか、「阪神・淡路」で生まれた知恵として「足湯隊」「がんばるゾウ」などユニークな支援をされています。


 その行動力、アイデア、決断スピードの速さは、すべての企業も行政機関ももちろん私たちも見習いたい。


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 村井氏のお話で印象的だったこと:


・資産を失った事業主に対する支援が大事だが、融資しかない。利子がいくらか免除されるが、元金の一部が返さなくていいような支援の仕組みがない。日本の法律では個人の資産を支援することは禁止されている。おそらく自殺者も出てくるだろう。

・案としては民間で大きなファンドを作り、日本中の大きな企業さんに投資をしてもらう。配当は出ない。被災者が笑顔になってもらうことが配当。海外では普通にやられている。

・きょうの新聞に「復興支援国民連帯税」のようなものを作れば2年間で10兆円作れると出ていた。またODAを少し減らしてこちらに回そうという案もあった。これだけの国内の災害であれば、まっとうな発想。

・遠野まごころネットというものを現地NPOと共同でつくった。この組織図をみるとボランティアコーディネーターが空席になっている。常識的にはボランティアコーディネーターが一番カギを握り、強大な権力をもって組織を動かすが、ここではそれがいない分みんなが知恵を出し合ってやっているし、日に日によくなっている。民主的でどんどん動く。こんなふうに今までの常識で思い込んでいることをどんどん見直している。

・阪神淡路の時現地に来た100万人のボランティアのうち70万人は素人だったが、初心者のボランティアが大量に行ったら現場が混乱するという方程式ができ、マスコミが煽った。実際はそんなことない。


・足湯ボランティアには東京の日本財団で研修を施す。足を洗ってもらうだけで被災者と会話が生まれ、個人的なことも話す。「頑張ってくださいね」と言わないというようなことは確認。


・こういう災害で日常が非日常になる。その非日常の中に大切なことがある。それを日常に戻るときにつなげないといけない。


 このあと、参加者15名に村井さんも加わりワールドカフェ方式でディスカッション。


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「阪神・淡路のときはまだ12歳でした」「堺に住んでいました。ぐらっとゆれて、怖かったなあ、という印象」


と、いうところから、皆さん話し始めます。


「会社に勤めていてボランティアに行きたくても行けない。もどかしい」
「会社にはボランティア休暇のような仕組みがない」
「情報支援のようなことはできる。現地に正確な情報を送るサイトを立ち上げたりとか」
「仙台の友達に電話したら、『物資は足りている。お金がない。働き口がない』と言われた。自分にできることがないのが悔しかった」
「阪神淡路のあと、地下鉄サリン事件(3月)が起き、すぐ情報がとんでしまった。悲しかった」(3人がリツイート)
「後方支援が大事。バイク仲間が現地に行っているので支援しています」
「小さなことでも継続することが大事ですね」
「未経験で(ボランティアに)行っても受け入れてもらえる仕組みがあるのがすごい。もっと情報として皆さんに知らせたい」


「大阪市の人が現地に行って帰ってきて、『化粧品は喜ばれますよ。美容クリームなんかいいですよ』と言われた。クリーム送って支援になるんかなあと思うが…」

これには神戸地域在住の人からリプライがあり、

「阪神淡路の時、『鏡を見るのが怖い』という女性がいた。化粧品の出番ですよ!」


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最後に村井代表から「1985年のメキシコ地震の時活躍したボランティアの人が来日して言われたのが、『忘却は最大の敵』」。


そう、阪神・淡路の時も、私たちは


「便利なものを使いすぎ、電気や水を使いすぎていた」
「もっとご近所と支え合わなければ」

と言っていたのだ。


「継続する仕組み」については、日本赤十字のHPでクレジットから募金を自動引き落としになる仕組みもあると紹介してくれた参加者さんがいらした。


 正田は、「毎月募金と毎日募金」を、メールニュースでアナウンスしています。


 翌日からまた遠野に入るというとき「よのなかカフェ」に足を運んでくださった村井代表、そして真剣に議論された皆さん、ありがとうございました!



 次回よのなかカフェは「日本はスウェーデンを目指すべきか?」と題して、5月15日(日)15:00〜17:00にアロアロで行います。


神戸のコーチング講座  NPO法人企業内コーチ育成協会
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 NPOの会員資格の更新時期がきて、

 お蔭様で今年も優れた「ミドル」の方々が継続、あるいは新入会で会員になってくださり、ひと安心。


 ヨレヨレではあるけれど、1年1年、当協会のやってきたこと、やろうとしていることに深く共感してくださる会員様が増えていると思う。感謝。



 きのうIKEA神戸の女性の広報の方からお電話をいただいて、「よのなかカフェ」や当協会について一通りヒアリングされ、その結果大変前向きに「社員様のご出席」を検討してくださることになった。


「男女共同参画やワークライフバランスの話題なら、ヒューマンリソースのマネジャーがいいですね」と言われた。低い豊かな声質の人。


 …と言っても、5月15日、「日本はスウェーデンを目指すべきか?」この回は、日曜なので、ワークライフバランス的に恐れ多いのだけれど。


 やっぱり、新しいものきいたこともないものでいいものに「おっ」と目を開かれる、いわば「ものに驚く」感覚のある方、とみえた。社内のご検討うまくいかれるといいな。




 きょうはよのなかカフェ。「大震災 神戸の私たちにできることは」のテーマに、16名の方がお申込みされています。ご夫婦ペアでお申し込みの方が2組。


「この社会はどうなるんだろう」「われわれはどうしたらいいんだろう」真剣に心ゆれる方々ではないかと思います。ご一緒できることは楽しみです。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 3日、第22回よのなかカフェ。「教えて!時間管理術」というテーマで行いました。

 カフェ「アロアロ」に集まったのは6名。さて、どんな議論になったでしょうか・・?

 
 今回の登場人物


Tさん:男性、企業の人事、経営などを担当した後悠々自適の定年後生活。「来週のスケジュールを埋めるのが一番幸せな時」と語る。

Mさん:女性、WEBデザイナー。時間管理に悩んでいたところこのカフェを見つけ参加。「ぼーっとする時、温泉に行く時、スポーツする時が幸せ」

Nさん:男性、Mさんの会社の同僚で誘われて参加。睡眠時間4,5時間の忙しさ。「犬と遊んでいる時が幸せ」

YMさん:女性、NPO法人企業内コーチ育成協会の経理担当。子育ても手が離れ「ペットのオカメインコと遊ぶ時が幸せ」。

SS:女性、教育系NPO代表。日々雑用に追われ、マーケティングも自分的には雑用。「教育をしてる時が一番幸せ」。


YHさん:男性、フリーライター。最も時間管理に悩み、今回のテーマの提案者。「人と取材で話している時が楽しい。書くのは苦痛」。



さて、YHさんが「時間管理」のテーマを提起したわけは…、


「新聞社からフリーになって10年。来た仕事をやる請負の仕事で、暇なときは暇、忙しい時は重なる。子どもが3人まだ小さいので、日中取材のあと、子どもが寝静まってから10時11時から執筆する。

 仕事が多い時はやっつけで出してしまう。自分でも完成度が低いと思い客先からも指摘される。子どもと向き合ってやれず、無愛想にしたり怒ったり。状態が去年後半、続いた。自分の仕事のやり方を変えないといけないと痛感した」


 うんうんとうなずく参加者たち。


Nさん:「仕事をしている上での優先順位づけの基準を知りたい。クライアントの費用の大きさなどの要素が入っているが。」


Tさん:「優先順位づけのポイントは2つ。

1.自分にとっての仕事の目的を把握して、自分の中でのウエイトを考え直す。

2.自分の仕事の密度を上げる。そのためには体力アップもあるし、私の場合はある時期から夜型をやめた。朝型に変えると密度が高まることを実感した。」


 夜型から朝型に変えられるものなのか?という問いに、Tさんは


「私の場合は40代後半から変えた。新入社員のころは夜型。夜のおつきあいも多かった。工場勤務になったとき24時間シフトで夜勤の人から報告を受けるのに、朝早くのほうが時間がとれることがわかって、それ以来。

 
 40代ぐらいから人を使うという仕事が入ってくる。人に教えたり、フォローをするのに時間をとられる。時間管理は自分だけではできないようになる」


Mさん:「入社して最初の3年は優先順位づけができた。以前なら書き出して優先順位づけができたが今はあまりできなくて効率が上がらない。
(何が違ってきたんでしょうねえ、という問いに)睡眠時間が日に日に短くなって効率が悪い。夜2時か3時に寝て7時すぎに家を出て会社に行く。早く寝ないととわかっているが、習慣になってできない」


Tさん:「受験技術なので、解きやすい問題から解きましょうというが、テストと自分、1対1の関係だったらそれでもいいと思う。仕事は他人との関係が入ってくる。他人の都合によって決める。二次元ではなく三次元のもの。


普通は難しいことは後に回そうとしますよね。私も本来そうだったが、思い切って一番難しいことを最優先でやる。そうしたら、他のことは思いがけず簡単にできる。」


(Twitterからは、「ほかの人とのコンテキスト(関係)がなければ自分は易しいことからやった方がやりやすい」とリプライ)


Tさん:「あとは、私は出勤する時間の10分前にいつでも出られる状態にしていた。そうするとそれからの10分間は、身の周りのこと、自分のことに使える。例えば洗濯物を畳むとか。その10分で、ほかの時にやらなければならないことができ、有意義な10分になる」


YHさん:「そうするのが理想ですね。最近は無理しながらやっている。週間スケジュールをPCにエクセルで作り、2時間ごとのかたまりで取材の日程をはめこみ、書く時間をはめこみ、する。その通りなかなかできないが、書くことで頭の整理ができている。

その日の取材はその日に書くようにしているが、なかなか―。

朝早く起きるという一歩を踏み出せないのが問題。意志の問題ですかね」


Nさん:「スケジュールを立てるということを聞いてはっとなった。その場その場で仕事をこなしているのみだった。ざっくりとでもスケジュールを作るのは良いと思う」


6名中、スケジュール管理の手帳や携帯アプリを使わない人4名。


Mさん:「仕事のスケジュールは書かない。プライベートは持っている。友達と遊ぶ時間とか(笑)」


Tさん:「優先順位には色々なつけ方がある。期日だけが基準じゃなくて、たとえば正田さんに何か返事をしないといけない用事が手前に迫っていて、一方で少し先に娘に誕生日プレゼントを買ってやる用事があったら、自分の中では娘のほうが優先度高い。期日だけではなく、これをやれば担当の人、上司が喜んでくれるというのが自然と優先順位が高くなる」


YHさん:「そうですね。早く原稿を出すと喜んでいただける人には、早く出したくなる。エネルギーになる」

Tさん:「工程表、最少日数、と数学的に取り組んだほうがいい部分もちゃんとあるんですけどね。そういう(他人が喜ぶからやりたいというような)メンタルな部分もあるということですね」


S:「おっしゃる通りで、時間管理は本来は丸1日がかりで教えたり学んだりするものです。そこでは手帳のつけ方とか工程表の作り方とか、正解の世界が大量にあるんですけど、一般論的な正解の世界とは別に、メンタルの部分が大きく影響する。どちらも大事ということですね」


Mさん:「私はメンタル的な方法がやりやすいと思う。自分に返ってきて、効率も上がる。そういう選び方をした方がいい」


 では、これまでの話で今の仕事の中で優先順位を高くできそうなものは?という問いに、


Mさん:「頼ってきてくれている知り合い。期日は迫ってないが、先なのでぼーっとしていたが…、進めていけば、他の仕事も効率が良くなっていくのではないか」



 話題転換。寝る時間がどんどん遅くなるとは何故?という問いに、


Mさん:「ボーっとする時間と、家に帰るまで色々な用事をする。寄り道とか。服を見たり食材を買ったり。あっという間に時間が過ぎる」


ここでアロアロのオーナー、SNさんも参加。


SNさん:「ボーっとする時間で、ストレスを解消しているので、必要な時間なんちがいますか。
ところで必要な睡眠時間は人によってまちまち。自分は一時、4時間しか寝ていなかった。ショットバー、旅行代理店、保険の代理店などもやっていた。食事は1日1食しか必要ない。皆さんはどうですか」

ほかの人にきいてみると6時間が2人、4〜5時間が2人、8時間が2人。


Mさん:「今は4〜5時間。もともとは10時間ぐらい寝たいほうなので、今は死にそう。土曜に半日寝てしまいむだに過ごしてしまう。悪いサイクルがとけない。
食事は朝昼晩必死で食べる。タンパク質とか栄養素を考えて食べる」


Tさん:「小さい子どもさんを持ってるお母さんは大変。夜2〜3時間おきに授乳で起きたりするでしょう。ああいうときは昼間とか寝たいときに寝たらいい」


(「いや、お母さんだからできるわけではない。2時間おきに夜授乳するサイクルだった子を育てたときは、鬱になりかけましたよ」とSSが反論)


SS:「緊張のしやすさはかなり遺伝で、一生ついて回るものなんですね。そして緊張しやすい人は寝つきが悪い。緊張しないタイプの人はさくっと寝られる。それとITの仕事というのは、モニターに向かっている時というのは脳や目が不自然に緊張している状態ですから、睡眠に移行するのが時間がかかる。MさんやNさんが寝る前に長いことぼーっとしているというのは、そういうことだと思います」


Tさん:「マージャンしたり、頭をフルに使った時は、寝るのに時間がかかりますね。私はある頃から、午後4時ごろから後は単純作業しかしないことにしてましたよ。頭を使うむずかしい仕事は、それまでに終わらす」


SS:「それは知恵ですね」


YHさん:「朝型か夜型ということですが、最近は私はあきらめて夜型に徹しています。朝6時に目覚ましをかけても起きれないというのが無駄だと気づき、夜型に。

 あとは環境が変わると仕事に集中できるので、24時間営業のカフェなどに行き原稿を書くと夜中の2時、3時になったり」


Tさん:「カーテンを開けて寝ると、朝日が入って目が覚める。私は山歩きをするんですが、山では日の出とともに起きて、夜はテントを立てて9時には寝る。本来はそうあるのだと思う。

 朝、人に会ったらおはようございますと言うでしょ、自然と。でも夜は言う雰囲気じゃない。

 あと仕事は一切家に持って帰らない。どうせできないから。家に帰る前に喫茶店などに寄ってちょっと仕事をするというのはありましたけど。」


SN:「旅行会社をやっていると、朝早く起きなければならない日というのはあるわけですよ。私は目覚ましが鳴る15分前に目が覚めますし、神戸〜大阪の電車で寝ていてもひと駅前で目が覚める。淀川のあたりの揺れで目が覚めるんですかね。毎日スケジュールが違うので、逆に皆さんすごいなと思う(SNさんは適応性にすぐれた人なんですネ、とSS)」


 ここで司会から、

「時間管理について優先順位、睡眠時間の話を中心にしてきましたが、残りの時間でこれを考えましょうか」

と、あらたな問いの投げかけ。


「何かを捨てるとしたら?」


Nさん:「断捨離が流行っていますが、捨てたいと思っているのは、ITの仕事も結局人相手。お客さんも人、上司も人。人との関係でイライラが募って考えてしまう時間、わずらわしい時間を捨てたいなと思う。影響を受けてしまうのは、弱さなのではないか」

(Nさんは優しい、人の気持ちがすごくわかる良さを持った人ですね、とSS)


Mさん:「変に人に気を使う。相手がこう思っているのではないかと考えてしまうことが多く、時間をとられている。捨てないと、うまく回らないかなと思う。むだに気を使っているところを捨てたい」


SNさん:「睡眠時間は、自分の中でもむだな時間。昔は、友達とマージャン、パチンコをしていたこともあったが、要らない時間だった。子どもと遊ぶのは、要る時間。
今、6時半に奥さんと子どもが公園で走っている。自分は7時まで寝ているが、いらない時間を削って絶対一緒に走りたい」


「捨てる」ということについて、Tさんからは、こんな別の視点も。


Tさん:「アドバイスやけど、捨てた方がいいもの、というのは自分中心の考え方。自分の視点を外して、この仕事は何を目的にしているのか、相手の視点にたって考えると、仕事の段階が変わる。スケジュール整理にも役立つ。ただこれは習慣をつけるのが大切で、そう思ってないとなかなか難しい」


SS「味わい深いです。あるステージから上の人はTさんのおっしゃるような考え方をした方がいいんでしょうね。

人材開発の世界では両方あるんです。ある段階の人には、自分中心のものの考え方をすることが役に立つので、すすめる。でもおっしゃるような、他人視点の考え方を役立てるのは、その一つ上の段階なんだと思います。両方に振れてみるのがいいのではないか」


YHさん:「移動を車でしていたけれど、クルマだと何もできないですよね。音楽をきくとか、人によっては英会話をきくぐらいはできるでしょうけど。考え事もクルマだと危ない。なのでできるだけ電車に切り替え、本を読んだりPCでできる仕事をしたりするようにしています。あとネットサーフィンをついしてしまうので、しないよう心がけたい」


・・・という6人(途中から7人)のディスカッション。


 今日何が一番印象的でしたか?の問いに、


Mさん:「目的を考えて優先順位をつける。わかっているようでわかっていなかったので、努力してみたい」


Nさん:「スケジュール作りをしていなかったので、効率よくしていくためにしていきたい。自分中心に偏りすぎないように、相手の立場を考えて。」


Tさん:「今は退職しているが、仕事が忙しい時は忙しい合間にやりたいことをできるだけした。英会話など忙しい時にチャンスがあったからした。忙しい時にやったからこそ身になったと思う」


YHさん:「先輩の知恵を聴けるのはありがたい。忙しい時だからこそ考える知恵が出てくる。中学の時部活でズルをして、『足が痛い』とうそをついて逃げた。結局他にも影響が出た。前向きに考えて、逃げずに、自分で知恵を出していこうと思う」


SNさん:「お客様第一主義といいながら、自分中心でやっているのではないかと気づかされた。頭を打った。プレゼンして、お客様のニーズに応えているつもりでいたが、相手のことを考えていたのかとつきささった」


YMさん:「子どもの弁当を作って送りだしてから二度寝していたのを反省。時間をむだづかいしないようにします」



司会より、
「今日は本当に忙しい皆さんだからこそ『時間管理』役立ててくださると嬉しいです。よく来てくださいました。ありがとうございました」



 少人数でしたが、むしろ一般論化しにくいパーソナルな部分の「時間管理」を話せたのは、この場ならでは。ややコーチング入っていた今回のよのなかカフェでした。


 ビジネスの経験豊富なTさんから、「息子、娘への手紙」のようなおもむきの部分もありました。経験を伝授するTさん、聴く現役の方々、ともに楽しそうに「伝え」「受け取って」いたことも大変印象的。


 素晴らしい議論をしてくれた皆さん、会場のアロアロ白石さん、そして書記のYMさん、ありがとうございました!今回のブログは、YMさんの手書き筆記をもとに起こしています。
Twitter実況にリツイートくださった方々もありがとうございました。


 次回よのなかカフェは4月7日、「こんな会社で働きたい!」同じくアロアロさんで行います。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp



 


 


 『江戸時代の思想空間』(前田勉、ぺりかん社)という本を読みました。


 この本では、江戸時代に「会読」という名の読書会が、「ハーバード白熱教室」のような「対話型コミュニケーション」で行われていたことをあきらかにしています。



 ・・・定期的に「多人数が寄り集まって書物を読み研究する」(『国史大辞典』)会読は近世藩校の学習方法の一つとして、教育史研究では注目されてきた。

 素読・講釈が主に過給者の学習方法であったのにたいして、会読は、それらを修得した上級者が「一室に集って、所定の経典の、所定の章句を中心として、互いに問題を持ち出したり、意見を闘わせたりして、集団研究をする共同学習の方式」であると定義され、その自己啓発的な学習方法が高く評価されている。(第一章 近世日本の公共空間 第一編 思想空間の成立 p.14、改行筆者)




 「会読」の創始者は、荻生徂徠ら18世紀の朱子学者だったようです。蘭学の有名な訳書「解体新書」も杉田玄白らの「会読」の産物だったといわれます。


 
 その当時の「議論のマナー」のような注意書きがあって、おもしろい。加賀藩明倫堂に条文があります。原文は古文なので適当に現代文にしてみますと、


 「会読という手法は、真理を探究し明らかにするために、互いに「虚心」の状態で討論をするという趣旨のものである。」




 「虚心」このことばは徂徠ら学者がそれぞれの意味で使っていますが、「虚心坦懐に読書する」というときの虚心と、議論の場でニュートラルである、虚心に耳を傾ける、という意味があるようです。


 このあと、沢山の「戒め」が入ります。



 「中には自我へのこだわりが入り込み、勝ち負けの場にしないではいられないという気持ちが強くなり、弁舌を争うばかりで、ものごとを深く問うたり内省したりする心がなく、やたらと自分は正しく他人は間違っているとする気持ちがみられるのは、見苦しいことである。


 それに、自分一人が物知りだからと勝ち誇った様子をすること、他人の抜け漏れを突いて物笑いの種にすること。自分の間違いをごまかしたり他人の意見に付和雷同すること。わかったふりをして他人の意見を表面的に聞くこと。自分が正しいとして疑いをもたないこと。疑わしいことがあっても自分にまかせてやすんすること(?)。人に手間をとらせるのを遠慮して質問をしないこと。未熟さを恥じて発言しないこと。上記のようなことが1つでもあっては上達の道はないので、自分を省察し堅く慎むべきである。」




 ・・・と、懇切丁寧な指導。昔もやっぱり議論の場の作法にツイテイケナイで黙ってしまう人とか、競争心があばれだして自らをたのみ人をこきおろす人、わかったふりをして付和雷同する人、などがいたようです。


 そういうふうでは上達できないよ、と学問の心得として議論の作法を教えるのです。





 会読は、年齢・学歴・身分にかかわりなく、卑しい身分の人でも対等に議論できるリベラルな場でした。

 本居宣長と門人の間にも、討議ともいいうる意見の交換がなされていて、「師である宣長の説もまた門人の説と同様に、討議の対象になるべきもの」であり、秘事秘伝を否定し学問の公開性のもとで「師の説」をも乗り越えよ、と説いた宣長のリベラルな学問・教育論の本質がある、としています。



 一方で、徹底した実力主義は、やはり競争社会をも生みます。そこで上記のような「競争心」「オレがオレが」への戒めは、いたるところに出てきています。


 一方で「会読」が競争心のようなマイナスばかり生み出すわけではなく、議論の過程のなかで、それに参加する人々の精神・思考のあり方を問うことになるのだ、と、人間形成、社会性の育成という効用も指摘されています。


 公開で議論・討論することは「民主主義の精神」「社会的知性」を養うものだという視点はすでに「会読」の主催者たちに芽生えていたらしく、「昌平黌」の儒官の中村敬宇という人は、ミルの『自由論』を訳しています。



 会読は議論・討論の伝統のない日本史の中ではきわめて異質な空間でしたが、18世紀にはじまり、幕末期には長州藩、薩摩藩のそれぞれの藩士に深く根を下ろし、「処士横議」のような横断的なコミュニケーションに発展し、「維新の精神」にもつながったのでした。




 ・・・さて、とくに「オチ」をつけずにこの記事はおわりたいと思います・・・



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」というテーマで第21回よのなかカフェ。


 13名の方が集まり、ふだんの会としては過去最大規模となりました。
 神戸市男女共同参画課からも2名が参加。


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「きょうはちょっと過激なタイトルのよのなかカフェです。皆さんお集まりくださいましてありがとうございました」


と、ファシリテーターの藤井淳史さんが挨拶。



「男女共同参画課のほうから、神戸市は女性の有業率が政令都市で一番低いというデータをいただきました。 有業率が44.6%で全国(48.7%)より低い。この数字は何を意味するのでしょうか。皆さんで議論しませんか」
 
 
 
 で、さっそく熱気あふれる議論・・。


「神戸のイメージは生活に余裕がありそう。マダム。若い人はばりばり働いてそう」(女性、20代、市の観光情報サイト作りの仕事)


「大阪に住んで神戸に友人がいますが、やはり神戸の人は働きたくないイメージ」(女性、同、同)


「働きたがらないはウソじゃないかな。妻は育休中で休んでいますがすごく働きたがっている。意欲が高いと思う」(男性、30代、介護施設勤務)


「奥さんには働いてほしくない人が多い気がする」(女性、30代、ソーシャルワーカー)


「前職は求人広告の営業でした。神戸でも御影とかハイソな方では求人広告の反応が悪かったので、(働きたくないは)本当かも、と思っています」(女性、20代、市の観光情報サイト作りの仕事)



「価値観の持ち方によって、生活のために働くというのでなく働きがいにいかに付加価値をつけてあげられるかというのが私のつとめかなと」(男性、60代、会社員)



「今回のテーマは統計の取り方がまずい。サンプリング誤差とか集計誤差とかだと思う。私は去年定年になったが ハローワークにいきたくない。神戸の女性も同じではないかと思う。ある程度生活レベルの高い人は無理して働くより別のものを求める。私の知る限り労働意欲のない女性というのはいない」(男性、60代、年金生活者、元人事採用担当)




「実感としては働きたくない女性はいないのに、なぜこういう数字が出るのかなと思っている。皆さんにうかがいたい」(男性、30代、公務員)



「イクメン落語家。今日のテーマちょっとちゃうなあと思った。うちのヨメはん働きたがらない。周りにも働きたいという女性は少ない。働いてても働きたくて働いているわけではない」(男性、30代、印刷会社勤務)



「今日のテーマは私には全然実感がない。住んでるマンションもみな働いているし子どもを保育園に送りにいけば皆さん働いている実感がある。ただ神戸の人はガツガツ働かないという感じはある。センター街なども閉まるのが早いし」(男性、フリーライター、40代)




 この前日藤井さんがTwitterでご意見募集したところ、「そんなことないですよ、働きたいですよ!」という声が圧倒的だったといいます。しかし、それらのツイートは長田区など西寄り。東の人は・・?




 介護施設には女性職員は多いですが、「年齢層による。夜勤があるから、子育て中は退職したり日勤だけの仕事についたりする。また歳をとってからも体力的に働けなくなったり」。



このほか、


「単身赴任で他都市にいましたが、神戸の場合は社会参加のために働きたいから働くという動機づけが多い。和歌山などは生活のために働いていた」



 市の方からは


「男性も女性も、自由に生き方を選択できる社会に。男性だからどう、女性だからどうと制限されない社会を作るのが私たちの願い」



就業率のデータについては、


「やはりデータはデータ、われわれ行政は数字に基づいて政策を決めないといけないんです」

と市の平川さん。


「この就業構造調査は3,000件。この数字をみると一番神戸市が低い。理由は色々考えました。ベッドタウンですし 京都などは自営業者が多いし この時点では浜松とかも景気が良かった。名古屋などは地域で一番。会社の本社に近いほうが女性の就業率高いのかなあと。


私たちとしては働きたいという女性が少ないのは残念。この数字をもっと上げたい」


税金とりたいからでしょ、というツッコミに対して、


「税金とろうとかじゃなくて、女性の方だから働きにくいという状況があるとしたらその状況を何とかしたい。イクメンの取り組みもそうですし保育所を作ってほしいとか、働きやすい環境をつくるのが願いです」(平川さん)



神戸市だけではなく女性が働きにくいという状況があるのではないですか?という問いに、


「私の友人は子育て世代が多いですが、子どもが落ち着いたからと求職に行っても面談でブランクがあると言われてしまう。ブランク5年ぐらいですけど。門前払いされる状況があります。


あと子どもが保育園や幼稚園に行ってたら送り迎えで制限されて選択肢が狭い。仕事内容ではなく条件で、近いからとか勤務時間で探すしかない」(20代女性)


「一度仕事を辞めてしまうと、育休とかフル活用して働き続けた人に比べて、働く意欲が低いとみなされてしまう傾向はありますね」



「同じです。やはり育児とかネックなのかな。デンマークに行ったとき、朝6時半には保育所が開いている。ヘルパーさんがいる。夜が一般的に終業する時間が早い。それをまのあたりにしたので日本は働きにくいと思っている。


また、子どもが病気すると両親のどっちが仕事を休むかでもめる。ちゃんと対等に話し合えるご夫婦でももめるし、圧倒的に多いのは女性が仕事を休む」(30代女性)



「となると男性の理解やサポートが女性が働くためには不可欠ということですね。行政としては保育園がニーズと合ってない、仕事の状況に比べて保育園の(預かり時間などの)状況のほうが狭いということでしょうか」(藤井さん)



未婚女性はどうでしょう?という問いに、



「私自身は結婚したら働きたいと思いますが、周りの友達は、今は仕事を持っているけど結婚したら家庭に入りたいという人が多い。苛酷な仕事をしている人ほど月に2回しか休みがないとか、8時から22時まで働きずめとか」



「神戸の土地柄で、ご両親の世代が女の人が家を守るという意識が強い。それを打ち破ってまで、と言う人が多いのではないか」



「神戸独特の実家と近居、というのは大きいと思いますね。神戸市民は男性女性を問わず神戸が好きでよそに動きたがらない。母娘密着が多い。母親の世代の価値観の中で娘さんも生きちゃう」



「神戸生まれ神戸育ち、神戸で働きたいという人が多い。神戸で働きたいのに神戸で働けないから、大阪で職があっても働かない」



去年まで人を採用する側だったという60代男性。

「女性を採用することもしていた。短時間働くワークシェアリングのような仕組みをつくろうと思ったが、女性の本当の求職のパターンが変わってきて、企業側も採用の仕方を変えないといけない。


男性も定年後、朝早くから夜遅くまで働きたいかというと働きたくない。企業側も試行錯誤しないといけない。神戸は震災後景気が悪かった。採用の仕組みまで変えてやろうという企業がまだ育ってきていない」



「景気が悪いから人を減らそうという話はあっても増やそうという話はきかない。うちのヨメはんにきくと、働いても幼稚園や保育園代に給料が消えてしまう。月100万ぐらい稼げる仕事があるなら働きたいという」



「生活のために働くというより自己実現のために働く、人とつながるために働く。働きたくないわけじゃなくてニーズが非常に多様化している、働かせる側や行政がそのニーズに対応していない、ということでしょうか」(藤井さん)



「私自身は 社会とのつながりとか自分のやりたいこと という意味が強いですけど 友達でやめたいけどやめれない子は 一度離れると戻れないから 生活のため 経済的な安定を求めている。九州のその友達は、戻っても仕事がない」



「私の隣の人が60近くなって将来のことを考えて札幌に行った。行く前は奥さんがデパートの配送とかアルバイトをしていたが札幌にはそういう職がない。神戸や大阪はアルバイトで職を探せば職はある。職そのものは、神戸はまだあると思う」




「今日のテーマ、男性女性を区別するのは自分としては本位ではない。


男性は働きたいのかなあと考えると、嫁さんが4月から職場復帰する。日本の会社というものが男は働くものだろう、女は子どもみるものだろうと暗黙の了解がある気がする」


と介護施設勤務の男性。


「実際に自分(男性)が子どもが病気したから休みますと言ったら、はあ?となると思う。うちの母親とヨメはぶつかった。『あんたみいひんの?』と、保育園に入れることでもぶつかった。自然に常識的に刷り込まれているものがあるのかなあ」


「北欧の男性の育休取得率は89%。日本では男性の意識が女性が働くことを妨げてしまっていますね」



「数年前まで、女性の研修講師が自分で営業するのは奇異な目でみられた。男性の有力なコンサルタントの傘下にある女性講師なら使うけど、自力で開拓する女性なんか使わない、という雰囲気があった」



「日本の女性活用度が先日のウーマノミクスで世界157位、先進国のグループからはるかに遅れてメキシコやエクアドルと一緒のグループです。しかもこの活用度のランキングがずるずる後退している。外国の意識の変化のほうが速くて、日本は変化が遅い。それが今突出している、そういう時代です」



「関東と関西でこどもの出生率が違うという話をきいたことがある。関東のほうが出生率が高く、関西や田舎の方が低い。こどもを預ける施設の充足は都会のほうが足りているので子どもが生まれる。

ノーベル賞もらった根岸さんが「スイッチオン」ということをいう。いかにスイッチオンの状態を保てるか。いい情報があっても目の前を通り過ぎてしまう」


一方、


「統計のとらえ方について 生き方を自由に選択できる社会ということでしたが 例えばPTAとかすごい熱心に活動やっておられるお母さんが沢山いらっしゃることに驚いた それも社会のつながりの1つの選択肢 働かなくても社会とつながれる環境があるとしたら贅沢かも」

というご意見も。「神戸市の女性有業率」を解析した大学の先生にもそういう意見があるようで、震災で生まれた神戸独特の気風かも、と。



「女性の方は、結婚されたり子育てされたりあると思うんですけど、女性の方には仕事を続けてほしいと思うんですね」


と神戸市の平川さん。


「大学の就職課でも、非正規雇用だと生涯賃金これだけですよ、正社員だとこれだけもらえますよ、という指導をするそうです。生涯賃金捨ててほしくないな。 税金をとるということではなくて。


神戸男女いきいき事業所ということで、ワークライフバランスにとりくんでる企業さんを表彰させていただくと、とくに消費者相手のBtoCの企業さんは優秀な女性がほしくてほしくてしょうがない。私たちは女性が活躍できる風土をつくりたいどうしたらいいですかと相談を受ける。


就職人気ランキングでも男性女性働きやすい会社が上位にくる。それを意識する企業さんも多い。そういう企業を増やしていきたい」



・・・と、結論は出ませんでしたが熱のこもった討論の1時間半は終わりました。


 
 ご参加の皆様、スタッフの皆様、実況をリツイートしてくださった皆様、ありがとうございました!



 さて、あまりカフェでは発言機会のなかった正田。


 ・・・ホントは、このテーマの発案者でもあるし語りたい思いはいっぱいあったのだけれど、やっぱりほかのひとを優先してしまう性格であります。


 藤井さん、次回から正田が発案者のときはもうちょっと振ってね。



 カフェのあとご出席の記者さん(隠密取材をしていた)からインタビューを受け、


 このテーマを選んだことについて、こんなお話をしました。



「神戸の女性の有業率の数字をみたとき、『やっぱり』と思いました。実家との近居、それに仕事で自分が動き回ったときの重たい感じ。働く女性を見慣れてない感じ。

でも一方で、保育所が足りなくて働きたくても働けない女性の声もきいていましたから、働きたいと願う個別の女性にとって神戸は住みよい街なんだろうか、と思い、『女性活用』を一度テーマにしたかったんです。


私自身は雇用均等法2期生で、男性に負けたくないというよりは、自分の代ががんばらないと後の代に迷惑がかかる、悪い前例を残す、というのでがんばった。今の女性は、女性の採用がある程度年月がたって、むしろ男女の目にみえない役割がべたっと固定してしまって、今さらくつがえせないようなところがあるのではないか。気の毒な気がします」



 職場に「べたっ」と貼りついている男女の固定観念。


 ・・・それは例えば無意識の甘えだったり・・・



 本当は、「女性活用」について一番てっとりばやいのは海外視察をしてもらうことだと思う。海外の女性がいかに役割にとらわれず、ドライにきびきび働いているか、一目瞭然なはずなのだ。内向き志向の今の日本では「これまでの日本、これまでの神戸」しか見えない。


 正田は、すくなくとも男女の役割期待とかない場をつくりたいな。



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カフェ終了後もひとしきり懇談して帰らない参加者さんたち

 


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 師走の木曜の夜の第20回よのなかカフェ「つながり格差社会」。


 男性4人女性5人、計9人が集まって議論しました。



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 今年流行語大賞トップテン入りした「無縁社会」。孤独死し、遺体の引き取り手がいない人が年間3万人いるという現実について、ファシリテーター藤井さんより問題提起。


「国民生活白書 平成19年の分は、まさしくつながりについて書いている。家族の縁、地縁、血縁、社縁。地域や職場で人間関係が希薄になっていると感じている人が多い。人間関係むずかしくなったと感じている人が6割、中身は関係の希薄化や人間関係のモラルの低下だということです」



 人間関係が希薄になった、と感じる人は、会場参加者にはいなかったものの、


「希薄というか短くしようとしている。メールで済まそうとか、しゃべるのしんどいから。もっとむだなおしゃべりをしてもええと思うんですけど。家に帰っても家族とおしゃべりをした方がいいと思う」


「白書によると、どの縁に関しても忙しくなった、一緒にいる時間が持てない 人と接する時間がなくなったといいますね」(藤井さん)


 女性って割と 一緒にすごす時間を大切にされているというところは? という問いに、


「そういう時間が持てないと 心のバランスがとれない 楽しいからやっている 積極的にそういう時間を持っている。しなければならないという感じではなく そういう時間を設けざるをえないというか ストレスはためてないんですけど(笑)意識はしていない 1カ月に何回とかはきめてないけど それぞれの近況とか想いとかを言う時間は大事にしている」


一方で「会話減少」について、


「職場では特に感じていない 出向者の人もいるし 話さないと仕事が回らない 出先とか在宅勤務の人はメールで連絡すると思うけど 悪いことだとは思わない」(自治体)



無縁社会の番組どう思いました?の問いに、


「泣きました。孫に囲まれて老後が過ごせると思っていたというおじいちゃんが出てきたけど 当り前と思っていたことが当り前ではない ひょっとしたら自分もという感覚が いいか悪いかわからない」


「ぼく自身も結婚して子ども3人いますけど ひょっとして結婚していなかったら 1人ぐらしして こういうことになっていたかも ちょっとしたことで縁が切れてしまう 実際そういう人たちが増えている」


「最近色んな人と話していて 離婚がめちゃくちゃ多い 子どもを引き取るとか引き取らないとか 40半ばとか 1人で生きて行くのだろうかとか 自分のこととしても十分あり得る 気がつかれないで死んでいるということもあり得る」


最近親戚が集まった時中に無縁で亡くなった方がいたという経験談。


「夏に島根の父の実家に両親が帰ったとき そこは空き家になっていて そこで寝起きした 法事をして親戚が集まったとき 無縁の方がいた 施設に入られて 2人とも亡くなられてお子さんの所在もわからない 葬られたのもどこかのお寺。両親2人がそのお寺を1日じゅうさがして 民生委員の方が身よりのない方のお骨を収めたところを教えてくれた 田舎にはそういうことがあるようですね 田舎と都市で違うと思うんですが」


「親戚で消息がわからない人っていません?把握してます?ぼく自信ないんですけどね」


「私のほうは大体近畿に住んでいるので把握していますけど 夫のほうは鹿児島で 9人兄弟でしらない親戚もいっぱいいて」


「遠い親戚はありますね 年賀状のやりとりはありますので (藤井)年賀状大事ですよね」


「結婚してから年賀状は大事だと思うようになりました それまでは両親だけとか」


「いとこが海外に行ってまして 母の姉とは仲が悪くて絶縁状態 無縁ではないけど この両親は私がいなくなったらどうなるんだろう」


「ぼくが子どもの時は母方も父方も親戚しょっちゅう集まってたんですよ 自分の代になって親戚のいききがなくなった 妻が正月とか関係ない仕事なので 集まれない 子どもの代になるといとこ同士顔を合わせたことがない 無縁だな。私の結婚式は親戚とにかく全員呼びました 親戚もそれで喜んでいた 自分自身ももっと親戚のつながりを大事にしなくちゃな」


「割と皆さん親戚は大事にされてますね 一方で地域はどうです?地域の活動とか 隣近所の人の様子とか」


「両隣はあいさつする程度 自治会にも入ってない 入りませんかと言ってきたら入ろうかなと ヨメさんと言ってるんですけど」



「私は今どき珍しい長屋に住んでいて 井戸があって御宮があって生活保護のおとしよりがいて 私が2日電気がつかなかったら なんかあったのかとききにくる セキュリティがすごい。セコムよりすごい(笑)でも地蔵盆とか盛り上がらない 子どもがいないから 今いるお年寄りがもっと年をとったらどうなるのかな 今は電気が消えっぱなしだったら声をかけるけど 雨が降ってたら洗濯物を勝手にとりこんでたりするけど。(それはすごい、と他の参加者)


めんどくさいなとは思います 東京に行くにも声かけないとうるさいし お土産買ってこないといけないし」


「(別の参加者に)新婚さんですか お引っ越しのときまわりの人に挨拶されましたか その後交流は?」


「まったくないですね 生協さんに入ったけど 吹田市に住んでるけど みんな働いてるんで グループじゃなく個別配達のに入った」


「多少面倒なつながり を全部排除していくと 自分本位の人のつながりになって 苦痛だなという経験もしておかないと こういう無縁社会になってしまったのではないか」



「何かでみたんですけど お母さんが うちの子と価値観が合わない子と別のクラスにしてください と先生に言ったという そこまで極端かなと思ったけど」


どんな価値観なん?の問いに


「思い当たることがあるんですけど ある親は遅くまで遊ばしてるけど うちの子は早くに帰らせたいというような ヨメさんがそんな話をしていた」(教育委員会)


「多少面倒なつながりでも みんなが前向きで お互い排除っていう人じゃないという前提かなと思うんですけど」


「最近ママになった子がいるんですけど ママ友の付き合いがうっとうしい」


「ママ友だと 朝のバスの送りのあと1時間そこでたまっている それが毎日 ヘタするとお昼までいる。その人たちは仕事してる時代はすごく責任感高くやっていて、その同じ責任感をそのおしゃべりに使ってるのかなーと思うんですけど。長話がイヤな人は最初からそこに入らない。間をとるということができない」



「飲み会もそうですよね だらだらずるずる愚痴をいう いつまで続けんねん!というつきあいになる イクメンをやっていて思いましたけど」


「海外には仕事のあとのみに行かない文化もありますよね 日本人は断れないんですかね」


「自分の本心を言えないところがありますよね 言ってしまうと仲間外れがこわい ある程度おしゃべりして帰ることができれば」


「こわいというか遠慮しちゃう 一般論として相手への気づかいとか おつきあいするのが礼儀だとか」


「みんなが帰りたいと言わないと帰れない 相手のことを考えているような考えてないような」


「のんでしまうとわからへんようになるんですよね(笑)」



(正田独り言・・キレイなお酒ののみ方って大事よね)



「それもすごく大切なんじゃないかなと思うんですよね 1人お酒好きな人がいて 何か月に1回それにつきあうのも」



「結局縁が切れていっちゃうというのは そういうのをしたくないっていうことだと思うんですけどね」


「かつての長屋みたいなものがあって 経済の問題もあって少子化の問題もあって プライバシーの問題もあって縁を保つことが難しくなってる」


「通過してきた色んなものがあって変遷してきてこうなった」


「自治会の役員をやってまして 順番に回ってくるけどそのシステムってすごいなと思って 最初わからないけどやっていたらわかってくる 10年後や15年後にはまた回ってくる やってる人への気遣いが生まれる。隣から回ってくるのでわからなかったら隣にきける」


「回覧板とか今はあまりなくなったですもんね」



「(長屋)回覧板あります あとお地蔵さんの掃除のバケツとか」


「望まないでこう(無縁社会に)なったわけではないと思う 多少は望んだからこうなった 面倒は面倒ですよね自治会も」


「今は1人でも何とか片づく時代なので 関わらなくても何とかなる 関わりを創ってみたら 楽しいとか感謝の心が生まれるとか」


「確かに1人でもコンビニがあるから困らない 環境として人と関わらなくても生活できる環境が整った」


「新聞記者時代にネットがない時代は 情報収集って人にきくしかなかったですよね ディープな話は気が重くなりますけど 今は調べればわかることが増えて最後の最後に確かめるという状況 心配は心配。その恩恵は受けてますけど」


「人とのコミュニケーションの最初の一歩って興味をもつことかなと思いまして 長屋で電気が2日消えていたら心配するのも 被災しておとしよりのことを心配するのも その按配とかは大事ですが」



「興味を持たないと 人とせっかく会ったのに通り過ぎてしまう めんどくさいのも本音としてあるかもしれないですけど それ以上に得るところもあるかもしれないけど ネガティブに言うと耐えるというか」


「耐えて得られるものというと?」


「気が合えば楽ですけど 合わない人と話すとか 自分には絶対ない考え方とか」



 おわりに皆さんからの感想∸。


「今日は大変いい勉強になりました。話し合いながら皆さんの意見が変わってきているのがよくわかった。何がいいのか悪いのかとか」


「すごく時間に追われる仕事だったので、コミュニケーションがとれない職場 会社にいるときずっとそれがテーマだった。時間のゆとりはすごくコミュニケーションに必要 会社をやめて人とつながるということはすごく広がった 時間のゆとりは大事。」


「まずしゃべることから始めたらどうかな。関係する人としゃべろうよという気持ちが大事。

しゃべろうよという気持ちと 挨拶ということが大事 踏み込まれたい人と踏み込まれたくない人がいる その中で笑顔で挨拶されることが嫌な人はいない」


「本来人はつながりたい ある会社を取材したとき 色んな委員会活動をしている 業務以外に委員会活動を報酬で半分評価する 仕事では自分を発揮できないけれどそういう課外活動ではイキイキしてコミュニケーションを円滑にする。


最近はギスギスして 営業成績だけで評価されたりする そういうところに入れなくてはじかれている人がいる そういう色んなことで評価してあげるとヒーロー、ヒロインになれる人がいる 遊び心 もう一度会社も大事にして 実はそれが業績につながる」


「正直すごくほっとした 皆さんつながりを積極的に持とうとされている そこに人間的な豊かさを求めておられる 一方で身近に縁の切れてしまった方がおられるちょっと自分以外のところに思いを馳せると 身近にそういうことが起きている」


「みんな何かつながりを持ちたいと思って生きている 笑顔で挨拶 ぼくもすごく感じていて 子どもを保育園に送る時に 近所の人と挨拶しますよね こっちから積極的に挨拶しようとしていると 向こうからも挨拶してくれることが実際にあった。


挨拶って 簡単にできるものですし 周りの人と気持ちよくつながれたらいいですし ちょっと面倒な価値観の人とも 面倒がらずにつながれたら」



さいごに主催者からの挨拶で∸


「ここ半年ほどよのなかカフェに関わらせていただいて 時代の変化に立ち合わせていただいてるんだなーということを感じる どんなテーマを話していても 人として人間としてどうあるか というところにいく。


日本人と仕事、イクメン、かっこよさ。精神的に豊かになりたい。時代が迷っているし 来年も色んなテーマを取り上げていきたい」(藤井さん)


「ふだん色んなニュースが耳に入ってくるんですけど こういう場で立ち止まって 色んな方の意見をきいて 触発されて自分はこんなことを考えているんだなと確認できる。こういう場は貴重」(山口さん)




よのなかカフェは20回の大台に乗りました。


企業の人、市井の人、フリーランスの人、それに自治体、公的機関の人々も折に触れ足を運んでくださるようになっています。



次回第21回は「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」。
1月20日(木)19:00〜20:00、アロアロにて。


普通の1人1人の関西の女性にとって「働く」「仕事」とは何か、またそばにいる男性にとっては。大変、興味深いテーマです。



ブログの読者の皆様も、今年1年、よのなかカフェを見守ってくださりありがとうございました。

来年も引き続きよろしくお願いいたします。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp






















 




お世話になっている皆様




 こんにちは。

 NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


 
 突然ですが、敬愛する読者の皆様に、ご一緒に考えていただきたくなりました:

 

「一番大切にしたい『つながり』は何ですか?」




 あす16日は、今年最終の「よのなかカフェ」。

 テーマは「つながり格差社会」を取り上げます。



 孤独死がニュースを賑わし、


(残念ながら地元神戸市は「行方不明高齢者」で全国の自治体ワーストとなり)



「無縁社会」が流行語大賞ベストテンに入りました。


 一方で、リアルの友人・恋人に不自由していないという「リア充」の人、

ネット上で始終だれかとつながっている、という人。
 

 お金持ちならぬ「つながり持ち」とそうでない人の格差が広がっています。
 

 あなたにとっての、一番大切にしたい「つながり」とは。


 あす、ご都合の合う方はぜひカフェ「アロアロ」にお越しください!ご一緒に語り合

いましょう。


 ファシリテーターは、こうべイクメン大賞でおなじみ、藤井淳史さん。
((株)毛利マーク取締役)。


 Ustream配信、Twitter実況もあります。




日時:12月16日(木)19:00〜20:30

会場:神戸北野のカフェレストラン「アロアロ」
   http://aloaro.net/


お申込み・お問い合わせ先:特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
   TEL 078-857-7055 メール info@c-c-a.jp

(お申込みは原則、本日中です。忙しい方は飛び入りも歓迎です)




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 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆






12月16日(木)19:00〜20:30
◆第20回よのなかカフェ「つながり格差社会」
ファシリテーター:藤井淳史氏 会場・カフェレストラン「アロアロ」
http://c-c-a.jp/koza/yononaka1012.html


12月18日(土)・19日(日)10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC 第3期
内容:ケーススタディー/感情/価値観/組織の価値観と個人
http://c-c-a.jp/koza/101218.html


12月18日(土)
◆「認めるミドル限定忘年会」神戸三宮にて




2011年1月20日(木) 19:00〜20:30
◆第21回よのなかカフェ「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html


より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!



今日1日があなたにとってすばらしい日でありますよう。




 
■□
□■―――――――――――――――――――


神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

代表理事 正田 佐与

e-mail:
info@c-c-a.jp
sshoda@officesherpa.com



NPO法人企業内コーチ育成協会(CCA)

URL: http://c-c-a.jp/


ツイッターもしています
アカウント名:@sayoshoda


ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/


部下を力づける言葉、伝えていますか?
「第1回承認大賞」受賞事例をご紹介します
http://c-c-a.jp/award/cases2010.html


「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に連載3年目に突入しました!



 10日、藤井淳史さんとともに市の男女共同参画課へ。


 応対された平川さん、大谷さんの2人が見せてくださったデータは、


5年前の平成17年度国勢調査にみる、女性就業率の政令指定都市間の比較。


 就業率は静岡市の49.33%がトップ、以下川崎市47.77%、広島市47.21%と続くのですが、神戸市は40.34%で政令都市ワースト。ブービー賞は札幌市40.86%です。


 
 これにプラス、平成19年度の非就業希望者率(はたらきたくない人の率)も、42.3%と、神戸市は比較対象の中でトップという不名誉な記録。


 
 解釈はさまざまにあるのだそうで、

重厚長大が多い産業構造とか、共働きで働きたい女性は便利のいい大阪とか東京に住むだろうとか、神戸に限らず関西の企業は「女性は結婚したら家に入るもの」という意識が強いようだとか、神戸でも東の方は働かなくても旦那さんの稼ぎで暮らせるからだろうとか。



 でも、これを「何とか上げたい」(平川さん)のだそうな。


 女性の就労を、「少子化で労働力不足だから」「外国人労働者より日本語が通じてマシだから」という視点でばかりとらえるのも、考えてみたら失礼な話で、「有能な人をどうやってひきとめ、キャリアを続けさせるか」が課題だ、という。正田も大いに同意。



 女性の勤続年数が長い企業ほど業績がいい、というデータは全国ベースで平成15年にあるそうで、


「こういう調査を地元でもやれたらなあ」


ということもおっしゃっていました。



 で、1月よのなかカフェのテーマは、


「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」


になりました。


 私的には、「女性」とかより関西弁アクセントの「オンナ」の方が、女性の生物学的なたくましさ強さが伝わり、現実的かな、と思ったりもします。「女性」というと妙に、「弱きもの」という響きがあります。



(ついでにいうと「女性=感情的」という思い込みが鼻につくこともあって・・・、

「熱心な」という褒め言葉もきらいだし、何かでトラブッたとき、「ご迷惑をお掛けしてごめんなさい」「損をさせてしまってごめんなさい」「仕事を滞らせてしまってごめんなさい」と言ってくれればいいのに、

「悩ませてしまってごめんなさい」「悲しい思いをさせてしまってごめんなさい」と言われると、

そんな感情レベルの話ちゃうのに、仕事上の迷惑とか損害の話やのに、とイラッとくる。あ、やっぱり感情的か)



 
 12月と1月のよのなかカフェに、男女共同参画課の平川さんたちも来てくださることになりました。


 生の市民の声、届けるチャンスです。よのなかカフェも立体的になります。



 このところ「女」の「仕事」に妙に凝っている正田。


 でも漠然とした確信で、一応業界でもいち早く数年前から「マネージャー育成」を言い出した人だったりするので、


 今、「女」の「仕事」問題が妙に頭の中でグルグル回っているのも、きっと何か虫の知らせなのです。


 何年か早すぎるかもしれないけれど。




 今日も先輩のご厚意をしみじみ感じることがありました。


 ありがたいなあ、こんな奴に。無にしないことを祈ります。





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 9日、兵庫ILO協会60周年記念の講演会で、東レ経営研究所の佐々木常夫さんと渥美由喜さんのお話を聴きました。


 もうご存知の方も多いと思いますが、仕事のかたわら自閉症児を含む3人の子育てと鬱で肝硬変の妻の看病をやり抜いた佐々木さんのお話は物凄い迫力。



 同じ立場になったら自分などとっくに潰れている、と思うのですが、佐々木さんは淡々と、それを実現した時間管理術のお話をされ、


(私の苦手なタイプの話し方じゃないところがいいのだ)



 最後に、4人の子をもって20代で未亡人になった実のお母様の言われたという

「運命を引き受けなさい」

という言葉を紹介されました。



 続いて、同研究所ダイバーシティ&WLB研究部長の渥美由喜さんは、海外先進企業の新潮流などのお話をされましたが、


 北欧諸国、続いて南欧で女性登用の「クオータ制」を導入し早いペースで達成しているそう。お隣韓国でも。


 日本でも10年以内にはクオータ制導入になるだろう、とのことでしたが。


 こうした、「数字としての女性活用」のお話が出るとついつい考え込んでしまう。


 のは、男女雇用機会均等法施行2年目入社組の私のクセ。(だからそういう歳なんですってば。)


 制度に現実の意識が追いつかないとき、先陣をきった女性への風当たりは強い。孤立しやすい。精神的に追い詰められる。


 現場で実際にちゃんと訓練を施してもらえないまま登用される、という問題もある。正確な能力評価と訓練は車の両輪。


 
 これは笑い話として受け取ってもらえればありがたいけれど、


 正田があるときいつもの伝で「承認」を教え、「行動承認」を実際にやってもらうワークをした。


 2人1組で、人数が奇数だったので正田とペアになった人(男性)がいた。


 その人に、「私(正田)が今朝からしたことで、あなたの知っている限りのことを、事実そのままに全部言ってみてください」というと、


「えーと、先生は朝、起きましたよね。シャワーを浴びました。着がえました。お化粧をしました。家を出ました。ここの会場に着きました。終わり」



「・・・あのう、朝から今(夕方)までは、皆さんの前でレクチャーしたりワークのファシリをしていたりしたじゃないですか?それが今日の私の行動の中で一番メインな仕事じゃないですか?」


「・・・」


 つまり、女性の行動というのは、プライベートの部分しかイメージされない、記憶されないのである。仕事の面で何をやっていたか、恐ろしいほど記憶に残らない。もちろん評価もされない。


 そういう女性に対するバイアスが、男性には存在する。女性はプライベートの世界に生きるべき生き物、という暗黙の了解がある。



 この手のことは仕事をしていると枚挙にいとまもないほどあって、何かにつけて


「私は朝起きて出て来たという肉体労働しかしなかったわけですか?」


と、ツッコミたくなる。


 いくら私が「ファシリテータは黒子」、できるだけ自分の存在感を消す主義の人でも、そりゃないでしょ。



 これは結構おそろしいことで、つまり女性が仕事をするということは、その種の(大多数の)男性にとってはそれ自体不自然なことなので、いい仕事をしようがわるい仕事をしようがどうでもいい。


 ということは、能力評価など最初から「ゼロ」に等しいし、能力や意欲に応じて鍛えよう、トレーニングしようという気もさらさらない。


 そういうところに「クオータ制」など導入すると、「逆差別」とカゲ口を叩かれるのは目にみえている。


 もう目前にそういう時代がくるというのにね。




 制度より、風土。そして風土の大部分は、ミドル層が決める。



 渥美さんは、意識の変わらない管理職層のことを「粘土層―いくら言っても浸透しない―」と呼んでいたが、


 正田は決して管理職のことを敵にまわしたいとは思わない。


 むしろ中原淳・東大準教授の言った「課長オチ―何かというと全部課長が悪いという―」という言葉にいたく共感するほうである。
 

 だから人の子であるマネージャーたちに、なるべくソフトランディングで「腹落ち」するように、優しく易しく、女性活用についてもインプットしていこうとしていたのだが、、

 




 今の管理職がみんな草食系に入れ変わっちゃうまで待たないといけないのかな。



 佐々木さん渥美さんの話から随分変な方に連想が動いた。



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 藤井さん、山口さん、に続いて。。


 正田もたまにはテーマ案を出そう、と出したのが「女性活用」。



 1月にはそれをしよう、ということになりました。


 たまたまこうべイクメン大賞で神戸市男女共同参画課とご縁のあった藤井さんが、


「神戸市は政令市で一番専業主婦率が高い」


という、残念なデータを持ってきてくれました。



 うん、私などは、

「オレの女房が家にいるのになんでお前は研修講師でございって顔して仕事に来てるんだ」

という理不尽な視線をしょっちゅう感じる。



 非常に、女が仕事しにくい土地柄と感じている。



 そういうのは男の藤井さん山口さんには説明のしにくい感覚なんだけれど、今回藤井さんに説明したのが、



 私の中の「個別化〜ひとは1人1人本質的に違うものだという感覚〜」という資質に絡んでのこと。


 私はこの資質が強くて、恐らくコーチングをする上で役に立ってるのでほかの資質がどんどん入れ替わる中でもこれだけは不動の1番で居座っているのですが、



(先日某所での研修で口さがない受講生さんから「正田先生は個別化の説明が一番長い」とツッコまれたほど。人は自分視点から逃れられないものだ。居直り)



 この資質が如実に出た場面があったのでした。ある、障がいのある男の子と話していたときのこと。



 これも少しややこしい場面なのですが、この子は当時小1で、脳の重い障がいがあって手足も言語も不自由でした。


 話をするには、お母さんに膝の上にかかえてもらい、不自由な手の指で五十音の文字盤を指差し、それをお母さんが見て言葉を読み上げます。



 その子の側からの意思表示はそういう形で、聴くことは普通に自分の耳でできます。


 この子は年齢こそ幼いけれどお母さんがドーマン法を忠実に行ったお蔭で、すごく賢く、大人のような時事問題の話題もすべてわかる子でした。人の気持ちへの洞察力にもすぐれ、話していると楽しくて時のたつのも忘れるほど。



 一生懸命、熱をこめて文字盤を指して話し、それに対して私が的確に応答したとみると、顔一杯で嬉しそうに笑う。


「正田さんみたいに普通のスピードでぼくに話しかけてくれる大人は、珍しい」と、坊やは言いました。



 ふつうは、坊やの幼い年齢や不自由な身体、指差しとお母さんの読み上げで初めて意思表示できるぎこちなさをみて、話す内容を子ども向けに選んだり、スピードをゆっくりにしたりするようです。


 私はそれをしないで、坊やの表情や言葉の反応をみながら普通の大人に対するのと同じような内容とスピードで話しかけていたので、珍しい部類だったみたいです。


 
 それは私にはごく当たり前のことで、だってこの子の脳はそうなんだもん、と思っていました。


「個別化」が相手の見た目や年齢性別などの属性や与える印象を飛び越えて、相手の脳と直接交信できる資質なのかどうか、まだそういう解説はきいたことはないですが―、



 そんなエピソードを話したあと、だから私的には、と言いました。


 本当は、「男」「女」という分け方自体好きではないのです。私自身、画像診断の先生に「かなり男性的な脳」と言われた人間なのです。


 ごちゃごちゃ言わんとその人の脳が欲していることを与えてやればいいじゃん、成長意欲を満たしてやればいいじゃん、と思っているだけなのです。



 それが現実にはそうならなくて、「女」に対する十把一絡げのイメージが幅をきかせているから、「女」の「仕事」についてわざわざ考えないといけなくなるのです。


 「個別化」のある私にとって、十把一絡げにされるというのはかなり辛いことです。



 
 私の個体としての感覚はそんなで、もう1つはやはり日本の置かれている状況―働き手の減少とか競争力の低下とか―をみたときに、


「女もちゃんと働き手として鍛えないともう勝てないぞ」


と、焦燥感のようなものがあります。


 でも、焦燥感から発言すると多くのことはヒステリックにきこえます。


 やれやれ。


 ・・・あと、企業社会が女を認めないではじき出したとき、認められなかった魂はそのあとどうさまようのだろう、という思いもありますね。



 1月のよのなかカフェテーマは、とりあえず


「『神戸の女は働きたがらない』は本当か?」

「女性上司、どう思いますか?」


 の案のどちらかになる予定です。



 ルミナリエが点灯しました。


 「鎮魂」から、今生きている人達の生への祈りへ。


 みる人によって意味づけは異なるでしょう。




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 よのなかカフェメンバーの藤井淳史さん、山口裕史さんと個別打ち合わせ。


 今月16日に「つながり格差社会」のテーマでファシリをする藤井さんは―。


「NHKの『無縁社会』の番組を見たのはちょうどこうべイクメン大賞のアイデアを思いついたころ。


 つながりが希薄になり孤独死もどんどん増えていく、このままじゃいけない、何とかしたい、と本当に思った。

 つながりを再生するためにできること、を考えていて、『家族のつながり』に行きつき、こうべイクメン大賞にもつながった。」


 
 いつもよりひときわ自分の奥の言葉を手探りするように話されました。


「妻とは友達の延長で結婚したんだけど、もし結婚していなかったら今の僕にもつながりのない人生が待っていたかもしれない」。


 誰もがひやり、とするような言葉。



 そんな藤井さんは、今回の「つながり格差社会」をテーマに取り上げることで、


「普通の人ひとりひとりがどんなつながりを持っているのか、どんな思いを持っているのかをききたい。語ってほしい。

それが、少しでも『何とかする』ことにつながると思うから」


といいます。



 「つながり格差社会」、Twitterでもびっくりするほど告知をリツイートされました。


 川崎在住の方から、「横浜でやりませんか」と、嬉しいお申し出もいただきました。



 藤井さん、いいテーマを出してくださりありがとう。


 こうべイクメン大賞の契機ともなった強い思い、みなさんに投げてみましょう。



 神戸市の行方不明高齢者105人で自治体ワースト、という不名誉な記録もありましたっけ。。


12月16日夜 第20回よのなかカフェ「つながり格差社会」
神戸北野のカフェ「アロアロ」にて、参加費500円+ワンドリンク。


 詳細とお申込みは

http://c-c-a.jp/koza/yononaka1012.html


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 第19回よのなかカフェ「今どきの『カッコいい』って何?」を北野のカフェ「アロアロ」にて開催しました。


 ファシリテーターの藤井淳史さんから、


 「クルマ離れ、タバコ離れ、お酒離れ。若い人たちがこれまでかっこいいと思われた事から離れている それってどういう現象なのかなあ」 



と、問題提起。


「あなたの『カッコいい』のシンボルとは?」の問いに、


Hさん(電気機械メーカー営業職、入社2年目):「何か夢中になるものをもっている人」


Mさん(警備会社勤務、41歳):「若い時はクルマメーカーに勤務経験も。クルマ的にはかっこいいより実用的が主流に 人でかっこいい人は老けて見えない人」


HIさん「自信を持って何かに熱中してやってる人」


Mさんからしばしクルマ談義。クルマのかっこいいから実用への流れはメーカーの都合があった?


「メーカーがかっこよさをなぜ追求しなくなったか。ある時からそういうクルマを作らなくなった。やんちゃなスポーツカーを買う世代の人たちが 新車で買わない。安く買っていじり倒す。

新車で買うのはRV。なのでそこへシフトした。さらに遊びの対象がサーフィンやスノボーになった。

レビン、トレノが売れなくなった スポーツカーは若い子じゃなくてわれわれぐらいの年の人がもう一度ヤンチャしたい人が買うものになった。」



若い働く女性のHさんから感想:「男の人はクルマ持つ動機にモテたいってあるじゃないですか 女の子にそういうのがない。クルマもってる男の子じゃないとダメというのが。

女の子は学校でたらお嫁さんになりますじゃなくて 色んな生き方の選択肢があって イニシアチブもってるから 草食系男子とかカジメン、イクメンとかもその流れ。

多様性が認められるようになったからこれがかっこいいっていうのがなくて 個性的なのがいいってことになって。女性誌でもおしゃPっていうのに注目して販売部数が伸びた。 自分らしく生きている人にすごく憧れるから。」


藤井:「多様な生き方という点では日本はまだ未熟で ヨーロッパでは早く帰って家事育児もしていて ぼくの友人の花村君は かっこよさに対するこだわりがない人が多いと言う」


HIさん:「例えばジムに行ってかっこいい体になっても やりすぎてしんどくなったら 自分の中でツーリングにぱっと行って帰ってくると気持ちいい でも家族に病気の人いたら それはかっこよくない だからタイミングが大事。


茶髪や腰パンでもステータス それやると人から認められるっていうことが大事 アメリカでは腰パンはとっくにすたれて それやると罰金とかなってる。そういう意味では日本は全然遅い、流行が。価値観が仲間内で認められるかどうかだけなのかな」


(この考え方は私らの仕事に照らしてもすごくよくわかる。何が正しいかとか実際の価値を創造するかという軸で考えない。アメリカでやってるからと日本にもってきてありがたがり、狭い仲間内でステータスになるからと相当長くその流行が幅をきかせる。)



Mさん:「あのおっさんにはかなわないという人になりたい。僕は格闘技やってて、王者というところまでいったら そのプライドを維持するためには 若い時からそういう節制、トレーニングしないとできない。



(注:Mさんはレスリングの元、日本代表だったということがこのカフェで初めてわかった。別の交流会でご一緒してから1年半ぐらいの月日がたっていた。ずっと、「がっちりして寡黙な人」という印象だった。人を知るって何と難しいこと)


Mさん:「天が与えてくれたものってそんなに続かない。それなりの努力と勉強、精進、人からみたらあの人は特別なんやとみられるが それは精進なんやと 川原の石積み上げるのに 高く積むにはたくさん石を集めて 底辺を大きくしないといけない。


プライドを維持するためにはふだんの努力、どこかで妥協しちゃうともうメタボになるし 服装も構わなくなる 変えようと思うといくつも変えないといけない 若い時のかっこよさは天が与えたものだが 年いった時のそれはたゆまぬ積み重ね。女性の美しさでも。」


Hさん:「(妥協してない大人の男性 どうですか?ときかれて)かっこいいです。

妥協しないことはかっこいいが 独りよがりなかっこよさはかっこよくない。適度なマイペースさをもってまわりが見えているのがほどの良さかな」



藤井さん:「なるほど、クルマにかっこよさを求めていた時期は まわりを見ていたというより自分がかっこいいから、それだけだったんでしょうね」



Mさん:「バブルの時は日産シルビアの1800CCがめちゃくちゃ売れた リアに羽がついたのをみんな買った マイナーチェンジしたとき2000CCでその羽をかえたらガクンと売れなくなった 見た目のカッコよさだけで売れた時代。


バブルのはじけた1991年ごろから ボーイズレーシングというのは売れなくなった それから実用車とワンボックスカーに。今プリウスが14か月トップだが典型的な実用車。その他CUBEとかマーチとかがトップ10に入っている」



Hさん:「(バブルは)わざわざかっこいいものを求めた時代ですね。むしろ今乗ってるとかっこ悪い。自分らしさを出すほうがかっこいいってなってるんじゃないですか」



藤井さん:「クルマを自分らしく改造して、というのもあったんですけど、自分らしさって何かなーって。たとえばタバコのポイ捨てをしないのが自分のカッコよさだというデザイナーさんがいた。モラルですね」



Hさん:「上司が40代のバブル直後入社組だけどお金の感覚が違って、大金はたいて頭金出してローン組んで というのが当り前やろって言われる。あたしたちの世代はそんなことしたら不安 小学校のときデフレって言われて 中高生のときはミレニアムって言われて。


だから後先考えないでお金使う人は不安。つきあう相手として考えられない」



ここでバブル世代のMさんからは「ぼくらバブルの時代は 極端な話正社員じゃなくてもクルマのローンが組めた  20歳くらいのガソリンスタンドの店員でもローン組めたからね 頭金20^30万円で200万のローンとか。」


そして「若い時遊ばなかったら年いって反動きついよ〜。そういうときのお金の使い方半端じゃないよ」としばしお説教??



藤井:「何かに向かって、夢に向かってお金貯めてるのならいいけど、漠然と不安でお金貯めてるっていうのはかっこよくないかも」



またしばし「かっこいい人」の話に戻って、


正田:「若い頃はプロでとんがってる人に憧れた。今は企業内コーチといって、マネージャーがかっこいいと思ってる。その人たちも若い頃はとんがってたのかな。自分も一緒に成長したってことかな」


HIさん:「今かっこいい人というと 見た目と中身のギャップがある人 ちょい悪おやじとか ジローラモさんとか」


藤井さん:「みため包容力あるけど実はやんちゃなところがあるとか、その世代らしい型からちょっと外れている人がかっこいい。」


Mさん:「世の中の「普通」に合わせてるところがあるんですよね それをしないということは みながみなできることではないからかっこいい こういうスーツ着てるのもしたいからではなくせなならんから。


自分のやりたいことをやってて それが認められてる 芸能人でも みながみなできるわけではないから」


会社に勤めても 自分なりのこだわりを持つことって大事だと思うんですけど?という問いに、


Mさん「こういうおっさんになりたくないというのをあえてしない、それを守ってる自分が自分のかっこよさだと思う 年いくとそういうだらしないことをしたい衝動とかあるわけですけど」





初めての参加者さんばかりだった今回のよのなかカフェ。


Hさん「こんな根本的なことを話すことがないんで 雑談の中ではかっこよさとは何かに戻らないで流れるんで。自分はどう思ってるの?とかふだんきかれることなくて。

(↑こういうご感想嬉しいですね。藤井さん名ファシリ!)

自分的には将来を見据えて私はこういう考えでやってるのって言いきれる人がかっこいい」


世代、性別の違いを超えて話し合うことができ、有意義な回でした。


会社のシガラミがないから初めて話せることってありますね。




ちなみに正田は散会後、マイ「かっこいい」をもう一度考えてみたところ―、

「お客様にとっての結果(幸福)を心底考えること」

「いさぎよいこと」


に、こだわってることに気がつきました。


「志にはこだわってるけど、変にウエットな人間には見られたくない」


 稲盛さん((c)西郷南洲)の言葉「動機善なりや、私心なかりしか」も、ほかのことはさておいて好きであります。



 戦国時代の「藤堂高虎」という人の本を読んでみようと思いました。



(ちなみに私的な「カッコよくないもの」とか「ともにいられないもの」は、「人を見下す心」かなあ…「見下し」がある「場」に入ってきたら、その「場」はだめになります)



 次回第20回のよのなかカフェは「つながり格差社会」。



 12月16日(木)19:00〜20:30、アロアロにて行います!!





神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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かつての大学生にとってカッコよさのシンボルだった”クルマ”。
若者の”クルマ離れ”が言われて久しいですね。

たばこ値上げとともに、紫煙をくゆらすダンディズムにも異変が…。
なぜ若い男の子たちは”クルマ”に憧れなくなったのでしょうか?
代わりのカッコよさの象徴はなんなのでしょう? 

かつてカッコよさのアイコンだったものが力を失った今、
「カッコいいもの」って何?
あなたの身近な「カッコいい人」とは?

”クルマ離れ”を切り口に現代のカッコイイを追求します!



UST音声中継、Twitter実況もあり場外参加も歓迎です。



※よのなかカフェは、毎月第3木曜日に定期開催します!




「カフェ」は、フランスで発達したコミュニケーションの形です。
老若男女、職業・年齢もさまざまな人が、喫茶店などに集まり、特定のテーマについて議論します。
そこでのルールは「大いに語り、大いに聴く」のみ。
時間が来たら、正解や結論は出さずに、互いに考え議論しあったプロセスを称えて、散会します。
そこに人がいて、肉声があるからこそ、異なる意見にも通じ合い目を開かされることがある。
インターネットでは味わえない、リアルの会話のおもしろさ。
あなたもよのなかカフェで、気がねなく議論を楽しんでみませんか?
過去よのなかカフェに参加された方の声:
「セミナーなどで学んだことをアウトプットする場がほしかった」
「初めて会う、さまざまなバックグラウンドの人と驚くほど中身の濃い議論ができ、非常に楽しかった」
「人と語り合う場づくりは必要だと、改めて感じた」

不思議なくらい、初めて会う人とも話ができる場所、

「よのなかカフェ」で盛り上がりませんか?


【日時】2010年11月18日(木)19:00〜20:30

【会場】神戸・北野のカフェレストラン「アロアロ」

神戸市中央区加納町3−13−3 松本ビル1F 電話 & FAX : 078-230-7388 
JR・阪神・阪急・地下鉄三宮駅よりフラワーロードを山側へ徒歩7分。フラワーロードと山手幹線の交差点(加納町交差点)の北西角、キムチラーメン「麺蔵」隣


【ファシリテーター】藤井 淳史(ふじい あつし)氏((株)毛利マーク取締役・こうべイクメン大賞実行委員長)


【主催】
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会


【協力】
(株)毛利マークアロアロ

過去のよのなかカフェの模様はこちら



「『自分らしさ』vs『自己チュー』皆さんありがとうございました」(09年8月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51509159.html

「シゴトって何のため?」(09年9月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51516996.html


「『子ども手当』カフェで熱い議論」(09年11月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51532354.html

「『神戸』について 話は尽きず… (09年12月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51539999.html

震災15年 よみがえる日々と「そろそろ忘れようよ」(10年1月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51550489.html

よのなかカフェ版日韓対決?!(10年2月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51564542.html

20代は「新聞のない国」に住んでいる!(10年3月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51585603.html

イクメンよのなかカフェ 盛況に終わりました♪(10年4月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51593750.html


ITとのハッピーな関係。温度差はあっても人同士はつながりたい♪(10年5月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51603804.html


草食系は家庭と学校のひずみか?(10年6月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51610682.html

<拡大版よのなかカフェ>かつての日本人はどこへ行った 「日本人と仕事」開催しました!(10年8月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51619794.html


手作りは美味しい、でもハッピーターンで生きる親世代も―よのなかカフェ「食」開催しました!(10年9月)
http://yononakacafe.blogspot.com/2010/09/yononakacafe.html


マイナス成長の中の幸福とは 「人口減少社会」よのなかカフェ開催しました!(10年10月)
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51635650.html


 第18回よのなかカフェ「人口減少社会。それでも経済成長は必要ですか?」


 21日、神戸・三宮のカフェ「アロアロ」にて、開催しました!


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「世界の人口は今年で69億人、去年から8000万人増えた。日本は20万人減っている。

 人口減がマイナス経済成長に結びつく。もしかしたらこれから マイナス成長があたりまえの時代に。

 どうですか 皆さんマイナス成長が続くかもしれないというのはどんな感覚?」


 このテーマを提起したファシリテーターの山口裕史さん(フリーライター)から投げかけ。



「マイナス成長 仕事につかれへん人がおる 日本の適正人口は何人や?

職にあぶれる人がおり 一方スーパーでは売れ残りの食べ物がおる 動ける人がどれだけいるかや 」


61才の人にとっては、

「われわれの世代は万博があり、走ってればすごい未来が待っている 走りを止めたらあなたおくれちゃうよ という世代 ちょっとのんびりしたら?」

「われわれ小さい頃は50ぐらいが寿命と言われていた。今は80歳代。この30年という開きはすごい。人口のバランスという点でどうなの?」 


 団塊の世代の方が急激に人口が増えたのが今の人口減少につながっている。歴史上みないほどの急速な高齢化のすすみ方。




「医療費が増えていくので その分を持てなければ仕方ない 規模を維持しないといけない。問題は1人あたりGDP、生産性を伸ばしたい。そうすれば日本としてもリスペクトされ生き残っていける。規模では中国にはかなわない」


と、「人口減少社会」に詳しい企業の友人。



「適正な人口はどれくらいだと思う?江戸時代なら6千万 その規模なら日本は養える。 

 今の1億3千万は多すぎる。少子化は自然減だろう」


「2004年くらいから日本の1人当たりGDPはがーんと下がって19位 上の方は北欧諸国 幸福度が高い 1人当たりGDPを維持してみんなが幸福を感じられるようにするのが理想。」


 中国も1人っ子政策で2020年から人口が減り始めるという予測。

「われわれの世代が晩婚、晩産 僕の同期もまだ結婚していない」(藤井)


「晩婚 晩産も生物の自然な流れ。2050年に9000万になる予測 問題はそのとき高齢化率40%。がまんの時代ですね」


 長期予測では2100年ぐらいに4000万になるのではないかといわれている。





「成長の尺度とか 幸せの尺度を GDPとかとは別に考えないといけないのでは?」


という声が出て、「幸せ」の話に。



「中国も富が偏っているので 1人あたり幸せでは まだ日本の方が上ちゃうか」



「アメリカみたいな医療を受けれない人が何十%もいる 比べると日本は幸せ」


「北欧は税が重いが 高福祉 向こうの役人は明朗会計?」

「幸せ度ということを考えるいいチャンスかも」 


「幸せ度 フィンランド スウェーデン デンマーク スイスなどが上位に来てますね」 

「北欧は四国ぐらいなんですね 経済規模が フィンランドで兵庫県ぐらいですね」 

「幸せ 何があれば幸せなんですかね」 

「健康で長生きというのが一番ええんですけどなー」


「せめて70ぐらいまで健康で働ければいいなあ。そういう場が提供されれば 私の場合は幸せだなあ。 

これだけあればええやんという対価で満足しない。団塊の世代は倍々ゲームを経験してきた人達。そこを切り替えると幸せになれるじゃないか。 

ビルの掃除 窓ふき 対価は少ないけれど収入はあるやんという ある種のプライドを捨てれば」 






「日本はたとえば現実にサンマが南下してきてない そこへ至るまで地球が変わるんじゃないかと 人口どころじゃない住める面積が減るんじゃないか」 


「地球温暖化は地球がかわいそうというが 人間が住みにくいだけで 地球には氷河期もあったし」という小学生の作文を神戸新聞が載せていた よく載せるなあと思った」





「全体の成長がマイナスになると何が起こりますか?」との問いに、


「パイが減って行くから 1人あたりの分け前が減るのかなと」



「印刷屋は大ロットで売れる時代ではなくなった。ターゲットは絞りにくい時代。」 

「普通の消費者としても 買い替えを延ばそうかとか」


「ニトリでは修理をしている部署に勤めている。 まったく新たなものを持って行くより直してよくする。ニトリはめちゃくちゃ儲かってる」



 「進歩のスピード」というキーワードも出ました。



「北欧に行ったことある。30年40年たっても街並みがほとんど変わらない。日本は変わりすぎる。それが問題」

「マイナス結構。そこで何を提供できるか。たまに旅行に行って ゆっくり回っている社会をみるといいなーと思うと」

「足るを知るという言葉。ノーベル賞をとった人は常に前に、ということを言われますが。

脳科学者の茂木(健一郎)さんは、『自分はあきっぽい』という人の悩みに応えて、『あきることはいいことですよ、だから脳が進歩するんですよ』と言われる」 


「携帯電話の製造現場にいた。 四半期に1回モデルチェンジの嵐。それを要請してるのは消費者なのかメーカーなのか。仕掛けとして売る側がどんどんつくって売るからではないのか」

「そういうモデルチェンジの激しいところで働いている人は非常に厳しいたたかいを強いられますね」 


「小手先の新しいものより、まったく新しいものなら欲しいなーと思いますね」



「技術の進歩はすごいもので 止めてはいけないんだけれど 精神面ではスローライフの価値を認めないといけない時期ですね。 


ノーベル賞とか 技術や科学の世界はがんがんやってほしいと思いますが 精神面はスローライフを目指してほしいですね」



「レアアースが足りない。何に使われているかというと Ipadをスクロールするのにも使われているけど なければ元に戻るだけ ちょっと不便になるけれど」


「消費者から変わっていかないと難しいですね なかなか企業から変わるというのは」 


「売り手と買い手のコミュニケーションという問題があると思う 消費者としてはTVでみたから買う チラシでみたから買う 本当に欲しいのか」



 労働力不足の解決策として・・・ 


「労働力は減ってるんだけど 元気なうちはまだまだ働きたいという人に活躍いただいて というのも解決策ですね」


「アイデムなんか見ても ある年齢から消えますよね 職安に行ったら 性別、年齢をカウンターの向こうの人がすごく見てる。びっくりしました。

ヘルパー2級とろうとしたが 職安で書いたら 「男性はむずかしいですよ とっても就職口ありませんよ」 絶対に(年齢、性別)頭の中にあるなーと」


「藤井(淳史)さん雇う側になったらどうする?」との問いに、 


「性差、年齢差で人をみることはしない 毛利マークの未来にとってどんな人が必要か」と藤井氏きっぱり。


「TV、ネットで記号化され、人間理解のステロタイプ化はすすんでいると思う」と正田。


「コミュニケーションはやはりキーワードでしょうね。仕事をするということが生身のコミュニケーションをとりたいという願望」


「いやなことを見なくなるでしょうね ええものはええ わるいものはわるい 辛抱がなくなった それが便利の功罪かな」


「好きな人だけで固めてるとさいごだれも居なくなる、ということを最近感じた」



 今の政治家について注文―。


「いまの政治家でマイナス成長ということを旗印にしたら かみつかれるでしょうか?」 


「貧乏人は麦を食え とか言える政治家は今いない いいことばかり言って」


「そろそろ出てきてもいいんじゃないかと思うんですよね。日本という国はこうしないといけない、こうしようよ。マイナス成長の下でこういう生活の仕方 どや!という政治家出ないか。もっと前向きの話してよ」


「東国原知事 「俺らは寝ずにやっとるんや!」すごいなーと思いましたね」

「マスコミも含めて やったことが成果につながらないと すぐ非難、批判する」

「子どもが少ないことも経済も みんなつながっている だれか1本線を通してほしい」 


「携帯の機種変更とおなじで 政治家が流してるところがあると思う 1人1人考えているかというと みんなが考えて話し合っている中でのリーダーシップが必要」


「ヒーローとか カリスマが出てくる そういうのが出てくるとしたら非常に危険なこと 小泉改革が構造改革を志して結局失敗した マスコミもわれわれも足をひっぱる

今は中国に文句言うとき。日本の首相に文句言うときではない」


1人1人思考し、話し合う中のリーダーシップが必要」



正田からは

「マイナス成長が目の前にきている時期、悲観主義とともにあらぬ夢をみせられたらばーっとそっちへいちゃうかもしれない。

1人1人自分の足で立って思考する時代 周りに流されずに。

臓器が周囲と癒着しているのをはがすように、一度周囲とはがして自由に動けるようにした上で、今いるところを再確認する、再度足を踏みしめる、という作業が必要なのではないか」



山口ファシリテーターからは、


「大事な価値観が変わる時代。1人1人自分で思考を」




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 話題はあちこち飛び火し、1時間半があっという間でした。


 皆さん、ありがとうございました。



 よのなかカフェ次回は11月18日(木)、


「今どきの『かっこよさ』って何?」


というテーマで行います。



 今回も話題になった、「1人1人自立して思考し」、「話し合う」


 ということのために、よのなかカフェは存在するのでした。



 まだ体験されてない読者のみなさんも、ぜひ足をお運びくださいね!



主催:特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会

協力:(株)毛利マークアロアロ


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp









 第17回よのなかカフェ「今、『食べる』は大丈夫?」を、神戸北野のカフェ「アロアロ」にて、開催しました。



 食アドバイザー、エステティシャン、フリーライター、主婦・お母さんの方など多彩な顔ぶれで…。


 さあ、どんなお話が出たでしょうか。


よのなかカフェ100916




「今子ども達が食べているものはナチュラルではないものが多いのではないか 正しい味覚をもって育たないのではないか」


 司会・祐末正士氏の投げかけから始まりました。



 たとえばおふくろの味って何?という問いに


 26歳参加者は


「ぎょうざ。うちの母のぎょうざは美味しいと有名だった。野菜をミキサーにかけてたっぷり入れた。お祝い事にはぎょうざが出た」


 若い世代の体型の特徴で、骨格が細く顔が小さくあごが小さい。かまないで食べることで骨格も変わってきているという。


 戦中世代のころは食料自給率100%、正田らの属する世代のうまれたころで90%、現在はカロリーベースで40%。


「ぼくの家の冷蔵庫には調味料とかウェイパーとか入っていて、それを使って自炊しています」(太齊さん)


「日本古来の調理法を知ったうえでそういうのを使っているならいいんですよ。じゃなくて、それしか知らなくてそれを使っているのなら悲しい。100知っていて20使うか、40だけ知っていて20使うかの違い」(祐末)



 農水省の説では、生活の洋風化により農業が衰退した。一方女性の社会進出を背景に、ファストフード、コンビニなど便利なものが次々生まれた。


「コンビニがおにぎり、弁当、お茶などを売るのは売りたいからじゃない。社会にニーズがあるから」と祐末さん。



 食アドバイザーの中村さんは、かつては一切台所仕事などしなかったが、今はこどもカフェを主宰し子どもたちに料理を教え、自ら包丁も握るし皿洗いもするという。


「男性が食のことを手がけるようになったのは最近でしょ それはすごい進歩だと思う 食の事に対してみんなが向かい合う 」


「美味しい食事をつくること、美味しい食を囲んでコミュニケーションしながら食べるということが連動しないといけない 隣三軒いっしょに食事するような」


(以上中村さん)


「若い頃はジャンクフードすきでしたし 一番画期的なのはカップヌードル。 あれは食べちゃいけないものとして教育を受けていた だからご馳走だった」


「次の世代をみて感じだしたのが この子たちがちゃんと育ってくれるんだろうか 特にここ数年の食材メーカーさんのウソとか 本当にちゃんとしたものを食べさせてくれるんだろうか 不信がある」


(以上祐末さん)


 祐末さんは、「ライブファーム」と題して能勢の農家と組んで神戸市内数か所で朝市をする予定。


「ぼくスーパーで売る野菜は工業製品だと思うんですね 色のいいものを 早いうちに刈り取って商品にする。近隣の農家さんでとれたものを朝市で皆さんに届けるとができたら 確実に普通に育てたものを普通に届けることができる」


「切ったときにしなっと包丁が入るのとさくっと包丁が入るのと 切り口なんかもね なすのあのなす色。全員にそれを経験してもらおうと思わないけど、ぼくの知っている人には経験してほしい」




――一方でふだん、というのがありますよね。食べるって生活に直結してるじゃないですか。毎日毎日の主婦の営み。だれかが作ってだれかが食べる。


女性参加者:「(今の子育て世代でも)家による。毎日毎日ロイホとかマクド夕食代わりにいく家もある。それは働いてる家に限らない。生活に余裕があると家で作るようになる」



 その後「好き嫌い」談義にもなり…、


「子どもの味覚教育にすごく興味がある」(太齊)

「好き嫌いってどこから来るのかな。ぼく魚介類が苦手なんですけど。煮魚はダメ、焼き魚と刺身は大丈夫」(藤井)

「子どもの頃嫌いなものも食べなさい、っていう教育だった。ピーマンとかも。それは有難かった」(祐末)

「彼女(寺田親子)は味覚がいい。今の大勢は コンビニに売っている 甘くてやわらかいもの、小さく切ってあるもの。歯の機能とかどんどん落ちている」(中村)

「食べた後の感想も『美味しかった』としか出ない。風味の感覚とかどんどん落ちている」(同)

「何でも手作りのものは美味しい。周りのお母さん連中みな言ってます。愛情とペーソス、思いやり。大学の学食なんかでもなぜまずいのか。シーチキンのカンひとつとっても、油をカンふたでちょっと切って入らないようにする。すると脂っこくならない。そんなひと手間が、愛情があったらかけられる」(寺田)

「選食(せんしょく)能力が問われてるんです。これは美味しくない、とぺっと出すぐらいが健全」(中村)

「ぼくの会社の後輩もハッピーターン(お菓子)で生きている。美味しいけど化学調味料のかたまり。そういうことを許している家庭があるとか、その子に既に子どもがいるという事実。みんなそこに片足つっこんでるんちゃうかな」(祐末)



最後に「ワンデイシェフ」の話になり。


中村「ぼく単身赴任生活長かったでしょ。1人で作っても美味しくないから近所の家にピンポーンって押して、持ってくんですよ。『これ作りましたので召し上がってください』って。カレーとか」


それはびっくりされたでしょうねえ。


太齊「今、毎日自炊はしんどいから、友達7人ぐらいと、この曜日はこいつの家に行って食べさせてもらって、この曜日はぼくの家に来てもらって食べさせて、というのをやりたいんですよ」


中村「それいいねえ。私はワンデイシェフの契約をしたいんですよ。ここ(アロアロ)のようなカフェと契約して、この曜日だけ厨房に立ちます、っていうの」


祐末「それはビジネスとしてやってみたいですね」


締めの言葉で

「景気も悪いですから、家でお母さんが安く食材を買って家でつくろうという流れもある。それはおふくろの味につながり、いいことだと思う。弁当王子、自炊王子、水筒王子…。景気が悪いから逆にあるべき姿に戻るということもあるのではないか」(祐末)




 実は今回のテーマ「食」は、正田の発案であります。


 自分でごはんを作れない日が2日続くと気分がわるくなるつくり魔の正田。


 子どもの小さい時代には、お母さん方の不毛なおつきあいで延々と子ども達にお菓子を食べさせ続けるシーンも経験したあと、



「今どきの子育て世代の『食』に関する感覚はどうなんかなあ」


 という興味で、企画したのでありました。



 「お母さん」も参加されて意見を言っていただき、何より。



 参加者の皆様、スタッフの皆様、そして熱いファシリテーターの祐末さん、ありがとうございました!



 よのなかカフェ次回は硬いテーマです。


「人口減少社会。それでも経済成長は必要ですか?」



 フリーライター山口さんが司会を担当されます。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 






 8月5日に行われた「拡大版よのなかカフェ・日本人と仕事」公開対談の詳報を全5回でご紹介しています。


 北条勝利・ひょうご仕事と生活センター センター長と、太田肇・同志社大学政策学部教授(組織論)のビッグ対談。


 今回はいよいよ最終回:



(5)成果・行動ではなく「態度」を評価する日本、男女を意識しないヨーロッパ


■遅くまで残っていると評価される日本

■「この会社とともに成長したい」という気持ちも必要―北条

■仕事に集中させればがんばれる―太田
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 8月5日に行われた「拡大版よのなかカフェ・日本人と仕事」公開対談の詳報を全5回でご紹介しています。


 北条勝利・ひょうご仕事と生活センター センター長と、太田肇・同志社大学政策学部教授(組織論)のビッグ対談。


 第4回は:


「拡大しない個人主義」―ヨーロッパモデルの人事制度、報・連・相


■日本は合わない米モデルを取り入れてきた―太田

■報・連・相次第では口蹄疫の再来も






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 全5回でお伝えしている「公開対談 日本人と仕事」(8月5日)の詳報第3回です。


 北条勝利・ひょうご仕事と生活センター センター長と、太田肇・同志社大学政策学部教授(組織論)のビッグ対談。


 お話ますます白熱しています。


 今回は:

(3)だらだら残業、管理過剰、女性マネージャー


■だらだら残業が日に2時間、3時間

■管理過剰は仕事の分担のあいまいさからくる―太田

■残業がなければ女性のハンディはなくなる


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