「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)講演会」に行きました。
大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)にて、厚生労働省主催。
冒頭、福島瑞穂少子化担当相の挨拶代読。
ワークライフバランス研究の第一人者、佐藤博樹・東大社会科学研究所教授と、武石恵美子・法政大学キャリアデザイン学部教授の基調対談のあと、
・鹿島建設
・全日空
・高島屋
・日立製作所
・ワールド
・ホルベイン工業
の担当者たちによるパネルディスカッション。
無料のフォーラム、ドーンセンターのホールはほぼ満員で、関西の企業の人事担当の人たちが来られていたよう。
「社員にとって望ましいWLBの状態は、社員一人一人や社員のライフステージによって異なります」
「WLB支援は、特定のライフスタイルや生き方を望ましいとするのでなく、多様なライフスタイルや生き方を受容するための取り組みです」
「WLB支援は、単なる時短ではなく、時間生産性を向上させて、「メリハリのある働き方」への転換を目指すものです」
(以上、佐藤氏)
私は仕事も好きだが子ども達のことも大好きだし、ワークライフバランス自体にはぜんぜん異論はないです。
国が旗振りをしてお墨付きを与えてくれていいなあ、とも思います。
さてしかし少々のやっかみをこめて言うと、
ここでも
「管理職の意識の遅れ」
が、やり玉に挙げられ、
「管理職研修で男性が育児休業を申請した時にどう対応する?ときくと、『まず理由を尋ねちゃう』と言うんですよ、管理職は。
『なんで?嫁さんは仕事してるの?嫁さんは育休とれないの?』と」
(佐藤氏)
そして、
「これからの管理職は、従業員の多様な働き方や意識を認めなければ管理職失格」
という締めくくりになるのであります。
管理職、ぜんぶあんたが 悪いのか
そりゃたしかに、むかし頭の古い上司のお蔭で苦労したのは、私も一緒なんですけどね。
何か新しい経営上の流行りのテーマが浮かぶたびに、「おまえがやれ」と産廃処理場のようにそれを投げ込まれるのが「管理職」であります。
言葉は悪いけれど、経営トップに、何が本当に無視できない時代の要請で何がそうでないのか、峻別する力があるとは思えない。
とにかくビジネス雑誌に新しく載るコンセプトが上から「管理職」のところに降ってきます。
WLBだって決して悪いことじゃないけれど。
この関係の人たちは、みんな早口で、超人的に頭がいい人たちみたいだ。企業の人事担当者の方々も。
でも、何か見落としている気がする。
「お国」の後押しのない分野の人間のやっかみなので、あまり気にしないでください。
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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