『境界性パーソナリティー障害』と『アスペルガー症候群』をよみました。


 いずれも岡田尊司著、幻冬舎新書。



 いずれも、この著者として同じテーマで何冊目かの本だけに、さまざまな視点が網羅され完成度の高い本だとおもいます。



 2冊の本を読み終えておもったこと。


 ワタシ、どっちにも該当しそうだよな〜。



 とくに「アスペルガー」の方は、片付けが下手とか論理ずきのところが当てはまりそう…。


 これは身体の病気の本でも同じ、病気の本を読むときのつねで、自分も周りの人もぜんぶその病気のような気がしてくる。



 そういう読者の心理についてまではケアしてくれませんでした。



 この本によると境界性パーソナリティー障害やアスペルガー症候群の人は増えていて、


 何故かというと前者は現代の親が自己愛の人生を送って仕事や趣味に忙しく子どもに安定的な愛情を与えないことに起因し、


 また後者はIQの高い親同士が結婚することによりアスペルガー的遺伝子が強められるのではないかという。


 シリコンバレーでは全人口の1割がアスペルガーなのだそうです。理系の知的な職業とその子弟には多いようです。



 そして何人か何十人に1人の率で表れるこれらの人々に、普通の人は翻弄される運命にあり、みんなが対処法を知って受け止め、治癒に導いてあげないといけない、ということになる。



 うーん理不尽だ。


 ようするに「自己愛型社会」ではだめ、ということですね。



 どちらの障害も、教育力のある、一貫した愛情を注いでくれるパートナーや指導者に出会えれば、治癒したり症状が軽減し、幸せな人生を送れるようです。
  


 指導法には、「よい行動を強化する」「わるい行動には断固譲らない」といった、当協会のコーチングプログラムをひととおり学んだ人であれば可能なことも多いです。ようするにそれの応用編です。



 ただ、漫然と学んでちゃだめですよ。きっちりふだんの行動に身につけてくださいよ。

 
 あと具体的な個々の場面でどう対処すべきかは、こういう本を読んでこれらの障害の特性を頭に入れたうえで、おなじ障害といっても十人十色なので、


「さいごはその人をよく見て」


ということになります。



 がんばれ、上司。

 

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp