正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

タグ:認めるミドルが会社を変える


今月17日に予定している「企業内コーチ事例セミナー」について、スピーカーの1人大前さんと打ち合わせ。


http://c-c-a.jp/koza/caseseminar0417.html 


 会社が売上4億の時から、20億になった現在まで、大前さんの率いる経理部は同じ人数でやっている、という。


 1人当たり生産性としては、2倍という数字も出ています。


 これは、著書『認めるミドルが会社を変える』にありましたように、こまめに改善提案を上げさせていることの積み重ねだという。


 間接部門のコスト減を考えたい企業様には、お勧めしたいところです。


 大前さん個人に対しては、これは当協会の「基礎コースB」と「応用コース」で恒例のフィードバックシートに書かれたことですが、

 
「部下の意見を尊重して採用してくれる」

「自分で考えることの重要性を認識させてくれる」


 と、部下からのコメントがあります。


(一方で「机を片付けろ」という声もあり…同病相憐れむ…^^;)



 今回新しくきいた大前さんの話としては、


「部下の能力アップとはどういうことだろう、と考えたとき、ヒューマンスキル(対話力とか対人能力とか)とテクニカルスキル(仕事の遂行能力とか)の両面があって、そのバランスを欠いた成長はぼくは評価しない。両方バランスよく成長したときに成長として評価する」


「ミスは起こる。これまでクライアントのところに頭を下げにいったことも何回かあるが、致命傷にはなっていない。ミスが起きたら、『あ、原因と対策考えてメールして』という。それが部下が自分で考えることに役立っている」



 こういう話も、字にすると当り前のことを言っているようだけど、生身の人間が肉声で言う、その空気を分かち合うことに価値がある、と私は思うんです。



 当方からの要望として、


「『モチベーション』とか『コミュニケーション』といったカタカナ語をできるだけ使わないでほしい。『やる気』もダメ。きいた人が思考停止しちゃうから。

 もし使うときは、日本語での言い替えをし、そのあとの話では日本語のほうを使ってほしい」


 事例セミナー、さあ、どれだけの人が来てくれるでしょうか…。

 来た人全員がHappyになってくれますように。


 http://c-c-a.jp/koza/caseseminar0417.html



 
 
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 
 母からまた葉書が来た。


 長野の親戚を訪ねて体力的にきつかった話とともに、引き続き小著『認めるミドルが会社を変える』にお褒めの言葉。


 なんと77歳の母は、図書館でコーチングの本を何冊か読んでくれたのだ。


「(他の本は)米国での体験、筆者が複数、図示化、文字のポイントがやや大、表装が複数の色彩…など長所があるのですが、それらとは袂を分かって、筆力、表現、言葉の選択が美しいのです。(わさ氏=父の姉、母の義姉)の感想でもある)」



 もちろん身内の言葉なので身びいき。でも娘時代はこういうふうに褒めてくれる人ではなかったので、素直に嬉しい。


 子どもは幾つになっても母親に褒められたいものなのだなあ。


 このところこのブログに母がよく登場する。

 本を出して嬉しかったことは、色んな人に理解してもらったこと、受講生さんや古い会員さんに喜んでもらったことなど様々あるけれど、


 個人的には何よりも母に理解してもらったことは嬉しい。


 ここ数年、とりわけ本にも書いた娘と夫の鬱のときは本当に不義理をした。


 当時、母は近所に住む兄と

「なんで佐与とはこんなに疎遠に…」

と、愚痴りあっていたのだそうだ。


 今は、「よくわかった。読むと胸が痛む」と言ってくれる。


 
 母と同時に私も最近わかったことがあって、


 それは著書とは関係なく、子育ての国際比較の本を読んでいて気がついたことなのだ。


 母は「働く女性の第一世代」のような人で、色々と当時最新といわれる育児知識をもっていた。

 赤ちゃんだった私が泣いても「抱き癖がつく」と抱かなかった。

 同じ年ごろの子がお母さんに抱っこされているのをみて、「あたしも抱っこして」とねだったのをおぼえている。でも抱っこしてもらえなかった。


 親戚のおばさんは、赤ちゃんの私があおむけに寝て口に哺乳瓶を立てたまま放置されているのをみて、


「赤ちゃんは抱っこしてお乳をのまさなきゃだめよ」

と、呆れて注意したそうである。


 そういう話をなまじきいたために、私は母を恨んだりもしたし、子どもが生まれてからもあまり頻繁に里帰りしなかった。


 ところが、それは20世紀初頭からのアメリカの伝統的な子育て法だったのだ。


 1950年代に「スポック博士の育児書」が登場し、「赤ちゃんの自然な欲求にこたえてやりなさい」と言われるまで、アメリカでは赤ちゃんが泣こうがわめこうが一定時間ほっとかれ、厳密に3時間おきに授乳するやり方が主流だったのだ。


 母はその時代、最善と思われていたやり方をしたにすぎなかった。


 今の常識で裁くことなどできないのだ。



 そう思うと、母を「ゆるす」ことができた。おこがましいいい方だが――、


 
 母が著書を読んで私を理解して思い切り味方になってくれたのと同時に、私は母を「ゆるす」材料をみつけた。


 こういうのもシンクロニシティ、同時性かもしれない。(そういえば最近シンクロニシティってあまり言わないな;;)



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 夕方、著書にも登場した子どもの中学の校長先生からFAX。


 「私事ですが本日限りで退職します」とある。

 「定年退職」と書いていないところが妙に気になる。


 小柄で、背筋が通って凛として、大好きな尊敬する女性だった。


 離任式、行ってみようかな。


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 著書で引用させていただいた元国立環境研究所所長の大井玄氏より、葉書をいただいた。


 引用のお礼をこめ、事後報告を兼ねて著書をお送りしたことへの丁寧な返礼。



 拝復 御高著「認めるミドルが会社を変える」それに素敵なお便りありがとうございました。日本のように、自然資源に乏しく、人間だけが活力の源である国では、一人一人の能力をひき出していくことが国の生き残る手段なのだと思います。今後の御活躍を期待しております。早々



 大井氏は、2007年の前著『痴呆老人は何を見ているのか』(新潮選書)で、自らが進行がんだということを明らかにしておられた。


 『環境世界と自己の系譜』は、日本社会に遺す書というおもむきがあった。と、私は受け取っていた。


 
 値千金の葉書。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


 

 



 実家の母(千葉県船橋市在住)から葉書がきました。


 身内のもので恐縮ですが、ちょっと嬉しかったのでご紹介します。



「コーチングとの出会いから、ML開設、CLS設立に至る、広く職場活動、職業生活への思い入れと熱意。第3,4,5章(テキスト作成)、第7,8章の興味深い内容。身につまされる第6章。それをのり越えて、「キャリアパス」「非営利」「公益性」の発想に到達できたこと。すばらしいです。立派な方々に支援されてきたのは幸運ですね。法的規制もきつい教育政策の中ですっかり情熱を失ってしまった教師たちとちがって、楽しく生存のための職業生活の充実、価値あるものに、人間的なものにする、さきがけ、とも思えるのです。」


「3月14日図書館で各紙をくまなく調べたのですがついに書評が発見できませんでした。少しでも広めようと思っているのですが。一通り読んだ後、これは評を書ける人がいるのかな、と思ったのですよ。大きい読書欄でないと、時代の潮流とにつかめるようには書けないし、そういう問題意識を持った人でないと…と。

 職業に熱意を!何より大切な生存のための社会生活に激励を!」



 ちゃんと読んでくれたんやなー。うるうる。

 母は、元東京都の中学の英語の先生です。なので「教師」への言及が出てきています。


 初めて、やってることその通りに理解してもらえたなー^^

あとで電話しよっと。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


 いろいろと嫌なこともある一方で、


 「わが社」の一つ、いいところを挙げるとするなら、

「ほんものをよんでいる(すみません、えらそうですネ)」


ということであります。

 
 このことは今回、しみじみ思いました。



 私は読書をしながら割合リテラシー目線で読むほうですが、


「この人のこの考え方は『ほんもの』だ」


と思ったら、直接会いに行って、それからご本人に当協会で講演していただく、ということをします。


 
 そういうやり方で、
当協会顧問で「承認論」の提唱者、太田肇・同志社大学教授のほか、
「行動理論コーチング」の武田建・関学名誉教授、
「システム思考」の第一人者、(有)チェンジ・エージェント社長の小田理一郎氏、
 といった方々にこれまで講演をお願いしてきました。


 もちろん、応用コースに講師としてご協力いただいている、吉田典生さん、横山みどりさん、森川里美さんもそうであります。



(ここまで書いて、

「すみません、皆様薄謝でお願いして」

という気持ちが湧いてきています。すみません本当に。)


 CA社からはその後も中小路綾子氏に来ていただき、1日セミナーをしていただきました。

 一時期は「私自身が教えられるようになりたい」などとも言っていたのですが、システム思考の世界の厚みから考えてムリだと断念。

 その代わり、ちゃっかり「本場」の方に来ていただくようにしています。


 自分でやることにこだわると、中途半端な模造品になってしまいますからね。


 だから「うちの生徒さん」は、実は幸せなんですョ。すごく「ほんもの」に触れる機会があるんです。

 
 あ、ちなみにわが社の「応用コース」の中でシステム思考の1日セミナーを受けると、CA社の「ベーシックコース」受講に相当とみなされ、東京で行われる同社の「アドバンスコース」以降に参加できるということです。ということを、最近ご許可をいただきました。



 そういえば吉田典生さんに

「『部下力』教えられるようになりたいです〜。教えてもいいですか〜」

「いいですよ」

といったやりとりもしたけれど、いまだに自分で教えることには踏み切っていない私。


 「部下力」需要もあるけれど、やっぱり本物から教えてもらえたほうがいいですもんね。



 
 えーと蛇足ですが

拙著『認めるミドルが会社を変える』が、JBOOKとアマゾンで検索していただけるようになりました。


 もし、購入されたい方はどうぞ…。


(でも当分、当協会主催のセミナーに来られた方には無料でお配りしてます)


 
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp 


 初の著書『認めるミドルが会社を変える』(カナリア書房)について。



 先日、西安への旅行から帰ってきた母が、心配して電話をかけてきた。


「今の時代は、イヤなことが一杯あるんだよ。商道徳にもとるようなことが当り前に起こるってよ。

 出版社から刷りあがった本が送ってくるまで、信用しちゃダメだよ」


 好意に感謝しつつ、「大丈夫、ちゃんとした出版社さんだから。変なところじゃないから」となだめた。


 先日本がうちに届いたとき、真っ先に母のもとへ7部、梱包して送ったのは言うまでもありません。親戚に配ると言ってましたから。



 それにしても、母の心配ももっともだ思う。無名の地味な著者の本。題材は既に手アカのついた感のある「コーチング」。果たして何部売れる可能性があるのか。



 母は恐らく、西安への団体旅行中に、一緒のツアー客から今の時代のさまざまな業界の「商道徳にもとる行動」をたっぷりきかされたのだろう。



 「硬派な本にしましょう」
と、きっぱり言ってくださり、
 実際にケレン味のない、私からみて悔いの残らない本に仕上げてくださったカナリア書房社長の佐々木紀行さんに感謝。


 私にも悔いが残らないし、登場する関係者の方々にも恥ずかしい思いをさせることはないと思うのだが(家族親戚にもたぶん恥ずかしくないと思うが)、ただ「売れる本」かと言うと、ちょっと心配。大丈夫ですかカナリア書房さん。



(ちなみにカナリア書房さんでは12月ごろに早々に「出版依頼書」を作ってくださり、「原稿の催促だけして実際は出版しない」といった、この業界の一部にあるらしい悪しき慣行とは無縁の出版社さんです。)



 『認めるミドルが会社を変える』


 残念ながら、まだアマゾン検索にはひっかかりません。「プレゼントじゃなく買いますよ」と言ってくださった方々、ごめんなさい。佐々木さんによると、店頭に並ぶのはあす、3月4日ごろだそうです。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


 (社)兵庫工業会主催の見学会で、島津製作所と川島織物セルコンへ。


 ご一緒の方々はものづくり企業の社長さんや経営幹部の方ばかり、
 さて正田は見てわかるのか?
 たぶんほとんどわからないと思いますが
 「見学」は「趣味」なのです。

 「趣味欄」にはこれから「工場見学」とかきたいと思います。

 工業会さんに感謝です。


 
 島津製作所の工場はきれいに整理されており、トヨタ方式を入れているとのことでした。


 また川島織物セルコンさんでは、明治期〜大正期につくられた豪華なつづれ織りのタペストリーをゆっくり説明を聴きながら見させていただき、

「工場見学」というより「美術鑑賞」のようだった。
 現在はこういう技術は劇場の緞帳づくりに活かされているそうです。
 「劇場の緞帳」は、日本だけのオリジナル文化だそうです。


 両社とも、案内の方々ありがとうございます。



 メルマガで、本『認めるミドルが会社を変える』の無料プレゼントの告知をしたところ、思いがけず旧知の方からご応募や励ましのメールをいただき…、


 工場見学のあいま、バスの中などで1通1通御返事していました。
 携帯転送が落ちてしまいお返事が遅れた方、ごめんなさい。


 とても嬉しかったです。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

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